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収入保障保険と就業不能保険の違いは?自分に最適な保険を見つけよう

この記事で解決できるお悩み
  • 収入保障保険と就業不能保険の違いを理解したい
  • 収入保障保険と就業不能保険のどちらの保険が自分に必要なのか知りたい
  • おすすめの保険商品を具体的に知りたい

万が一の事態に備えるために「収入保障保険」と「就業不能保険」を検討している方もいるだろう。

まずこの2つの保険の違いは理解できているだろうか。

そもそも「収入保障保険」と「就業不能保険」は、まったく内容の異なる商品だ。保障内容を理解せずに加入すると、後悔しかねない。

そこでこの記事では、収入保障保険と就業不能保険のメリットやデメリット、違いについて解説する。また具体的なおすすめ商品も紹介している。

2つの保険の違いを理解し、最適な保険に加入したい方は参考にしてほしい。

目次

収入保障保険と就業不能保険の違いとは

両者の違いについて理解するために、以下の3つを解説する。

  • 収入保障保険の特徴とメリット・デメリット
  • 就業不能保険の特徴とメリット・デメリット
  • 2種類の保険の違いを比較

収入保障保険の特徴とメリット・デメリット

収入保障保険とは定期型の死亡保険の一種で、保険金の受け取りを年金形式または一時金のどちらかで受け取れる商品だ。

支払われる保険金は保険期間が経過するごとに減っていくため、保険料を安く抑えられる。

一般的に残された家族に必要となるお金は、年々減っていくため収入保障保険は合理的な保険といわれている。

メリット

収入保障保険のメリットは以下の3つだ。

収入保障保険のメリット
  • 保険料が割安
  • 加入者のニーズに合わせて受取形式を選択できる
  • 保険の見直しがほぼ不要

収入保障保険は貯蓄性がなく、保険期間の経過とともに保険金額が減るため、保険料が割安に設定されている。保険料が安いと、月々の支出が少なくなり、保険を継続しやすくなる。

特に子育て世帯は、教育費や住宅ローンの支払いなど支出が膨らむ年代だ。この保険を活用すれば、最低限の保険料で必要な保障を準備できる。

他の保険と異なり、年金形式や一時金、2つの組み合わせから受取形式を選べることがメリットだ。

保険金を生活費に使用するときは年金形式で、子供の入学資金をはじめとしたまとまったお金が欲しいときは一時金で受け取るといったことが可能だ。

基本的に最適な保険は加入者のライフプランや目的により異なるため、定期的な見直しが欠かせない。

しかし収入保障保険は保険期間が経過するほど保険金が減っていく合理的な保険のため、見直しの必要がほとんどない。

デメリット

一方で収入保障保険には、以下2つのデメリットもある。

  • 解約返戻金がない
  • 満期前だと保険金が少なくなる

前述のようにこの保険には貯蓄性がないため、満期前に解約しても解約返戻金を受け取れない。そのため貯蓄がない状態で、病気やけがなどで急な出費が生じたとしても解約返戻金は当てにできない。

収入保障保険を活用する場合は、想定外のトラブルに備えて別途貯蓄を準備しておく必要がある。

また満期日が近いと保険金が少なくなるため、デメリットに感じる方もいるだろう。

一般的に保険期間が経つほど、子供の独立までの期間や年金受給までの期間が短くなるため、遺族に残すべきお金は減る。

そのため、この保険も満期に近づくほど支払われる保険金が徐々に減っていく仕組みを採用している。

合理的な仕組みではあるが、まとまったお金を用意するのには向いていない。

就業不能保険の特徴とメリット・デメリット

就業不能保険とは、病気やけがが原因で長期間働けなくなり、収入の減少に備えるための保険だ。

毎月給料のように受け取れる商品が一般的である。ただし一時金として支払われる商品もあるため、契約前の確認が必須だ。

メリット

就業不能保険のメリットは以下の2つだ。

就業不能保険のメリット
  • 公的保険の不足分をまかなえる
  • 経済的な不安を和らげられる

会社員や公務員は病気やけがで働けなくなると、傷病手当金が支給される。

扶養家族がいない方や支出の少ない家庭であれば、傷病手当金で生活費をまかなえるかもしれない。

しかし扶養している家族がいたり、住宅ローンや子供の教育費などの支出があったりする家庭の生活費をすべて賄うことはできないだろう。

就業不能保険に加入していると、公的保険では足りない分を補える。

長期間働けず収入が得られないと、経済的な不安が大きくなり、治療やリハビリに専念できなくなってしまう方もいるだろう。

定期的に給付金を受け取れると、大きく貯蓄を切り崩さず生活ができるようになるため、経済的な不安を軽減できる。

デメリット

就業不能保険のデメリットは以下の2つだ。

  • 支払対象外期間が設定されている
  • 対象外になる病気やけががある

一般的に就業不能保険には、支払対象外期間が設定されている。

支払対象外期間とは、就業不能状態になってから一定期間経たないと、給付金を受け取れない期間のことをいう。

一般的には60日または180日が多い。つまり2か月以上働けない状態が続かないと、給付金が受け取れないということだ。

またこの保険には、うつを​はじめとした精神疾患などの病気が保障の対象外になっているケースが多い。

仮に対象になっている商品があっても給付要件が厳格であったり、給付金が少なかったりすることは珍しくない。

そのため加入前に支払対象外期間や、対象外となっている病気はチェックしよう。

2種類の保険の違いを比較

そもそもこれらの保険は加入する目的が異なる。

収入保障保険は被保険者に万が一のことが起きた際、残された家族の生活を守るために加入する。

そのため独身の方や子供が独立している家庭、共働きの家庭が加入する必要性はほとんどない。

一方で就業不能保険は、病気やけがで長期間働けなくなるリスクに備えるために加入する。長期間働けないと当然収入も得られなくなる。

そのため扶養している家族がいる方以外にも、独身の方でも加入を検討する価値は十分にある。

収入保障保険と就業不能保険はどちらを利用するべきなのか

どちらの保険を利用するべきかについて以下3つを解説する。

  • 収入保障保険を利用すべき場合
  • 就業不能保険を利用すべき場合
  • 収入保障保険と就業不能保険を組み合わせるべき場合

収入保障保険を利用すべき場合

収入保障保険を利用するべき場合は、小さな子供がいる家庭だ。

この保険は被保険者である一家の大黒柱が、死亡または高度障害状態になった場合に保険金が支払われる商品だ。

子供がまだ小さいときに万が一のことがあると、独立までの生活費や教育費を準備するのが大変になってしまう。

子供が独立するまでにかかるお金は進学先にもよるが、1,000万〜2,000万円ともいわれる。

このような高額なお金を準備するのは、容易ではない。収入保障保険に加入していれば、家計の大部分を担っている方に想定外のことが起きても、子供にかかる生活費を用意できる。

就業不能保険を利用すべき場合

就業不能保険を利用するべき方は以下の通りだ。

  • 自営業者
  • 毎月の支出が多い方

自営業者は会社員や公務員とは異なり、傷病手当金が支給されない。

つまり公的保障が薄く、万が一のことがあったときに十分な貯蓄がないと、経済的に生活が立ち行かなくなってしまう。

また障害年金も「障害基礎年金」だけのため、受け取れるお金が少額であることも問題だ。

住宅ローンやカーローン、子供の教育費などの支払いで、毎月の支出が多い方も利用を検討すべきだ。

公的保障が厚い方であっても支出が多いと、給付されるお金だけではすべてを賄うことはできない。

特に住宅ローンやカーローンなどは、支払いを待ってはくれないため、就業不能保険による対策は必須だ。

収入保障保険と就業不能保険を組み合わせるべき場合

フリーランスや個人事業主などの自営業者で、かつ小さい子供がいる方は、2つの保険の組み合わせを検討しても良いだろう。

前述のように、子供が独立するまでの期間が長い場合は注入保障保険で万が一の事態に備えるのが合理的だ。また自営業者は収入が不安定かつ、公的保障が薄い。

そのため働けなくなったときに備え、就業不能保険に加入するのが合理的である。

特にこれらに該当し貯蓄が少ない方は、想定外のトラブルに備え2つの保険の組み合わせを検討しよう。

【収入保障保険と就業不能保険】おすすめの保険をそれぞれ紹介

おすすめの保険を「収入保障保険」「就業不能保険」「収入保障保険と就業不能保険の組み合わせ」の3つに分けて紹介する。

  • FWD生命|FWD収入保障
  • SBI生命|働く人のたより
  • アクサのネット完結収入保障2と働く人への保険 3の組み合わせ

FWD生命|FWD収入保障

FWD生命|FWD収入保障」は、お手頃な保険料で万が一に備えられる収入保障保険だ。

被保険者が死亡または高度障害状態になると、保険金が支払われる商品だ。

保険料は基本的に割安だが、健康な方や非喫煙者であればさらにお得な保険料率で申し込みができる。

また特約を付加した場合、下記の3大疾病に罹患すると以後の保険料の払い込みが免除される。

  • がん(悪性新生物)
  • 心疾患
  • 脳血管疾患

さらに特約の付加により本人と配偶者が同一の事故で死亡した場合、最大割増遺族年金が上乗せして支払われる。

万が一の事態が起きても、子供に金銭的な負担をかけたくない方は検討する価値があるだろう。

ネットからであれば24時間いつでも申し込みが可能だ。仕事や日常生活が忙しい方であっても、自宅から申し込み手続きができる。

ただしこの保険は貯蓄性がなく、解約返戻金が設定されていないことには注意が必要だ。

SBI生命|働く人のたより

「SBI生命|働く人のたより」は、業界最安水準の保険料で加入できる就業不能保険だ。

保障するリスクは選択型で、以下の3つがある。

全疾病型すべての病気やけがを保障
3大疾病型がん・急性心筋梗塞・脳卒中を保障
がん保障型がん(上皮内がんも含む)を保障

特に全疾病型はうつをはじめとした精神疾患も対象となるため、非常に使い勝手が良い。

また受取形式は「ハーフタイプ」と「満額タイプ」の2種類がある。ハーフタイプは、初期支払削減期間(就業不能状態になったから540日間)が満了するまでは、受け取れる給付金が50%相当になるタイプだ。

初期は受け取れる給付金が少なくなる代わりに、保険料が安いというメリットがある。

満額タイプはその名の通り、1回目の給付金の支払いから満額受け取れる。

さらにこの保険はメンタル相談サービスが無料となっている。

専門の相談員による一対一のカウンセリングが受けられるため、心の健康を保ちたいという方にもおすすめだ。

ただしこの保険は支払対象外期間が60日に設定されている。また精神疾患が原因の場合給付金が支払われる回数の限度は18回だ。

アクサのネット完結収入保障2と働く人への保険 3の組み合わせ

2つの保険の組み合わせでおすすめするのは、以下の保険だ。

「アクサ生命|アクサのネット完結収入保障2」は、申し込みから給付金の請求までネットで完結できる収入保障保険だ。

ペーパーレスですべてのやり取りが完結するため、印鑑や書類の提出は不要だ。※手続きによっては書類の提出が必要になる

また電話でサポートが受けられるため、ネットに慣れていない方でも安心だ。

それに安価な保険料で加入できるため、支出を抑えたい方にもおすすめできる。

「ライフネット生命|働く人への保険 3」は、短期入院やうつなどの精神疾患で長い間働けないケースで一時金が受け取れる就業不能保険だ。

また以下の条件に該当すると、一時金が支払われる。

  • 14日以上連続して入院したとき
  • 所定の精神疾患が原因で就業不能状態が続いたとき

さらに業界では珍しい復帰支援一時金も受け取れる。就業不能状態の回復後、生活や収入が元通りになるまで経済的な不安を解消するためのお金だ。

これら2つの保険を組み合わせれば、残された家族の生活を守りつつ、働けなくなり収入が激変した際のリスクにも備えられる。

収入保障保険と就業不能保険は違いを理解してじっくり検討しよう

この記事では収入保障保険と就業不能保険のメリットやデメリット、違いについて解説した。

収入保障保険を利用するべきなのは、小さい子供のいる家庭だ。

一方で就業不能保険が必要なのは、自営業者や支出の多い方である。また併用を検討しても良いのは、自営業者でかつ小さい子供がいる方だ。

ただし保険の必要性は各個人の状況によって異なる。この記事では具体的な商品も紹介したが、あくまでも一例だ。

大切なことはあなたにとって最適な保険を見つけることだ。そのため、保険選びに少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することをおすすめする。

専門家のアドバイスがあれば、自分に最適な保険を見つけやすくなる。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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