- 20代が掛け捨て型生命保険に払っている保険料の相場が知りたい
- 掛け捨て型と貯蓄型のどちらかが適切か知りたい
- 20代におすすめの掛け捨て型生命保険を具体的に知りたい
20代は結婚や子供の誕生などさまざまなライフイベントが起こり、ライフステージが変化する年代だ。
そのため子育て資金や老後の生活費など、お金の問題に不安を抱えている方も多いのではないだろうか。
お金の不安を解消するために有効なのが、掛け捨て型の生命保険だ。掛け捨て型の保険は割安な保険料で手厚い保障を準備できる。
しかし本当に掛け捨て型で問題ないのか、貯蓄型の方が良いのではないかと悩んでいる方もいるだろう。
この記事では保険料や保険金の相場、それらの決め方、掛け捨て型保険のメリットや適した方、おすすめの商品について解説している。
将来の不安を解消するため掛け捨て型生命保険への加入を検討している方は、参考にしてほしい。
20代が掛け捨て型生命保険に支払う保険料の相場はいくらか
生命保険の加入が必要だと感じてはいるものの、平均的な20代はどの程度保険料を支払っているのか、保険金額はいくらなのか気になる方もいるだろう。
ここでは20代が生命保険にいくら支払っているのか、保険金の相場、保険料と保険金を決めるポイントについて解説する。
- 20代の掛け捨て型生命保険の保険料相場
- 20代の掛け捨て型生命保険の保険金相場
- 保険料と保険金を決めるポイント
20代の掛け捨て型生命保険の保険料相場
生命保険文化センターの「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」によると、20代の生命保険(個人年金も含む)の年間保険料の平均は21.5万円だ。
金額別の割合は下記の表を参照してほしい。
年間の保険料 | 割合(%) |
---|---|
12万円未満 | 27.4 |
12〜24万円未満 | 30.1 |
24〜36万円未満 | 19.2 |
36〜48万円未満 | 4.1 |
48〜60万円未満 | 4.1 |
60〜72万円未満 | 2.7 |
72〜84万円未満 | 0.0 |
84万円以上 | 1.4 |
不明 | 11.0 |
上記の表によると、年間の保険料が12〜24万円未満(月に直すと1万円〜2万円未満)の世帯が最も多い。
次に12万円未満(月1万円未満)、24〜36万円未満(月2万円〜3万円未満)と続く。
20代の掛け捨て型生命保険の保険金相場
前述の調査によると、20代の生命保険(個人年金も含む)の保険金の平均は1,753.7万円だ。金額別の割合は下記の表を参照してほしい。
保険金 | 割合(%) |
---|---|
200万円未満 | 6.8 |
200〜500万円未満 | 6.8 |
500〜1,000万円未満 | 12.3 |
1,000〜1,500万円未満 | 11.0 |
1,500〜2,000万円未満 | 9.6 |
2,000〜3,000万円未満 | 6.8 |
3,000〜5,000万円未満 | 8.2 |
5,000万〜1億円未満 | 5.5 |
1億円以上 | 0.0 |
不明 | 32.9 |
上記の表によると、最も多い保険金は12.3%の500〜1,000万円未満だ。次は11%の1,000〜1,500万円未満、9.6%の1,500〜2,000万円未満と続く。
保険金の平均からもわかるように、20代は子供の教育費に備えて、1,000万円近くの保険金を設定している。
保険料と保険金を決めるポイント
客観的なデータから保険料と保険金の相場はわかった。しかし自分に適した保険料と保険金はどのように決めたらいいのかと、迷う方もいるだろう。
ここでは保険料と保険金を決めるポイントについて、以下の4つを解説する。
- 保険の加入目的
- 保険期間
- 貯蓄額
- 保険料の支払いを継続できるか
保険加入の目的
はじめに保険に加入する目的を明らかにする。加入目的には以下のようなものが考えられる。
- 万が一のことが起こっても、子供の教育資金が不足しないようにしたい
- 借金の返済負担が家族に及ばないようにしたい
- 生命保険料控除で節税したい
- 葬式代だけは残したい
加入目的が明らかになればどのような保障が必要なのか、設定するべき保険金額が明らかになる。
たとえば教育資金に備えたいのであれば、子供の年齢や貯蓄額にもよるが、1,000万円以上の保険金が必要になる。
一方葬式代であれば200万円前後の保険金で足りるだろう。仮に葬儀代に備えることが目的であるのに、数千万円以上の現金を設定している場合は過剰に備えていると判断できる。
また加入目的がはっきりすると、特約の必要性もわかるため、まずはなぜ保険に加入するのかを明確にしよう。
保険期間
次に重要なのが保険期間だ。保険期間は加入の目的やライフステージによって変化する。
たとえば子供が生まれたばかりの方が教育資金に備えるならば、保険期間は20年前後が妥当だろう。
葬式代に備えるのが目的であれば、死ぬタイミングは誰にもわからないため、保険期間を終身にするべきである。
このように加入目的やライフステージによって、適切な保険期間は変化する。
貯蓄額
貯蓄額も保険料や保険金を決める際に重要な要素だ。極論では、貯蓄が十分にあるのであれば、保険に加入する必要性はない。
たとえば、配偶者の生活費と子供の養育費が今後20年間で2,000万円かかるとしよう。貯蓄が十分でない場合、2,000万円の保険金が必要になる。
しかし貯蓄が2,000万円以上あるのであれば、一家の大黒柱に万が一のことがあっても、貯蓄で生活費や養育費をまかなえる。
仮に2,000万円には届かなくても、ある程度の資産があるのであれば、保険金を減らすことも可能だ。
そのため必要な保険金を考えるときは、貯蓄額も考慮に入れよう。
保険料の支払いを継続できるか
保障内容を充実させると、保険料が割高になりやすい。保険料が高いと月々の支払いが負担となり、保険を継続するのが難しくなってしまう。
保険料を安く抑えるためには、掛け捨て型にする、保障内容を小さくするといった対策が必要だ。
保険は長期での契約が前提の商品である。そのため収入の減少やボーナスの削減などがあったとしても、余裕を持って支払い続けられる保険料を設定すべきだ。
掛け捨て型と貯蓄型、20代に必要な生命保険はどっち?
生命保険には掛け捨て型と貯蓄型の2種類がある。どちらの保険が20代に必要なのか、以下の3点から解説する。
- 20代における生命保険の意義
- 2つの保険の違いと保険料の差
- 掛け捨て型保険のメリットと適した人の特徴
20代における生命保険の意義
20代における生命保険の意義は以下の3つだ。
- 保険料が割安
- 審査に通りやすい
- 経済的な不安を小さくできる
保険料が割安
基本的に若いほど保険料は割安に設定されている。一方で高齢になるほど病気やけがのリスクが高まるため、保険料は上昇していく。
保険は将来の予期せぬトラブルに備えて加入するためのものだ。そのため保険料は長期で支払うことになる。
20代の若い時期から保険に加入することにより、支払う保険料を安価に抑えられ、月々の支出を小さくできる。
審査に通りやすい
若いと健康状態も良い方が多く、加入ときの審査に通りやすくなる。生命保険の加入時は原則として健康状態を保険会社に告知しなければならない。
傷病歴や既往歴によっては希望する保険に加入できない可能性がある。
また保険によっては健康状態が良好だと割安な保険料率を適用してくれる場合があり、お得に保険に加入できるケースもある。
希望の保険に入りたい、保険料を安く抑えたいと考える方は、20代で健康なうちに保険に加入しよう。
経済的な不安を小さくできる
20代は収入や貯蓄が少なく、かつさまざまなライフイベントで多額の支出が見込まれるため、経済的な不安を抱えている方も多いだろう。
保険は予期せぬ事態に備えるためのもので、加入により経済的な不安を小さくできる。
また貯蓄型の保険であれば、万が一の事態に備えつつ、資産形成も行える。
経済的な不安を解消したい方は、保険の加入を検討してほしい。
2つの保険の違いと保険料の差
掛け捨て型保険と貯蓄型保険について理解するために、以下2つを解説する。
- 2つの保険の違い
- 保険料の差
2つの保険の違い
掛け捨て型保険と貯蓄型保険の最も大きな違いは、貯蓄性の有無だ。掛け捨て型保険には貯蓄性がない。
一方で貯蓄型保険は貯蓄性があり、支払った保険料の一部が積み立てられる。
貯蓄性がある保険は解約時には「解約返戻金」を、満期時には「満期保険金」が支払われる。
解約返戻金があると、急な出費が生じたとしても、保険金を解約することにより対応できる。
また貯蓄性のある保険は、契約者貸付制度の利用もできる。契約者貸付制度とは手元資金が必要になったときに、解約返戻金の一定の範囲内で保険会社から借り入れできる制度だ。
この制度を活用することにより保険を解約せず、お金を用意できる。
満期保険金があると、支払った保険料が無駄にならず戻ってくる。保険によっては支払った保険料の総額よりも、受け取れるお金の方が多くなるため資産形成にもなる。
保険料の差
貯蓄型の保険にはメリットが多いように思えるが、掛け捨て型保険に比べて保険料が割高というデメリットがある。
以下の条件でそれぞれの保険の保険料をシミュレーションしてみる。
- 1999年4月1日生まれの25歳
- 男性
- 保険金:1,000万円
- 保険期間:20年
- 特約なし
上記の条件でシミュレーションすると掛け捨て型保険の保険料は、月額1,030円だった。※SBI生命|定期保険 クリック定期!Neoの場合
一方で貯蓄型保険の保険料は、月額42,350円だった。掛け捨て型保険の保険料よりも40倍高い。※JA共済|養老生命共済の場合
貯蓄型保険を検討されている方は、多額の保険料を長期的に毎月支払えるのか十分に検討すべきだ。厳しいのであれば、掛け捨て型保険に加入しよう。
掛け捨て型保険のメリットと適した方の特徴
掛け捨て型保険のメリットと適した方は以下の通りだ。
メリット1.保険料が安い
掛け捨て型保険の最も大きなメリットは、解約返戻金や満期保険金がないため、保険料が安いことだ。
前述のシミュレーションによると、同じ保障内容であれば、掛け捨て型と貯蓄型保険料の差は40倍近くにもなる。
そのため子供が複数人おり、備えなければならない金額が大きい方であっても、少額の保険料で手厚い保障を準備しやすい。
メリット2.保障内容を見直しやすい
掛け捨て型保険は解約返戻金がないため、見直しのタイミングを考える必要がない。そのためライフステージの変化に応じて保障内容を見直しやすい。
必要な保障内容はライフステージにより異なる。子供が生まれたばかりの家庭であれば、将来の進学先にもよるが、1,000万円近い保険金が必要だ。
一方で子供が独立した家庭であれば、手厚い保障は不要となるため、保障内容の見直しが欠かせない。
保障内容が手厚いままだと、不必要な保障に多額の保険料を支払うことになる。家計の負担を軽くするためにも、保障内容を見直しやすい掛け捨て型保険に加入するのは合理的な選択である
適した方1.幼い子供がいる方
掛け捨て型保険を最も検討すべきなのは、幼い子供がいる方だ。幼い子供がいると、将来の生活費や教育費に多額のお金が必要となる。大学進学を考えると2,000万円近くのお金がかかるケースもある。
貯蓄型保険でそれだけのお金に備えようとすると、月々の保険料が高くなってしまい、余剰資金による貯蓄や投資が難しくなってしまう。
掛け捨て型保険であれば、割安な手数料で大きな保障を準備できる。さらに保障内容の見直しがしやすいため、ライフステージの変化にも対応しやすい。
適した方2.月々の負担を減らしたい方
月々の負担を減らしたい方にもおすすめだ。最低限の保障は欲しいが、趣味や投資に回すお金を削りたくないという方もいるだろう。
そのような方は掛け捨て型保険も活用しよう。
特に独身の方であれば、掛け捨て型保険の保障内容で、保険加入の目的を達成できる可能性が高い。保険にかけられるお金と加入する目的を考慮し、適切な保険を選ぼう。
相場を踏まえて!20代におすすめの掛け捨て型生命保険を紹介
20代におすすめの掛け捨て型保険を以下3つ紹介する。
- SBI生命|定期保険 クリック定期!Neo
- ライフネット生命|かぞくへの保険
- FWD生命|FWD収入保障
SBI生命|定期保険 クリック定期!Neo
「SBI生命|定期保険 クリック定期!Neo」は、インターネットの申し込み限定の定期保険だ。解約返戻金がなくシンプルな保障内容で、業界最安値の保険料を実現している。
また99%の顧客がこの保険の保険料に「満足している」と回答している。そのため月々の保険料の負担を減らしたい方にぴったりの商品といえる。
保険金額は300万円〜1億円から選べ、さまざまな契約者のニーズに応えられる。
また「保険金支払即日サービス」を実施しており、FAXによる簡単な手続きで請求日当日に死亡保険金を受け取ることも可能だ。
ライフネット生命|かぞくへの保険
「ライフネット生命|かぞくへの保険」は、手数料が割安な定期死亡保険だ。
この商品もネット申し込みにより、人件費や店舗にかかる費用を削減できているため、割安な保険料で加入ができる。
保険金額は500万円〜1億円の範囲から選択できる。※51歳以上の場合は300万円から
Webサイト上で健康状態の質問事項に答えるだけで、申し込みが完了する。そのため自宅にいながら、好きなときに手続きが行える。
※契約年齢や保険金額、告知内容によっては、健康診断書の提出が必要になる。
FWD生命|FWD収入保障
「FWD生命|FWD収入保障」は、合理的な保険料で手厚い保障を用意できる収入保障保険だ。
収入保障保険とは、満期日に近づくごとに保険金が減っていく商品だ。そのため安価な保険料を実現している。
一般的に保険期間が経つほど、必要となるお金は減少していく。さらに健康状態が良好な方、非喫煙者はより割安な保険料率で申し込みができる。
また保険金の受け取りは年金形式と一括の2種類があり、ニーズによって選べるのも魅力だ。
20代の掛け捨て型生命保険の相場はお得感いっぱい!
この記事では20代の保険料と保険金の相場、それらの決め方について解説した。加えて掛け捨て型と貯蓄型保険の比較もしている。
掛け捨て型保険のメリットは「保険料が安いこと」と「保障内容の見直しがしやすいこと」だ。
掛け捨て型保険は合理的な商品だが、必要性や最適な保険は各個人の状況により異なる。
また具体的な商品を3つ紹介したが、あくまでも一例だ。大切なことはあなたにとって必要な保険を見つけることである。
そのため、保険選びに少しでも疑問や不安があれば保険の専門家に相談しよう。専門的なアドバイスを受けることで、自分に最適な保険を見つけられる。
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