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「がん保険に入っておけば良かった」と後悔しないために!がん保険の必要性を徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • がん保険に加入しなかった場合に発生するリスクを把握したい
  • なぜがん保険が必要なのかがわからない
  • がん保険の具体的なメリットや加入するべき人の特徴を知りたい

万が一に備えてがん保険への加入を考えているが、「医療保険で十分なのではないか」「果たして本当に自分にも必要なのか」などと悩んでいる方も多いだろう。

しかしいざがんに罹患してから「入っておけば良かった」と後悔しても遅い。

そのような事態を避けるために、本記事では、がん保険の必要性や自分に適した商品の見つけ方、加入しなかった場合に発生するリスクなどを解説していく。

あなたにがん保険が必要か、判断する際の参考となれば幸いだ。

目次

「がん保険に入っておけばよかった」と後悔するケースとは

「がん保険に入っておけばよかった」と後悔するケースとは 生命保険ナビ

三大疾病の一つで日本人の死因の第一位であるがんは、誰もが罹患する可能性のある病である。

医療保険とは別で、生命保険各社からがん保険が販売されている背景からしても、がんに対する備えの重要性や必要性は明らかと言えるだろう。

生命保険文化センターがまとめた調査によると、2021年におけるがん保険への加入率は66.7%とされている。

前回調査の2018年は62.8%であり、加入率は3年間で約4%増加しているようだ。

およそ10人に7人ががん保険に加入しているものの、「がん保険に入っておけばよかった」という声は後をたたないのが現状である。

ここでは、がん保険に加入していなかったことによる後悔として、よくあるケースとがん治療の実態をまとめた。

がん保険への加入を検討している人は、以下の内容をぜひ参考にしてほしい。

がんの治療は高額になるパターンが多い

がん保険に入っておけばよかったと後悔する最も多いケースが、想定外の高額な治療費がかかることが多いところである。

  • 十分な貯金がないため家計を圧迫することになった
  • 先進医療を受けることを諦めるしかなかった
  • 将来のために貯金していたお金を治療費に充てることになった

がん治療にかかった費用について、医療保険ではカバーできない場合もあるため、病院の窓口負担以外にかかる費用は全額自己負担になる。

全日本病院協会がまとめた調査によると、部位別の悪性新生物(がん)の入院費用は以下のとおりだ。

悪性新生物の部位入院費用(円)1日単価(円)
996,96576,901
結腸978,56784,672
直腸1,150,02688,925
気管支及び肺913,065104,558
出典:公益社団法人全日本病院協会「診療アウトカム評価事業」(2022年度年間集計)

上記は医療費の総額であり、現役世代の場合は3割を窓口で負担する。

そこから高額療養費制度によって、現物給付または高額療養費として還付を受けることになる。

また、がんの治療では先進医療を実施するケースもあり、厚生労働省がまとめた先進医療の実績報告によると、陽子線医療の平均費用は約270万円、重粒子線治療は約320万円であった。

先進医療は全額自己負担になるため、がん保険の先進医療特約がない限り、治療を受けるハードルはかなり高いだろう。

また、入院の際は差額ベッド代や食事代、日用品費用など、公的医療保険の適用外とされる費用もかかる。

厚生労働省がまとめた調査結果によると、令和元年7月時点の差額ベッド代の平均は6,354円だった。

がんに罹患した人の平均入院日数は19.6日とされているため、差額ベッド代だけで約12万円かかることがわかる。

がんの治療を受けている間は働けないため収入減少も避けられず、がん保険に加入していなかったことによる後悔の大半は「思った以上にお金がかかる」という点に集約すると言えるのだ。

がんは再発や転移する可能性がある

がん治療において厄介なのが、再発や転移する可能性があることだ。

再発という点ではほかの病気にも共通し得るのだが、転移するのはがんならではと言えるだろう。

がんは一度罹患するとその後も油断できず、治癒したとしても、何年か経過してほかの場所に転移が見つかるケースもあるのだ。

がんの治療は高額になるパターンが多いのは先ほど解説したとおりで、家計を圧迫する機会が複数回生じるのは、まとまった額の貯蓄がある人においても堪えるだろう。

一度罹患するとがん保険に加入しづらい

がん保険において特に注意したいのが、一度罹患すると加入できる商品の数がかなり限られる点だ。

がん保険に加入していないタイミングで罹患が確定し、治療後にがん保険の加入を検討したものの、加入できる保険はどれも割高で保険料の支払いが困難になるパターンは多いものだ。

引受基準緩和型や無選択型と呼ばれる、告知がゆるい、または告知を必要としないがん保険もあるが、がんに罹患してすぐに加入することはできないことがほとんどである。

生命保険会社としても、保険金を払う可能性が相対的に高い人に対する審査は慎重にならざるを得ないだろう。

医療保険であればケガや病気をした際においても選択肢は比較的あるものの、がん保険の場合は、一度罹患すると保険に加入しづらくなるため、後悔につながってしまうのである。

がんは罹患する可能性が高い

そもそも、日本人が生涯にわたってがんと診断される可能性は、男性が約65%、女性が約50%と言われている。

がんは日本人の死因の第一位であり、2人に1人の割合でかかる病気である。

男性においては、かからない人のほうが少ないという結果であれば、がん保険への加入は高額な治療費負担へのリスク回避として欠かせないと言えるだろう。

もちろん、がんにかかったとしても十分な貯蓄がある場合には、敢えてがん保険に加入する必要はないかもしれない。

自身の健康状態はもちろん、資産状況を含めて、がん保険への加入は総合的に判断することが大切だ。

入っておけばよかったと後悔する前に、がん保険の必要性を徹底解説

がん保険の必要性を徹底解説 生命保険ナビ

がん保険に入っておけばよかった理由は先ほど解説したとおりだが、ここでは、がん保険の必要性を詳しく解説しよう。

がん治療自体の特徴をおさらいすると、以下の内容が挙げられる。

  • 治療費が高額になりやすい
  • 再発や転移する可能性もある
  • 治療の幅が広い
  • 罹患する可能性が高い

これらを踏まえたうえで、がん保険の必要性を細かく見ていこう。

がん保険の特徴

がん保険の特徴は以下のとおりである。

  • がん(悪性新生物)のさまざまな治療に対応し、手厚い保障を受けられる
  • がん治療における各フェーズで一時金や給付金を受け取れる
  • 医療保険に比べて給付金を受けられる期間が長い

がん保険は名前のとおりがん治療に特化した保険であり、高額な治療費がかかることも多く、療養期間が長期化しやすいがんの特徴を踏まえた商品設計になっているのが特徴だ。

そして、がん保険は以下のとおり、さまざまな給付金を受け取れる。

給付金給付金の概要
診断一時金がんと診断された際に受け取れる一時金で、治療前においても、診断されたら受け取れるもので治療費以外にも充てられる
治療給付金がんの主な治療である放射線治療や抗がん剤治療を受けた時に受け取れる給付金で、保険会社によって治療の内容や給付される頻度などは異なる
手術給付金がん治療のための手術をした際に受け取れる給付金
入院給付金がん治療に伴う入院をした際に受け取れる日額タイプの給付金で、保険会社によっては月⚪️万円という形もある
通院給付金がん治療のために通院した際に受け取れる、日額タイプの給付金
女性特約乳がんや子宮がんなどの女性特有のがんで所定の治療を受けた場合に、ほかの給付金に上乗せできる特約

診断一時金は、初めてがんの確定診断を受けた場合に給付されるもので、100〜300万円程度の金額を設定できるものだ。

以後、治療の各フェーズにおいて給付金が用意されており、治療費が高額になった場合も治療に専念できるだろう。

もちろん、保険商品によって詳細は異なるため、どのような給付金を受け取れるのか、有無と金額の大小はパンフレットなどから確認してほしい。

また、入院給付金に関して、給付の上限日数を設定していないケースがほとんどだ。

仮に入院期間が半年(180日間)に及んだとしても、全期間相当の入院給付金を受け取れるのも特徴の一つである。

医療保険の場合は、60日や120日などが上限とされるケースが多いため、治療が長引いた際も安心できるだろう。

医療保険とがん保険の違い

医療保険とがん保険との違いをまとめると下表のようになる。

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医療保険がん保険
保障の対象・病気(含がん)
・ケガ
・がん(悪性新生物)
・上皮内新生物
保障される内容・罹患した病気やケガの治療を目的とした入院や手術、通院・特約によって、三大疾病や生活習慣病、女性特有の疾病に対応できる・がんまたは上皮内新生物と初めて診断された際の一時金
・がん治療を目的とした入院や手術、通院、特定の治療
・特約によって先進医療にも対応できる
免責期間・原則なし・契約から原則90日間
給付期間の上限・入院給付金の場合、60日または120日から選択することが多い・原則上限なし

医療保険とがん保険は保障の範囲が最大の違いだ。

  • 医療保険:広くて浅い
  • がん保険:狭くて深い

医療保険の場合、がんを含む入院や通院に対しても保険金が支払われるものの、がん治療を目的とした医療や手術などに対しては保障されない。

医療保険に加入していればがんもカバーできるわけではなく、がん保険に別途加入することで初めて、がんに対する手厚い保障を用意できるのだ。

がん保険に加入するメリット・デメリット

がん保険に加入するメリットとデメリットは下表のとおりである。

メリットデメリット
医療保険ではカバーできないがん治療を網羅できる
高額な治療費にも対応できる
想定外の出費で貯蓄を減らすリスクを抑えられる
家計管理と将来設計がしやすくなる
医療保険に追加して保険料を支払う必要がある
保険料によっては毎月の家計を圧迫することになる
がんにかからなければ保険料の支払い損になる

がん保険に限らず、各種生命保険にはメリット・デメリットがあるものだ。

同じ物事に対しても人によって見方・捉え方が異なるため、一側面だけで考えるのではなく、冷静かつ客観的に必要性を判断することが大切である。

なお、がん保険のメリット・デメリットについてはこちらの記事で詳しくまとめているので、必要かどうかの判断に迷った際にはぜひ活用してほしい。

あわせて読みたい

がん保険に入っておいたほうがよい人の特徴

がん保険に加入したほうがよい人の特徴は以下のとおりだ。

  • 貯蓄が十分にない人
  • 生計を支えている人
  • 自営業やフリーランスの人
  • 先進医療を含めた治療の選択肢を複数持っておきたい人
  • がん家系の人
  • 健康増進とはマイナスな生活習慣がある人

がん治療には高額な費用がかかる可能性があるのは何度も解説してきたとおりであり、手持ちの資産で対応が難しい人は加入を検討しよう。

会社員や公務員の人であれば、傷病手当金によって働けなくなった際も給料の3分の2ほどを受け取れる公的医療制度があるが、自営業やフリーランスの人にはない。

この点において、個人事業主の人は働けなくなった際のリスクとしてがん保険の加入を前向きに考えたほうがよいだろう。

ほかにも、親族でがんにかかる人が多かったり、喫煙や飲酒が習慣になっていたりする場合は、早めにがん保険に加入しておくべきだ。

健康上のリスクが高まるほど保険の加入は難しくなるため、心当たりがある人はがん保険への加入がおすすめである。

自分に適したがん保険と加入するタイミングの見つけ方

自分に適したがん保険と加入するタイミングの見つけ方 生命保険ナビ

がん保険の必要性について解説したが、実際、「どの保険に加入すればよいか分からない」という人も多いだろう。

生命保険各社からがん保険が販売されており、何を比較検討すれば自分に最適な保険を見つけ出せるか分からなくなるのは無理もない。

ここでは、自分に適したがん保険の見つけ方と、加入がおすすめなタイミングについて具体的に解説しよう。

がん保険で備えたい保障額をシミュレーションする

がん保険を比較検討する際は、まずは自身の家計やライフスタイルをもとに、必要な保険金や給付金の額をシミュレーションすることから始めてみてほしい。

  • がんの平均入院日数は約20日
  • 差額ベッド代の平均は1日約6,000円
  • 高額療養費が計算される前の窓口負担の平均は30万円前後
  • 会社員や公務員の場合、傷病手当金で給料の3分の2ほどは支給される(最長1年半)

がんの入院にかかる主な費用と公的医療保険の保障内容は、ざっくりと上記のとおりだ。

これらを踏まえて条件を設定すれば、さまざまなパターンにおいて自己負担額がいくらになるか、自己負担額に対してがん保険でどの程度カバーしたいか考えられるだろう。

もちろん、現在の資産状況や家計の収支なども加味したうえで、がんに罹患した場合にどの程度をがん保険から保障を受けたいかシミュレーションすることが重要である。

各種給付金や特約に関する保障の優先順位をつける

がん保険で備えたい保障額にアタリがついたら、各種給付金や特約など、保障における優先順位をつけてみてほしい。

当然であるが、主契約にあらゆる給付金や特約を盛り込めば、毎月の保険料は値上がりしてしまう。

  • 診断一時金
  • 治療給付金
  • 手術給付金
  • 入院給付金
  • 通院給付金
  • 女性特約
  • 先進医療特約

保険商品によって給付金の名称や存在の有無、金額の大小などは異なるが、すべてを盛り込むのは保険料との兼ね合いで難しいことがほとんどだ。そのため、用意したい保障には優先順位をつけることが大切である。

保険料と保障内容のバランスが最適ながん保険を選ぶ

ここまでの内容を踏まえて決めたがん保険に求める条件をもとに、あとは保険料と保障内容のバランスを踏まえて最適な保険を選択しよう。

給付金の優先順位をつけているため、予定していた保険料の予算をオーバーする場合でも、うまく折り合いをつけられるはずだ。

ただし、保険料を抑えることを優先して十分な保障を用意できないのは本末転倒であるため注意が必要である。

希望する保障内容に対して予算が合わない場合は、毎月の家計を見直したり、ほかの生命保険料を見直したりするとよいだろう。

家計を圧迫しないようにすることももちろん大切であり、自分たちで決められない場合は、保険のプロからアドバイスを受けるのも効果的だ。

がん保険を検討し始めたときが加入のベストタイミング

最も重要なことであるが、「がん保険に入っておけばよかった」とならないためには、がん保険の必要性を感じ始めたこのタイミングがベストな加入時期だ。

  • がん保険に限らず、生命保険は若いうちに加入したほうが保険料は割安
  • がんに罹患していない間が商品の選択肢も多い
  • 加入時期の後ろ倒しは、審査に通らない可能性を上げてしまう

がん保険の加入はがんに罹患してからでは遅いため、早めに加入するのがベストである。

2人に1人の確率でかかる病であるからこそ、検討し始めたときに加入することをおすすめしたい。

がん保険に入っておけばよかったとならないように準備をしておこう

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、がん保険の必要性や加入しなかった場合に発生するリスク、さらに自分に適した保険を選ぶためのポイントについて解説した。

医療保険で十分ではないかと考え、自分にはがん保険は必要ない、と判断している人は意外と多い。

ただ、がんを発症してから「入っておけば良かった」と後悔しても遅い。

一方、保険料は日々のコストとなるため、その必要性については、一人ひとりのライフステージに合わせて判断するべきである。

また、加入する際には今回紹介した保険選びのポイントも参考に、あなたに合ったがん保険を見つけるようにしてほしい。

このように、何より重要なことは、保険の特徴を理解し、また自分自身の生活環境や経済状況、健康状態を考慮して加入するがん保険を判断することだ。

そのため、どの保険に入るべきかの判断に少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。

一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに合ったがん保険を見つけることができるはずだ。

また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。

そんな時はマッチングサイト「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。

無料で利用できるので、ぜひ活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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