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死亡保険と傷害保険の違いとは?それぞれのメリットと選ぶポイントを解説 

この記事で解決できるお悩み
  • 死亡保険の概要を理解したい
  • 死亡保険と傷害保険の違いを知りたい
  • 死亡保険を選ぶ際に重視するべきポイントを知りたい

死亡保険とは、被保険者が死亡または高度障害状態となったときに残された家族に対して保険金が支払われるタイプの保険商品のことである。

一般的な保険商品として認識している方も多いだろう。

では、傷害保険という保険の存在について、皆さんはご存じだろうか。

傷害保険は日常生活で起きる事故やケガに備えるための保険商品で、死亡保険とは特徴が異なる。

それぞれの保険の特徴を知ることで、自分が選択すべき保険の特徴が見えてくるだろう。

そこで本記事では、死亡保険の概要と傷害保険との比較、選ぶ際に重視すべきポイントについて解説する。

両者の違いを理解して、保険を賢く活用できるようになってほしい。

目次

死亡保険とは何か

死亡保険とは何か 生命保険ナビ

まず、死亡保険の定義や特徴、カバーする範囲などを解説していく。

また、死亡保険がおすすめな人の特徴もご紹介する。

死亡保険がどういった保険商品なのかを把握し、万が一のリスクに備えておこう。

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死亡保険の定義と特徴

死亡保険とは、被保険者が死亡または高度障害状態となったときに残された家族に対して保険金が支払われるタイプの保険商品だ。

万が一のことが起きたときに、配偶者や子どもが今後生活していくための費用や、葬儀費用、墓石代などを準備するために加入する保険である。

死亡保険は大きく分けて「定期保険」と「終身保険」の2種類がある。

それぞれの特徴を把握し、自分に合うタイプの死亡保険を選択しよう。

定期保険は、契約時に定めた一定期間(10年・15年など)を保障するタイプの死亡保険だ。

一定期間中に死亡または高度障害状態となった場合に保険金が支給される。

一方、終身保険は保険期間に定めがなく、一生涯にわたって保障されるタイプの死亡保険だ。

途中で解約しない限り、死亡すると必ず保険金が支払われる。

定期保険は、終身保険に比べると保険料が割安となるが、保険期間が満期を迎えて保険を更新する場合には保険料が高くなる。

また、生存して満期を迎えた場合は支払った保険料が戻ってこない「掛け捨て型」の商品である点が特徴だ。

終身保険は、契約時から保険料・保障内容がずっと変わらない。

保険料が安く設定される若いうちに加入しておけば、月々の保険料を抑えて一生涯の保障を得られる。

また、途中で解約した場合には、解約返戻金を受け取ることができる。

こうした死亡保険のタイプごとの違いを把握し、自分に合う保険商品を選択することが重要だ。

死亡保険のカバーする範囲

前述の通り、死亡保険は被保険者が亡くなった時に保険金が支払われるタイプの保険商品だ。

そんな死亡保険がカバーできる範囲は以下のようになっている。

  • 死亡後の整理資金
  • 残された家族の生活費
  • 住居費
  • 子どもの教育費

自分が万が一死亡した場合、葬儀を行ったり、墓石を購入したりと多額の費用が発生する。

数百万円の費用がかかるケースもあり、貯蓄だけでは賄い切れない場合があるだろう。

死亡保険に加入していれば、死亡保険金の一部を死亡後の整理資金に充てることができる。

また、家計の収入を主に稼いでいる人が亡くなった場合、残された家族の収入は大幅に減ってしまう。

生活費や住居費などの経済的な負担が大きくのしかかる可能性がある。

死亡保険に加入していれば、死亡保険金を生活費や住居費として活用可能だ。

さらに子どもがいる世帯の場合、学習費や進学費用なども考えなければならない。

まとまった費用がかかる教育費についても死亡保険で準備できる。

このように、死亡保険では万が一死亡した際にかかる急な出費などをしっかりとカバーできる。

上記のようなリスクが想定される場合は、死亡保険に加入して保障を備えておこう。

死亡保険に加入するべき人の特徴

死亡保険に加入するべき人の特徴は以下の通りだ。

  • 養っている家族がいる人
  • 十分に貯蓄ができていない人
  • 自営業者・フリーランス

配偶者や子どもを養っている人の場合、死亡保険の必要性は高い。

万が一自分が死亡した時に、残された家族が経済的に困る可能性があるためだ。

特に子どもが幼い場合、養育費や教育費などの費用をしっかりと準備しなければならない。

死亡保険で手厚い保障を準備し、万が一のリスクに備えよう。

また、独身であっても十分に貯蓄ができていない場合は死亡保険に加入しておくことをおすすめする。

貯蓄も保険金もない場合、葬儀代などの整理費用を親や兄弟・姉妹に負担させてしまうことになるためだ。

そして、自営業者・フリーランスなどの個人事業主も死亡保険の必要性が高い。

個人事業主は国民年金に加入しており、会社員や公務員などのような遺族厚生年金が支給されないためだ。

上記のいずれかのパターンに該当する方は、できるだけ早めに死亡保険への加入を検討しておくと良いだろう。

死亡保険と傷害保険の違いとは

死亡保険と傷害保険の比較 生命保険ナビ

死亡保険の基本的な特徴を理解したところで、傷害保険についても見ていこう。

傷害保険は日常生活で起きる事故やケガに備えるための保険商品で、死亡保険とは特徴が異なっている。

ここでは、傷害保険の基本的な特徴や死亡保険との違い、そしてどちらに加入するべきかについて解説していく。

傷害保険とは

傷害保険とは、骨折や捻挫などのケガで入院・手術・通院をしたり、死亡したりした場合に保険金が支払われる保険商品だ。

「急激・偶然・外来」の事故によるケガが補償される仕組みであるため、慢性的な腰痛や病気などは対象とならない。

傷害保険の主な補償内容は以下の通りだ。

  • 死亡保険金
  • 後遺障害保険金
  • 入院保険金
  • 手術保険金
  • 通院保険金

万が一の事故によるケガのリスクをしっかりとカバーできる点が傷害保険の大きな特徴だ。

スキーやハイキングなどのアウトドアスポーツを趣味にしていたり、事故に逢うリスクが想定される仕事に就いていたりする場合には、傷害保険への加入を検討しておくと良いだろう。

死亡保険と傷害保険の違いとは

前述の通り、傷害保険も死亡した際に保険金が支給される仕組みとなっている。

では、死亡保険とはどのような点が違っているのだろうか。

死亡保険と傷害保険の違いは以下の表の通りだ。

スクロールできます
死亡保険傷害保険
販売している保険会社生命保険会社損害保険会社
保障(補償)内容ケガや病気で死亡した際に保険金が支払われる「急激・偶然・外来の事故」によるケガが原因で死亡・後遺障害・入院・手術・通院となった場合に保険金が支払われる
保険料年齢や性別によって異なる。年齢や性別によって保険料が変わることはなく、職業の危険度によって保険料が変わる。
契約時の告知必要不要

死亡保険は生命保険会社が販売している商品であり、ケガや病気などで死亡した場合に保険金が支払われる。

保険料は年齢や性別によって違いがあり、契約時には健康状態の告知が必要となる。

一方、傷害保険は損害保険会社が販売している商品であり、「急激・偶然・外来」の事故によるケガのみが補償対象となる保険だ。

職業の危険度によって保険料が変わる仕組みで、契約時の健康状態の告知は必要ない。

2つの保険の違いを正しく理解した上で、自分に合った保険商品を選択することが重要だ。

死亡保険と傷害保険どちらに加入するべきかを判断する基準とは

死亡保険と傷害保険のどちらに加入するべきか悩んでいる場合、以下の2点を判断基準を用意しておくと良いだろう。

  • 日常生活の中でケガのリスクがどの程度想定されるか
  • 死亡保障の優先順位はどのくらい高いか

まず、日常生活におけるケガのリスクがどの程度想定されるかを考えよう。

ケガをするリスクが高い場合は傷害保険、特にケガをするリスクが考えられない場合は死亡保険が向いている。

例えばサイクリングやハイキングなどのアウトドアスポーツを趣味にしている場合、通常よりもケガのリスクは高いと言える。

一方、休日はあまり出かけない人の場合、傷害保険でケガのリスクに備える必要性は低いだろう。

自分の日常生活におけるケガのリスクを基準として、どちらに加入すべきか判断しよう。

また、死亡保障の優先順位も判断基準として活用したい。

万が一自分が死亡した場合の死亡保障を手厚くしたいのか、最低限あれば十分なのかによっても選ぶべき保険は変わってくる。

死亡保障の優先順位が高い場合、死亡保険に加入した方が良い。

ほかの保障がない分、保険料を安く抑えながら手厚い保障を準備できるためだ。

一方、死亡保障よりもケガで入院したり、手術をしたりした場合の経済的なリスクに備える方が重要と感じる方は傷害保険の方が適している。

最低限の死亡保障を備えつつ、入院や手術、通院等の際にも保険金を受け取れる。

どちらの方が自分に向いているのかを考え、最適な保険プランを設計しよう。

死亡保険を選ぶ際に重視すべきポイント

死亡保険を選ぶ際に重視すべきポイント 生命保険ナビ

前述した通り、​​死亡保障の優先順位が高い場合には死亡保険への加入が必要になる。

死亡保険は各生命保険会社から様々なプランが提供されているが、その中から自身に最適な商品をを見つけることが重要になる。

死亡保険の選び方として押さえていただきたいのは以下の3つのポイントだ。

  • 自分が希望する保障内容であるか
  • 保険金が支払われないパターンの把握
  • 保険料が高額すぎないか
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自分が希望する保障内容であるか

まず、自分が希望する保障内容を網羅できているかをチェックしよう。

せっかく保険に加入したのに「保険金額が足りなかった」となってしまっては意味がない。

前述した通り、死亡保険では死亡後の整理資金や残された家族の生活費、住居費、子どもの教育費などをカバーできる。

現在の貯蓄状況などを踏まえて「保険金がいくらもらえれば不自由なく家族が生活していけるか」を計算しよう。

場合によっては、ファイナンシャルプランナー(FP)や代理店などの専門家に相談することも視野に入れておくと良い。

希望するライフプランや現在の貯蓄状況、家族構成などを踏まえ、最適な保障内容を提案してくれるためだ。

また、保険期間の設定も重要なポイントとなる。

「子どもが成人するまでの間だけ保障したい」「一生涯にわたる保障を得たい」など、人によって求める保障期間は異なる。

保険金額や保険期間などをしっかりと確認し、自分が求める内容をカバーできているか確認しておこう。

死亡保険の保険金が支払われないパターンの把握

死亡保険に加入していても、一部保険金が支払われないパターンがある。

契約後にトラブルになることがないよう、事前に保険金が支払われないケースを確認しておこう。

死亡保険で保険金が支払わないパターンは主に以下の通りだ。

  • 保険の責任開始日から一定期間(1〜3年)以内に被保険者が自殺した
  • 契約者や保険金受取人の故意によって被保険者が死亡した
  • 戦争その他の変乱によって死亡した(一部受け取れる場合あり)
  • 被保険者の犯罪行為によって死亡した
  • 被保険者の精神障害の状態を原因とした事故によって死亡した
  • 契約時の告知で事実を告げなかったり、偽りの告知を行ったりした
  • 保険金・給付金を騙し取る目的で事故を起こした
  • 契約時に詐欺行為や不法な保険金取得を目的とした行為があった

上記のようなパターンに該当すると、被保険者が死亡しても保険金を受け取ることはできない。

事前に保険商品の約款などを確認し、保険金を受け取れるケースと受け取れないケースを把握しておこう。

死亡保険の保険料が高額すぎないか

月々支払う保険料が高くなりすぎていないかを確認することも重要だ。

家計に負担がかかって途中で解約することにならないよう、無理なく継続できる保険料を設定しておこう。

死亡保険は、保険金額を高額に設定するほど保険料も高くなっていく。

もちろん手厚い保障を備えておくことは大切だが、現在の生活に負担をかけてまでリスクに備える必要はない。

最低限必要な保障だけを備え、できるだけ保険料の負担を抑えることが重要だ。

多くの保険会社では、公式サイトで保険料シミュレーションを提供している。

年齢や性別、希望する保険金額などを入力するだけで、おおよその保険料を把握できる仕組みとなっている。

事前に保険会社のシミュレーションを活用し、無理なく支払っている保険商品を選ぶと良いだろう。

また、保険契約を無理なく継続していくために、一度家計の見直しをしてみるのも良いだろう。

無駄な支出を減らすことで、死亡保険の保険料を支払う余裕が出てくるかもしれない。

保険加入をきっかけに家計を見直し、無理なく支払っていける保険料の死亡保険に加入しよう。

死亡保険と傷害保険の違いを理解して自分に最適な保険選びを行おう

まとめ 生命保険ナビ

本記事では死亡保険の概要と傷害保険との比較、さらに死亡保険を選ぶ際に重視するべきポイントについて解説した。

死亡保険は万一の際に残された家族に対して保険金が支払われるタイプの保険商品だ。

一方、傷害保険は「急激・偶然・外来」の事故によるケガが補償される仕組みの保険である。

両者の違いは販売会社や保険料にもあるが、死亡保障の優先順位が高い場合には死亡保険への加入が必要になる。

また、何より重要なことは、数ある保険商品の中から、自分に必要な保障内容や保険料とのバランスを見極めて加入する保険を選ぶことだ。

そのため、これらの判断に少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。

一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要な保険を的確に判断することができるはずだ。

また、全国の保険のプロから自分に合った担当者を探す際には「生命保険ナビ」の活用をおすすめする。

「生命保険ナビ」は、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができるマッチングサービスである。

気になった担当者とは無料相談もできるので、ぜひ活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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