- 40代独身女性が生命保険に入るべきかがわからない
- 40代独身女性が生命保険を選ぶ際のポイントを理解したい
- 40代独身女性におすすめの生命保険を具体的に知りたい
40代になると、自身の健康状態に不安を抱え始める方も多いのではないだろうか。
ただ
「独身だから生命保険に入らなくても大丈夫?」
「生命保険に入るとしたら何を基準として選べばいい?」
と次々に疑問が浮かぶことだろう。
そのような40代の独身女性に向けて、本記事では40代独身女性への生命保険の必要可否や加入する生命保険を選ぶポイントについて解説していく。
おすすめの商品についても紹介しているため、生命保険への加入を迷っている40代の独身女性の方は、ぜひ参考にしてほしい。
40代独身女性に生命保険は必要か
ここでは、以下3つの点について解説していく。
- 40代女性における健康リスクの上昇
- 入院や通院治療に必要な金額
- 40代独身女性には生命保険が必要
40代女性における健康リスクの上昇
40代になると、病気やケガによって入院するリスクは上昇する。
具体的に、どのような要因で入院する可能性が高いのか見てみよう。
40〜44歳 | 45〜49歳 | |
---|---|---|
精神及び行動の障害 | 101 | 126 |
新生物<腫瘍> | 36 | 49 |
神経系の疾患 | 25 | 28 |
循環器系の疾患 | 11 | 19 |
妊娠、分娩及び産じょく | 28 | 1 |
上記は、人口10万人あたりの入院受療率を表している。最も多いのが、うつ病や統合失調症といった「精神及び行動の障害」による入院だ。
そして、その次に多いのが「新生物<腫瘍>」であることがわかるだろう。
「新生物<腫瘍>」の中には、がんも含まれる。
女性の中で患者数の多い部位は以下のとおりだ。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|
乳房 | 大腸 | 肺 | 胃 | 子宮(全体) |
それぞれの部位に対して、20代から40代の女性における罹患者数は以下のとおりである。
乳房 | 大腸 | 肺 | 胃 | 子宮(全体) | |
---|---|---|---|---|---|
20代 | 259 | 103 | 30 | 52 | 258 |
30代 | 3,388 | 673 | 193 | 335 | 2,178 |
40代 | 17,693 | 2,814 | 981 | 1,127 | 5,286 |
上記に挙げた全てのがんにおいて、20代や30代と比較すると40代で患者数が増加していることがわかるだろう。
特に、乳がんや子宮がんの患者数が多い。
これらの病気にかかるリスクに対して、適切な保障を準備する必要があるといえる。
入院や通院治療に必要な金額
実際に、入院や通院治療に必要な金額はいくらなのだろうか。
厚生労働省の調査によると、40代の方における入院および通院費用は、以下のとおりである。
40〜44歳 | 45〜49歳 | |
---|---|---|
入院 | 45,161円 | 45,721円 |
入院外(通院) | 9,423円 | 9,870円 |
上記は1日あたりにかかる医療費だ。
健康保険適用前の金額であるため、3割負担とすると、入院では1日あたりおよそ14,000円弱、通院ではおよそ3,000円弱の自己負担が発生する。
ただ、入院の場合は、先進医療などの全額自己負担となる治療を受けた際には、さらに負担が上乗せされる。
通院においては、通院時の交通費なども上乗せされるはずだ。
昨今の医療状況の傾向を踏まえると、入院後に通院する方の割合は増加している。
そのため、入院時の保障を準備することも大切であるが、通院治療が長引いた際の保障についても検討しておく必要があるだろう。
40代独身女性には生命保険が必要
ここまで述べてきたように、40代の女性においては、健康リスクが上昇するため入院する確率も高くなっていく。
加えて、もし入院や通院にて治療を行う場合には、治療費の負担も大きい。
そのため、貯蓄が少ない方であれば、生命保険に加入する必要性は高いといえるのだ。
また、40代であれば老後資金の準備についても考え始めることだろう。
貯蓄や資産運用といった形で老後資金を準備する方法もあるが、保障もあわせて準備できる「個人年金保険」への加入も検討してほしい。
個人年金保険とは、契約時に設定した年齢から一定期間にわたって年金が受け取れる保険である。
この保険に加入することで、毎月自動的に貯蓄を行うことが可能だ。
さらに、保険料の払込期間中に万が一のことが起きた際には、今まで払い込んだ保険料分が遺族に対して支払われる。
生命保険を活用して老舗資金を備えることも検討しよう。
40代独身女性が生命保険を選ぶポイント
40代の独身女性が生命保険を選ぶにあたっては、以下3つのポイントを意識する必要がある。
- 公的医療保険との併用を検討する
- 女性特有の病気への保障を特約で備える
- がん保険や就業不能保険なども重視する
それぞれ解説していく。
公的医療保険との併用を検討する
日本においては、公的医療保険によって原則3割の自己負担額で診察や治療を受けることが可能だ。
ただ、自己負担が3割といっても、医療費が100万円かかった場合には30万円の自己負担が必要となる。
そうなると、家計にも大きな影響を与えかねない。
そこで利用できるのが「高額療養費制度」だ。
高額療養費制度とは、ひと月(同じ月)の間に医療機関などの窓口で支払った金額が、年齢や年収に応じた自己負担上限額を超えたときに、その超えた分を受け取れる制度のことをいう。
例えば、年収700万円の40歳女性が、乳がんにて入院・手術を受けて医療費が合計で100万円かかったとしよう。
その際の自己負担上限額は87,430円※だ。※自己負担上限額は、以下の計算式にて算出される。
窓口では30万円の支払いが必要となるが、高額療養費制度を利用することで、差額分である212,570円が手元に戻ってくることとなる。
そのため、実質的な自己負担額を大幅に減らすことが可能となるのだ。
高額療養費制度にて支給が受けられる金額を踏まえながら、生命保険で準備すべき金額を設定することが大切である。
また、病気やケガを原因として働けない状態となってしまうリスクもあるだろう。
その際に利用できるのが「傷病手当金」だ。
傷病手当金は、以下の要件を満たしたときに、通算1年6ヶ月にわたって受け取れる。
- 業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
- 仕事に就くことができないこと
- 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
- 休業した期間について給与の支払いがないこと
ひと月あたりに受け取れる傷病手当金額は、直近12ヶ月の平均給与のおよそ2/3だ。
ただ、対象となるのは会社員や公務員で、フリーランスや無職などの国民健康保険加入者は対象とならない点には注意しよう。
このように、入院や手術をしたり、働けない状態になったりしたとしても、公的医療保険から上記のような給付を受けることが可能だ。
生命保険の役割はあくまでも「公的保険制度の補完」であるため、治療に必要と考えられる金額を全て生命保険で準備する必要はない。
公的医療保険から給付される金額を踏まえて、足りない金額を生命保険で補おう。
女性特有の病気への保障を特約で備える
各保険会社が販売している医療保険は、さまざまな特約を組み合わせて自分に必要な保障内容へとカスタマイズできるものが多い。
その特約の中には、女性特有の病気に対して手厚く保障するものも存在する。
各社特約の名称は多少異なるものの「女性入院特約」といった名称で販売されている。
この特約を付加することで、子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣がんといった女性特有の病気から、関節リウマチや膀胱炎などの女性に多い病気に対して上乗せ保障を受けることが可能だ。
ただ、全ての「女性入院特約」の保障内容が同じであるわけではない。
女性特有の病気などへの保障準備を考えている方は、複数の特約の特徴などを比較して検討することがおすすめだ。
がん保険や就業不能保険なども重視する
40代の独身女性にとっては、がん保険や就業不能保険なども重視する必要がある。
先述したとおり、40代になるとがんの患者数が大幅に増加する。
がんの治療は長期化するだけでなく、通院にて治療を受ける傾向へとシフトしている。
そのため、がんにかかったときに一時金が受け取れたり、抗がん剤治療などを受けた月ごとに給付金が受け取れたりするがん保険への加入も検討が必要だ。
がん保険で備える保険金額は、公的医療保険から受け取れる金額や医療保険への加入金額なども踏まえて設定しよう。
また、さまざまな要因で働けなくなってしまうリスクについても備える必要がある。
その際に検討してほしいのが「就業不能保険」だ。
就業不能保険とは、働けない状態となったときに給付金が受け取れる給与補填を目的とした保険をいう。
40代の独身女性の場合、自身の収入によって生計を立てていることだろう。
もし働けなくなってしまうと、生活する上での資金が足りなくなってしまう恐れもある。
一方で、会社員や公務員として働いている方であれば、通算で1年6ヶ月の間傷病手当金の受給が可能だ。
受け取れる傷病手当金額を試算しながら、生活する上で足りないと考えられる金額を就業不能保険で準備しよう。
40代独身女性におすすめの生命保険を紹介
40代の独身女性が加入を検討するべき保険は「医療保険」「就業不能保険」「個人年金保険」だ。
ここでは、以下3つの商品を紹介する。
- 【医療保険】チューリッヒ生命「終身医療保険 プレミアムZ Lady」
- 【就業不能保険】SBI生命「働く人のたより」
- 【個人年金保険】日本生命「みらいのカタチ 年金保険」
それぞれ特徴を見ていこう。
【医療保険】チューリッヒ生命「終身医療保険 プレミアムZ Lady」
チューリッヒ生命が販売する「終身医療保険 プレミアムZ Lady」の特徴は、主に以下の3つである。
- 保険料が加入時から変わらない
- がんや女性特有の病気に対して手厚い保障が受けられる
- 特約を付加することでさらに保障が充実させられる
終身タイプの医療保険であるため、保険料が加入時から一生涯変わらない。
定期タイプの医療保険と比較すると、月々の保険料は高いかもしれないが、定期タイプには「更新」が必要となる。
更新を行うと加入時よりも保険料は高くなるため、負担に感じることもあるだろう。
その点、終身タイプであるこの保険に加入すれば、保険料が変動せずに終身にわたって入院や手術などに対する保障が準備可能だ。
また、がんや女性特有の病気に対して手厚い保障が受けられるのも特徴といえる。
先述したとおり、40代の女性においては女性特有の病気やがんにかかるリスクが高まる。
特に、がんにおいては治療が長期化して治療費の負担が重くのしかかるケースも考えられるだろう。
しかし、「終身医療保険 プレミアムZ Lady」では、がんや女性特有の病気で入院や手術、放射線治療を受けたときは、主契約に上乗せして給付金が受け取れる。
さらに、心筋梗塞や脳卒中なども上乗せ保障の対象となるため、安心して治療にのぞめるはずだ。
加えて、特約のラインナップが豊富であるため、必要な特約を組み合わせることでさらに保障内容を充実させられる。
退院後の通院を保障するものや統合失調症などの精神疾患での長期入院を保障するもの、がん・心疾患・脳血管疾患で所定の状態になったときに保険料の払い込みが免除されるものなど、さまざまだ。
自身が備えたいリスクに対応している特約を付加して、最適な保障内容を設計しよう。
【就業不能保険】SBI生命「働く人のたより」
SBI生命が販売する「働く人のたより」の特徴は2つある。
- 3つの型から選択可能
- 傷病手当金の有無によって給付金の受け取り方を選択可能
「働く人のたより」には「全疾病型」「3疾病型」「がん保障型」の3つの型がある。
それぞれの保障範囲は以下のとおりだ。
型 | 保障範囲 |
---|---|
全疾病型 | 全ての病気やケガによる就業不能状態を保障 |
3疾病型 | 上皮内がんを含むがん、急性心筋梗塞、脳卒中による就業不能状態を保障 |
がん保障型 | 上皮内がんを含むがんによる就業不能状態を保障 |
この保険でいう就業不能状態とは、入院もしくは在宅療養をしている状態のことを指す。
就業不能状態になってから60日を経過した後に、初めて就業不能給付金月額が受け取れることとなる。
入院が長期化して就業不能状態に陥りやすい統合失調症やうつ病などの精神疾患に対する保障は、全疾病型でしか対応していない。
それだけでなく、精神疾患による就業不能給付金の支払いは、保険期間を通じて最大18回である点にも注意が必要だ。
ただ、保障範囲が広くなれば、それだけ保険料は上がっていく。
自分にとって必要な保障は何かをよく検討して型を選択しよう。
また「働く人のたより」では、給付金の受け取り方を「ハーフタイプ」「満額タイプ」の2つから選択できる。
ハーフタイプとは、就業不能状態に該当してから540日間は就業不能給付金月額が半額になるタイプのことをいう。
一方満額タイプとは、就業不能給付金月額が半額とはならず、最初から満額受け取れるタイプのことをいう。
会社員や公務員の方は、加入している健康保険から傷病手当金が受け取れる。
そのため、受け取る就業不能給付金月額が半額となるハーフタイプを選択することで、保険料を抑えることが可能だ。
しかし、国民健康保険に加入している個人事業主やフリーランスの方は、傷病手当金が受け取れない。
働けなくなると一気に収入がなくなってしまうため、満額タイプでの加入をおすすめする。
【個人年金保険】日本生命「みらいのカタチ 年金保険」
日本生命が販売している「みらいのカタチ 年金保険」の特徴は、以下の2つが挙げられる。
- 年金の受け取り期間は、5年・10年・15年の中から選択可能
- 契約後でも年金の受け取り開始時期や年金の受け取り期間を変更できる
「みらいのカタチ 年金保険」は、年金の受け取り期間を5年・10年・15年の3つの中から選択可能だ。
また、契約後に年金の受け取り開始時期や年金の受け取り期間を変更できる点も特徴である。
年金の受け取り時期は、最長で5年間後ろ倒しにできる。
受け取り期間は、上記の3つに加えて「10年保証期間付終身年金」も選択可能となるのだ。
そのため「定年が延びたから受け取り開始を70歳にしたい」「受け取り期間を5年で契約したけど、やっぱり15年に変更したい」といった要望に対応してもらえる。
自身のライフプランにあわせて契約内容を変更できるという点は、嬉しいポイントといえるだろう。
このように、「いつ保険に加入するか」で最適なプランは異なる。さらに同じ40代であっても、性別や独身・既婚などのステイタスによってその最適解は変わってくる。
年齢別におすすめの保険や40代におすすめの保険をまとめたこちらの記事も参考にしていただき、40代独身女性のあなたに合った保険を見つけてほしい。
これからの健康リスクに備えるために40代独身女性におすすめの生命保険への加入を検討しよう
本記事では、40代独身女性におすすめの生命保険や選ぶポイントについて解説を行った。
40代の女性は、20代や30代と比較するとがんや女性特有の病気にかかる健康リスクが急激に上昇する。
そのため、治療費の負担を抑えるためにも、生命保険への加入を検討するべきだ。
ただ、独身で家族がいない場合には、自身の生活を守れるだけの最低限の保障を準備できれば良いだろう。
また、公的医療保険があるため、治療に必要と考えられる費用を全て生命保険で備える必要はない。
公的医療保険と併用したり、必要な保障を特約で付加したりといった工夫をすることで、必要以上に保険料を支払わずに済むはずだ。
加えて、おすすめな商品として具体的に紹介したが、あくまでも一例である。
自身にとって最適な保険を見つけるためにも、さまざまな商品を比較して加入する生命保険を選択してほしい。
しかし、生命保険は商品数も多いため、自分一人で検討するには不安もあるだろう。
その際には、保険のプロに相談することをおすすめする。
専門的な知識に基づく具体的なアドバイスを受けることで、自分に必要な保険を見つけられるはずだ。
一方で、保険のプロは全国にいるため、自分にあう担当者を見つけることは簡単ではない。
担当者選びに迷ったときには、個人と保険のプロをマッチングさせるサイトである「生命保険ナビ」を活用してほしい。
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