- M&A業界への転職にウケがいい志望動機が知りたい
- M&A業界への転職活動における面接のポイントが知りたい
- M&A業界に転職したい
近年M&Aのニーズが急増している。これまでM&Aといえば大企業が行うものという印象が強かった。
しかしここ数年は後継者不足を背景に中小企業にもM&Aのニーズが広がっており、各社採用を強化している。
ただしM&A業界は他業界と比較して高収入のため、転職難易度が高いといわれている。
そのため転職活動に失敗するのではないかと悩んでしまい、転職に踏み切れない人も多いだろう。
この記事では転職経験者の声をもとに、M&A業界の転職難易度や求められる人材、転職活動が失敗する理由とその対策について解説している。
最後にはおすすめの転職エージェントも紹介しているため、M&A業界の転職を考えている人は参考にしてほしい。
M&A業界への転職難易度
M&A業界への転職難易度について、以下の3つを解説する。
- 転職経験者の声
- M&A業界への転職難易度はどの程度か
- どの業界からM&A業界に転職する人が多いのか
順番に確認していこう。
転職経験者が語るM&Aへの転職の難しさ
はじめにM&A業界への転職経験者が、どのような苦労をしたか紹介する。
- M&A業界の知識がなく転職の事前準備が難しかった
- 業界未経験者がどのように貢献できるかアピールするのが難しかった
- M&A業界を志望する理由づけが難しかった
- 営業としての実績がないと選考優位に進められない
異業種からM&A業界に転職する場合、転職の事前準備が難しかったという声があった。
専門用語や業界知識を一から調べなければならず、同業種への転職準備よりも非常に手間がかかる。
どのように自分の強みをアピールすればいいか、わからないとの意見もあった。
とくに業界未経験者は前職で培ったスキルや経験が、そのままM&A業界で活かせるとは限らない。
そのためどのような強みを活かして、貢献するのかがアピールしにくいと悩んだ転職経験者もいる。
またM&A業界への志望動機に悩んでいる人もいた。なぜM&A業界でなければならないのか、他の業界では駄目な理由を言語化するのに手間取る人は多い。
M&A業界の求人の多くは営業職だ。M&A業界は他の業界よりも高収入のため、前職で優れた成績を納めた営業担当者が応募してくる。
したがって前職で営業として優秀な成績を収めていないと、選考を優位に進めることが難しくなる。
M&A業界への転職難易度はどの程度か
M&A業界への転職難易度は非常に高い。M&A仲介会社大手の場合は、平均年収が1,500万円〜2,000万円になる。
多数の求職者が高収入を目的に、転職を希望する業界だ。
全体的に転職難易度は高いとはいえ、職種によっては比較的難易度が低いこともある。本項では、以下3つの職種の就職難易度について解説する。
- M&A仲介
- M&Aアドバイザリー
- FAS（ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス）
M&A仲介
M&A仲介とは、中立的な立場で買い手と売り手の意向を聞きながら、案件をまとめていく職種だ。
双方の意見をまとめる必要があり、交渉力と分析力が求められる。
近年は大手企業だけでなく中小企業にもM&Aのニーズがあるため、未経験者でも採用される可能性のある職種である。
したがって後述するM&Aアドバイザリーよりも、転職難易度は比較的低いと言える。
M&Aアドバイザリー
M&Aアドバイザリーとは、買い手または売り手どちらかの立場に立ち、顧客の利益最大化のために働く職種だ。
クライアントの意向を最大限反映するために動くので、M&A仲介よりも交渉が難航し、破談になりやすい。そのため極めて高い交渉能力が求められる。
さらにM&Aアドバイザリーを利用する企業は大企業が多く、法務・財務・会計面でアドバイスや提案ができなければ、契約することが難しい。
そのため未経験者の採用はほとんどなく、経験者かつ即戦力になる人物が求められる職種である。したがって転職難易度が高い。
FAS（ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス）
FASとはM&A業務の中でも、デューデリジェンスやバリュエーションなどのアドバイスやサポートを担当する職種である。
高い財務面の知識が求められる。新卒を採用している会社もあるため、前職の経歴によっては、転職難易度は低い。
また公認会計士をはじめとした難関資格を取得していれば、さらに転職難易度が下がる。
ただし財務面の知識に自信がなく、専門性が示せる資格を取得していない人には、転職難易度は高いため注意が必要だ。
どの業界からM&A業界に転職する人が多いのか
どの業界からM&A業界に転職する人が多いのかが気になる人もいるだろう。
弊メディアの調査では、法人営業の出身者が27.8%と最も多くM&A業界への転職に成功している。
次に多いのが金融機関（銀行・信用金庫・証券会社）の25.1%だ。次に多いのがコンサル業界の11.1%である。
M&Aは会社の売買に携わるため、会社がどのような組織・仕組みで運営されているか知る機会の多い法人営業出身者のニーズが多い。
また新人でも経営者層と関わりやすい金融機関出身者も、M&A業界への転職では有利に働く。
これらの業界に属している人で、高収入やキャリアアップを目指しているのであればM&A業界の転職を一度検討してみよう。
M&A業界への転職に失敗する理由・転職が失敗だったと感じる理由
M&Aへ業界は高収入のため人気はあるが、転職に失敗したと感じている人もいる。
ここではM&A業界への転職活動が失敗する理由と、転職後のキャリア形成がうまくいかない理由、それぞれの対策について解説する。
- 転職活動がうまくいかない理由
- 転職後のキャリア形成がうまくいかない理由
転職活動がうまくいかない理由
転職活動がうまくいかない主な理由は次の3つだ。
- 前職の成績が評価されない
- 成果やスキルのアピール方法がわからない
- 求人が少なく応募先を見つけられなかった
前職の成績が評価されない
M&A業界は各会社で優秀な営業成績を収めた人が、転職してくる業界だ。
そのため、圧倒的に優れた成績でないと、評価の対象またはアピールの材料にならない。
むしろ中途半端な成績をアピールしてしまうと、マイナスの評価になってしまう可能性もある。
前職の成績が評価されないと悩んでいる場合は、一度転職活動を中断し、現職で成果を出すことに努めるべきだ。
会社全体で上位5%以内の成績を残せると、極めて優秀と判断されやすい。また上位20%以内の成績は、相対的に優秀と見なされるケースが一般的だ。
数年にわたり上位5%の成績を収められれば、営業担当者としてスキルが高いと評価される可能性は高まる。
成果やスキルのアピール方法がわからない
異業種から転職してくる場合、前職の成果やスキルのアピール方法がわからず、転職活動がうまくいかない人もいる。
自分の中でアピール方法が明確にならないと、書類選考や面接を突破できない。
M&A業界は高いレベルの論理的思考が求められる。前職で培ったスキルがM&A業界でどのように活かせるのか、ロジックが甘いと論理的思考能力が低いと見られてしまう。
この問題を解決するためには、転職エージェントの活用がおすすめだ。転職エージェントを活用すれば、第三者の視点から論理的思考能力をチェックしてくれる。
また数多くの求職者を支援してきた実績から、異業種の成果やスキルのアピール方法についても適切なアドバイスをもらえる。
そのためアピール方法に悩んでいる方は、一度転職エージェントに相談してみよう。
求人が少なく応募先を見つけられなかった
求人が少なく応募先を見つけられなかったという例もある。
会社によっては、採用活動中だと他社に知られないよう、特定の転職エージェントや転職サイトのみで応募を受け付けているようなケースがある。
この問題を解決するにも、転職エージェントを活用するのがおすすめだ。
転職エージェントは独自に非公開案件を抱えている。したがって転職エージェントを活用するだけで応募できる案件の数が増える。
また先述したように書類選考や面接のアドバイスも受けられるため、転職活動がうまくいかないと悩んでいる人はぜひとも利用したいサービスである。
転職後のキャリア形成がうまくいかない理由
M&A業界への転職が成功しても、キャリア形成がうまくいかないと悩む人もいる。
多くの人に共通しているのは「経験不足と知識不足を改善するメンタルがない」ことだ。
とくに異業種から転職してくると、多くの人が経験不足と知識不足に悩む。M&A業界は、学ぶべき知識が膨大で、常に勉強しなければならない。
しかし自分の不足している部分や力に目を向けて、改善することはすべての人ができるわけではない。
嫌な部分に目を向けて、改善していくためには向上心や気持ちの余裕が必要だ。
この問題を解決するためには、転職後もサポートをしてくれる転職エージェントの活用が望ましい。
転職エージェントによっては、転職後の悩みや課題が相談可能なサービスを提供している。
このサービスを活用すれば第三者の目線から、どのような対策が有効なのか客観的なアドバイスをもらえる。
M&A業界に求められる人材
M&A業界に求められる人材について、以下2つの視点から解説する。
- 転職経験者の声
- 求められる人物像と必要なスキル
転職経験者が考えるM&A業界に求められる人とは
転職経験者の声をもとに、M&A業界に求められる能力について解説する。
- コミュニケーションスキル・交渉スキル
- プレッシャーの中で冷静に判断できる力
- 成長意欲の高い人
M&Aは多くの部署・人と連携して進めていくため、非常にコミュニケーションスキルが重要となる。
また買い手と売り手の要望を聞き入れ、落としどころを探らなければならないため、柔軟な交渉スキルも求められる。
またM&Aは多くのステークホルダーにとって非常に影響が大きい。あなたの行動や決断によっては、不幸になってしまう人もいる。
そのようなプレッシャーを抱えながら、M&A担当者は冷静な判断をしなければならないため、プレッシャーへの強い体勢が必要だ。
先述したようにM&A業界は、さまざまな知識を常に学ばなければならない。そのため成長意欲の低い人は、周りの成長に追いつけなくなる。
したがって常に高い成長意欲を持ち続けられる人が求められている。
求められる人物像と必要なスキル
ここでは一般的にM&A業界で求められる人物像と必要なスキルについて解説する。
求められる人物は、経営者への営業経験がある人だ。M&Aの決断は経営者が行う。したがって、必然的に営業対象は経営者になる。
そのため経営者への営業経験があると高評価につながりやすい。また営業の実績も重要である。営業実績は相対的に見られるのが一般的だ。
先述したように上位5%以上だと極めて優位に選考を進められる。また20%以上であれば評価の対象になりやすい。さらに社長賞の受賞履歴も高評価になりやすいポイントだ。
専門性をアピールする上では、資格の取得が有用である。とくに財務周りの専門性をアピールできる簿記2級は取得しておくべきだ。
また宅地建物取引士やCFPといった資格も評価の対象としている企業は多い。
将来M&A業界への転職を考えている人は、今のうちにこれらの資格を取得しておこう。
M&A業界への転職で失敗しないためには
M&A業界の転職で失敗しないための方法について、以下の3つを解説する。
- 転職経験者の声
- 面接や履歴書の事前準備の徹底
- M&A業界への転職支援実績の豊富なエージェントの活用
転職経験者が教えるM&A業界への転職のコツ
転職経験者の声をもとに、転職するために何が重要かについて解説する。
- 転職エージェントの利用
- 論理的な思考力
- ハードワークへの耐性
転職エージェントの利用
多くの転職経験者が、転職エージェントの利用が必要だったと回答している。転職エージェントを活用すると、効率的に情報収集ができる。
1人では知り得ない情報も、エージェント経由ならば知ることができるため、転職活動を優位に進められる。
またエージェントは企業の内容を熟知しているため、面接対策や給与交渉の適切なアドバイスもしてくれる。
そのため転職活動に慣れていない、M&A業界未経験者という人ほど、転職エージェントは活用すべきだ。
論理的な思考力
論理的思考力は転職活動の時点から必要だ。M&A業界の面接では、「あなたにできる価値提供は何なのか？」や「M&A業界でなければならない理由」など答えにくい質問がされる。
これらに的確な回答をするためには論理的な思考力が求められる。筋が通っていない回答や、どこかふわっとした回答は面接官に指摘され、選考を突破できない。
そのため常に論理的な思考を意識するべきである。
ハードワークへの耐性
一般的にM&A業界は非常にハードワークだ。数億円以上の案件を2人〜3人1チームで回している会社が多いため、必然的に1人当たりの業務量は増える。
またチームによっては5案件を同時に担当することもあるため、繁忙期は終電で帰ることも珍しくない。
したがってハードワークに耐性がないと体調を崩したり、精神的に参ってしまう恐れがある。
面接や履歴書の事前準備の徹底
M&A業界は転職難易度が比較的高いため、面接や履歴書の事前準備を徹底しよう。面接のポイントは各社によって異なるものの、以下のことを意識すると良い。
- 質問に対して正確な回答をする
- 質問者の意図を汲み取り回答する
とくに質問に対して、正確な回答をできている人は少ない。
たとえば「M&A業界の志望理由を教えてください」と質問されたとしよう。その質問への回答が「御社を志望する理由は◯◯に魅力を感じたからです」と回答してしまうケースだ。
この質問への回答は、「事業承継問題を解決したい」や「専門性の高い仕事なのでやりがいを持って働けると思ったから」などが正しい。
質問に対して正しく回答できているかは、自分一人では判断しにくい。
そのため友人や家族、転職エージェントなどに協力してもらいアドバイスをもらうのがおすすめだ。
また面接の質問や形態は会社により異なる。専門的な質問や具体的な質問に回答できず、困惑したという経験者もいる。
そのため面接に詳しい転職エージェントに面接対策をしてもらうのが最も効果的である。
履歴書では以下の項目が重点的にチェックされる。
- 経験社数
- 保有資格
- 卒業大学
履歴書は考え方よりもこれまでの事実を記載するため、正確に記載するように心がけよう。
職務経歴書では職歴と自己PRが主に見られるポイントだ。とくに自己PRの作成に悩む人は多い。
自己PRは営業実績や保有資格をもとに、貢献できるポイントを記載するのがおすすめだ。
営業実績や保有資格は結果だけを記載するのではなく、なぜその資格を取ったのか、目標設定から行動計画、実行段階まで細かく記載することが重要だ。
それぞれのフェーズを細かく記載すれば、異業種からの転職であっても活躍できるだろうという印象を面接官に与えるためである。
M&A業界への転職支援実績の豊富なエージェントの活用
M&A業界の転職活動を失敗しないために最も有効な方法は、転職エージェントの活用だ。
M&A業界は金融や人材、不動産業界などの伝統的な業界と比較すると新しい業界である。したがって最近規模が大きくなった会社も多い。
たとえばM&A業界で有名な会社といえば、2018年に設立されたM&A総合研究所がある。業界関係者では有名な会社であるが、異業種の人からするとまだまだ知名度は低い。
M&A業界の知識が薄いと、どのような会社があるのか、どのような人が内定をもらいやすいのか、面接を突破するためのポイントはあるのかなどの情報が不足しやすい。
転職エージェントを活用すれば、これらの情報を素早く入手できる。転職活動を優位に進めるためには、情報収集が非常に重要だ。
効率的に情報収集を進めるために、転職エージェントを利用する人は非常に多い。
またM&A業界に転職したいのであれば、転職エージェントの中でも業界に精通したエージェントを選ぶべきである。
現在勤めている業界が銀行や証券会社などの金融業界である場合、金融業界やM&A業界に特化したエージェントの方が有用なアドバイスを受けやすい。
とくにこれらの業界は専門的な知識や用語が多く、業界に精通していないエージェントでは有用なアドバイスをもらいにくいというのが実情だ。
そのため転職エージェントを利用するのであれば、現在の業界や転職を希望する業界に精通したエージェントを活用しよう。
M&A業界への転職はアドバイザーナビに相談しよう
金融業界やM&A業界に精通したエージェントは、まだまだ数が少ない。そのためどこのエージェントが良いか迷う人もいるだろう。
おすすめは「アドバイザーナビ」である。アドバイザーナビの担当者は、大手証券会社出身者が大半を占めており、金融業界に精通している。
そのため金融業界出身者に寄り添ったサポートをしてくれる。
多数の非公開案件を抱えているため、応募先が足りないと迷うことがない。
さらに転職後もサポートしてくれるため、異業界からの転職希望者であっても安心して利用できるのも魅力だ。
M&A業界への転職を希望している方は、一度話を聞いてみよう。相談は下記のリンクから行える。
