- 無職になった後でも生命保険に加入できるのか知りたい
- 無職の場合でも加入できる生命保険が知りたい
- 無職で生命保険に入れない場合の対処法を知りたい
無職になってしまったが、将来に向けて生命保険に入りたいというケースもあるだろう。
しかし結論から言うと、無職の場合生命保険の加入は難しいだろう。
この記事では、無職の人でも生命保険に加入できるケースや入りやすい保険などを紹介、解説する。
この記事を読めば、あなたの生命保険の疑問や不安がクリアになり、安心した日々を送れることでしょう。
無職になったら生命保険の加入は難しい
生命保険は無職のケースだと加入できる商品に制限が生じる。
これは、保険会社が契約を引き受ける上でリスクヘッジしているからである。
生命保険の契約が難しい理由や実際に加入できる基本的な条件について解説する。
無職の保険加入が難しい理由
無職のケースで保険の加入が制限されるのは、契約の引受にあたってのリスクを回避しているからである。
保険会社が避けるリスクとして、次の3つのリスクがある。
- 健康上のリスク
- 職業上のリスク
- モラルリスク
一般的に、生命保険は健康状態や職業について、ありのままを告知しなければならない。
そのため、無職の場合も同じく保険会社への告知が必要になる。
そのため、無職を偽って仕事をしている形で告知するのは契約上の告知義務違反に該当する。
無職の場合は、契約を安定的に継続できないリスクが高いとみなされやすいので、一般的には加入を見送られてしまうケースが多い。
- 保険料の安定的な捻出が困難
- モラルリスクに抵触する可能性
モラルリスクとは、生命保険を悪用するリスクが高く、保険本来の目的である「万が一のリスクに対する経済的な保障」に沿わない形で保険が利用されてしまう危険度を指す。
無職者が保険に加入する動機の中には、そうしたモラルリスクに抵触する意図をもって保険に加入しようとする人が紛れている可能性が高い。
また、毎月の保険料が支払えないリスクも高いので、契約を見送ることがある。
以上から、無職の場合は保険料やモラルリスクの観点から引受を制限するケースが多い。
生命保険の加入条件
生命保険に加入できる条件としては、次の項目が保険会社が定める引受条件を満たしておく必要がある。
- 契約年齢
- 職業
- 過去の傷病歴
まず、契約年齢だが、保険商品によっては契約できる年齢を定めているので、年齢条件を満たさないと契約できない。
たとえば、生命保険は未成年が契約できないケースが一般的である。
また、年齢が高すぎても、契約自体ができない。
死亡するリスクが高い年齢であれば、生命保険に加入したくても入れない可能性もある。
契約年齢は、保険会社や商品によって要件が異なるので、各商品の契約できる年齢を確認してから検討すると良い。
また、保険商品に加入する場合は、契約年齢の要件を満たしていても、健康状態で加入できない場合もある。
健康状態によって加入できるかどうかは、各保険会社によって判断されるので、同じ病気で治療をしていても契約できる保険会社と契約できない保険会社がある。
一般的に、以下の項目について問われるケースが多い。
- 直近3ヵ月以内の治療歴
- 過去5年以内の治療歴
- 過去2年以内の健康状態での指摘
- 障害認定歴や介護認定歴
- がんの罹患歴
健康状態を告知する場合に虚偽の内容を伝えた場合「告知義務違反」として契約者にペナルティーが課せられる。
具体的なペナルティーとしては、生命保険に契約できても、告知義務違反が発覚すれば契約そのものが解除され、支払った保険料も戻ってこない。
そのため、告知書に記載されている質問項目には、ありのままを申告して、必ず間違いの無いようにしておこう。
最後に、職業によって加入できるかどうかも決まる。
保険会社は、職業によるリスクも個別に定めており、危険な職種や公序良俗に反するような職業の場合は、契約そのものができないか、特別に保険料を割増して契約する必要がある。
無職の場合も、職業としては危険な職種として判断されるので、契約時に制限が発生するか、そもそも契約できない場合がある。
以上から、保険会社は契約を希望している人をさまざまな観点から審査し、リスクが高いと判断した場合には契約を見合わせる。
保険の契約はこうした仕組みで成り立っているので、健康状態や契約年齢に問題がなくても、職業の面で希望が通らない場合がある。
無職になったらするべき手続き
生命保険を契約してから無職になった場合は、特に何か手続きをする必要はない。
というのも、保険会社は基本的に契約時点でのリスクを確認するため、契約が無事に終わっていれば無職になっても保険を継続することは可能だ。
ただし、無職となって生活保護などを受ける場合、解約返戻金のある生命保険は資産として考えられるため、解約手続きが必要となる。
また、無職で保険を継続する場合、継続的に保険料は変わらず支払う必要がある。
そのため、保険料を支払う財源は安定的に確保しなければならない。
また、保険料の支払先もこれまでと同じ口座やクレジットカードでの引き落としで問題ないかチェックしておこう。
これまで引き落とし口座にお金を入金していたが、無職になってメインで使う口座が変わったり、クレジットカードを解約した場合は、新たな引き落とし先を設定しないといけない。
無職の人でも保険に加入できるケース
一般的に、無職の場合は保険に加入できないものの、商品によっては無職でも契約できる場合がある。
本章では、無職でも加入できる生命保険や無職ではないのに保険に加入できないケースについて、それぞれ解説する。
無職でも生命保険に加入できる場合
前提として、無職でも保険に契約できるかは保険会社が取り決めている。
そのため、同じ条件でも保険会社によっては契約を見送られる場合があるので注意が必要だ。
一般的に、無職でも契約できる生命保険は、以下の商品である。
- 死亡保険(一時払いの商品や無選択型の商品)
- がん保険
保険料を契約時にまとめて払いきる一時払いの生命保険であれば、職業が無職でも契約できる可能性がある。
また無選択型の生命保険も、健康状態や職業などの告知が不要の場合があるので、契約できるかもしれない。
また、生命保険ではないものの、がん保険であれば契約できる保険会社もある。
ただし、仮に無職で契約が可能でも、保険会社が総合的に判断して契約できない可能性もあるので、その点は踏まえて検討する必要があるだろう。
保険会社が無職と判断するケースとしないケース
仕事をしていない場合でも、無職者として判断しないケースもある。
一般的に、仕事をしていなくても無職者として扱われないケースが、以下の職種に該当している人だ。
- 専業主婦
- 主夫
- 家事手伝い(女性)
- 資産生活者
- 早期退職
- 定年退職者
- 年金生活者
上記の職業の場合は、生命保険に加入できるものの、世帯主が契約している保障額より高く設定はできない。
保険会社によっては、上記の職業に該当しても契約に制限がある場合がある。
細かい規定や取り扱い制限がどのような対応になるかは、自分で確認するのは難しいので、保険の専門家に相談すると良い。
無職でなくても生命保険に加入できない職業
無職ではなくても、生命保険に加入できない職業がある。
先ほども述べた通り、職業上のリスクが高い場合や公序良俗に反している場合は加入できない。
具体的なケースとしては、以下の職業だ。
- テストドライバー
- スタントマン
- 潜水士
- 猛獣取扱者
- 風俗業
上記の職業は、保険事故を起こしやすいリスクが高いので、一般的には保険の契約ができない。
ただし、保険会社によっては加入見合わせではなく、一定の保障額以内であれば契約できるように要件を緩和している場合もある。
無職でも入りやすい保険とは
先ほどまで解説した通り、無職の場合は契約できる保険に制限がかかってしまう。
そんな中で、無職でも加入しやすい保険について解説する。もし加入できない場合、どのような項目を確認するべきか確認していく。
無職でも入りやすい保険の種類
無職でも入りやすい保険の種類としては、以下の保険である。
- 無選択型
- がん保険
- 一時払い保険
無選択型の保険は、健康状態や職業など本来は保険会社に告知するべき項目がない商品なので、通常の保険商品に比べれば加入しやすい保険である。
ただし、無選択型の保険は通常の保険よりも保障内容が手薄な点には注意したい。
死亡時や高度障害状態に該当した場合に保険金を支払う生命保険がジャンルとして多いが、保険会社によって取扱いできる項目も異なるので、事前に確認はしておこう。
保険に入れない場合は公的保障をチェック
保険を準備する場合の考え方に共通するが、まずは公的な保障でどの程度カバーしてくれて、公的保障で補えないのはどの程度かを把握しておく必要がある。
契約する人の意向にもよるが、保険はあくまでも公的保障で補えきれない部分をカバーする手段の1つである。
そのため、もし保険が契約できなくても、最低限の公的保障が備わっている。
その制度を知っておくことが重要だ。一般的に、保険と密接にかかわる公的保障は以下の通りである。
- 高額療養制度
- 遺族年金
- 公的介護保障制度
高額療養制度は、ある一定の自己負担額を超える治療費がかかってしまった場合、超えた分は自己負担の必要がない制度だ。
基本的に無職の場合でも、国民健康保険に加入していれば高額療養制度を利用できる。
遺族年金は、亡くなった場合に遺族へ年金を支払う制度である。
遺族年金の支給額は、世帯状況や加入している年金が「国民年金」か「厚生年金」で異なる。
一般的に、無職の場合は厚生年金には加入していないので、遺族基礎年金が支払われる。
公的介護保障制度は介護状態になっていると判断された場合に、介護サービスなどの利用を少ない負担額で利用できる制度だ。
40歳から64歳までを「第二号被保険者」、65歳以上を「第一号被保険者」として区分している。
それぞれ、介護保障制度を利用できる要件が異なるので注意する必要がある。
保険のプロに一度相談を
これまで述べてきた通り、無職の場合だと契約できる保険商品やジャンルが制限されてしまうので、そもそも検討できる余地が少ない。
さらに、保険会社ごとに契約にあたっての規定が異なるので、すべてを自分で調べていくのは難しいだろう。
そのため、契約できる保険商品を比較できるほか、そもそも必要な保障がどこにあるのか、専門的な観点でアドバイスをしてくれる保険の専門家に相談すると良い。
無職になっても入れる保険はある!保険のプロに相談してみよう
無職の場合でも、もしものために保険に入りたいと考える人は多いだろう。
しかし、多くの場合は、無職で保険に加入することは難しい。
ただし、無職の人でも、保険に加入できるケースもあれば、比較的入りやすい保険もある。
なので、無職だからといって諦めずに、この記事を参考にして加入できる保険を探してみてほしい。
ただし、保険の加入を検討する際には、保障内容や保険期間、保険料など様々な要素を比較する必要がある。
無職の場合、制限がつくので保険選びはより難しくなるだろう。
そこで、保険に関する知識を持ったプロフェッショナルに相談することをおすすめする。
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あなたの生活状況やニーズなどをしっかりと伝え、適切なアドバイスを受けることで、あなたが納得する保険に出会うことができるだろう。
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