- どのFX会社のスワップポイントが高いか知りたい
- スワップポイントが高い国がどこか知りたい
- スワップポイントにどれくらい差があるのか知りたい
FXでは相場の変動を利用した収益を狙うだけでなく、2国間の金利差を利用して「スワップポイント」を得るという手法もある。
FXのスワップポイントは業者ごと、通貨ごとで違いがあるため、比較した上で業者・通貨を選択することが重要だ。
本記事では、各業者のスワップポイントを比較した上でおすすめの業者を紹介する。
さらにはスワップポイントが高い国の通貨も紹介していくので、スワップ収益狙いでFXをしている方はぜひ本記事を参考にしてほしい。
FXスワップポイント比較〜各社のスワップポイントを徹底解説
まず、FX主要会社のスワップポイントを比較し、業者を選ぶ際のポイントを紹介する。
取引時の考慮すべき点も解説するので、ぜひ参考にして最適な業者を選定しよう。
FX主要会社のスワップポイントの比較一覧表
まず、FX主要会社のスワップポイントを一覧表で比較していく。2024年7月8日(月)時点での各FX会社のスワップポイント(10,000通貨あたり)は以下の表の通りだ。
GMOクリック証券 | LINE証券 | GMO外貨 | みんなのFX | 外為どっとコム | DMM FX | |
---|---|---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 240円 | 238円 | 238円 | 230円 | 230円 | 241円 |
ユーロ/円 | 231円 | 212円 | 227円 | 232円 | 227円 | 212円 |
豪ドル/円 | 165円 | 147円 | 166円 | 135円 | 136円 | 148円 |
英ポンド/円 | 315円 | 297円 | 305円 | 290円 | 305円 | 301円 |
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上記の通り、同じ通貨ペアであっても業者によって異なるスワップポイントが設定されている。
取引したい通貨ペアで高いスワップポイントが設定される業者を選ぶことを推奨する。
スワップポイントが高い業者を選ぶ際のポイント
スワップポイントが高い業者を選ぶ際、以下の2点をポイントとして押さえておこう。
- 取引したい通貨ペアのスワップポイントが高い業者を選ぶ
- スプレッドを併せて確認しておく
先ほど解説した表を見ても分かるとおり、特定の業者がすべての通貨ペアにおいて高いスワップポイントを提示しているわけではない。
米ドル/円ならこの業者、豪ドル/円ならこの業者といった形で通貨ペアによって最適な業者が異なるため、取引したい通貨ペアを決めた上で業者を選定しよう。
また、業者ごとのスプレッドを比較することも重要だ。スプレッドとは買値と売値の差額のことを指し、FXにかかる実質的なコストである。
いくらスワップポイントが高くてもスプレッドが広ければコストの負担が大きくなってしまう。スプレッドを確認し、コストパフォーマンスが高い業者を選定しよう。
取引時の考慮点
スワップポイントを目的に取引を行う場合、以下の2点を考慮しておく必要がある。
- スワップポイントが付与されるタイミング
- スワップポイントを支払う可能性
スワップポイントは、ポジションを保有した状態のままマーケットクローズを迎えると付与される仕組みとなっている。
日を跨がずに取引を行うスキャルピングやデイトレードでは付与されないことを理解しておこう。
また、スワップポイントは低金利の国の通貨を売って高金利の国の通貨を買うことで受け取れる。
一方で高金利の通貨を売って低金利の通貨を買う場合、スワップポイントを支払うことになる点を考慮しておく必要がある。
スワップポイントが高い業者を選ぶということは、支払うスワップポイントが高くなる可能性もあるということだ。
スワップ収益狙いで取引を行う際には十分に注意しておこう。
スワップポイントが高いFX会社を比較しよう
次に、スワップポイントが高い以下のFX会社の特徴を解説していく。
- GMOクリック証券
- GMO外貨
- DMM FX
各社の特徴を比較した上で、自分に合った業者を選ぼう。
GMOクリック証券
GMOクリック証券は、FX取引高ギネス世界記録認定を受けている大手のFX業者だ。F
X以外にも株式や投資信託、CFDなどを提供しており、総口座数は100万口座を超えている。
GMOクリック証券の特徴として以下の3点が挙げられる。
- 業界最安値水準の手数料が設けられている
- 高金利スワップで取引できる
- 取引ツールが使いやすい
GMOクリック証券は取引手数料が無料であることはもちろん、スプレッドも業界最安値水準を維持している。低コストで取引を行えることが特徴だ。
また、スワップポイントが高い点も魅力として挙げられる。南アフリカランドやメキシコペソといった新興国通貨のスワップポイントも高く、スワップ目的で取引をしたい方におすすめだ。
そして、取引ツールの使いやすさも特徴のひとつだ。スマホ・PCから自分に合ったツールを選択でき、便利に取引を行える。
「低コストで取引をしたい」「高機能なツールを活用したい」という方は、GMOクリック証券を活用すると良いだろう。
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GMO外貨
GMO外貨は、FXを中心にCFDやバイナリーオプションを提供している業者だ。
最短30分で取引を開始でき、スムーズに口座開設手続きを進められる点が魅力となっている。
GMO外貨の特徴として以下の3点が挙げられる。
- 少額から取引できる
- スワップポイントが高い
- サポート体制が充実している
GMO外貨では1,000通貨単位での取引が可能となっており、自己資金が少額でも取引を始めやすいことが特徴だ。
少しずつ取引に慣れていきたい方でも気軽に始められる点が魅力となっている。
また、高いスワップポイントが提供されていることもGMO外貨の強みだ。長期でポジションを保有してスワップ収益を狙いたい方に向いている。
そして、サポート体制の充実度も魅力として挙げられる。分かりやすい操作マニュアルはもちろん、メールや電話でのサポートに対応しており、24時間対応のAIチャットも用意されている。
「少額で取引に慣れていきたい」「サポートを受けながら取引を始めたい」という方はGMO外貨を推奨する。
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DMM FX
DMM FXはDMM.com証券が提供するFXサービスだ。大手のFXサービスとして高い知名度を誇り、ファイナンス・マグネイト社調べでは2022年・2023年の2年連続でFX取引高が世界第1位となっている。
DMM FXの特徴として以下の3点が挙げられる。
- 高性能な取引ツールが使いやすい
- 低コストで利用できる
- 主要通貨のスワップポイントが高い
DMM FXはスマホ版・PC版の取引ツールが使いやすいことが特徴として挙げられる。
初心者から上級者まで幅広く利用しやすいツールとなっているため、スキルを身につけてからも使い続けられる点が魅力だ。
また、各種の手数料が無料であることに加え、実質的なコストであるスプレッドも低い水準となっている。
低コストで負担をかけずにFX取引を行える点も特徴のひとつだ。
そして、DMM FXは主要通貨のスワップポイントが全体的に高い水準で提供されている。スワップ収益を目的にトレードをしたい方にも適している業者だ。
「便利なツールを使いたい」「コストを抑えたい」という方は、DMM FXを利用してみてはいかがだろうか。
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FXのスワップポイントが高い国とその特徴を比較
次に、スワップポイントが高い国の通貨について紹介していく。
金利政策や経済状況がスワップポイントに与える影響なども解説するので、ぜひ参考にしてほしい。
スワップポイントが高い国ランキング
まず、2024年7月時点でのスワップポイントが高い国ランキングを紹介していく。
ここでは、GMOクリック証券が提供している「スワップポイントカレンダー」を参考に解説する。
スワップポイントが高い国のランキングは以下の通りだ。
- 英ポンド
- メキシコペソ
- 米ドル
- ユーロ
- 南アフリカランド
- 豪ドル
- ニュージーランドドル
主要国の通貨が比較的高い水準となっている一方、新興国の通貨も高いスワップポイントが提供されていることが分かる。
いずれも日本円との通貨ペアにおいて高いスワップポイントが提示されているため、スワップ狙いで通貨ペアを選ぶ際に頭に入れておこう。
金利政策や経済状況がスワップポイントに与える影響
スワップポイントにもっとも大きく影響するのが「政策金利の差」である。
そもそもスワップポイント自体が金利差を調整するために受け渡しするものであるため、政策金利によって左右されてしまうのだ。
2024年7月現在、日本の政策金利は0.10%に設定されており、世界的に見ても低い水準となっている。
一方で米国や英国では5%を超える政策金利となっており、金利の差が大きい。
そのため、日本円を売って米ドルや英ポンドを買うとスワップポイントが得られるという仕組みになっている。
例えば、今後日本で継続的なインフレが起きた場合、日本銀行は物価をコントロールするために政策金利を引き上げる可能性がある。
米国や英国の政策金利が据え置かれていたり、引き下げられていたりすると金利差が縮まるため、スワップポイントが低くなる可能性が高い。
金利政策や経済状況に左右されることを理解し、各国の経済指標や政策金利をチェックしておこう。
FXスワップポイントが高い国のメリット・デメリットを比較しよう
先ほど紹介したなかでスワップポイントが高い上位3カ国は以下の通りだ。
- 英国(英ポンド)
- メキシコ(メキシコペソ)
- 米国(米ドル)
各国の経済状況や金利政策、リスクについて簡単に解説していく。
英国(英ポンド)
英国では、新型コロナウイルスのパンデミックやウクライナでの戦争の影響により、急速なインフレが進んだ。
2021年12月の金融政策委員会(MPC)から14回にわたって利上げが行われ、政策金利は5.25%となった。
2023年9月以降は金利の引き上げを行っていないものの、依然としてインフレ指標が高い水準にあることから金利が据え置かれている。
引き続き高いスワップポイントが得られる通貨となるだろう。
ただしインフレ率は低下傾向にあり、インフレの持続性を示す指標も緩和されてきてはいる。
今後は段階的に金利が引き下げられる可能性もあるため、経済指標や政策金利の動向をチェックしておくことが重要だ。
メキシコ(メキシコペソ)
メキシコでもパンデミックやウクライナでの戦争の影響を受け、急速にインフレが起こった。
2021年6月〜2023年3月末にかけて政策金利を引き上げて11.25%まで上昇し、この水準を約1年間維持していた。
しかし、インフレ指標が順調に低下してきていることから2024年3月に11%に引き下げられ、同年6月時点でも11%のまま据え置かれている。
今後も慎重に金融政策を検討していくことが強調されており、動向に注目しておくべきだろう。
特に、米国の金利動向に左右される可能性が高いと見られる。
米国の利下げが遅く、メキシコと米国の金利差が縮小することで通貨安が進んだ場合、メキシコの利下げが停止される可能性もある。
米国の経済状況や金利政策の影響を受ける可能性がある点も考慮しておこう。
米国(米ドル)
米国も急速なインフレによって政策金利が引き上げられ、5.25%〜5.50%の水準となっている。
そして2024年4月30日〜5月1日にかけて開催された「連邦公開市場委員会(FOMC)」では政策金利の据え置きが発表されている。
段階的な利下げが予想されていたが、インフレが予想以上に強いことで利下げが遅れる可能性があることも示唆された。
米国の金利動向はほかの国にも影響するため、今後の動向に注目が集まる。
また、2024年11月には大統領選挙が予定されており、金利政策に影響する可能性があるといった指摘もされている。
大統領が決まるまでは政策金利を変更するハードルが高くなると考えられたり、選挙結果によって政策が大きく変わってきたりするため、経済状況と合わせてチェックしておくべきだろう。
スワップポイントを比較してFX取引を行おう
FXのスワップポイントは業者によって違いがあるため、もっとも有利に取引できる業者を選ぶことが重要だ。
本記事で紹介した業者を参考にしつつ、自分に合った業者を選定しよう。
また、スワップポイントは国によっても違いがある。金利差が大きいほどスワップポイントも高くなるため、各国の経済状況や金利政策を十分に分析して取引に活かすことが収益向上の鍵を握る。
スワップポイントを比較して上手く活用し、FX取引を成功させよう。