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がん保険の先進医療特約は必要なのか?メリットと注意点を徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • がん保険の先進医療特約がどのようなものか分からない
  • 先進医療と保険の関係性について知りたい
  • がん保険に加入する上で考慮すべきポイントを知りたい

先進医療はがん治療を行う上で選択肢の一つとなることがある。

しかしながら、先進医療は保険の適用範囲に含まれていないため、高額な治療費負担が必要となる。

そのため、医療費に備え安心して治療を受けるための手段として、がん保険に付加できる先進医療特約を検討する人は多い。

そこでこの記事では、先進医療特約をがん保険に付加する基礎知識から、メリットと注意点を解説する。

また、がん保険の選び方についても述べるので、ぜひ参考にしてあなたに最適な保険を選択をするために役立ててほしい。

目次

がん保険の先進医療とは?基礎知識を理解しよう

先進医療とは?基礎知識を理解しよう 生命保険ナビ

がん保険を検討する際、「先進医療」という言葉をよく目にするだろう。

一般的ながん保険では、先進医療が特約として設けられている場合が多く、基本的な知識がなければ付加するかどうか検討しづらいであろう。

まずは、先進医療の基本知識と保険との関係性について詳しく解説する。

先進医療の定義と内容

特定の大学病院などで研究・開発された難病などの新しい治療や手術などは、ある程度実績を積んで確立されると、厚生労働省に「先進医療」として認められる。

これらの先進医療とは、公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術のことを指す。

がん治療においては、重粒子線治療、陽子線治療、内視鏡手術支援ロボット(ダビンチ)による患部の切除手術などが先進医療に当たる。

治療効果と可能性

先進医療は高度な技術を用いた医療であるが、よく聞くのは「重粒子線治療」や「陽子線治療」である。

これらの治療方法は患者の体への負担も少なく、一般的な治療方法に比べて対象とする部位以外への影響を抑えることができるという効果がある。

ただし、誰もが希望すればこれらの治療方法を選択できるわけではないということには注意する必要がある。

なぜなら、「先進医療を受けられる医療機関は限られている」からである。

また、厚生労働省 第117回先進医療会議「令和4年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について」によると、2021年7月1日~2022年6月30日に先進医療を受けた患者数は26,556人だ。

日本人の人口のわずか0.02%程度なので、先進医療を受ける可能性は決して高いとは言えないだろう。

これらのことから、先進医療には一定の効果があるものの、希望しても受けられる可能性が高いわけではないことには注意すべきであると言える。

先進医療と保険の関係性

現在では先進医療に当たる技術でも、科学的な根拠が充足することで将来的には公的医療になる可能性もある。そのため、これらの動向にも注目すべきである。

例えば、がん治療に用いられる重粒子線治療や陽子線治療が、今後先進医療から保険適用の治療法になったとしよう。

その場合、がん保険の先進医療特約でこれらのカバーを考えていた人にとっては、保険の効果が弱くなってしまうことも考えられる。

ただ、医療の技術進歩は日進月歩であり、現在よりもさらに有効で効果のある治療方法が今後も先進医療として認可される可能性がある。

したがって、自分ががんになった時に治療の選択肢を広げておくためには、先進医療特約を付加しておくことは有効な手段であると言えるだろう。

がん保険の先進医療特約のメリットと注意点

先進医療特約のメリットと注意点 生命保険ナビ

ここまで、先進医療特約に関する基本知識を解説してきた。

がん保険と合わせて付加することを検討し始めた方もいるだろう。

しかし、その必要性については、事前にメリットと注意点の双方を正しく認識した上で判断する必要がある。

そこでここからは、先進医療特約のメリットと注意点について詳細に解説する。

先進医療特約のメリット

先進医療特約のメリットには、主に以下の二つが挙げられる。

先進医療特約のメリット
  • 高額な先進医療の費用をカバーできる
  • 治療の選択肢が広がる

高額な先進医療の費用をカバーできる

先進医療は、従来の治療法より高い効果が期待できるが、その一方で費用も高額になる傾向がある。

先進医療特約があることで、患者やその家族は高額な医療費の負担をカバーでき、経済的安心感から治療に集中することが可能となるだろう。

治療選択肢が広がる

また、先進医療特約を付加することで、患者は最新かつ高度な治療法を選択する余地が生まれる。

最近では、がん治療において免疫療法や遺伝子治療など、更に先進的な手法も注目を浴びている。

このような最適な治療法を選ぶ幅が広がり、治療の成功率が向上する可能性も高まるだろう。

先進医療特約を付加する注意点

一方、先進医療特約を付加する際には、以下の点に注意する必要がある。

  • 保険料の増加
  • 希望すれば必ず先進医療を受けられるわけではない

保険料の増加

特約を付加すると、保険料の増加は避けられない。

保障内容を充実させるとその分保険料は高くなる。保険料が負担になり、途中で解約することになってしまっては元も子もない。

将来的にも無理のない範囲で支払いを続けられるよう、特約の付加を検討すべきである。

希望すれば必ず先進医療を受けられるわけではない

先進医療は、希望すれば誰でも受けられるものではない。

例えば、先進医療の種類によって治療を受けられる医療機関は異なり、場合によっては県外など遠方の医療機関を受診しなければならないこともありうる。

また、そのような医療機関が近くにあったとしても、病状から医師がその治療を必要でないと判断した場合には、先進医療を受けることはできない。

このように、先進医療特約を付与しているからといって、必ずしもその特約による治療方法を指定できるわけではない、という点には注意する必要がある。

先進医療特約以外で考えるがん保険の選び方

がん保険の選び方 生命保険ナビ

先進医療特約については、将来の治療の選択肢を広げる意味でも付加することをおすすめする。

しかし先述の通り、保険料の増額分を加味して慎重に検討していただきたい。

そこで最後に、がん保険に加入する際に特約以外で重視したい基本的なポイントについて解説する。

保険料と保障内容のバランス 

保障内容が充実している保険は魅力的であるが、その分保険料は高額になる。もちろん、がん保険に特約を付加すればその分保険料は割高になるということだ。

逆に、保険料は安くても保障が不十分では、万が一の際に必要な治療や医療費の一部をカバーできない恐れがある。

自身や家族の生活状況、また経済状態を考慮し、保険料と保障内容をバランスよく選ぶことが重要である。

なお、がん保険の特約についてはこちらの記事で詳しくまとめたので、「他にどんな特約があるのか気になる」という方はぜひチェックしてほしい。

あわせて読みたい

保険の契約期間や更新条件の確認

がん保険の契約期間や更新条件は、保険を選ぶ上で重要なポイントとなる。

保険期間が定められているタイプの定期保険では、その期間が満期を迎えるごとに更新手続きが必要となる。

その際、保険料は更新時の年齢に応じて設定されるため、更新の度に保険料が増加するのだ。

また、契約の解約条件や途中解約時の扱いについても確認しておくべきである。

将来的な状況やニーズに合わせて、契約期間や更新条件が適切かどうかを検討することをおすすめしたい。

保険会社の信頼性と評判の確認 

がん保険の保険期間は長期的な契約となる傾向がある。そのため、信頼できる保険会社を選ぶことも非常に重要である。

保険会社の財務状態や信用評価を確認し、安定した経営基盤を持つ会社を選ぶことで、万が一の際にもしっかりとした保障を受けられるだろう。

また、保険会社の評判や口コミも参考にすると良いだろう。

顧客満足度や保険金の迅速な支払いなど、実際の利用者の意見を知ることで、信頼性の高い保険会社を選ぶ手助けになるはずだ。

がん保険の先進医療特約は治療の選択肢を広げる可能性あり!

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、先進医療特約をがん保険に付加するメリットと注意点、そしてがん保険の選び方について解説した。

医療の発展に伴い、先進医療によって治療の可能性も広がってきた。

ただ、先進医療を受ける際は治療費が高額になりやすい。

この点、万が一に備えて先進医療特約をつけるという選択が有効な手段と言えるだろう。

しかし、がん保険選びは複雑で、特約の有無以外にも保険料と保障内容のバランスや給付金の種類や保険会社の信頼性金など様々な点を考慮する必要がある。

そのため、保険選びにおいて悩みや不安を感じているなら、保険の専門家に相談することをおすすめする。

一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要ながん保険を見つけることができるはずだ。

また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。

マッチングサイト「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。

無料で利用できるのでぜひ活用してほしい。詳細はこちら。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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