- 収入保障保険がどんなものか知りたい
- 収入保障保険を利用するメリット・デメリットが知りたい
- 収入保障保険を選ぶ上でのポイントが知りたい
結婚、出産、住宅購入、独立など、ライフステージが変わるタイミングで生命保険を見直す人は多い。
特に、家計を支えている人に万が一のことがあった場合、遺された家族の生活費・教育費・住居費をどう確保するかは重要なテーマだ。
そこで選択肢になるのが、収入保障保険である。
収入保障保険は、被保険者が死亡または所定の高度障害状態になった場合に、遺族が毎月一定額を年金のように受け取れる死亡保険だ。
結論からいうと、収入保障保険は、子どもが独立するまでの生活費を備えたい家庭や、自営業・フリーランスなど遺族年金だけでは不足しやすい家庭に向いている。
一方で、まとまった教育費や葬儀費用を一括で準備したい場合、独身で扶養家族がいない場合、十分な貯蓄がある場合は、定期保険・終身保険・貯蓄で備えた方が合うこともある。
本記事では、収入保障保険の仕組み、メリット・デメリット、就業不能保険や所得補償保険との違い、保険期間・保険金額・税金の確認ポイントを整理する。
収入保障保険を検討している人は、「毎月いくら不足するか」「いつまで保障が必要か」「一時金で備えるべき費用はないか」を確認しながら読み進めてほしい。
収入保障保険とは|死亡時の生活費を毎月受け取る定期型の死亡保障

収入保障保険とは、被保険者が保険期間中に死亡または所定の高度障害状態になった場合に、遺族が毎月一定額を受け取れる死亡保険の一種だ。
一般的な定期保険は、死亡時にまとまった保険金を一括で受け取る。一方、収入保障保険は、月10万円、月15万円など、毎月の生活費を補う形で受け取るのが基本である。
保険期間が経過するほど、受け取れる期間が短くなるため、受取総額は年々減少する。この仕組みにより、同じ保険期間・同程度の保障を一括型の定期保険で用意する場合と比べ、保険料を抑えやすい。
収入保障保険は「三角形の保障」
収入保障保険は、保険期間が進むほど受取総額が減るため、「三角形の保障」と説明されることがある。
たとえば、30歳で加入し、60歳満了、年金月額10万円の契約をした場合を考えてみよう。
| 死亡時期の例 | 受取期間の目安 | 年金月額 | 受取総額の目安 |
|---|---|---|---|
| 35歳で死亡 | 約25年 | 10万円 | 約3,000万円 |
| 45歳で死亡 | 約15年 | 10万円 | 約1,800万円 |
| 55歳で死亡 | 約5年 | 10万円 | 約600万円 |
このように、若くして亡くなった場合は長期間にわたり保険金を受け取れる。一方、満期に近づくほど受取期間が短くなるため、受取総額は少なくなる。
これは、子どもが小さい時期は生活費・教育費の備えを厚くし、子どもが成長するにつれて必要保障額を減らす考え方と相性がよい。
ただし、大学進学時の入学金や授業料など、一定時期にまとまって発生する費用は、収入保障保険だけでは不足することがある。生活費は収入保障保険、教育費のピークは貯蓄や定期保険で補うなど、目的ごとに分けて考えたい。
収入保障保険と定期保険・終身保険・養老保険の違い
収入保障保険は、死亡保険の中でも定期保険に近い性質を持つ。
主な死亡保険との違いは以下の通りだ。
| 種類 | 受け取り方 | 保障期間 | 向いている目的 |
|---|---|---|---|
| 収入保障保険 | 毎月・毎年など年金形式が基本。一括受取できる商品もある。 | 一定期間 | 遺族の生活費を毎月補いたい場合。 |
| 定期保険 | 一括受取が基本。 | 一定期間 | 教育費・住宅費などまとまった保障を一定期間だけ持ちたい場合。 |
| 終身保険 | 一括受取が基本。 | 一生涯 | 葬儀費用、相続資金、死亡整理資金など一生涯必要な保障。 |
| 養老保険 | 死亡時は死亡保険金、満期時は満期保険金。 | 一定期間 | 死亡保障と満期資金の準備を兼ねたい場合。 |
収入保障保険は、遺された家族の生活費を毎月補う目的に向いている。
一方で、葬儀費用、大学入学時のまとまった費用、住宅ローンの一部返済など、一括で必要になる資金には、定期保険や終身保険の方が合う場合がある。
「毎月の不足額を補う保険」と「一時的な大口支出を補う保険」を分けて考えると、必要な保障を整理しやすい。
一括受取・一部一括受取・支払保証期間も確認する
収入保障保険は年金形式で受け取るのが基本だが、商品によっては一括で受け取ったり、一部を一括で受け取り残りを年金形式で受け取ったりできる。
ただし、一括で受け取ると、年金形式で受け取る場合より受取総額が少なくなることがある。
また、商品によっては「年金支払保証期間」が設定されている。これは、死亡時期が保険期間の満了直前であっても、一定期間分の年金支払いを保証する仕組みだ。
確認すべき点は以下である。
- 年金月額はいくらか
- 一括受取・一部一括受取に対応しているか
- 一括受取にした場合、年金受取より総額がどの程度少なくなるか
- 年金支払保証期間は何年か
- 保険期間満了直前に死亡した場合の最低受取額はいくらか
満期近くに死亡した場合でも一定額を確保したい人は、年金支払保証期間を必ず確認しよう。
就業不能保険・所得補償保険との違い
収入保障保険と名前が似ている保険に、就業不能保険や所得補償保険がある。
これらは「収入に関するリスクへ備える」という点では似ているが、備える対象が異なる。
| 保険の種類 | 主に備えるリスク | 保険金を受け取る人 | 使い分け |
|---|---|---|---|
| 収入保障保険 | 被保険者の死亡・高度障害 | 遺族 | 遺族の生活費を補う。 |
| 就業不能保険 | 本人が病気・ケガで長期間働けない状態 | 本人 | 本人の収入減を補う。 |
| 所得補償保険 | 本人が病気・ケガで働けない状態 | 本人 | 比較的短期の収入減に備える商品もある。 |
収入保障保険は、本人が亡くなった後の遺族の生活費に備える保険だ。
就業不能保険や所得補償保険は、本人が生存しているものの働けない状態になったときの収入減に備える保険である。
会社員・公務員の場合、病気やケガで働けないときには健康保険の傷病手当金を受け取れる場合がある。協会けんぽでは、傷病手当金の支給期間は支給開始日から通算1年6か月、支給額は標準報酬月額をもとにした日額のおおむね3分の2で計算される。
一方、自営業・フリーランスが加入する国民健康保険には、会社員の健康保険のような傷病手当金が原則ない。ただし、国民健康保険組合や自治体によって任意給付がある場合もあるため、加入先の制度を確認しておこう。
「死亡時の遺族の生活費」は収入保障保険、「本人が働けない期間の収入減」は就業不能保険や所得補償保険というように、目的を分けて考えることが大切だ。
収入保障保険のメリット・デメリット

収入保障保険は、遺族の生活費を効率よく準備しやすい一方で、すべての家庭に向いているわけではない。
メリットとデメリットを確認し、自分の目的に合うかを判断しよう。
収入保障保険のメリット
収入保障保険の主なメリットは、以下の5点だ。
- 保険料と保障内容のバランスを取りやすい
- 遺された家族の生活資金を毎月確保しやすい
- 保険金を計画的に使いやすい
- ライフステージの変化に合わせやすい
- 過剰な死亡保障を持ちにくい
保険料と保障内容のバランスを取りやすい
収入保障保険は、保険期間が経過するほど受取総額が減る仕組みである。
そのため、同じ期間で大きな一括保障を持つ定期保険に比べ、保険料を抑えやすい。
子どもが小さい時期は必要保障額が大きく、成長するにつれて必要保障額が下がる家庭では、収入保障保険の仕組みが合いやすい。
遺された家族の生活資金を毎月確保しやすい
収入保障保険は、死亡保険金を年金形式で毎月受け取るため、遺された家族の生活費に充てやすい。
たとえば、遺族年金、配偶者の収入、預貯金だけでは毎月5万円不足する場合、月5万円の収入保障保険を検討するという考え方ができる。
生活費の不足額をもとに年金月額を決められるため、必要以上に大きな保障を持ちにくい点もメリットだ。
保険金を計画的に使いやすい
一括で数千万円を受け取る定期保険では、長期間にわたって資金管理をする必要がある。
一方、収入保障保険は毎月定額で受け取るため、家計の収入として管理しやすい。
大きな金額を一度に受け取るよりも、生活費として計画的に使いやすい点は、遺族にとって安心材料になり得る。
ライフステージの変化に合わせやすい
収入保障保険は、保険期間を「末子が大学を卒業するまで」「住宅ローン完済まで」「配偶者が年金を受け取るまで」など、目的に合わせて設定しやすい。
保険期間が過ぎれば、必要な保障も小さくなっていることが多いため、ライフステージに合わせた合理的な保障設計ができる。
過剰な死亡保障を持ちにくい
定期保険は、保険期間中いつ死亡しても同じ保険金額が支払われる。
そのため、子どもが独立した後や住宅ローンの残期間が短くなった後も、大きな保障が残ることがある。
収入保障保険は、年々受取総額が減っていくため、必要保障額の減少に合わせやすい。
収入保障保険のデメリット
一方で、収入保障保険には以下のような注意点がある。
- 解約返戻金がない、または少ない商品が多い
- 満期が近づくほど受取総額が少なくなる
- 一時的な大口支出には向きにくい
- 税金の扱いが複雑になりやすい
解約返戻金がない、または少ない商品が多い
収入保障保険は、掛け捨て型の商品が多い。
途中で解約しても、解約返戻金がない、またはあっても少ない場合が多いため、貯蓄目的には向かない。
ただし、これは保険料を抑えるための仕組みでもある。
収入保障保険は、貯蓄ではなく「遺族の生活費を守る保障」として考えよう。貯蓄や資産形成は、預貯金・投資信託・NISAなど別の手段で準備した方が整理しやすい。
満期が近づくほど受取総額が少なくなる
収入保障保険は、満期が近づくほど受け取れる期間が短くなるため、受取総額が少なくなる。
この仕組みは、生活費の必要額が年々減る家庭には合いやすい。一方で、大学入学金や授業料など、子どもの独立直前に大きな費用がかかる家庭では不足が生じることがある。
文部科学省の令和5年度子供の学習費調査では、幼稚園3歳から高校卒業までの15年間の学習費総額は、すべて公立の場合で約614万円、すべて私立の場合で約1,969万円とされている。
また、令和7年度の私立大学(学部)の初年度学生納付金等は平均1,507,647円であり、進学時にはまとまった資金が必要になる。
教育費のピークに備えたい場合は、収入保障保険だけでなく、教育資金の貯蓄や定期保険を組み合わせることも検討したい。
一時的な大口支出には向きにくい
収入保障保険は、毎月の生活費を補うことに向いている。
一方、以下のような一時的な大口支出には向きにくい。
- 葬儀費用
- 大学入学時のまとまった費用
- 住宅ローン以外の借入返済
- 引っ越し費用や住み替え費用
これらの費用は、一時金で受け取れる定期保険や終身保険、預貯金で別に準備した方が使いやすい。
税金の扱いが複雑になりやすい
収入保障保険では、契約者、被保険者、保険金受取人の関係によって、課税される税金が変わる。
主な課税関係は以下の通りだ。
| 契約者 (保険料負担者) | 被保険者 | 保険金受取人 | 主な税目 |
|---|---|---|---|
| 本人 | 本人 | 配偶者・子など | 相続税 |
| 配偶者 | 本人 | 配偶者 | 所得税等 |
| 配偶者 | 本人 | 子ども | 贈与税 |
被保険者と保険料負担者が同じで、相続人が死亡保険金を受け取る場合、相続税の対象になる。ただし、相続人が受け取る死亡保険金には「500万円×法定相続人の数」の非課税枠がある。
また、死亡保険金を年金形式で受け取る場合、その年金を受け取る権利に対して相続税や贈与税が課税される場合がある。さらに、毎年受け取る年金については、非課税部分と課税部分に分けて所得税を計算する取り扱いがある。
税金は契約形態と受取方法で大きく変わるため、収入保障保険を契約する前に、受取人設定と税務上の扱いを確認しておこう。
収入保障保険が向いている人・向いていない人
収入保障保険は、毎月の生活費を補う目的に向いている。
一方で、一括資金を準備したい人や、扶養家族がいない人には優先度が低い場合もある。
収入保障保険が向いている人
収入保障保険が向いているのは、以下に当てはまる人だ。
- 子どもが小さく、生活費・教育費を長期間支える必要がある人
- 遺族年金だけでは毎月の生活費が不足する人
- 自営業・フリーランスで、遺族厚生年金がない人
- 配偶者が家事・育児を主に担っており、代替費用に備えたい人
- 一括保険金よりも毎月の生活費として受け取りたい人
子どもが小さい家庭
子どもが小さい家庭は、生活費や教育費を支える期間が長い。
収入保障保険であれば、末子が独立するまで毎月の生活費を補う設計がしやすい。
ただし、大学進学時の入学金や授業料など、まとまった教育費は別に準備する必要がある。
自営業・フリーランスの人
自営業・フリーランスは、会社員や公務員に比べて遺族年金が少なくなりやすい。
遺族基礎年金は、死亡した人に生計を維持されていた「子のある配偶者」または「子」が対象である。2026年度は、子のある配偶者が受け取る場合、年額847,300円に子の加算額が上乗せされる。
一方、会社員・公務員など厚生年金加入者が亡くなった場合、一定の要件を満たす遺族は遺族厚生年金も受け取れる。遺族厚生年金は、死亡した人の老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3を基本に計算される。
自営業・フリーランスは遺族厚生年金がないため、毎月の生活費不足を収入保障保険で補う必要性が高くなりやすい。
配偶者が家事・育児を主に担っている家庭
家計を支える人だけでなく、家事・育児を主に担っている配偶者に万が一のことがあった場合も、支出が増えることがある。
家事代行、ベビーシッター、送迎、時短勤務による収入減などが発生する可能性があるためだ。
育児休業中の収入については、雇用保険の育児休業給付などがある。原則として、育児休業開始から通算180日までは休業開始時賃金日額の67%、181日目以降は50%が支給される仕組みだ。
ただし、出産や育児を機に退職している場合、こうした給付を受けられないこともある。家族の役割分担を踏まえ、どちらに保障が必要かを確認しよう。
収入保障保険が向いていない人
反対に、以下のような人は収入保障保険の優先度が低い場合がある。
- 独身で扶養家族がいない人
- 遺族の生活費を十分な貯蓄で準備できる人
- 葬儀費用や相続資金など一括資金を準備したい人
- 子どもが独立し、配偶者の収入・年金で生活できる人
- 教育費のピークにまとまった保障を持ちたい人
収入保障保険は、毎月の生活費を補う保険である。
葬儀費用や相続資金を一生涯準備したい場合は終身保険、子どもの大学進学時にまとまった保障を持ちたい場合は定期保険や貯蓄の方が合うこともある。
収入保障保険が必要かどうかは、「毎月の不足額があるか」で判断しよう。
収入保障保険を選ぶポイント

収入保障保険を選ぶ際は、保険期間、保険金額、保険料、受け取り方、税金の5つを確認する。
特に重要なのは、「いつまで」「毎月いくら」必要かを数字で決めることだ。
保険期間|末子の独立・退職・配偶者の年金開始までを基準にする
収入保障保険の保険期間は、以下のようなタイミングを基準に考えやすい。
- 末子が独立するまで
- 被保険者が定年退職するまで
- 配偶者が老齢年金を受け取り始めるまで
- 住宅ローン完済まで
子どもの生活費と教育費を重視する場合は、末子が大学を卒業する年齢を目安にするとよい。
配偶者の生活費を重視する場合は、配偶者が老齢年金を受け取り始める年齢までを一つの目安にできる。
住宅ローンがある場合は、団体信用生命保険で残債がなくなるかを確認しよう。団信で住宅ローンが完済される場合、住居費の不足額は小さくなる。
保険金額|毎月の不足額から決める
収入保障保険の保険金額は、月々の生活費から逆算する。
基本の考え方は以下の通りだ。
毎月の支出には、生活費、住居費、教育費、保険料、通信費、車関連費などを含める。
ただし、すべてを保険で補う必要はない。遺族年金、配偶者の収入、預貯金、死亡退職金、団体信用生命保険、既存の生命保険を差し引いて、不足する部分だけを保険で補うのが基本だ。
| 差し引けるもの | 確認する内容 |
|---|---|
| 遺族基礎年金 | 子のある配偶者・子が対象。子の人数で加算額が変わる。 |
| 遺族厚生年金 | 厚生年金加入者の遺族が対象になる場合がある。 |
| 配偶者の収入 | 現在の収入、就労継続の可否、育児・介護の制約を確認する。 |
| 預貯金・投資資産 | 生活防衛資金と教育資金を分けて考える。 |
| 死亡退職金・弔慰金 | 勤務先の規程を確認する。 |
| 団体信用生命保険 | 住宅ローン残債がなくなるか確認する。 |
| 既存の生命保険 | 定期保険、終身保険、勤務先の団体保険、共済を確認する。 |
毎月の不足額が3万円なら月3万円、5万円なら月5万円というように、生活費の穴を埋める形で設定すると過剰保障を避けやすい。
教育費|大学進学時の一時金不足に注意する
子どもがいる家庭では、教育費の見積もりが重要だ。
収入保障保険は毎月の生活費を補う保険であり、大学入学時のようにまとまって発生する費用には対応しにくい場合がある。
文部科学省の令和5年度子供の学習費調査では、幼稚園3歳から高校卒業までの15年間の学習費総額について、すべて公立の場合は約614万円、すべて私立の場合は約1,969万円とされている。
また、令和7年度の私立大学(学部)の初年度学生納付金等は平均1,507,647円である。
子どもの教育費は、以下の順番で見積もろう。
- 子どもの人数と現在の年齢を確認する
- 幼稚園から高校まで公立・私立のどちらを想定するか決める
- 大学進学の有無、国公立・私立、自宅通学・下宿を想定する
- 児童手当、奨学金、高等教育の修学支援新制度、祖父母からの援助などを確認する
- 毎月必要な教育関連費と、一時金で必要な教育費を分ける
毎月の教育関連費は収入保障保険で補いやすい。一方、入学金や初年度納付金などの一時金は、預貯金や定期保険など別の備えを検討しよう。
保険料|無理なく払い続けられる金額にする
収入保障保険は、途中解約しても解約返戻金がない、または少ない商品が多い。
そのため、保険期間中に無理なく払い続けられる保険料にすることが重要だ。
保険料を決めるときは、以下の順番で考えよう。
- 毎月の固定費と生活費を確認する
- 貯蓄・投資に回す金額を先に決める
- 保険料に使える上限を決める
- 上限内で保険期間・年金月額・支払保証期間を調整する
保険料が高すぎる場合は、年金月額を下げる、保険期間を短くする、支払保証期間を見直す、定期保険との組み合わせを検討するなどの調整が必要だ。
健康状態や喫煙状況によって保険料が変わる商品もある。複数の商品で見積もりを取り、同じ条件で比較しよう。
受取方法と税金|年金形式・一括受取の違いを確認する
収入保障保険は、年金形式で受け取るか、一括で受け取るかによって、受取総額や税金の扱いが変わる。
年金形式で受け取る場合、死亡時点で年金を受け取る権利に対して相続税または贈与税がかかる場合がある。さらに、毎年受け取る年金について、所得税がかかる場合もある。
一括受取の場合は、年金形式より受取総額が少なくなることがあるが、まとまった支出に対応しやすい。
契約前に、以下を確認しておこう。
- 年金形式と一括受取で受取総額がどの程度違うか
- 受取人を誰にするか
- 相続税・所得税・贈与税のどれが関係するか
- 死亡保険金の相続税非課税枠を使えるか
- 税務上不利な契約形態になっていないか
税金の扱いは家庭ごとに異なる。迷う場合は、保険会社、税務署、税理士などに確認しよう。
家族のために準備したい収入保障保険

本記事では、収入保障保険の特徴、メリット・デメリット、ほかの保険との違い、選び方のポイントを解説した。
収入保障保険は、被保険者に万が一のことがあった場合、遺族が毎月一定額を受け取れる死亡保険である。
保険期間が経過するほど受取総額が減るため、子どもの成長や住宅ローン残期間などに合わせて、必要保障額を徐々に減らしたい家庭と相性がよい。
特に、子どもが小さい家庭、自営業・フリーランスの家庭、遺族年金だけでは生活費が不足する家庭では検討しやすい。
一方で、収入保障保険は一時的な大口支出には向きにくく、解約返戻金もない、または少ない商品が多い。大学入学時の費用や葬儀費用などは、預貯金・定期保険・終身保険など別の手段で備えることも検討しよう。
収入保障保険を選ぶときは、まず遺族の毎月の生活費を見積もり、そこから遺族年金、配偶者の収入、預貯金、既存の保険を差し引く。残った不足額が、年金月額の目安になる。
そのうえで、保険期間、年金月額、支払保証期間、一括受取の可否、税金、保険料を比較しよう。
保険選びに不安がある場合は、既存契約、遺族年金の見込み、教育費、住宅ローン、税金の扱いなどを整理したうえで、保険の専門家に相談するのも一つの方法である。
保険のプロと相談者をつなぐ「生命保険ナビ」では、条件や意向に合う担当者を探せる。自分だけで判断しにくい場合は、相談先を比較しながら検討しよう。
出典
第一生命「収入保障保険とは?メリット・デメリットや生命保険との違い、どのような人におすすめか解説」(公開日:2025年5月21日)
日本年金機構「遺族基礎年金(受給要件・対象者・年金額)」(更新日:2026年4月1日)
日本年金機構「遺族厚生年金(受給要件・対象者・年金額)」
全国健康保険協会(協会けんぽ)「傷病手当金」
厚生労働省「Q&A~育児休業等給付」
文部科学省「令和5年度子供の学習費調査 調査結果の概要」(更新日:2026年1月16日)
文部科学省「私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」
国税庁「No.4114 相続税の課税対象になる死亡保険金」(更新日:2025年4月1日)
国税庁「No.1750 死亡保険金を受け取ったとき」(更新日:2025年4月1日)
国税庁「No.1620 相続等により取得した年金受給権に係る生命保険契約等に基づく年金の課税関係」(更新日:2025年4月1日)
生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」(公開日:2024年11月25日)


