ブロードマインド株式会社は2021年に東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)に上場を果たし、国内約60社の金融商品及び不動産を提供しています。
今回はソニー生命保険株式会社を経て、ブロードマインド株式会社を設立された代表取締役伊藤氏に会社の特徴や保険の必要性、保険ならではの魅力をお伺いしました。
ブロードマインド株式会社の歴史や特徴
伊藤氏のキャリアを教えてください。
1988年4月に日本電気株式会社(現:NEC)に入社しシステムエンジニアとして働いていました。1989年には日新製糖株式会社へ転職しスポーツインストラクターを経験しました。
私が金融キャリアをスタートしたのは1996年9月にソニー生命保険株式会社に転職したときです。当時、日新製糖の営業で大活躍していた上司がソニー生命に転職し、その方に声をかけていただいたことがきっかけでした。
その後、2002年1月にブロードマインド株式会社を創業し代表就任、2021年3月に東京証券取引所マザーズ(現:東京証券取引所グロース市場)に上場をして現在に至ります。
保険業界に転職した理由を教えてください。
きっかけは先程申し上げた通り、前職のお世話になっていた上司に声をかけていただいたことですが、当時は、生命保険という商品が嫌いでした。なぜなら「義理・人情・プレゼント」と言ったように、生命保険の営業側も加入する側も何のために保険に加入するのか、なぜ必要なのか、加入することの目的がはっきりしていないことに違和感を抱いていたからです。
しかし、ソニー生命のリクルーターの方から「お客様の課題を見つけ、その解決策として保険の提案を行う」という話を聞き、単なる商品販売ではなく顧客の人生に寄り添った提案が可能であることに気付かされました。
このやり方は日本の生命保険業界を変えられる、人のためになると思い、ソニー生命の門を叩きました。
ブロードマインド株式会社を設立した理由を教えてください。
弊社を創業した想いは2点あります。
一つ目は、「お客様により安く保険を提供できる」ということに気づいたからです。
具体的にいうと、保険の商品性質上、保険会社では加入していただいた保険に対して自社の負担能力を超えるリスクを海外の再保険会社に再保険をかけます。外資系の保険会社のブローカーと会話をする機会があり、内情を聞いてみたところ、例えば毎月1万円の保険料を支払う保険に加入していただいた場合、保険会社は海外の再保険会社に1,500〜2,000円くらいで引き受けてもらいます。
要するに保険会社が1,500〜2,000円で買ってきた保険商品を顧客には約5〜7倍の値段で販売していたということです。後々、保険業法の改正があり事業を売却しましたが、当時は保険の価格破壊をしようとしていました。
二つ目は、1996年の保険業法緩和で1社専属だった保険販売で複数社取り扱いが可能になったことが挙げられます。今でこそ保険の代理店があり、一つの窓口で様々な保険商品を横比較することが可能ですが、新制度は画期的で私としても一番良いものを提案できるのでストレスがないですし、お客様にとっても幅広い提案が受けられるという点で良いと思いました。
以上の理由から2002年にブロードマインド株式会社を設立いたしました。
ブロードマインド株式会社の強みや特徴を教えてください。
弊社は生命保険・損害保険・少額短期保険の各代理業、金融商品仲介業、銀行代理業の全てにおいて個別にライセンスを保有しています。
全国に同様のライセンスを保有している企業はまだまだ珍しく、体制構築の段階にある企業が多い中、弊社は既にこれらのライセンスをフル活用し、生命保険、損害保険、住宅ローン、証券などの金融商品に加え、不動産に関する相談も受け付けております。
また、企業向けに金融教育のコンテンツの提供や、独自のライフプランシステムを開発して社内外への提供、コールセンターシステムの提供など、コンサルティング系とDX系の二つの分野で事業を展開しています。
保険について
保険に加入する際のポイントを教えてください。
各社の保険商品は一見似ているようで、実際には細かな違いがあります。また、新しい商品も次々と発売されるため、何が自分にとって必要なのかを理解する事が重要です。
実際に弊社には保険の見直しの相談に数多くのお客様がいらっしゃいますが、ほとんどの方が自分のライフプランに合わない保険に加入をしているのが現状です。
だからこそ保険に加入する際には、FPと一緒にまず目的を考えて、自分のライフプランに適した商品を選ぶべきです。
保険の魅力を教えてください。
保険の主な魅力は、万が一の時に経済的な保障を提供する機能です。例えば、病気や事故など予期しない事態に直面した際に、保険があれば経済的な負担を軽減する事ができます。
また、保険には保障機能だけでなく、資産形成の要素が組み込まれている商品もあります。
例えば、このような保険には一定期間保険料を支払うことで将来の資産形成ができるという特徴があります。これにより、保障と資産運用の両方を同時に実現する事ができます。
投資信託などの金融商品では、市場の変動によるリスクが伴いますが、保険にはそのようなリスクを避けたい方に向けた商品もあります。
保険の加入を検討しているお客様にメッセージをお願いします。
近年、NISAやiDeCo普及により、資産運用への関心が高まっています。資産運用は将来に向けた重要な取り組みですので、ぜひ目的をもって継続していただきたいと思います。
しかし、資産運用と同時にリスクを軽減することも非常に大切です。
リスクヘッジを行うことで、予期せぬ事態が発生した場合にも、計画を守りながら進めることが出来ます。
例えば、健康で運用を続けられるかは誰にも分かりません。万が一の事態に備えることが必要です。このリスクヘッジは保険を活用することで行えます。
皆様の資産を守る為にも、保障の重要性を再確認していただければと思います。
会社名:ブロードマインド株式会社
本社所在地:東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 JR恵比寿ビル7F
設立:2002年1月
上場市場:東京証券取引所グロース市場(証券コード:7343)