- 60代に適した生命保険の選び方が知りたい
- 生命保険の見直しを考えているが、何を基準に見直すべきかがわからない
- 60代が生命保険に支払っている平均保険料が知りたい
60代は、定年退職とセカンドライフのスタートで大きな節目を迎える時期と言える。
これからの生涯を健やかに過ごすために、新たに生命保険に加入したり、見直しをする人も多いのではないだろうか。
保険選びや見直しの際には、年齢に基づくリスクやライフプランの変化を考慮する必要がある。
また、同世代が支払っている保険料の平均額を把握することで、保険選びの判断材料の一つとすることができるだろう。
そこでこの記事では、60代に必要な生命保険について徹底解説する。保険の選び方や見直すタイミング、また60代の保険料平均と合わせて、あなたに最適な保険を見つけるための参考としてほしい。
保険料の平均額を知る前に!60代が生命保険で備えるべきリスクと必要な保障とは
60代で生命保険を見直す際には、60代が抱える特有の健康リスクから必要な保障内容を検討することで、そのメリットを最大限にすることができる。
また、そもそも保険が本当に必要であるのかと迷っている人にとっては、保険が必要な人と不要な人の特徴を知ることで、自分がどの位置付けなのか把握しておくと良いだろう。
60代が抱える健康リスクと必要な保障内容
まずは、60代が抱える主な健康リスクと必要な保障内容について解説する。
60代が抱える健康リスク
60代が抱える主な健康リスクは、以下の通りである。
- 心臓病
- がん
- 脳卒中
- 骨折・関節の損傷
60代になると健康リスクが増加し、慢性疾患などに罹患する可能性が高まる。
これらの予防としては定期的な健康チェックと生活習慣の見直し、健康的な食生活と適度な運動を取り入れるなどの対策が必要となってくる。
60代に必要な保障内容
60代に必要となる主な保障内容は、以下の通りである。
- 医療保険・がん保険・介護保険
- 死亡保険(終身型)
60代になると上記のような病気や怪我のリスクが高まるため、入院・手術に対する保障の必要性は増してくる。
また長寿命化が進む中では、長生きすることもリスクの一つになる。
退職後の生活が長期化するほど、その間に病気にかかったり、また貯蓄などが底をついてしまい老後の資金計画が立ちゆかなくなることがあるかもしれない。
そこで、老後の資金計画を安定させるために必要なのが死亡保険や介護保険である。
死亡保険(終身型)は解約返戻金を老後資金に充てることができ、介護保険は介護サービスを必要とした場合に必要な費用をまかなうことができる。
60代からは健康や経済リスクを保険でカバーすることが必要となってくる。
60代が生命保険に加入するメリット
続いて、上記で挙げた保険の種類ごとに、60代が生命保険に加入するメリットを見ていこう。
医療保険や介護保険に加入するメリット
年齢を重ねると、誰でも健康に対するリスクが高まっていく。特に三大疾病に罹患する可能性が高まり、これらの大病においてはまず気になるのが治療費であろう。
その悩みを解決してくれるのが、医療・介護保険である。
治療費の保障はもちろん、実際に病気に罹らなくても、万が一の際にも保険に加入しているから大丈夫。と精神的な安心感が得られるメリットもある。
死亡保険(終身型)に加入するメリット
怪我や病気の際の万が一の際はもちろんのこと、60代以降のセカンドライフを過ごすための生活資金にもそれなりの資金が必要になる。
60代に入ると仕事をリタイアする人も増えてくるだろう。その後の収入は公的年金と貯蓄で準備している人が多い。
「予期せぬ出費などによって想定よりも早く貯蓄が減ってしまった」というような最悪な事態を避けるためにも、保険は有効な手段となるのだ。
たとえば、解約返戻金を受け取れる終身保険に加入しておき、必要があれば解約することで、まとまった資金を受け取ることもできる。
もちろん、必要が無ければ一生涯の保障を備えながら、自身の葬儀代や残された家族のための生活費としても利用できる。
また、相続税対策としての活用が可能である点も大きなメリットだ。詳しくは次の段落にて解説する。
生命保険が必要な人・不要な人
多くの60代にとって医療保険の必要性は高いと言えるが、それでも自分には必要ない、と考える人もいるかもしれない。
ここでは生命保険が必要な人・不要な人の特徴をまとめるので、自分自身に当てはめて見てほしい。
まず、受給できる年金や退職金が少ない人は、生命保険に加入しておくとよいだろう。
特に家計を支えていた人が亡くなってしまった場合、残された配偶者は生活資金が不足してしまう可能性がある。
もしものことがあった場合、生命保険に加入しておけば、保険金で生活費を補填できる。
また、ある程度の資産があり、相続対策を考えている人にとっても生命保険の加入は有効である。
保険金の受取人を指定しておくことで、余計な相続争いを避けることができる。
また、相続税は現金一括納付が原則であるため、相続税の支払いにも活用できる。
一方、病気の治療や介護サービスの利用に対して、貯蓄と公的年金でカバーできる場合には、生命保険に加入することは必ずしも必要ではない。
また、保有資産額から考えて相続対策が不要だと考えられる人も、生命保険に加入するメリットは薄くなるかもしれない。
しかしながら、あくまでも生命保険は万が一の際に自身や家族を守ることを目的に加入するものである。節税効果については副次的なものと捉え、それのみで必要性を判断することのないよう、注意しよう。
60代が支払う保険料の平均額はどれくらい?
ここまでの説明で、医療保険は多くの60代にとって必要性が高いということがお分かりいただけただろう。
続いてこの章では、実際に保険を検討する際に確認するべきポイントとして、「保険料」に焦点を絞って解説する。
保障を手厚くすれば安心できるが、その分保険料は高くなる。反対に保険料を下げると保障が手薄になってしまうため、保険料と必要な保障のバランスを取ることが重要なのである。
ここからは、60代が支払う保険料の平均額を解説し、これをもとに具体的におすすめな保険商品を紹介する。
60代が支払う保険料の平均額
生命保険文化センターによると、世帯主年齢別の保険料の平均額は上記のグラフのようになる。
この結果から、60代が支払う年間保険料は、38万円から44万円程度となっている。
50〜60代にかけて若干保険料が高くなり、その後は緩やかな減少傾向が見られる。
60代は、定年退職とセカンドライフのスタートで大きな節目を迎える時期と言える。このデータからも、これまでに加入していた保険の保障期間が切れ、今後の資産計画と合わせて生命保険を見直す人が多いことが伺える。
このように、60代は保険を見直すのには最も適したタイミングである。
60代におすすめの生命保険3選
ここからは、60代におすすめの具体的な保険について解説する。
おすすめ1:ライフネット生命「定期死亡保険」
60代になると、子供の教育費や住宅ローンなどの大きな負担が減り、保障の必要性が変わる可能性がある。そのため、見直しがしやすい定期型の死亡保険がおすすめである。
中でもライフネット生命の「定期死亡保険」はシンプルでわかりやすい保険である。
特約がなく、割安な保険料で必要な期間に過不足がない保障額を確保することが可能だ。
また、保険期間が決まっている「定期型」の死亡保険で、お手頃な保険料と見直しのしやすさが特徴である。
ただし、「満期保険金」や「配当」および「解約返戻金」はない点には注意が必要だ。
おすすめ2:楽天生命「スーパー定期保険」
楽天生命の「スーパー定期保険」は、保険金額を1,000万円から5,000万円までで設定できる。1年更新型のため年々変化するライフスタイルに合わせて見直しが可能な点もポイントだ。
1年更新のため、保険料も1年ごとに増額されることには注意が必要である。
また、保険料の払込に楽天カードや楽天ポイントが使えるため、楽天市場や楽天銀行など、他の楽天サービスと併用する場合には相性が良いだろう。
おすすめ3:SBI生命「クリック定期Neo」
繰り返しになるが、60代の方々は、子供の教育費や住宅ローンなどの大きな負担が減ることが多い。これに伴い保障の必要性が変わるため、保障額や保険期間を自由に設定できるこの商品がおすすめである。
SBI生命の「クリック定期Neo」は、業界最安水準の保険料でありながら、充実した付帯サービスで顧客からの高い評価を得ている。
保険期間は細かく設定されているほか、保険金額も300万円〜1億円と幅広く選択可能だ。
60代必見!保険料と保障の選び方・見直し方
60代におすすめの生命保険を紹介してきたが、最適な保険商品は人によってことなるため、残念ながら万人に当てはまる保険は存在しない。
そこで最後に、自分にあった保険を見つけるための判断材料として、具体的に60代がすべき保険の選び方や見直し方について解説する。
60代が生命保険を選ぶ際に重視すべきポイント
60代が生命保険を選ぶ際に重視すべきポイントは、下記の通りである。
- 保険料と保障内容のバランスをとる
- 病気やケガに備える医療保険を重視する
- 介護・認知症にも備える
生活費などの経済的な要素を考慮して継続的な保障を確保するためには、保険料と保障内容のバランスをとることが重要である。
また、年齢を重ねると健康リスクが高まり、必要な医療費が増してくる。
場合によっては介護サービスを利用する可能性も高まってくるだろう。
生命保険には医療や介護に関する保障も付与できる商品があるため、これらの保障を準備することも重要なポイントである。
60代が保険を見直す際の注意点
また、60代が生命保険を見直す際に重視するべきポイントは下記の通りである。
- 現在の保障内容を再確認する
- 高額な死亡保障は不要である
60代が生命保険を見直す際には、まず現在加入している保険の保障内容を再確認することが不可欠である。
具体的には、不要な保障があったり内容が重複していたりして、保険料を払いすぎていないか。逆に保険料は手頃であるが、保障内容が今後のリスクに対応できるか、などである。
60代になると、住宅ローンや子供の学費が不要になったりで、それなりの資産も確保できてくるであろう。
子供が独立した後は、万が一の際の残された家族に対する大きな保障は不要になってくる。
その分、自分や配偶者の医療・介護保障を手厚くしたり、もしもの時の相続対策も考えておく必要が出てくるだろう。
保険を見直すべきタイミング
60代で保険を見直すべきタイミングは、以下の通りである。
- 子供が独立したタイミング
- 老後について考えるタイミング
子供が独立する際は、生命保険を見直す絶好の機会である。
学費が不要になったり、就職や結婚後は経済的な負担が軽減され、高額な死亡保障が不要になる可能性がある。
この段階で保険料の見直しや死亡保障の削減を検討し、現在の生活スタイルに合った保険プランに変更することが必要である。
また、老後の生活設計を考えるタイミングも保険を見直す上で重要である。
家族のための保障から、自身と配偶者の老後の生活設計に合わせて個人年金保険や終身保険も検討し、将来に備えた保障を充実させると良いだろう。
60代の平均保険料は年間40万円前後!自分に最適な保険を見つけよう
本記事では、60代に必要な生命保険について徹底解説した。
定年退職とセカンドライフのスタートで大きな節目を迎える60代は、新たな保険に加入したり、今までの保険を見直すタイミングでもあるだろう。
一般に年齢が上がると保険料も上昇するが、同様に健康リスクも高まる。
シニア世代特有の健康状況やライフスタイルに合わせて、自分が求める保障内容と保険料のバランスを見極めることが求められるのだ。
今回紹介した商品の特徴や保険選びのポイントを参考に、自分にとって必要な生命保険を見つけるようにしてほしい。
そして何より重要なことは、保険の特徴を理解し、また自分自身の生活環境や経済状況、健康状態を考慮して生命保険の必要性を判断することだ。
もし商品の選択や生命保険の必要性に少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。
一人ひとりに合ったアドバイスをもらうことで、保険の必要性やあなたに合った生命保険を見つけることができるはずだ。
また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。
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