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銀行員から他業種へのキャリアパス5選

この記事で解決できるお悩み
  • 転職市場で役立つ銀行員の能力は何か
  • 銀行員が活躍できる具体的なキャリアな何か

銀行員のキャリアパスを考えるとき、まず最初に思いつくのは、銀行内での昇格昇給だろう。長引く低金利で銀行は収益をあげるのが厳しい環境下であるものの、他業種と比較して銀行の福利厚生や給与水準は高い。

一方で、決まったやり方以外を排除する風潮や、厳しいノルマなどに抵抗を示す人も多い。そのため、福利厚生や高い給与水準があるのにも関わらず、銀行員から異業種に転職をする人が後を絶たない。

そこで今回は、銀行員に期待されるスキルと、スキルが活かされる他業種へのキャリアパスについて考えていきたい。

この記事を最後まで読むことにより、銀行員の持つ強みを知り、どのようなキャリアパスになるのかイメージがつくだろう。

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目次

銀行員に期待される4つのスキルと知識

ひとくくりに「銀行」と言っても、業務は多岐にわたる。営業店で預金や融資業務を担当している人もいれば、本部で人事や、企画、有価証券の運用を行っている人もいる。それぞれの業務で培われるスキルは異なる。本章では、転職時に採用企業が求職者である銀行員に期待する3つのスキルを紹介する。

コミュニケーションスキル

一括りに銀行といっても業務は多岐にわたる。リテール営業や法人営業を通じて、お客様とのコミュニケーションスキルが培われる。銀行で取り扱う商品は預金や個人ローン、金融商品(保険商品、投資信託など)目に見えない無形商品だ。

お客様の大切なお金を使って無形商品のお取引をいただけることは、高いコミュニケーション能力があり、信頼を得ている証である。

高いコミュニケーションが必要なのはお客様に対してだけではない。

銀行では上司の立場が強いことは、よく知られている。どのタイミングで、報告・相談をするのか。忙しい上司にはどのように説明をしたら、理解をし、賛同が得られるのかなど銀行内でも高度なコミュニケーション能力が必要になる。

このように培われた高いコミュニケーション能力が銀行出身の求職者には期待される。

正確な事務遂行スキル

銀行出身者に期待されるスキルの2番目には、正確な事務遂行スキルが挙げられる。「1円でも合わなかったら帰れない」は、有名な話だ。正しくないと業務が終わらない

大半の銀行業務は「手続き集(業務マニュアル)」によって細かく規定されているし、帳票の記載方法、捺印のルール、保管方法など一つ一つに対して決まりがあることが一般的だ。ミスが発生した場合は減点ポイントになり、人事評価上もマイナスになる。

このような文化の中で過ごしてきた銀行印には、ルールどおりに行う「正確な事務遂行スキル」が求められている。

目標達成に対して正しい努力をするスキル

銀行の営業は、多くの項目で定量目標がつけられている。各種件数目標に加え、収益目標、実行目標などだ。しかも、法制度や行内ルールなどのきまりを守りながら努力し、達成しなければならない。与えられた目標をしっかり認識して、着実に到達するスキルは、どの業界でも求められるものである。

会計・税務に関する知識

銀行では多くの部署で会計や税務に関する知識が必要とされる。個人営業の場合は、所得税や相続の知識、融資であれば会計や住宅ローンに係る税優遇などだ。法人営業をしている場合は会計はもちろん、法人税や、ファイナンスに係る知識も身につく。こうした知識は他業種に勤務する人はほとんど持ち合わせていない。

銀行出身の求職者には会計・税務にかかわる知識が期待される。

銀行員から他業種へのキャリアパス5選

前章では、銀行員に期待されるスキルや知識を説明した。これらの特性を活かした異業種への転身を考える。最近の転職市場動向を踏まえ、銀行員のキャリアパス5つを下に紹介する。

住民とのコミュニケーションや、正確な事務遂行スキルが求められる「公務員」に

地方銀行に勤務する行員に人気の転職先は、公務員だ。現在同様「地元ではたらく」を継続できることに加え、銀行のようなノルマがない。一般的には転勤もない。給料はさがるものの、安定している点も評価される大きな要因だ。転職にあたり、家族の賛同も得られやすい。

公務員になるには試験に合格することが必要だ。入行以来、各種資格試験の勉強をしていた銀行員にとっては、勉強が習慣になっていることもある。地道な学習を重ねて公務員試験に臨む行員が多い。

コミュニケーションスキルと目標達成能力を活かして「証券会社」へ

銀行員時代にリテール営業や法人営業を経験した人は、証券会社への道を選ぶこともある。培ったコミュニケーション能力が発揮できるし、無形商材取扱の経験も活かせる。

また、証券会社の報酬は、本人の成果がインセンティブとして賞与に反映される報酬体系をとっている会社が多い。社内キャンペーンも多く、上位に入賞すれば、報奨金がでることもある。自分の労働成果をしっかり報酬として受け取れる点も証券会社に転職する魅力のひとつだろう。

会計・税務の知識 × コミュニケーションスキル×目標達成能力で「M&A仲介会社」に

近年、後継者不在や経営者の高齢化を受けて企業のM&Aニーズが増加している。低金利や、地域経済の衰退など銀行を取り巻く経済環境が厳しくなる中、成長産業であるM&A仲介会社への転身を決意する人もいる。

売り手と買い手の各オーナーへの折衝にはコミュニケーション能力を発揮できるし、該当会社の決算書を読み込む際には銀行時代に培った会計・税務のスキルを活かせる。銀行員時代の法人営業と似通った業務も多い。

M&A仲介会社は、目標を達成した際には成果がダイレクトに報酬に反映される。目標達成に対して正しい努力を続けるスキルを報酬に変えることもできる。

会計・税務の知識 × コミュニケーションスキル×目標達成能力を活かして「不動産業界」へ

銀行の法人営業とM&A仲介会社の営業に共通点が見出しやすいのと同様、銀行の融資担当者は不動産営業との親和性が高い。住宅ローンや不動産融資の知識は、不動産業界でもそのまま活用できるスキルだからだ。

また不動産鑑定士などの資格試験にチャレンジしたことがある人であれば、不動産証券化などの不動産金融業務で専門知識を活かす道もあるだろう。

コミュニケーションスキル、税務の知識を活かして「IFA」へ

銀行出身者が選ぶキャリアパスとして、注目を浴びつつあるのがIFAである。金融商品販売の経験やコミュニケーションスキル、税務の知識を活かすことで、説得力のある資産運用アドバイスができる。

IFAを選択する人の多くが個人事業主となりIFA法人と業務委託契約を結び、営業活動を行っている。営業ノルマに縛られることがないため、真に顧客のニーズに沿った提案を行えることが特徴だ。銀行員からIFAに転身する主なメリットは以下3点だ。

  1. ノルマがないため、お客様本位の提案ができる
  2. 転勤がないので、一人一人のお客さまと長いお付き合いができる
  3. 業務委託契約の場合、仕事の成果が報酬となって受け取れる

銀行で培ったスキルは異業種でも活かせる

「銀行の常識は、世の非常識」などと揶揄されることもあるが、前章で紹介したとおり、銀行で培ったスキルや経験は他業種でも活かせる。

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