- SBI FXトレードのスプレッドが知りたい
- SBI FXトレードの手数料体系がわからない
- SBI FXトレードと他のFX口座のスプレッドを比較したい
この記事ではSBI FXトレードのスプレッドについて解説する。
SBI FXトレードは、総合金融グループであるSBIグループのSBI FXトレードが運営しているFXサービスだ。
このサービスには、さまざまな長所がある。
- 業界最狭水準のスプレッド
- 業界最高水準のスワップポイントにより安定的に利益が確保できる
- 少額資金でも「つみたて外貨」で投資資金の積立が可能
- 1通貨からの少額取引が可能なため初心者でも安心
- 丁寧な顧客対応により、顧客満足度第1位を5年連続で受賞(オリコン調査)
上記のなかで述べているスプレッドとは何か、そのスプレッドが狭いと、どのようなメリットがあるかを説明する。
さらにSBI FXトレードでのスプレッドの内容を紹介し、他社との比較も行う。
スプレッドはFX取引でのコストであるため、コストを抑えた取引を考えている人は、参考にしよう。
SBI FXトレードのスプレッドはどのくらい?
最初にスプレッドとは何か、その概要やFX取引でスプレッドがおよぼす影響を説明する。
そのうえでSBI FXトレードでのスプレッドの内容を紹介する。
FX会社ではスプレッドを公開しているが、例外的に、その値通りに取引されない場合があるので、注意しなければならない。
それはどのような場合に発生するのか、という点についても解説する。
ここではスプレッドの基本を理解しよう。
スプレッドとは
スプレッドとは、FX取引(通貨売買)する際での、売値と買値との価格差のことだ。
通貨売買には金融機関が間に入るため、その手数料として、売値と買値との間に価格差が生じる。
通貨売買が頻繁に行われるFX取引では、この価格差がコストになる。
よって、この価格差の幅(スプレッド)が狭ければ狭いほど、取引にかかるコストは小さくなるのだ。
なお一般的に通貨の買値は売値よりも高くなるが、その価格差はFX会社や通貨ペアなどによって異なる。
FX取引でのスプレッドの影響
例えば、ある通貨ペアで売値が100円、買値が100.004円の場合、スプレッドは0.4銭になる。
このとき10万通貨を取引したときのスプレッドは、400円になる。
この取引を1日のうち10回行えば4,000円、1ヶ月のうち10日間取引したら40,000円かかる。
しかしスプレッドが半分の0.2銭(売値100円、買値が100.002円)の場合になると、1ヶ月では費用が20,000円に抑えられる。
このようにスプレッドの違いによって、取引にともなうコストも変わってくる。
SBI FXトレードでのスプレッド
SBI FXトレードでは34種類の通貨ペアを取り扱っている。
各通貨ペアのスプレッドは、100万通貨までの取引は原則固定制とし、以下の表のとおりとなる。
スプレッド表
通貨ペア | 基準値 | スプレッド提示率 |
---|---|---|
米ドル/日本円 | 0.18 | 92.91% |
ユーロ/日本円 | 0.38 | 95.48% |
英ポンド/日本円 | 0.88 | 95.57% |
豪ドル/日本円 | 0.48 | 95.65% |
ニュージーランドドル/日本円 | 0.68 | 95.87% |
カナダドル/日本円 | 0.58 | 96.18% |
スイスフラン/日本円 | 0.78 | 95.61% |
南アフリカランド/日本円 | 0.78 | 96.24% |
トルコリラ/日本円 | 1.58 | 96.12% |
中国人民元/日本円 | 0.70 | 96.31% |
韓国ウォン/日本円 | 3.30 | 96.32% |
香港ドル/日本円 | 1.80 | 96.32% |
ロシア ルーブル/日本円 | ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響を踏まえて、新規注文の受付は停止中 | |
ブラジルレアル/日本円 | 19.00 | 30.09% |
ポーランドズロチ/日本円 | 4.80 | 96.18% |
スウェーデンクローナ/日本円 | 1.90 | 96.14% |
ノルウェークローネ/日本円 | 1.90 | 96.20% |
メキシコペソ/日本円 | 0.18 | 95.40% |
シンガポールドル/日本円 | 2.90 | 95.90% |
ユーロ/米ドル | 0.30 | 95.88% |
英ポンド/米ドル | 0.90 | 96.00% |
豪ドル/米ドル | 0.40 | 96.24% |
ニュージーランドドル/米ドル | 1.50 | 96.25% |
米ドル/カナダドル | 1.50 | 96.21% |
米ドル/スイスフラン | 1.50 | 96.29% |
米ドル/中国人民元 | 2.40 | 90.88% |
ユーロ/英ポンド | 0.90 | 96.28% |
ユーロ/豪ドル | 1.40 | 96.25% |
ユーロ/ニュージーランドドル | 2.88 | 96.15% |
ユーロ/スイスフラン | 1.70 | 96.28% |
英ポンド/豪ドル | 1.40 | 95.98% |
英ポンド/スイスフラン | 2.70 | 96.28% |
豪ドル/ニュージーランドドル | 1.78 | 96.07% |
豪ドル/スイスフラン | 2.98 | 96.30% |
2024年6月3日(月)7時00分~2024年6月29日(土)5時30分の実績値
※100万通貨を超えた取引上限(1,000万通貨)までの取引では、スプレッドは変動制になる
スプレッドが広がる場合
スプレッドが固定制であっても、基準値以上に広がる場合もある。
このため先の表では、「スプレッドが基準値内であった時間の割合」としてスプレッド提示率も公表している。
先のスプレッド表では、米ドル/日本円のスプレッド提示率が92.91%になっている。
これは取引時間の7.09%は、スプレッドが基準値外であったことをあらわす。
このようなことは、相場が大きく変動する場合、または取引が少なく通貨の流動性が低下している場合などに起こりやすい。
相場が大きく変動する場合 | 震災など天変地異が起こった場合 重要な指標の発表時(米雇用統計など) 要人の発言(各国の首脳・政府高官・中央銀行の総裁など) 政府の為替介入、など |
---|---|
取引が少なく流動性が低下している場合 | 早朝 ※ニューヨーク取引所が終了する早朝6~7時以降には、取引参加者が少なくなるため週初や週末クリスマス時期や年末年始、など |
このようなときは、取引が成立しにくい状況でもあるので、取引を控えた方が無難だろう。
SBI FXトレードと他のFX口座のスプレッド比較
冒頭で「業界最狭水準のスプレッド」と述べたが、他社サービスと比べて、どのくらい優れているのだろうか。
米ドル/日本円とユーロ/米ドルを例にして、各社のスプレッドを比較したので見てみよう。
SBI FXトレード (SBI FXトレード) | アクティブFX (岡三証券) | 外為オンライン | |
---|---|---|---|
米ドル/日本円 | 0.18 | 0.80 | 0.90 |
ユーロ/米ドル | 0.30 | 0.70 | 1.40 |
出典:株式会社外為オンライン「外為オンラインFX LS:スプレッド」
他社サービスにも優れている点はあるが、スプレッドに関しては、SBI FXトレードが飛び抜けていることがわかるだろう。
なお、弊社で実施したアンケートでも、SBI FXトレードのスプレッドの狭さは高い評価を受けており、同社の取り組みは確実に投資家の心を掴んでいるといえる。
SBI FXトレードのスプレッドから見るおすすめの通貨ペア
SBI FXトレードでは34種類の通貨ペアを取り扱っているが、どれを選べば良いか悩んでしまう人もいるだろう。
初心者には、以下の理由から、取引量や取引参加者のメジャー通貨を選ぶことをおすすめする。
- 相場が比較的安定しており、突発的なことが起こっても、為替が急変する危険性が低い
- 流動性が高いため、売買が成立しやすい
- 取引通貨に関するマーケット情報や経済情報が多いため、特徴がつかみやすい
- メジャー通貨同士の通貨ペアは、スプレッドが狭い場合が多い
ここでは、メジャー通貨同士の組み合わせとして、おすすめの通貨ペアを紹介する。
マイナー通貨は短期間で大きな利益を得られるメリットがあるが、為替レートが不安定なため損失を被る危険性もある。
このため、メジャー通貨で取引経験を積んだ後に、マイナー通貨での取引に挑戦するようにしよう。
おすすめの通貨ペア①:米ドル/日本円
SBI FXトレードが取り扱う通貨ペアのなかで、最もスプレッドが狭い米ドル/日本円は、国内で最も取引されている通貨ペアでもある。
ユーロや英ポンドなどの欧州通貨と比べて値動きは緩やかだが、適度な変動率があるため、利益も比較的狙いやすい。
さらに上昇または下落トレンドに入ると継続する傾向があるため、落ち着いて相場を観察しながら取引できる。
また日本とアメリカの経済情報は収集しやすいため、情報を十分分析したうえで、投資判断もできるだろう。
日本時間の夜間にあたる、欧州・米国の取引時間でも活発に売買されているため、自分の都合の良い時間に取引ができる。
以上のことから、米ドル/日本円は、FX初心者にとって最も取引しやすい通貨ペアといえる。
おすすめの通貨ペア②:ユーロ/米ドル
この通貨ペアは、SBI FXトレードが取り扱うメジャー通貨のなかで、米ドル/日本円の次にスプレッドは狭い。
ユーロ/米ドルは世界で最も多くの取引が行われている通貨ペアであるため、流動性が高く、値動きも緩やかだ。
ただし穏やかな値動きが、ロンドン市場が開く16時頃からは、急に活発になることもあるので注意しよう。
この通貨ペアは、欧州・米国の経済動向によって相場が変動する。
ユーロに関しては、欧州中央銀行(ECB)の動向、ユーロ圏の経済を牽引するドイツの経済指標の影響を受けやすい側面がある。
おすすめの通貨ペア③:ユーロ/日本円
SBI FXトレードで取引できるメジャー通貨のなかで、三番目にスプレッドが狭い通貨ペアがユーロ/日本円だ。
ユーロは、米ドルに次いで取引量の多いため流動性が高く、ユーロ/日本円の値動きも穏やかな傾向にある。
比較的トレンドが出やすい通貨ペアであるため、売買のタイミングが見極めやすく、初心者にもおすすめだ。
なおユーロ/米ドルと同じく、ロンドン市場が開く16時頃から、値動きが活発になることがある。
SBI FXトレードの手数料体系
ここまで述べてきたスプレッドは、取引を行ううえでのコストにあたる。
このスプレッド以外に、SBI FXトレードを使って取引を行ううえで、どのようなコストが発生するのだろうか?
ここではSBI FXトレードでの手数料を解説する。
さらに他社のFXサービスの手数料やコスト比較も行う。
SBI FXトレードの手数料
結論からいえば、SBI FXトレードでは、FX取引にともなう下記の手数料はすべて無料だ。
- 口座開設手数料
- 口座維持手数料
- 取引手数料
- 入金手数料(クイック入金の場合)※1
- 出金手数料
- ロスカット手数料※2
- 1:インターネットバンキング口座を使用した入金方法。24時間入金可能で、取引口座にもリアルタイムで反映。住信SBIネット銀行・楽天銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行・ゆうちょ銀行・みずほ銀行・PayPay銀行の7行に対応
- 2:ロスカットとは、一定の水準以上の損失が発生した場合に、保有しているポジション(売買が完了していない取引)を強制的に売買させて清算する仕組み。
このためSBI FXトレードで行う取引では、スプレッドが取引にともなうコストになる。
他社との比較
SBI FXトレード以外に、オンラインで取引を行うFXサービスの多くでは、上記の手数料が無料なことが多い。
先述した岡三証券や外為オンラインも同様だが、スプレッドが異なるため、この部分が取引にともなう「コストの差」になる。
SBI FXトレードと外為オンラインでの、スプレッドがおよぼすコストの差を見ていこう。
米ドル/円の場合
スプレッド | ① | ② | ③ | |
---|---|---|---|---|
10万通貨の取引 | 1日で①の取引を10回実施 | 1ヶ月で②の取引を10日実施 | ||
SBI FXトレード (SBI FXトレード) | 0.18 | 180円 | 1,800円 | 18,000円 |
外為オンライン | 0.9 | 900円 | 9,000円 | 90,000円 |
差額 | 0.72 | 720円 | 7,200円 | 72,000円 |
上記③の場合では、SBI FXトレードと外為オンラインとでは、スプレッドにともなうコストに72,000円の差が生じる。
つまりスプレッドの差によって、取引が大きくなればなるほど、もしくは取引回数が多くなればなるほどコストは大きくなる。
以上のことから、スプレッドが狭いSBI FXトレードは、コストを抑えた取引を可能にするFXサービスといえる。
SBI FXトレードのスプレッドを活用して、コストを抑えたFX取引を行おう
この記事では、SBI FXトレードでのスプレッドの内容を解説し、他社のFXサービスとのスプレッドの比較を行った。
さらにSBI FXトレードでおすすめの通貨ペアも紹介したので、参考にしよう。
初心者の場合には、メジャー通貨ペアでの取引から始めていくことが賢明だろう。
手数料についても述べたが、取引を行ううえで、スプレッドが最も重視しなければならないコストであることが明らかになった。
スプレッドがFX業界最狭水準であるSBI FXトレードは、このコストを抑えた取引を可能にするFXサービスだ。
SBI FXトレードで、コストを抑えたFXを始めよう。