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【学資保険をはじめて使う方へ】学資保険の特徴や保険を選ぶ際のポイントを解説

この記事で解決できるお悩み
  • 学資保険の特徴や利用目的が知りたい
  • 学資保険を選ぶ際のポイントが知りたい
  • 学資保険を有効活用する方法が知りたい

学資保険とは、一定期間にわたり保険料を払い込み、時期が来た際に子どもの教育資金を保険金や祝い金として受け取ることが出来る、貯蓄型の保険のことである。

そんな学資保険に初めて加入される方へ、本記事では学資保険の特徴や選ぶ際に重視すべきポイントを解説する。

また、学資保険を有効活用する方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

目次

学資保険がはじめての方必見!学資保険の特徴

学資保険の特徴とは 生命保険ナビ

学資保険は、子どもの教育資金を用意できる貯蓄型の保険商品だ。

計画的な預金が苦手な人でも、まとまった教育資金を準備できるため、子育て世代に人気がある。

ただし、学資保険は加入するにあたって注意すべき点もあり、事前に知っておくことが大切だ。

ここでは、学資保険の内容や特徴、メリットとデメリットを紹介する。

学資保険の基本

学資保険とは、保険料を積み立てることで、高校や大学の入学時に進学費用を受け取ることができる保険商品だ。

年金形式で毎年の学費を受け取ったり、進学時に一時金が支払われる商品もある。

ここで、次のプランをもとに学資保険の契約例をみてみよう。

保険金受け取り内容

このプランは高校、大学ともに私立校へ進学する場合を想定したものである。

高校、大学入学時に一時金、大学在学中に学資年金が支払われる。

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高校入学時大学入学時大学2年大学3年大学4年
50万円100万円50万円50万円50万円
契約例①

保険料の払込期間を10年(120回)と短く設定した契約例だ。毎月の保険料負担は大きくなるが、その分払込が早く終わるほか、解約返礼率が106.1%と高い。

  • 契約者 : 男性30歳(親)
  • 被保険者 : 子ども 0歳
  • 学資年金受取開始 : 18歳
  • 祝金なし
  • 保険料払込期間 : 10年(120回)
  • 払込保険料総額 : 2,826,000円(毎月23,550円)
  • 受取総額 : 300万円(返戻率106.1%)

このプランは比較的家計に余裕がある人に向いている。また、払込期間が短いことから、早い段階で教育資金を準備し、マイホーム購入など、他の目標へ向けた資産形成を行いたい人におすすめだ。

契約例②

保険料の払込期間を18年(216回)と長く設定した契約例をみてみよう。毎月の保険料負担は小さいが、子どもが18歳になるまで保険料の払込が必要だ。また、払い込んだ保険料の据置期間(運用期間)が短いため、契約例①に比べて返戻率は104.9%と低くなる。

  • 契約者 : 男性30歳(親)
  • 被保険者 : 子ども 0歳
  • 学資年金受取開始 : 18歳
  • 祝金なし
  • 保険料払込期間 :18年(216回)
  • 払込保険料総額 : 2,857,680円(毎月13,230円)
  • 受取総額 : 300万円(返戻率104.9%)

このプランは比較的家計に余裕がない人に向いている。また、教育資金の準備とともに、貯蓄や資産運用を行いたい人にもおすすめのプランといえる。

契約例をみて分かるとおり、学資保険は家計に併せて柔軟にプランを設計することが可能だ。

学資保険の特徴

学資保険は、原則として月払いで保険料を払い込むため、貯蓄が苦手な人でも計画的に教育資金を準備できることが特徴だ。

また、ほとんどの商品は、契約者(おもに親)が死亡、もしくは所定の身体障害状態になった場合に、以降の保険料が免除されるため、保障機能を併せもっていることも特徴である。

学資保険の効果

学資保険には、おもに次の2つの効果がある。

学資保険のメリット
  • 貯蓄性が高い
  • 生命保険料控除を利用できる

貯蓄性が高い

学資保険は貯蓄性の高さが大きな効果だ。

このため、同じ金額を学資保険と銀行の積立預金で準備する場合、積立金総額は、学資保険の方が少なくて済む。

例として200万円の教育資金を、A社の学資保険と銀行の積立預金で準備する場合で比較してみよう。

積立額の比較(積立期間17年)

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目標積立額毎月の積立額積立金総額差額
A社の学資保険
200万円
9,422円1,922,088円-77,724円
積立預金9,803円1,999,812円
※積立預金の金利0.002%で計算

毎月の積立額に大きな差はないが、同じ200万円を準備する場合でも17年間の積立金総額は、学資保険の方が77,724円少なくて済む結果となった。。

生命保険料控除を利用できる

学資保険は生命保険料控除の対象となることも効果の一つだ。

生命保険料控除とは、1年間に支払った保険料のうち、一定の金額が所得から控除される制度のことで、申告すると所得税と住民税が軽減される。

例えば年収350万円のサラリーマンの場合、1年あたり最大で4,800円の税金が軽減される(所得税2,000円、住民税)

1年間では5千円弱の金額であるが、学資保険は保険料払込期間が長いため、合計ではかなり大きな税金の軽減となるはずだ。

学資保険の注意点

学資保険には、おもに次の3つの注意点がある。

学資保険のデメリット
  • 教育資金の準備以外に向かない
  • 中途解約により元本割れする可能性がある

教育資金の準備以外に向かない

学資保険は、高校や大学の進学に合わせて一時金や学資年金を受け取る商品だ。

原則として保険金の一部を引き出したり、決まった時期以外に保険金を受け取ることはできない。

このため、学資保険は教育資金の準備以外に向かない点がデメリットといえるだろう。

学資保険を契約する場合は、無理のない保険料を設定するとともに、余裕資金は預金などで蓄えておくことが大切だ。

はじめての方が学資保険を選ぶポイント

学資保険の選び方 生命保険ナビ

学資保険は、保険会社によって商品内容が大きく異なる。

次に挙げる4つのポイントを重視して選ぶことが大切だ。

  • 返戻率の高さ
  • 毎月の保険料
  • 保険料払込の終了時期
  • 保険金の受取り方法と受取時期

はじめての方は学資保険の返戻率の高さで選ぶ

学資保険は貯蓄性の高さが魅力だ。選ぶ際には返戻率の高さを重視すべきである。

返戻率とは、払込保険料総額に対する、受取保険料総額の割合だ。

返戻率

返戻率=受け取る一時金や学資年金の総額÷払込保険料総額×100

例えば受取保険料の総額が106万円、払込保険料総額が100万円だった場合、返戻率は106%となる。

返戻率は学資保険のパンフレットや設計書に記載されているが、保険会社のWebページでシミュレーションを行うことができる。

注意したいのは医療保険などの特約を付ける場合だ。

特約部分は掛け捨てとなる場合が多く、特約を付加することで返戻率が低くなるケースもある。

はじめての方は学資保険の毎月の保険料で選ぶ

学資保険は中途解約した場合、解約返戻率が100%を下回り、元本割れするケースが多い。

このため、家計とのバランスを考えながら無理のない保険料を設定することが大切だ。

また、中途解約の心配があるのであれば、保険金額を下げて不足する教育資金を預金で準備する方法もある。

はじめての方は学資保険の保険料払込の終了時期で選ぶ

学資保険は比較的柔軟に保険料払込期間を定めることができる。

このため、家計やライフプランに合わせて保険料払込の終了時期を設定することが大切だ。

例えば、マイホーム購入を予定している場合や資産形成を重視したい場合は、できるだけ保険料払込の終了時期を早めるとよいだろう。

ただし、保険料払込の終了時期を早めると、保険料負担が大きくなるため注意が必要だ。

はじめての方は学資保険の保険金の受取り方法と受取時期で選ぶ

学資保険は大学の進学費用に備える商品が多く、大学入学時に一時金を受け取り、その後卒業まで学資年金を受け取るケースが一般的だ。

ただし、次のようなタイミングで一時金が支払われる商品もある。

  • 中学や高校の入学時
  • 幼稚園から大学まで進学する都度
  • 大学卒業や就職時期

このため、学資保険加入時には進学予定と資金計画を明確にしておくとよいだろう。

なお、学資保険のメリットや適切な活用法は子どもの年齢や家計の状況によって変化する可能性が高い。

属性別におすすめの学資保険についてまとめた記事もあるので、特に始めて加入するという方は、自身の置かれている環境に当てはめて考えることでより効果的な選択肢に近づけるはずだ。

あわせて読みたい

はじめての方が学資保険を賢く活用するには

学資保険を賢く活用するには 生命保険ナビ

学資保険は貯蓄性が高く、生命保険料控除が利用できるなどメリットの大きい保険商品だ。

ここでは学資保険の特徴を活かして賢く活用する方法を紹介する。

学資保険を節税対策に活用する

学資保険は契約者を親、被保険者を子ども、保険金の受取人を親に設定することが一般的だ。

この場合、受け取る保険金は次のとおり所得税の対象となる。

契約者・保険金受取人が親、被保険者が子どもの場合

受け取る保険金の種類税金の種別
学資年金所得税(雑所得)
満期保険金所得税(一時所得)

このうち、一時所得には50万円の所得控除があるため、満期保険金を一括で受け取ることで、学資保険を節税対策に活用することが可能だ。

具体的には、払込保険料総額よりも50万円以上多い満期保険金を受け取らないと税金は課されない。

また、50万円を超えて多く満期保険金を受け取った場合でも、50万円を超える部分は2分の1だけ課税となる。

一括受取した満期保険金の課税例

  • 払込保険料総額 : 300万円
  • 満期保険金 : 360万円(払込保険料との差額60万円)
差額のうち50万円まで差額のうち10万円
非課税5万円が課税対象(10万円×1/2)

ただし、満期保険金を受け取る年に、他の一時所得がある場合は満期保険金と合算になるので注意が必要だ。

また、満期保険金額の設定には事前のシミュレーションや保険設計が必要となるため、保険のプロに相談することが望ましい。

学資保険を資産形成に活用する

学資保険は、保険料払込期間を短くすることで返戻率がアップするため、資産形成にも活用できる。

例えばA社の学資保険の場合、保険料払込期間ごとの返戻率は次のとおりとなる。

保険料払込期間5年10年18年
返戻率約109%約107%約104%
※年払いの場合

また、学資保険は商品によって一時払い(保険料一括払い)を選択できるため、まとまった資金がある場合はより高い返戻率で資産形成を行うことが可能だ。

ただし、学資保険を短期で払い込んだ場合、生命保険料控除は保険料を払い込んだ年のみ適用される点に注意が必要だ。

はじめての学資保険は特徴を理解して賢く活用しよう

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、学資保険の特徴やはじめて学資保険を選ぶ際のポイント、また賢い学資保険の活用法について解説を行った。

学資保険は確実に子どもの教育資金を貯蓄していくことができる保険である。

ただ、支払った保険料に対して受け取る保険金を表す「返戻率」が低いものも多い。

賢く活用するには、受取時の税金を少なくするよう受取人を考えるなどの工夫が必要になる。

そのため、一人では難しいと感じた人は、保険のプロに相談することも選択肢に入れておこう。

一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、初めてでも安心して学資保険を活用することができるはずだ。

ただ、保険のプロは数多く存在し、自分にとって最適な担当なのかをすぐに見定めることもまた難しい。

そんな時はマッチングサイトである「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。

無料で利用できるので、是非活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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