GMOクリック証券のFXネオとくりっく365は何が違う？2つの違いを徹底比較

「GMOクリック証券、またはくりっく365でFX取引を始めようと検討しているが、違いがわからない」このような疑問をお持ちの方は多いのではないだろうか。

FXネオとは、GMOクリック証券独自のFXサービスだ。一方で、くりっく365とは、GMOクリック証券を通じて利用できる取引所取引のFXサービスである。

FXの投資成績を向上させるためには、自分に合った口座を選ぶ必要がある。

それぞれの違いや特徴を理解したうえで、ベターな選択をすることが重要だ。こちらの記事では、基本的な内容や特徴、メリットを解説する。

また、それぞれのFXサービスを選ぶ基準や利用すべき人の特徴についても紹介していく。

自分に合った会社を探している方に役立つ内容となっているので、参考にしてみてほしい。

FXネオとくりっく365の基本的な違い

GMOクリック証券が提供するFXネオとくりっく365を理解するうえで、基本的な違いを把握することは重要である。

基本的な違いとして主要な3項目は以下のとおりだ。

ここでは主要な3項目に加えて、その他に伝えたい項目を解説する。FXを行ううえで重要なポイントとなるため、参考にしてほしい。

取引方式

FXネオは店頭取引、くりっく365は取引所取引を利用している。

FXネオの店頭取引では、利用者とGMOクリック証券が直接取引を行って完結できる。

店頭取引であればGMOクリック証券が市場価格を参考に設定した独自のレートを提供するため、スピーディーな取引が可能だ。

一方、くりっく365の取引所取引とは東京金融取引所で行われる公開市場にて投資家同士が取引を行うものである。

取引所取引では、GMOクリック証券は利用者の注文を市場に取り次ぐ役目を担い、レートの設定は取引所が設定する。

取引所が取引相手のマーケットメイカーたちから提示されたレートを集約し、最良のレートを顧客へ提示するためだ。

FXネオより取引のスピードは劣るが、公開市場の取引であるため取引の透明性と公平性が優れている。

スプレッド

スプレッドとは通貨の売値と買値の差であり、トレーダーが負担する取引コストと認識される。

スプレッドが狭いほど取引コストが小さいため、小さな価格変動でも利益を得やすいだろう。

FXネオにおいてGMOクリック証券が設定しているスプレッドは業界トップクラスの低水準で、取引コストを最小限に抑えることが可能だ。

例えば、一番狭いスプレッドは0.2銭であり、非常に狭い設定といえるだろう。

対して、くりっく365はスプレッドがやや広めの設定だ。取引所取引によるマーケットメイク方式であるため、店頭取引よりスプレッドが広くなってしまうのだ。

スプレッドがやや広くなりトレーダーが負担する取引コストは増えるが、取引の透明性による安全性を確保できるだろう。

トレーダーが負担する手数料が重くなりやすいデメリットはあるが、安心して取引できる点はメリットと捉えられる。

通貨ペア

取引対象となる2つの通貨の組み合わせである「通貨ペア」とは、取り扱っている種類の数や組み合わせの差だ。

FXネオでは、メジャー通貨ペアを中心に20通貨ペア数を取り扱っている。

取引が活発な主要ペアを取り扱っているため、全体的に流動性（取引のしやすさ）を高く保てるだろう。

一方で、くりっく365はマイナー通貨も含まれ、30通貨ペアの取り扱いがある。

マイナー通貨を選択すると流動性が比較的低くなるが、取り扱い数の多さから多様な投資戦略を立てることが可能だ。

例えば主要なメジャー通貨ペアは米ドルと円、ユーロと円であり、マイナー通貨ペアは南アフリカランドと円、トルコリラと円などだ。

一般的に、新興国通貨はリスクが大きいが金利が高い傾向にある。

スワップポイントを得るうえで新興国通貨は有用な存在になり得るため、事前に通貨ペアについても確認しよう。

その他の違い

上記3つの違い以外にも基本的な違いを紹介する。

項目	FXネオ	くりっく365
取引手数料	無料	有料
デモ取引	あり	なし
	詳しくはこちら

FXネオでの取引手数料は無料であり、コストを気にせずに取引可能だ。

一方で、くりっく365の取引手数料は取引所取引であるため有料である。取引手数料が発生するが取引所取引の安心感と信頼性を享受できる。

FXネオでは仮想的な取引環境で取引を体験できるデモ取引を提供しており、初心者が取引の練習をできる最適なシステムだ。

実際に損失を被るリスクを抑えてFX取引ができ、経験を積むことができるだろう。

デモ取引のないくりっく365では、練習の機会がないまま実際の取引になる。初めての方は注意しよう。

FXネオとくりっく365のそれぞれの特徴とメリット

取引方法ごとの特徴とメリットの内容について、それぞれ詳しく解説する。

自分との相性の良し悪しを鑑みつつ、取引方法を見つける際の参考にして欲しい。

FXネオの特徴

FXネオは店頭取引を採用しており、GMOクリック証券が直接の取引相手となって利用者と取引を行うのが特徴だ。

直接取引は通常の取引よりスピーディーに行えるため、市場の急激な変動に対しても迅速な対応が可能である。

20通貨ペアを取り扱っており、メジャーな通貨ペアを中心とした取引が可能だ。

人気がある通貨ペアはおおむねカバーできており、全体的に流動性の高さを確保できるため、効率的な取引が期待できる。

さらに、FXネオではデモ取引の利用が可能である。自分の資金を使わないで仮想的な取引環境を利用して取引を体験し、実体験を積める。

これによりリスクなしでFX取引の練習が可能となり、取引全体の流れや仕組み、為替変動の影響をシミュレーションできる特徴がある。

FXネオのメリット

FXネオの主なメリットの一つは、業界トップクラスの低スプレッドでコストを抑えた取引ができることだ。

トレーダーにとって、通貨の売買差であるスプレッドは実質的なコストに直結しているためである。

例えば、米ドルと円の通貨ペアのスプレッドは0.2銭（原則固定）で非常に狭い設定だ。狭小なスプレッドは、短期取引を目的にした投資家やデイトレーダーにとって非常に有利な環境だろう。

また、取引手数料が無料であることも取引コストを抑えた取引に寄与している。短期的な売買を繰り返す場合でも手数料が発生しない点は、メリットといえるだろう。

さらに、場所を選ばない取引や容易な分析を可能にする各種ツールも提供されている。

利用可能な取引ツールは以下のとおりだ。

幅広い層の利用者が操作しやすいように設計されており、初めてFX取引を利用する初心者でも安心して利用可能である。

特に、為替市場はさまざまな要因で変動するため、スムーズな情報収集と投資判断は欠かせない。

くりっく365の特徴

くりっく365は、東京金融取引所で行われる取引所取引を採用している。

取引所を介した複数のマーケットメイカーである投資家と取引できる。

メジャーな通貨ペアからマイナーな通貨ペアまで30通貨ペアを取り扱っており、幅広い選択が可能だ。

メジャーな通貨に限らず、新興国通貨の取引を検討している方にとって、好相性である可能性が高いだろう。

くりっく365のメリット

くりっく365の主なメリットの一つは、取引の透明性が高いことだ。

取引所取引であることから、取引所が複数のマーケットメイカーである投資家の提示したレートから最適なレートを設定する。

価格が取引相手に故意に有利に働くことなく、公平性も保てるだろう。

また、取引相手であるカウンターパーティが破綻したり、債務不履行になったりするリスクが低く安全性が高いといえる。

取引所が清算機関として機能するため、取引の決済が保証され、取引相手の債務不履行リスクを低減できるだろう。

さらに、くりっく365はマイナー通貨を含めた30通貨ペアの取り扱いにより、多様な通貨ペアの選択が可能である。

さまざまな選択肢があることで幅広い取引機会となり分散投資につながるだろう。

GMOクリック証券のFXネオとくりっく365はどちらを選ぶべきか

FX口座にはそれぞれ異なる特徴とメリットがある。口座を開設する際には、投資家のニーズや投資スタイルに応じて選択することが重要だ。

それぞれ、どのような投資家に向いているかを紹介する。

FX口座の選択基準

FX口座を選ぶ際に考慮すべき主な基準を7点紹介する。

取引コストが低いかどうかを確認することは重要だ。スプレッドや取引手数料は、取引の頻度が多い投資家にとっては特に重要な要素である。

例えば、スプレッドが狭ければコスト負担を抑えられるため、トレーダーにとって有利だ。

取引ツールの充実度も確認しておきたい。高機能なチャートツールや自動売買システムは、取引の効率性を高めるために重要である。

また、自分が「操作しやすい」と感じるかどうかも、重要な判断材料になるだろう。

実際に、チャート分析やテクニカル分析などを通じて利益を得ているトレーダーは多い。

チャートツールが充実していれば、利益を上げられる確率は高まるだろう。

また、情報が為替の変動に与える影響は大きい。

株式市場では企業の業績や今後の計画など、さまざまな要因を分析する必要がある一方で、為替は政府発表や経済統計の発表などの情報の影響を受けて即座に変動する。

つまり、FXで安定的に利益を出すためには効率的な情報収集が欠かせない。情報を得て、即座にチャート分析に生かせば取引のチャンスを活かせるだろう。

最小取引単位も確認するとよいだろう。FX会社ごとに最小取引単位が異なっており、取引単位が小さいほど少額から取引を行える。

サポート体制も重要な要素である。24時間対応のサポートがあることで取引に対する安心感が増すだろう。

ほかにも、会社と顧客（トレーダー）の資金をきちんと分別管理できているか確認しよう。

また、初心者向けの教育コンテンツが充実しているかは、サポート体制の確認の一つとして求められる。

FX取引の基礎知識や取引ツールの使用方法、リスク管理などの動画や記事で提供されることが多いだろう。

税制面での優遇措置があるかどうかも重要だ。特に長期的な資産形成を考えている投資家にとっては、損益通算や繰越控除が可能な会社を選ぶことを推奨する。

FXネオがおすすめな人

FXネオがおすすめな人は初心者や短期取引、デイトレードを行う投資家だ。

業界トップクラスの低スプレッドと取引手数料なしを実現しているため、取引コストを抑えつつ高頻度の取引が可能である。

取引コストを抑えたい初心者や取引の頻度が多くなる投資家にとって、魅力的な取引条件だろう。

充実した取引ツールにより、効率的で迅速な取引が可能だ。例えば高機能チャート分析ソフトは、取引判断に要する時間を短縮できる。操作性も良く、初心者でも扱いやすい取引ツールだ。

また、デモ取引を利用できるため、初心者はリスクを取らずに取引スキルをアップできる。

「いきなりリスクを取って投資を始めるのは怖い」という方は、でも取引を活用してほしい。

さらに、24時間サポートが整備されており、初心者は安心して取引を始められる。

また、あらゆる時間に取引が発生する短期取引やデイトレードを行う投資家にとっても、安心材料になるだろう。

くりっく365がおすすめな人

くりっく365がおすすめな人は、長期的な資産運用を考える投資家である。

取引所取引のメリットである取引の透明性の高さと価格の公平性は、長期投資の安心感につながるだろう。

また、マイナー通貨を含め30通貨ペアが取り扱えることで、幅広い選択肢による分散投資が可能である。

さまざまな通貨の取引を検討している方も、くりっく365が向いている可能性が高いといえる。

GMOクリック証券のFXネオとくりっく365を理解して自分のニーズにあう選択をしよう

本記事ではGMOクリック証券のFXネオとくりっく365について解説した。主な違いは取引方式やスプレッド、通貨ペアなどが挙げられる。

取引方式では、FXネオが店頭取引方式、くりっく365が取引所取引方式を採用している。

スプレッドでは、FXネオが業界トップクラスの低スプレッドを設定している一方で、くりっく365はやや広めの設定である。

FXネオとくりっく365のメリットをまとめると、以下のとおりである。

FXネオ	業界トップクラスの低スプレッドと取引手数料無料によりコストを抑えた取引が可能 取引ツールが充実しており、初心者から上級者まで幅広く利用が可能
くりっく365	取引所取引であり、取引の透明性や取引の安全性、価格の公平性を確保できる 30通貨ペアの取り扱いにより、多様な選択肢から幅広い取引機会を得られる

FXネオとくりっく365のそれぞれについて、よく理解することがFX取引サービスを選択するうえで重要である。

取引スタイルや重視するポイントに合わせて自分に合った選択をして、最適な環境でFXを始めよう。

GMOクリック証券のFXネオとくりっく365の違いに関するQ＆A