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ニッセイ学資保険のデメリットとは?保険の特徴と効果的な活用法とを学ぼう

この記事で解決できるお悩み
  • ニッセイ学資保険の特徴やメリット・デメリットが知りたい
  • 日本生命の学資保険の評判が知りたい
  • ニッセイ学資保険を効果的に活用する方法が知りたい

日本生命は、長年にわたって生命保険を販売する大手保険会社である。

日本生命の「ニッセイ学資保険」は、保険会社の収益が良ければ配当金が付与される特徴もあり、日本生命の知名度の高さから利用したいと考える方は多いだろう。

ただし中には、ニッセイ学資保険にデメリットはないのかと気になる人もいるはずだ。

本記事では、ニッセイ学資保険の特徴やメリット・デメリット、さらに効果的な活用法を解説する。

目次

ニッセイ学資保険の特徴

ニッセイ学資保険の評判を詳しく知ろう 生命保険ナビ

日本生命のニッセイ学資保険は、学資保険の中でも知名度が高く人気の商品だ。

しかし、実際に利用した方のリアルな評判を見てから契約を判断したい方も多いだろう。

以下ではニッセイこと日本生命保険相互会社の概要やニッセイ学資保険の特徴、ニッセイ学資保険の評判・口コミを解説する。

ニッセイこと日本生命とは

ニッセイこと日本生命保険相互会社とは、1889年に設立された日本の大手生命保険会社である。

日本生命保険相互会社「2022年度業績の概要(2023年5月)」によると、2022年度のソルベンシーマージン比率(予想を超えたリスクに対する支払余力を表す、保険会社の経営の健全性を図る指標)は1,078.1%。

2019年度から4年連続で1,000%を超えている。

200%以上が健全性を担保している証明になることから、日本生命は非常に安定した経営を行っていることがわかるだろう。

また、日本生命は創業より130年以上の歴史を誇る老舗であり、培ってきた保険に関するノウハウや実績がある。

新卒・転職組のいずれもエリートが揃っており、東洋経済「2.5万人の学生が選んだ就職人気ランキング(2023年4月)」においても、総合順位2位に輝くほどの人気企業だ。

日本生命は、人材面でも能力を期待できる保険会社となっている。

高い安全性と信頼性が、日本生命の大きな特徴だと言えるだろう。

項目2023年3月時点
名称日本生命保険相互会社
本店所在地大阪府大阪市中央区今橋3-5-12
創立年月日1889年7月4日
従業員数70,714名
事務所・支社等 108
・営業部 1,495
・海外事務所 3
・代理店 19,033
子会社等保険および保険関連事業 21
社資産運用関連事業 56
社総務関連事業等 11社
出典:日本生命保険相互会社「会社概要」

ニッセイ学資保険の特徴

ニッセイ学資保険とは、子どもの進学に必要な教育資金・入学金などを積み立てつつ、親の万が一に備えられる貯蓄型の保険である。

大学入学となる18歳までを原則の払込期間(保険金を支払う期間)とし、大学卒業の年となる22歳まで1年ごとの学資年金が計5回給付される仕組みだ。

払込期間中に親が亡くなったときは、保障を継続したまま残りの期間の保険料が免除される。

また払込保険料を増額することで、小学校入学・中学校入学・高校入学のタイミングでお祝い金が支給される「こども祝金ありプラン」を利用できる。

具体的には、「次の満年齢に達した日の直後の2月1日(5歳10か月、11歳10か月、14歳10か月)」に受け取ることが可能だ。

どちらの型を利用すべきかは、あなたの保険ニーズや貯蓄状況などによって変わるだろう。

2016〜2017年の日本生命の契約データによると、人気のプランは次のようになっていた。

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ニッセイ学資保険のプラン契約者の割合
保険料払込期間・学資年金開始まで:64.5%
・10年:10.4%
・5年:25.1%
こども祝金の有無・こども祝金なし型:85.7%
・こども祝金あり型:14.3%
加入タイミング・0歳:54.8%
・1歳:10.1%
・2歳:6%
・3~6歳:12.9%
・出産前:16.2%
参考:日本生命保険相互会社「ニッセイ学資保険」

傾向を見ると、こども祝金なし型で0歳〜学資年金開始(18歳くらい)の保険料払込期間で設定する方が多いようだ。

保険全般は保険料払込期間が短いほど返戻率は上がるが、ニッセイ学資保険に関してはどのプランでも返戻率100%を超える。

そのため、いずれのプランでも元本割れのリスクは低い傾向がある(途中解約は除く)

ニッセイ学資保険の評判

ニッセイ学資保険は、2013年4月〜2022年3月時点で40万件を突破している人気の学資保険である。

また、たまひよ読者2,000人から選ばれる「たまひよ赤ちゃんグッズ大賞2023 学資保険部門」において1位を受賞した。

このように、ニッセイ学資保険はさまざまな面から人気の高さがうかがえる。

とはいえ、実際にニッセイ学資保険を利用した方からの口コミ・評判が気になる方も多いだろう。

例えば口コミ・評判の調査として有名な「オリコン顧客満足度ランキング」の日本生命 学資保険の評判・口コミには次のような意見が寄せられていた。

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ニッセイ学資保険の良い評判・口コミニッセイ学資保険の悪い評判・口コミ
返戻率や配当金が想像より高く、担当者の方も毎年自宅まで足を運んでくれて丁寧だった
担当の方が大変人柄が良く、学資保険に限らずさまざまな保険の相談に乗ってくれる
子どもがまだ小さいので、自宅まで訪問して相談に乗ってくれるのは嬉しい
返戻率が年々下がっていると感じる
確認事項に対する返答が不明瞭で、不安が募った部分があった
担当者がよくなかったし、返戻率も低いからせめて何か特典をつけるべき
参考:オリコン顧客満足度ランキング|日本生命の評判・口コミ|学資保険

良い評判・口コミとしては、担当者の親身な対応について好印象を持つ意見が多く見られる。

しかし一方で悪い評判・口コミでは担当者のレベルに疑問を持つ声もあり、返戻率にも満足していないという声があった。

担当者との相性は日本生命の支部の雰囲気や担当者個人の性格にもよるので、「担当者と合わないな」と思ったときは、一度日本生命の相談窓口へ相談してみるとよい。

また福井新聞による評判・口コミ調査(2023年11月時点)でも、日本生命についての評判がチェックできる。

日本生命の良い評判・口コミでは「ライフプランに合わせて最適な保険が選べる」「返戻率が高い」といった、商品性に関するものが見られた。

一方で悪い評判・口コミでは「解約返戻金が少ない」「定期的に訪問される」といった意見が挙げられている。

このように、ニッセイ学資保険および日本生命の評判・口コミには良いものと悪いものがそれぞれ存在する。

ニッセイ学資保険の利用を検討する際は、信憑性ある情報源から利用者のリアルの声を拾うのも効果的だと言えるだろう。

ニッセイ学資保険のメリット・デメリット

ニッセイ学資保険のメリット・デメリット 生命保険ナビ

ニッセイ学資保険を契約するか否かの判断材料として、ニッセイ学資保険のメリット・デメリットや向いている人を解説する。

ニッセイ学資保険のメリット

ニッセイ学資保険のメリットは、契約できる年齢の幅が広いことが挙げられる。

契約・加入可能年齢は次の通りだ(2023年11月現在)。

ニッセイ学資保険こども祝金なし型
保険料払込期間被保険者
(子どもの年齢)
契約者の加入年齢
学資年金開始年齢まで0~2歳18~45歳
3~6歳18~40歳
10年0~2歳18~45歳
3~6歳18~44歳
5年0~2歳18~67歳
3~6歳18~60歳
参考:日本生命保険相互会社「ニッセイ学資保険Q&A」
ニッセイ学資保険こども祝金あり型
保険料払込期間被保険者(子どもの年齢)契約者の加入年齢
学資年金開始年齢まで0~2歳18~39歳
参考:日本生命保険相互会社「ニッセイ学資保険Q&A」

子どもは0歳から6歳まで契約できるだけでなく、子どもが生まれる前からも契約が可能だ(出産予定日の140日前から)

また、設定する保険料払込期間によっては祖父母が孫のために加入するという契約もできる。

さらに子どもに関する健康状態の告知は不要なので、病気にかかったことがある子どもでも契約できるのが特徴だ。

とはいえ、払込期間やその他プランの違いで加入可能年齢が大きく変わるので注意しよう。

例えば、46歳の方は祝金あり型には申し込めず、払込期間も5年しか選択できない。

ニッセイ学資保険のもう1つメリットは、支払った保険料に対する返戻率が優れている点である。

いずれの年齢・プランで契約しても、返戻率は100%超えだ。

親の死亡に備えつつ、効果的な貯蓄と保険料払込による所得控除など、金銭的なメリットを享受できる。

保険金とは別に、日本生命の決算に応じて別途配当金が支払われる可能性があるのも嬉しい。

配当金は、返戻率の計算には含まれていない。

さらにニッセイ学資保険を契約すると、24時間365日子どもの健康・育児に関する相談ができる「育児相談ほっとライン」が利用できる。

相談は小児科医、看護師・保健師、管理栄養士などの専門家が対応してくれるので安心だ。

ニッセイ学資保険のデメリット

ニッセイ学資保険のデメリットとして、貯蓄関係の保障しかない点が挙げられる。

ニッセイ学資保険はあくまで教育資金準備に特化した保険であり、入院などに備える医療保障が存在しない。

医療保障を付けたいときは、他の保険商品を検討しよう。

またニッセイ学資保険は、祝金あり型を選ぶと返戻率が下がるので注意が必要だ。

契約はインターネット上だけでは完結できず、担当者との対面での契約でしか加入できないのもデメリットと言える。

契約の際は担当者の言うがままのプランを選ぶのではなく、自分の意見やライフプランを担当者へ共有し、慎重に検討しよう。

なお契約者(親や祖父母)が死亡した場合の保障は、ニッセイ学資保険よりニッセイ子ども保険のほうが優れている。

どちらに加入すべきかは、事前によく比較して選ぶようにしよう。

ニッセイ学資保険に向いている人

ニッセイ学資保険の評判やメリット・デメリットを踏まえて、弊社が考えるニッセイ学資保険に向いている人は次の通りだ。

ニッセイ学資保険に向いている人
  • 教育資金の貯蓄に特化した学資保険を選びたい人
  • 自分や子どもの年齢がまだ若い人
  • 医療保障は他の商品でまかなっている人
  • 預貯金だとついつい引き出して使ってしまう人
  • 早めに保険料の払込を終わらせて、高い返戻率で学資年金を受け取りたい人
  • 満期保険金で一気に受け取るのではなく、年金形式で受け取りたい人
  • 子どもが小さい頃に保険料を払い込んでしまいたい人

保障を期待するというより、貯蓄用に運用する商品として取り扱うのがよい。

デメリットを理解してニッセイ学資保険を効果的に活用するには

ニッセイ学資保険を効果的に活用するには 生命保険ナビ

ニッセイ学資保険を効果的に活用するには、受取タイミングや税金、返戻率についての事前シミュレーションが重要になる。

ニッセイ学資保険を効果的に活用するために、必要なことを見ていこう。

保険金を受け取るタイミングを明確にする

ニッセイ学資保険を契約する前に、保険金を受け取るタイミングを明確にしておこう。

ニッセイ学資保険は、原則として18歳から払込保険料総額に応じた教育資金が支払われる。

1回目(原則18歳)の受取金額は保険基準金額と同額となり、他の年(19~22歳)の2倍になる。

子どもが18歳になるときの貯蓄状態・収支などをシミュレーションしておき、本当にニッセイ学資保険で積み立てる必要があるかを確認しよう。

税金をうまく減らせるように受け取る

学資保険で受け取れる保険金は、「誰が保険料を払っているか」「誰が保険金を受け取るのか」などによって、発生する税金が変化する。

ニッセイ学資保険を契約するときは、契約者、被保険者、保険金の受取人の関係を把握し、無駄な税金がかからないようにしよう。

学資保険の契約関係かかる税金
保険金を契約者(親)と違う人が受け取る場合贈与税
受取人が契約者と同じで、年金形式で受け取る場合(祝金含む)受け取った年度に所得税(雑所得)
受取人と契約者が同じで、一括で受け取る受け取った年度の所得税(一時所得)

なおニッセイ学資保険は一括受取に対応していないため、かかる税金は贈与税または雑所得の所得税のいずれかになる。

返戻率を上げるプランを知っておく

ニッセイ学資保険は、プラン内容によって返戻率が変化する。

原則として、祝金なし型で払込期間が短いほど、返戻率は高くなる。

例えば次の条件でシミュレーションした場合の返戻率は次の通りだ(2023年11月時点)

  • こども祝金なし
  • 子どもが2023年10月1日生まれ
  • 契約者(親)は35歳男性
  • 基準保険金額100万円
  • 18歳から受取
払込期間5年10年学資年金開始時(18年)
月払108.4%106.9%103.5%
年払108.9%107.3%103.9%
参考:ニッセイ学資保険|保険シミュレーション

ただし、返戻率が高いプランは、月々の保険料が高額となるデメリットがある。

実際にシミュレーションを行う

ニッセイ学資保険を契約した後、どれくらいの保険金が積み立てられるのかを実際にシミュレーションしてみる。

例えばこども祝金なし、契約者35歳男性、子ども0歳、基準保険金額200万円、18歳受取の条件だと、月払保険料2万6,820円、返戻率103.5%となる。

払込保険料の総額は579万3,120円、受取総額は約600万円(599万5,879円)だ。

払込保険料の総額に対して、受け取れる学資年金は約20万円お得ということになる。

シミュレーションを行った後は、月々の保険料負担は許容範囲内か、負担した分に見合う保険金を受け取れるかをしっかりと検討しよう。

ニッセイ学資保険のデメリットを押さえて教育資金貯蓄のために効果的に活用しよう

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、ニッセイ学資保険の特徴やメリット・デメリット、さらに効果的な活用法を解説した。

ニッセイ学資保険には、保険期間の途中に支払われる祝い金があるタイプとないタイプが存在する。

祝い金を受け取る場合には返戻率が下がる可能性もある。

また、加入制限が設定されている商品にも注意したい。

ただし一貫して元本割れするケースはなく、早期に加入すればより有効活用できる。

ニッセイ学資保険に入るべきか、1人で判断できないという方がいれば、保険のプロに相談することも検討しよう。

プロからあなたのニーズに合わせたアドバイスをもらうことで、必要な学資保険を的確に選べるはずだ。

マッチングサイト「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。

無料で利用できるので、ぜひ活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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