- ネットで生命保険を申し込むデメリットとメリットが知りたい
- ネットで生命保険を選ぶ際の注意点が知りたい
- ネットから生命保険を申し込む際の具体的な流れを知りたい
近年、ネットから申し込みが可能な生命保険が増えている。
保険料が安く、手続きがいつでも可能であるという利便性から、利用を検討する人も多い。
ただ、万が一の際の保障という重要な役割を担う生命保険をネットから申し込むことに、不安を感じることもあるだろう。
どのような点に注意しておくべきなのだろうか。
本記事では、ネットから申し込む生命保険の特徴や選ぶ際の注意点、そして具体的な申し込み方法までを解説する。
ネットから生命保険に申し込もうと考えている方には、利用前にぜひ参考にしてほしい。
ネットから生命保険を申し込むデメリットとは
死亡保険や医療保険への加入を考えたきっかけとして、会社に出入りしていた大手生命保険会社の営業担当者(セールスレディ)を挙げる人もいるのではないだろうか。
生命保険の加入は、紹介を中心とする「人づて」であることが多いが、近年ではネットで申し込む人も増えている。
インターネットで申し込みから契約、保険金の請求まで完結する保険をネット保険と呼ぶが、利用しやすさが大きなメリットである一方、デメリットも実は多い。
手軽に申し込んだのはいいものの、「保障内容が思っていたものと違った」などとなってしまっては本末転倒だ。
ここでは、ネットから生命保険を申し込むデメリット・メリットを詳しく解説しよう。
ネットから申し込める生命保険の種類
そもそも、ネットから申し込める生命保険の種類は、店舗での販売に比べてやや限定的だ。
ネット保険として扱われる主な商品は以下のとおりである。
- 死亡保険(狭義の生命保険):終身保険、定期保険、収入保障保険
- 医療保険:終身医療保険、定期医療保険、女性用保険、引受基準緩和型医療保険
- がん保険:終身がん保険、定期がん保険
- 就業不能保険 など
ネット保険の場合、自分で保障内容を調べて比較検討するという選定過程の背景があることから、保障内容や支払い事由が比較的シンプルで分かりやすいものが多い。
複雑な内容の保険商品をネットで販売し、契約後にトラブルに発展するのは双方にとって望まないため、すべての保険商品がネットで契約できるわけではないことを覚えておこう。
ネットで生命保険に申し込むメリット
ネットで生命保険に申し込むメリットは以下のとおりだ。
- 店舗での契約に比べて保険料を安価に抑えられる
- いつでも手軽に申し込める
- 商品のラインナップや保障内容・条件が比較的シンプル
- 対面でやり取りする煩わしさがない
- 生命保険に関する知識が身につく
ネットで完結する保険会社の場合、店舗を抱える会社に比べて人件費がかからない。
その分のコストが保険料に反映されるため、同様の保障内容で保険を比べると、ネットで契約したほうがお得に保険を契約できるのは大きなメリットだ。
また、インターネットへのアクセスは24時間365日、いつでも可能である。
それぞれが都合の良いタイミングで保険を比較検討し、手軽に申し込めるのもありがたい。
人によっては対面で担当者とやり取りするのが苦手で、自分で調べて自分のペースで検討したい人もいるだろう。
ネットの生命保険の場合、商品構成が比較的シンプルで、「〇〇のときならこの保険」といった形で、検討しやすい設計をしているのもメリットとして挙げられる。
自分で保険を比較検討する過程で、生命保険に関して詳しくなれるのも、生活の知恵として役立つだろう。
ネットで生命保険に申し込むデメリット
ネット保険にはメリットだけでなく、デメリットもいくつかある。
- 加入する生命保険の種類と保障内容を自分で決めなければならない
- 保険の商品・バリエーションが限定的でニーズにマッチしないこともある
- 保障内容や支払い条件などの理解が不十分なまま契約する可能性がある
- 保険金請求手続きを含めて自分ですべての手続きを行う必要がある
- 保険に関してある程度の知識がないと適切な商品を選べない
ネットの生命保険の場合、良くも悪くもすべて自分で対応・検討しなければならず、前提知識が乏しく、必要な保障内容・保障額について算出できないと、保険選びに苦労するだろう。
店舗で契約する場合、担当者がライフプランを作成したうえで、ライフステージに合わせて最適な保険を提案してくれることが多い。
自分だけで保険を検討する場合、プロの視点で備えるべきリスクを見落とす可能性もあるため、保障内容が物足りなくなってしまうケースもあるだろう。
ネット保険はシンプルであるが故に、それぞれの多様なニーズに対応できないこともある。
ネット保険の場合、保険金の請求も自分で対応しなければならず、自分で調べて必要書類の郵送などもする必要がある点は覚えておこう。
デメリットを押さえたら!ネットで生命保険を選ぶ際の注意点
ネット保険にメリット・デメリットがある一方で、店舗が販売する生命保険も同様に、良い側面があればイマイチな側面もある。
それぞれの側面を理解したうえで、最適な保険に加入するのがベストであることは言うまでもないだろう。
ここでは、ネットで生命保険を選ぶ際の注意点について解説する。
ネット保険のデメリットをさらに深掘りする内容となるが、以下で紹介する事柄を事前に理解しておけば、ネットで保険を契約して後悔するリスクを減らせるだろう。
必要な保障内容を自分で順位づけしないといけない
ネットで生命保険を選ぶ際は、必要な保障内容を自分で順位づけしたうえで、ニーズを満たす商品を選定しなければならない。
すべての生命保険に共通することとして、以下の内容は必ず検討する必要がある。
- 掛け捨て型にするか、返戻金があるタイプにするか
- 保険期間は終身か定期更新か
- 必要な保障額はいくらか(日額給付金、満期保険金額、各種一時金等)
生命保険に加入するということは、必ず目的があるはずだ。
- 死亡に対する備え
- 怪我に対する備え
- 収入減少に対する備え
- がんに対する備え
- 老後の資産形成に関する備え
- 子どもの教育資金に対する備え
保険を検討するにあたり、どのようなリスクを不安視しているのか、その優先順位をつけたうえで、いくらまで保険料を支払えるか逆算しながら保険を絞りこむと良いだろう。
保険料の安さだけで選ばない
ネット保険を選ぶ際に特に気をつけたいのが、保険料の安さに惹かれて選んでしまうことだ。
ネットの保険会社は店舗に比べて人件費がかかっていない分、保険料は割安なことが多い。
ただし、格安な保険料で加入・契約できたとしても、保障内容が不十分なのは本末転倒だ。
保険金額が限定的だったり、保険金の支払い事由が非常に厳しかったりする可能性もあるため、保険料の安さは一つの目安にして、保障内容と保険料のバランスを見極めることが大切である。
複数の保険会社の保障内容を正しく理解する
ネットの保険会社で生命保険を契約する際にやりがちなのが、1つの保険会社だけを見て契約を決めてしまうことだ。
生命保険に加入する際は、必ず複数の保険会社と比較したうえで、保障内容はもちろん、保険料が適正であるか客観的に判断しよう。
- 保険金の受け取り方法
- 保険金が支払われる条件
- 保険金を請求するまでの流れ
- 保険金を受け取れる回数や上限
- 更新の方法とタイミング など
生命保険でチェックすべき項目は多岐にわたり、複数社の比較は適切な保険選びに欠かせないのだ。
対面型の生命保険との併用も検討する
生命保険はネットで契約すると決めつけるのではなく、店舗の対面型で契約できる生命保険も選択肢に入れておこう。
ネット保険の場合は商品のラインナップがどうしても限定的で、持病を抱えている人や細かなニーズがある人などは、対面型で用意されている保険のほうがよい場合もある。
状況によっては、ネット保険でメインとなる契約をしたうえで、対面型保険で不足する保障を用意するのも効果的だろう。
ネットだけで選択肢を絞ると、むしろ適切な保険が見つからない場合もある。
思うような保険商品が見つからない場合は、対面型保険も視野に入れてみると良いだろう。
ネットで生命保険を申し込む流れを解説
ネットで生命保険を申し込む流れについても解説しよう。
対面式で生命保険の契約をする際は、営業担当者がリードしながら必要書類の記載・入力などを進めれば良いため、特に意識する必要はない。
ネットで生命保険を契約する際、場合によってはトラブルに発展する可能性もあるため注意が必要なこともある。
以下で紹介する内容を参考にしつつ、ネットでの保険契約を済ませよう。
会社ホームページにアクセスする
保険を比較検討して、加入したい保険商品が見つかったら保険会社のホームページにアクセスしよう。
契約用のページに遷移するため、画面の指示に従って手続きを進めていけば問題ない。
申し込みページで必要情報を入力する
申し込みページでは、契約者の個人情報はもちろん、勤務先や健康状態、過去の傷病歴など、さまざまな項目を入力する。
入力する項目自体は多岐にわたるものの、画面に入力して欲しい内容の注意書きが都度表示されるため、その通りに入力していこう。
このとき、申し込み内容や健康状態の告知に誤りがあると、保険に加入できない可能性があるため注意が必要である。
必要情報の入力が完了したら、画面の指示に従って次の操作に移ろう。
告知書に正しく申告して審査を受ける
必要事項の入力には告知書の回答も含む場合もあるが、保険会社の手続きによってはそれぞれ分けて入力を求められることもある。
告知書への回答は、当然であるが正直に回答しなければならない。
告知書に虚偽の内容を申告したり、該当するにも関わらず過去の病歴を告知しなかったりすると、告知義務違反によって契約が解除となってしまう。
契約後に判明した場合、これまでに支払った保険料は当然戻ってこないうえ、保険金の支払い事由に該当しても給付金が支払われない可能性もある。
虚偽の申告は何もいいことがないため、必ず正直かつ正確に入力しよう。
なお、生命保険に申し込む際は、直近で受けた健康診断の結果を手元に置いておくと便利だ。
お薬手帳に過去の服薬歴や服薬中の薬に関する情報が記載してあれば、そちらも参考にしよう。
必要書類の郵送を求められる場合も
保険会社によって取り扱いが異なるのだが、本人確認書類の郵送またはメール添付などを求められる。
対面式の契約ではないため、本人確認の手続きが必須となり、以下のいずれかの写しが必要であることも覚えておこう。
- 運転免許証
- 健康保険証
- パスポート
- 印鑑登録証明書
- 年金手帳
- マイナンバーカード
いわゆる一般的な本人確認書類であれば対応可能だが、提出書類によっては指定されていることもあるため、何を提出しなければいけないのかは必ず確認しておこう。
ほかにも、引き落とし先に関する情報として、預金通帳の写しなどが必要な場合もある。
持病を抱えている人が引受基準緩和型医療保険に加入する際などは、健康診断や人間ドックの結果の写しが必要なケースもあるだろう。
契約が成立する
必要事項を入力し、告知書の回答と必要書類を添付すれば、保険会社の審査を待つことになる。
審査にかかる時間は保険会社によって異なるものの、およそ5営業日くらいには回答がでるだろう。
審査結果は、申し込み時に入力したメールアドレス宛てに通知がくるはずだ。
契約が成立すると、自宅宛てに保険証書が届く場合もあれば、ネットで完結する場合もある。
契約が成立するタイミングで保険料の支払いに関する案内が届くのが一般的で、保険料の支払いが完了すると、無事に保険が適用される。
契約後に保険料の払込手続きを放置しないようにだけ注意しておこう。
ネットで申し込める生命保険は、手続きが簡単だが商品の選択肢が少ないことがデメリット
本記事では、ネットから申し込む生命保険の特徴や選ぶ際の注意点、そして具体的な申し込み方法までを解説した。
ネットから申し込み可能な生命保険は商品の選択肢が少ない。
また、保険の知識がなければ自分に合った商品を選ぶのは難しいだろう。
一方、保険料を安く抑えられる点や手続きの利便性などはメリットと言える。
ネットで保険を申し込む際は、保障内容を確認し、申し込み時の告知ももれなくするようにしよう。
手続きを一人で進めることに疑問や不安があれば、保険のプロを頼ってみるのはどうだろうか。
一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要な保険を的確に選ぶことができるはずだ。
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