みんなのシストレにはどんな特徴がある？メリット・デメリットを徹底解説！

「システムトレードに興味があるけど、みんなのシストレにはどんな特徴があるの？」「みんなのシストレを使うことによるメリット・デメリットは何？」

システムトレードが可能なFX口座は数多く存在するが、それぞれのFX口座によって特徴は大きく異なる。

本記事では「みんなのシストレ」に焦点を当て、特徴からメリット・デメリット、評判について解説していく。

口座の開設方法や取引における条件、そして他のFX口座との違いについても言及しているため、最後まで読んで参考にしてほしい。

みんなのシストレの特徴

特徴は、大きく以下の3つが挙げられる。

それぞれ解説していく。

実際のトレーダーの取引手法からストラテジーの選定が可能

システムトレード（自動取引）を行う場合、自分自身でプログラム（どのような場面で売買取引を行うかをシステム化すること）を構築するか、あらかじめプロが用意したプログラムを選んで取引を開始するかのいずれかに分かれる。

システムトレードの初心者であれば、自分で一からプログラムを組むのは難易度が高いため、すでに作成されているプログラムを選ぶケースが多いだろう。

みんなのシストレにおける最大の特徴は、プロが作成したプログラムのみならず「みんなのFX」にて実際に取引を行っているトレーダーの取引手法からもストラテジーをセレクトすることが可能な点だ。

過去の運用実績などを参考にしながら、自分のスタイルにマッチするストラテジーを選定しよう。

さまざまな種類のランキングが閲覧できる

ストラテジーを選ぶことによって取引が始められるが、ストラテジーを選定する際に役立つのが「ランキング」だ。

ランキングは主に以下の種類がある。

	内容
収益率	1ロットあたりの推奨証拠金に対する合計損益額の割合
合計損益	1ロットあたりの評価損益と実現損益の合計
取引回数	期間中の売買取引回数の合計
PF （プロフィットファクター）	総利益が総損失の何倍かを表す指数で、1より大きければ利益が、1より小さければ損失が出ていることを表す
フォロワー	そのストラテジーをフォローしている人数
セレクター	そのストラテジーをセレクトしている人数

それぞれの項目について、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年の期間中でランキングが閲覧できる他、ランキングを抽出するストラテジーを「個人口座で取引を行う実際のトレーダー」や「法人口座で取引を行う実際のトレーダー」などに限定することも可能だ。

また、取引を行っている通貨ペアや今までの勝率といった、より詳細な条件を入力した検索もできる。

FX取引において自分自身が重要視するポイントに絞ってランキング検索が可能な点は、大きな特徴だ。

通貨ペアが豊富

他社では、取り扱っている通貨ペアが30種類に満たないケースも多い。

しかし、みんなのシストレでは34種類の通貨ペアが用意されている。そのため、多くの選択肢の中から取引を行う通貨ペアを選択できる点も特徴の一つである。

みんなのシストレの メリット・デメリット

みんなのシストレを活用するのであれば、どのようなメリットやデメリットがあるのかを把握しておく必要がある。

ここでは、メリット・デメリットについてそれぞれ詳しく解説していきたい。

みんなのシストレのメリット

主に以下の3つがメリットとして挙げられる。

最大のメリットは、メンテナンス時間等を除いていつでも自動で取引が実施される点だろう。

自分自身で売買取引を行う必要がないため、市場の変動に一喜一憂せずに取引が行える。

それだけでなく、あらかじめセレクトしたストラテジーのプログラムに則って取引が実施されるため、チャート等を分析する手間が省けるのだ。

また、パソコンでの取引はもちろんのこと、スマホでも取引が可能なのは大きなメリットである。

ちょっとしたスキマ時間であっても、運用成果等をチェックできるのは嬉しいポイントだ。

さらに、取引手数料が一切かからない点もメリットである。

システムトレード（自動取引）を行う場合、取引手数料が発生するFX口座が多いため、取引手数料というコストをかけずにシステムトレードが行えるのは魅力的だ。

ただ、みんなのシストレにはメリットだけでなくもちろんデメリットも存在する。

続いてデメリットについて見ていきたい。

みんなのシストレのデメリット

デメリットとしては、主に以下の4つが挙げられる。

スプレッドが変動する点は、大きなデメリットである。

スプレッドとは、取引をする通貨ペアの買値と売値の差額のことをいう。

これが固定ではなく変動するため、場合によっては大きなコストとなってしまう点には注意しなければならない。

また、出金までに時間がかかる点もデメリットである。

出金手続きを行ってから遅くとも翌日までには出金が完了するFX口座も多くある一方で、みんなのシストレは「手続きから3営業日以内」と出金までの幅が設けられている。

ただ、土日祝日を除き、午前11時までに出金手続きを行えば、原則当日出金が可能だ。

そのため、早く出金したい場合は営業日の午前11時までに出金手続きを行うようにしよう。

加えて、大きな利益を出しているストラテジーを選定したからといって、必ず利益が出るわけではない。

さまざまな要因によって市場は変動するため、損失が出てしまうケースがある点はデメリットといえるだろう。

さらに、システムトレードは一度設定してしまえば自動で取引が実施されることから、専門的な知識がなくとも取引が可能だ。

このことから、FX取引に関する知識拡充ができないのもデメリットの一つである。

ここで挙げたデメリットを踏まえた上で、みんなのシストレの活用可否について検討することが重要だ。

みんなのシストレの評判

ここでは、みんなのシストレに対する良い評判と悪い評判について見ていきたい。

そして、それらを踏まえた上でのおすすめポイントを解説していく。

良い評判

まず、良い評判として多かったのは、主に以下の3つだ。

みんなのシストレは、実際のトレーダーの取引手法やプロが構築したプログラムを選定するだけで簡単に取り組むことが可能だ。

そのため、初心者であっても取り組みやすいという評判が多い。

また、少額から取引が始められる点も良い評判として多く寄せられている。

みんなのシストレは、0.1ロット＝1,000通貨単位^※から始められる。他のFX口座と比較して少額から取引が開始できるため、リスクを抑えた取引を行うことが可能なのだ。※一部通貨ペアは0.1ロット＝10,000通貨単位

さらに、サポート体制が整っていることから、安心して取引が行えるという声も多かった。

問い合わせフォームからの問い合わせであれば24時間365日、コールセンターへの問い合わせであれば土日を除いて毎日午前7時から午後10時まで対応してくれる。

これにより、初心者でも活用しやすいサービスとなっているのだ。

悪い評判

続いて、悪い評判として多かったのは、以下の3つだ。

FX取引を実施したことがない方であれば、まずはデモ口座でFX取引を体験してから自分のお金で取り組みたいという方も多いだろう。

しかし、みんなのシストレにはデモ口座は用意されていないため、最初から自分のお金で取引を始めなければならない点は、悪い評判として挙げられることが多かった。

また、みんなのシストレではスプレッドが変動性となっている。そのため、場合によって取引コストがかさんでしまうケースがあるという声も多い。

加えて、デメリットの点でも述べたが、出金までに時間がかかるのも悪い評判として挙げられている。

出金の手続きをしてから実際に手元にお金が入ってくるまでに最大で3営業日かかるため、前もって手続きを行わなければならない。

それだけでなく、出金の手続きは1日に1回までの制限が設けられている点にも注意が必要だ。

おすすめなポイント

みんなのシストレに対する良い評判と悪い評判を踏まえた上で、おすすめなポイントは以下の2つである。

先述したとおり、みんなのシストレでは、ストラテジーを選定するだけでシステムトレードを始めることが可能だ。

ストラテジーを選定すれば、そのプログラムに沿っていつでも自動で取引が実施されるため、こまめにチャートを確認する必要もない。

また、取引通貨の最低単位が1,000通貨と少額である点もおすすめなポイントとして挙げられる。FX取引の初心者である場合、最初から高額な取引をするのはリスクが大きい。

しかし、みんなのシストレは他のFX口座よりも少額な1,000通貨単位から始められるため、リスクヘッジができるのだ。

このことから、難しい設定をすることなく、少額からシステムトレードに取り組みたい方には「みんなのシストレ」がおすすめといえる。

みんなのシストレの口座開設と審査

ここでは、以下2点について解説していく。

それぞれ詳しく見ていこう。

口座開設の手順と必要書類

みんなのシストレで口座を開設する際には、インターネット上の手続きのみで申し込みが完了する「スマホで本人認証」の活用が便利である。

「スマホで本人認証」を活用した場合の申し込み手順は以下のとおりだ。

申し込みに際して必要となるのは、本人確認書類とマイナンバーが確認できる書類である。

マイナンバーカードを所持していれば、マイナンバーカードのみで手続きが完了する。

しかし、マイナンバーカードを所持していない場合は、顔写真付きの本人確認書類（運転免許証やパスポートなど）に加え、通知カードもしくはマイナンバーが記載されている住民票のコピーの提出が必要となる点には注意が必要だ。

なお、申込者が高校生を除く18歳以上20歳未満の方の場合、申込者の本人確認書類に加えて以下2つの書類の提出が求められる。

手続きをスムーズに進めるためにも、あらかじめ必要書類を手元に準備しておこう。

審査の基準

みんなのシストレの審査では、明確な基準は設けられていないものの、主に以下の3つが重要視されていると考えられる。

職業に関しては、申込者に安定した収入があるかを見極めるために、業種のみならず勤務先や勤続年数についても回答しなければならない。

また、所有する金融資産の額も重要なポイントだ。収入が少なかったとしても、数百万円の金融資産を所有していれば、審査に通過する可能性は十分にある。

加えて、今までに株式取引などの投資経験があれば、審査においてプラスに働く可能性が高い。

これらの項目は全て「自己申告」がもととなるが、嘘偽りなく申告する必要がある。

虚偽の申告をしてしまうと審査に通過できないことも考えられるため、正確な情報を申告するように気をつけよう。

みんなのシストレのキャンペーン情報

2024年7月現在、みんなのシストレが対象のキャンペーンは実施されていない。

ただ、裁量トレードを扱う「みんなのFX」においては、新規口座開設や取引に応じたキャッシュバックといったキャンペーンを随時開催しているため、あわせてチェックしてほしい。

みんなのシストレの取引条件

ここでは、以下の項目について解説していく。

それぞれ見ていこう。

取引単位・取引数量・レバレッジ

まず、取引単位は「1,000通貨単位」となり、これを0.1ロットとして取引を行うこととなる。

ただし、ロシアルーブルと円の通貨ペアおよびハンガリーフォリントと円の通貨ペアに関しては、0.1ロット＝10,000通貨単位となり、他の通貨ペアと比較して必要な最低取引単位が大きい点には注意してほしい。

続いて、取引数量においては、1取引あたり最大で100ロットとなる。例えば、米ドルと円の通貨ペアであれば、100万通貨（1,000通貨×1,000）まで取引が可能ということだ。

最後に、個人口座におけるレバレッジは25倍である。しかし、ロシアルーブルと円の通貨ペアおよびトルコリラと円の通貨ペアのレバレッジについては10倍となる点は覚えておこう。

一方、法人口座にて取引を行う場合、レバレッジは通貨ペアごとに毎週見直しが行われる。法人口座での取引を検討している方は、法人口座レバレッジ一覧を適宜チェックしてほしい。

スワップポイント

スワップポイントとは、取引を行う通貨ペアにおける金利差のことをいい、通貨ペアを翌営業日まで保有し続けた場合に、毎日受け取りが可能なインカムゲインだ。

ただ、金利が高い通貨を売って金利が低い通貨を買ったときは、反対にスワップポイントを支払う必要がある点には注意しなければならない。

みんなのシストレでは、各国の金利情勢等に応じて受け取れるスワップポイントが日々変動していく。

スワップポイントは基本的にその日の営業終了後に付与されるが、金曜日分のスワップポイントについては月曜日の取引開始後に付与されることとなる。

通貨ペアごとの今までのスワップポイント実績については、シストレスワップカレンダーにて確認が可能であるため、参考にしてほしい。

注文方法

注文は以下の手順に沿って行おう。

注文までの大まかな流れとしては「ストラテジーをフォロー」「フォローしたストラテジーの中からセレクト」「セレクトしたストラテジーにて投資数量を変更して取引開始」となる。

以前までは、5,000円〜1,000万円の範囲内で投資金額を指定して取引を行うことも可能であった。

しかし、2019年7月27日より投資金額を指定しての取引は不可能となり、現在は投資数量（ロット）指定の取引のみ取り扱われている。

また、リスクコントロールの設定は必須ではないが、設定しておけば指定した合計損益額に達した場合に自動で決済が行われ、損失の拡大を防ぐ役割がある。

リスク管理の面からは重要であるため、設定しておくことがおすすめだ。

みんなのシストレのスプレッド

みんなのシストレのスプレッドについては、日々変動するだけでなく、いずれの通貨ペアの取引においても公開されていない。

ただ、みんなのシストレでは投資助言報酬として片道0.2Pips（税込）が発生する。

このコストはスプレッドに含まれているため、比較的スプレッドは高くなりやすいと考えておくと良いだろう。

みんなのシストレとその他のFX口座の違い

ここでは、以下3点について解説していきたい。

それぞれ見ていこう。

みんなのシストレとみんなのFX、LIGHT FX との違い

「みんなのシストレ」「みんなのFX」「LIGHT FX」は、いずれもトレイダーズ証券が提供するサービスだ。

「みんなのシストレ」は、これまで説明したとおりシステムトレードを行うツールであるが、「みんなのFX」および「LIGHT FX」は、裁量トレード（自分自身での売買取引）を行うツールとなっている。

中でも「LIGHT FX」は「みんなのシストレ」や「みんなのFX」と比較して、スワップポイントの水準が高い点が特徴だ。

また、通貨ペアによっては1取引あたり最大で300ロットの注文が可能である。

最低取引単位は0.1ロット（1,000通貨単位^※）であるため、リスクを抑えて少額からFX取引に取り組みたい初心者の方から、大きな金額で取引に取り組みたい上級者の方まで、多岐にわたって利用可能なサービスといえる。※一部10,000通貨単位の通貨ペアあり

「みんなのFX」においては、他の2つにはない「デモトレード」が用意されている。デモトレードでは、仮想の資金100万円を使ってFX取引を体験し、練習することが可能なのだ。

「いきなり自分のお金でFXを始めるのは不安」という方にとっては、嬉しいサービスである。

加えて「みんなのFX」および「LIGHT FX」は、午前8時〜翌日の午前5時まで原則としてスプレッドを固定にしている。

一方で、「みんなのシストレ」においては、先述したとおりスプレッドが固定される時間帯はなく常に変動するため、実際に発生するコストが算出しづらいといった弱みがある。

いずれのFX口座もメリット・デメリットが存在するため、それぞれの特徴をしっかりと理解した上で選択することが大切だ。

その他主要FX口座との違い

その他主要なFX口座との違いとしては、以下の2点が挙げられる。

みんなのシストレは、システムトレードのみ実施可能なFX口座であり、自分自身では取引が行えない^※。そのため、自らの手で取引を実施したい場合は、裁量トレードができるFX口座の開設をおすすめする。※決済は可能

また、裁量トレードのFX口座とは異なり、みんなのシストレではスプレッドに投資助言報酬が含まれることから、その分スプレッドが高く設定される傾向にある点には注意しなければならない。

先述したとおり、みんなのシストレには多くのメリットがある。しかし、選択するFX口座によって取引手法が限定されてしまったり、取引コストがかさんでしまったりするケースがあるのも事実だ。

このことから、FX取引を行う際に自身が重視するポイントを明確にし、複数のFX口座を比較しながら検討してほしい。

みんなのシストレはどのような人におすすめなのか

みんなのシストレを活用するのがおすすめなのは、以下に当てはまる人だ。

FX取引は常に価格変動が起こるため、感情に任せた取引を行うと損失を被るリスクが大きい。

ただ、みんなのシストレを活用すれば、ストラテジーを選定することによって自動的に取引が行われ、取引を停止しない限り継続される。

そのため、感情に左右されることなく取引したい人におすすめのFX口座である。

また、システムトレードは取引手数料が発生するケースが多い。

しかし、みんなのシストレでは取引手数料が発生しないことから、取引手数料を抑えてシステムトレードに取り組みたい人にもおすすめだ。

加えて、FXは投機的な要素も強いため、こまめにチャートをチェックし取引を行う必要性が高い。

ただ、会社員の方などは、日中にチャートの確認が十分に行えない場合もあるだろう。

その点、みんなのシストレであれば指定したプログラムに則って自動で取引が実施されるため、チャートをこまめに確認する必要はない。

このことから、みんなのシストレは「感情に左右されることなく取引したい人」「取引手数料を抑えたい人」「仕事などでチャートをこまめに確認できない人」におすすめだ。

みんなのシストレの特徴を活かしてFX取引を始めよう

本記事では「みんなのシストレ」に焦点を当て、特徴からメリット・デメリット、評判について解説した。

みんなのシストレは、プロが構築したプログラムに加えて、実際に「みんなのFX」にて裁量トレードを行っているトレーダーの取引手法を真似たストラテジーを選定できる。

それだけでなく、さまざまな種類におけるランキングを閲覧できたり、他のFX口座と比較して取引可能な通貨ペアが多かったり、魅力的なポイントが豊富なのが特徴だ。

みんなのシストレを活用するメリットとしては、具体的に「いつでも自動で取引が実施される」「スマホでも取引が可能」「取引手数料が無料」という点が挙げられる。

反対に、デメリットとして挙げられるのは「スプレッドが変動する」「出金までに時間がかかる」「必ず利益が出るわけではない」「FX取引に関する知識拡充ができない」という点だ。

メリットとデメリットをどちらも把握した上で、開設するFX口座を選択することをおすすめする。

また、みんなのシストレに対する評判や取引における条件、そして他のFX口座との違いについても言及した。

FX口座は数多く存在するため、自分にあったFX口座を開設するためにはそれぞれのFX口座の特徴について把握する必要がある。

「裁量トレードをしたいのかシステムトレードをしたいのか」「投資資金としていくら準備できるのか」

これらを明確にして比較するFX口座を絞れば、より自分にあったFX口座を選択できるはずだ。

みんなのシストレは「感情に左右されることなく取引したい人」「取引手数料を抑えたい人」「仕事などでチャートをこまめに確認できない人」に特におすすめのFX口座である。

これらに当てはまる方は、みんなのシストレでFXを始めよう。

みんなのシストレの特徴に関するQ＆A