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タトゥーがあると生命保険に入れない?加入時や保険金支払いに与える影響とは

この記事で解決できるお悩み
  • タトゥーが生命保険の加入に影響するのか知りたい
  • タトゥーを隠して生命保険に加入しようとするとどうなるのか知りたい
  • タトゥーがあっても加入できる生命保険を探している

日本では、タトゥーを身体に入れると公衆浴場や市民プールなどの施設が利用できない場合がある。

本記事では、日本人のおよそ9割が利用している生命保険とタトゥーの関係性について、加入に与える影響などを解説していく。

「タトゥーを入れると生命保険に入れないのか?」

という疑問を解消するための内容となっているので、ぜひ最後まで読み進めてほしい。

目次

タトゥーが生命保険への加入に与える影響とは

お洒落や自己表現の1つとしてタトゥーを入れている人も多いだろう。

そんなタトゥーと生命保険はどのような関係性があるのか解説していく。ぜひ参考にしてほしい。

タトゥーがあると生命保険に加入しづらくなる事実

日本ではタトゥーを入れると生命保険の審査に落ちる可能性が高くなる。

タトゥーを入れると温泉やプールなどを自由に使えないのは有名だ。

しかし、実は生命保険への影響も大きい。

生命保険の種類や会社によって加入が認められるケースもあるが、加入できないことがある事実をまず念頭におこう。

とくにこれから結婚や子どもを望んでいる場合は慎重に判断するべきだ。

なぜタトゥーを入れると生命保険に加入しづらくなるのだろうか。

その理由を下記で解説していく。

加入しづらくなる理由①反社会勢力との繋がりを想起

タトゥーはまだネガティブに見られることも多く、反社会勢力との繋がりを想起させるものである。

ほとんどの生命保険は暴力団やその関係者、つまり反社会勢力と見られる人の加入は厳禁だ。

反社会勢力は一般の人と比べると危険を伴い、病気やケガに関係なく命を落とすリスクが高いからである。

また、保険金詐欺や保険金の悪用など犯罪に使われることを防ぐためにも、反社会勢力は生命保険への加入が禁止されているのだ。

現在はファッションとしてタトゥーを楽しむ人も多いため、タトゥーを入れているからといって反社会勢力とは限らない。

しかしコンプライアンス上、反社会勢力について厳しい取り決めをしている保険会社がほとんどだ。

加入しづらくなる理由②肝炎に罹るなど健康上のリスクが高い

また、タトゥーを入れると肝炎や感染症にかかるリスクも高いと見なされるため、保険に加入しづらくなる。

それは施術の際に使用される針や専用の器具が関係している。

衛生管理が整っているところであれば問題ないが、仮に使いまわしていた場合、肝炎や感染症のリスクが高まるからである。

また、タトゥーに使用されるインクで肝臓に負担がかかることも理由の1つだ。

これらの健康リスクを考えると、保険会社の相互扶助の観点から、保険加入を認められない可能性が高いと言えるだろう。

タトゥーを隠して生命保険に入ることはできるのか

生命保険の加入条件として、健康状態の告知や健康診断書の提出を求められることがある。

身体チェックはないため「背中や太ももなら分からないのでは?」「隠せば加入できるだろう」と考える人も、なかにはいるのではないだろうか。

そこでここからは下記について解説していく。

  • タトゥーを隠して生命保険に加入すると後から発覚したときのリスクが大きい
  • 保険の告知義務について
  • 告知義務違反になるとどうなるのか

タトゥーを隠して生命保険に加入した場合はリスクが高く、また告知義務違反に該当する。

詳しく解説するため「タトゥーを隠して加入してしまおう」と思っている人はぜひ思いとどまるきっかけにしてほしい。

タトゥーを隠して生命保険に加入すると、後から発覚した時のリスクが大きい

タトゥーを隠して生命保険に加入し後から発覚した場合、下記のようなリスクが考えられる。

  • 給付金や保険金が支払われない
  • 契約が解除される可能性がある

タトゥーを入れたことが原因となる病気や入院をした際は、給付金や保険金が支払われない可能性が高い。

また、タトゥーと無関係の病気の場合でも、スムーズに支給されないことが考えられる。

最悪の場合、契約自体を解除される可能性も考えられる。

なお、解除となった場合は解約返戻金がある保険であれば受け取れるが、保険料は戻ってこないので注意しよう。

詳しくは後述するのでぜひ読んでほしい。

これらのことを考えると、タトゥーを隠して加入してもメリットはない。

タトゥーを隠して生命保険に加入するのは絶対にやめるべきだ。

保険の告知義務について

保険に加入する際の告知は、加入者の公平を保ち、また相互扶助の観点から必用とされている。

では、どのような告知項目があり、どのようにタトゥーを申告すれば良いのか確認していこう。

生命保険の告知項目

生命保険の告知項目は、加入する保険会社や保険の種類によって異なる。

明治安田生命の告知内容を一例として挙げるので、告知内容の参考にしてほしい。

明治安田生命の告知内容の例
  • 現在までに、がん・肉腫・悪性リンパ腫・白血病・上皮内がん・網膜色素変症(性)と診断されたことがありますか。
  • 過去5年以内に下記に該当する事項があるか。
    • ①病気やケガで継続して7日以上の入院をした
    • ②病気やケガで手術をうけたことがある(内視鏡・カテーテル・レーザーによる手術・帝王切開を含む)
    • ③医師の診察・審査・治療・投薬を一回でも受けたことがある
    • ④初診日から最終受診日まで7日間以上にわたる医師の診察・検査・治療、または通算で7日分以上の投薬をうけた
  • 直近3ヶ月以内に医師の診察・検査・治療・投薬をうけたことがありますか。
  • 過去2年以内に健康診断または人間ドックをうけたことがありますか。
  • 心臓や脳などの臓器、または検査の異常(要再検査・要精密検査・要治療含む)を指摘されたことがあるか。
  • 下記に該当する事項があるか。
    • ①視力の障害がある(矯正しても視力が0.3以下)
    • ②聴力・言語・そしゃく機能の障害がある
    • ③手・足・指・背骨(脊柱)・関節に欠損・変形・障害がある
    • ④身体障害者手帳の交付をうけたことがある、または申請中
    • ⑤公的介護保険制度の要介護・要支援の認定をうけたことがある、または申請中
    • ⑥現在妊娠していますか

疾病名の詳細は保険会社ホームページで確認してほしい。

上記のように、身体の障害の有無や現在、過去の疾病歴や健康状態を確認する告知項目になっている。

「タトゥーを入れていますか?」といった、タトゥーに関する項目自体ない場合も十分考えられるため、下記のように申告しよう。

タトゥーの申告方法

タトゥーに関する項目がない場合でも「申告しなくて良い」という意味ではないので注意してほしい。

告知項目の中にタトゥーに関するものがない場合は、生命保険募集人やサービスセンターなどに直接申告して、どのように告知すれば良いのか判断を仰ごう。

また、自由に記載できる欄があれば利用するのも1つの方法だ。最近ではインターネットから簡単に申し込める保険商品が多数あるが、タトゥーを入れている場合はおすすめできない。

告知内容とは別に、タトゥーが入っていることを申告する必要があるため、ネット販売の保険ではなく対面販売の保険を検討するといいだろう。

告知義務違反になるとどうなるか

告知義務違反になると、下記の2つのペナルティが課される。

  1. 契約解除
  2. 契約の取り消し

詳しく解説するので参考にしてほしい。

契約解除

責任開始日から2年以内にタトゥーが発覚した場合、保険契約を解除される。

その際は給付金や保険金を受け取れないだけでなく、支払った保険料も戻ってこないため注意が必要だ。(保険法では責任開始日から5年以内でも契約解除が可能)

責任開始日から2年以上経過しても、給付金や保険金の支払い事由が2年以内にあった場合は、契約を解除されることがある。

生命保険募集人から「申告しなくてもいい」と言われた場合は解除にならないこともあるが、証明するのが難しいのが現状だ。

保険会社や生命保険募集人とのトラブルにも発展してしまうため、告知義務違反を勧められた場合は絶対に断ろう。

契約の取り消し

保険会社に悪質だと判断された場合は、詐欺扱いになり給付金、保険金を一切受け取ることができない。

契約取り消しとなり支払った保険料は戻ってこないので注意しよう。

タトゥーをした状態で入れる生命保険はあるのか

ここまで読んでいただいた方は、タトゥーを入れると生命保険に加入しづらくなる理由や隠して加入した場合のリスクの高さが理解できたのではないだろうか。

しかし、リスクを理解したうえでも「タトゥーも生命保険も諦めたくない」という人もいるだろう。

そこでここからは下記について解説していく。

  • 保険会社ごとに対応が異なり、告知を行った結果として入れる時もある
  • 複数の保険会社に相談をする必要がある
  • 生命保険加入後にタトゥーを入れるとどうなるのか

ぜひ参考にしてほしい。

保険会社ごとに対応が異なり、告知を行った結果として入れる時もある

タトゥーに関しての対応は加入する保険会社によって対応が異なる。

告知を行った結果問題なく入れる時もあれば、タトゥーの大きさやタトゥーを入れている箇所によって入れる場合もある。

また、保険料が割増になったり、感染症や肝臓が保障対象外になったり、保険金が制限されたりと条件付きで加入できるケースもある。

このように保険会社によって対応は異なり、確実に断られるとは限らないため、正直に告知しよう。

複数の保険会社に相談をする必要がある

上述したとおり、タトゥーへの対応は各保険会社により異なるため、保険への加入を検討する際は複数の保険会社に相談することをおすすめする。

条件や制限がつく場合は、自分の希望する保障内容により近い方を選ぼう。

そのため、インターネット申し込みの保険ではなく、直接相談できる大手の保険会社や店舗がある保険会社がおすすめだ。

生命保険加入後にタトゥーを入れるとどうなるのか

生命保険加入後にタトゥーを入れた場合は、加入後のことなので告知義務違反にはあたらない。

しかし、加入後でも申告することをおすすめする。「わざわざ申告しなくても良いのでは?」と思う人も多いだろう。

しかしこの先給付金を請求する際や保障を増額する際などに無申告を理由に断られる可能性がある。

将来的なリスクを減らすためにも、加入後にタトゥーを入れた場合は保険会社に必ず知らせよう。

まとめ

本記事では、「タトゥーを入れると生命保険に入れないのか?」という疑問に関する解説を行った。

タトゥーを入れていると、反社会勢力との繋がりや健康上のリスクから生命保険に加入しにくくなる。

タトゥーを隠して生命保険に入ろうとすると、後から発覚した時のペナルティが大きいため、必ず告知するべきだ。

告知を行い、結果として生命保険に加入できる場合もある。

タトゥーへの考え方や対応は保険会社によって異なるため、複数の保険会社に相談しておくことが重要だ。

また、自分が入れる生命保険が分からないときは、保険のプロに相談することで加入しやすい生命保険を見つけることができるだろう。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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