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M&A総合研究所への転職を徹底解説!転職の難易度は?年収や働き方は?

この記事で解決できるお悩み
  • M&A総合研究所への転職成功のポイントが知りたい
  • M&A総合研究所での実際の働き方が知りたい
  • M&A総合研究所の年収や評価体系が知りたい

本記事は、M&A総合研究所への転職に興味がある人に向けたガイドである。

高インセンティブや急成長で注目を集める同社について、転職の難易度や年収、実際の働き方や評価体制、さらに転職成功のポイントまで網羅的に解説する。

独自性の強い企業文化と採用スタンスを持つ同社ゆえ、入社ハードルはかなり高い。

本記事を通じてその背景を理解し、自分が本当にフィットするかどうかを見極める手がかりをつかんでほしい。

記事の内容が、より良いキャリア選択の一助となれば幸いである。

金融機関出身のエージェントが担当

目次

M&A総合研究所への転職は難しい?難易度をチェック

M&A総合研究所への転職では、応募のハードル自体は高くはない。しかし、選考は非常に厳しく、突破するのはかなり大変だ。

ここではまず、選考突破がなぜ難しいのかを分析していく。

そもそもM&A業界での要求水準が高い

まず、M&A業界で求められる知識やスキルの高さが、転職難易度を上げる大きな要因となっている。

M&Aは、高度なビジネススキルと総合力が不可欠な厳しい世界だ。

交渉を成功させるには、企業価値の算定や法務・税務のリスク分析といった専門知識に加え、経営者との信頼関係を築ける営業力・交渉力も欠かせない。

こうした多方面の能力が求められるため、業界全体の要求水準は自ずと高くなるのだ。

間口は広いが、選考は厳しい

M&A総合研究所は、幅広い人材に応募してもらう一方で、データに基づき候補者を絞り込む「データドリブンな採用手法」を用いている。

データドリブン採用では、面接官の直観や主観に頼らず、過去の成功パターンをもとに数値化・スコアリングを行うことが多い。

候補者の絞り込みはデータに基づいて行われるため、書類選考や一次面接といった母数が大きい段階では合否が機械的に決まることが珍しくない。

よって、自分の経験やスキルが「M&A総合研究所の求める人材属性」と結びつくと示せなければ、選考突破はおぼつかない。

この点も、同社の選考が厳しいと感じられる要因の一つだろう。

優秀な候補者との戦いになる

優秀な候補者がひしめく中で採用枠を争うことも、選考通過ハードルを一段と高くする一因だ。

同社の応募者層には、大手M&A仲介会社出身の成績優秀者や、大手証券会社・メガバンク出身のハイスキル人材が数多く含まれる。

代表取締役社長の佐上峻作氏は、「どういう方が多く入社されていますか?」という質問に、以下のように回答している。

まずM&A仲介会社出身者で、これまで活躍されてきたメンバーが1割程度います。(過去実績で年収2,000万~1億円程度の方)

未経験者は、金融機関(銀行・証券・保険)を中心に、不動産営業や総合商社の方、その他の事業会社(キーエンス、アクセンチュア、楽天など)の優秀層の方を積極的に採用しております。

引用:採用サイト | M&A・事業承継の仲介会社ならM&A総合研究所 

 M&A総合研究所は、近年の急成長によりメディアでも取り上げられる機会が増え、注目度が高まっている企業だ。

そのため、前職でトップクラスの人材や、異業種の優秀層が「より高い報酬・よりダイナミックな取引」を求めて多数応募してくる。

応募者の質が高いため、転職難易度はさらに上がってくるわけだ。

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M&A総合研究所の採用状況/求人情報

続いて、M&A総合研究所の採用状況について確認していこう。

同社の事業セグメントは、「M&A仲介事業」と「その他」で、そのどちらにおいても積極的な採用が行われている。

とはいえ、現時点ではその他事業の公開求人はないので、ここではM&A仲介事業の状況のみを整理する。

M&Aアドバイザーの中途採用状況

公開資料によれば、2024年12月末時点のM&Aアドバイザー数は306名で、1月以降の内定者を含めると363名へと増加する見通しだ。

今後も積極採用を継続する方針であり、2025年9月期末までに400〜450名体制への拡大を目指すという。

採用拡大の背景には、M&Aアドバイザー採用数の拡大と、一人当たり売上高の拡大を梃子とする成長戦略がある。

トップラインを伸ばすために重視しているのは「受託案件数」とあるので、「案件が獲得できる人材」と「複数案件を効率的にこなせる人材」の確保は、同社にとって最優先課題といえそうだ。

同社の採用ニーズは、今後もしばらく高い水準で推移すると考えられる。

M&Aアドバイザーの応募資格

応募資格は、職種によって異なる。たとえばM&Aアドバイザー職で必須なのは「営業経験」のみで、応募職種の担当先に営業した経験が加われば、「尚可」となる。

公式に「応募資格」とされる要件は少ないが、採用ページの記述からは、応募する人には「一流企業で活躍できる能力」が期待されていると伺える。

以下に、一部を抜粋して紹介しよう。

社風(一部抜粋)

  • メガバンク、大手証券、メーカー、外資系コンサル、総合商社、専門商社、人材、不動産、MRなど様々な業界で活躍してきた優秀なメンバーが在籍しており、切磋琢磨しながら成長できる環境
  • 平均年齢29歳で若いメンバーが多く、社員同士のコミュニケーションが活発で、気軽に相談ができる
引用:M&Aアドバイザー(企業情報部) | 株式会社M&A総研ホールディングス 

名だたる大手企業の出身者であることは、「必須要件」ではない。とはいえ、そうした優秀層と肩を並べ、切磋琢磨して高め合える人材であることを示す必要はありそうだ。

募集ポジションおよび実際の求人例

2025年3月現在、採用サイトに掲載されている募集ポジションは30件だ。

このうちM&Aアドバイザーは部門ごとの募集で、以下6件の募集がある。

  • 企業情報部
  • 会計提携部
  • 金融提携部
  • 法人部(マッチング担当)
  • 海外M&A・企業情報部
  • 新規地方拠点立ち上げメンバー(M&A仲介経験者限定)

【求人例1】M&Aアドバイザー(企業情報部)

案件のソーシングからクロージングまでのすべてを担当できるポジションである。独自のDX戦略や研修体制があり、成長したい・稼ぎたい人にとっては魅力的な募集だ。

  • 募集職種:M&Aアドバイザー(企業情報部/営業職)
  • 仕事内容
    • M&A案件の開拓、提案、企業価値評価、資料作成、買い手企業への提案、トップ面談の調整、同席、契約書類作成、条件調整、条件交渉、クロージング
  • 応募資格
    • 必須:営業経験(有形/無形、BtoC/BtoB問わず)
    • 歓迎:中小企業オーナー向けの営業経験
  • 想定年収・待遇
    • 年収:420万円~(インセンティブ上限なし)

【求人例2】:M&Aアドバイザー(法人部)

M&Aアドバイザー(法人部)は、マッチングフェーズを中心に担当するポジションだ。買収ニーズを掘り起こし、譲渡企業と買い手候補企業を結びつける業務が主となる。

  • 募集職種:M&Aアドバイザー(企業情報部/営業職)
  • 仕事内容
    • 譲渡企業のビジネスモデル・財務内容を分析
    • 買い手候補をリサーチ・提案
    • マッチング成立後のサポート
  • 応募資格および想定年収は企業情報部と同じ

金融機関出身のエージェントが担当

M&A総合研究所ってどんな会社?

さて、ここでM&A総合研究所がどんな会社かを、改めて整理しておこう。

会社概要

M&A総合研究所は、M&Aの仲介・アドバイザリー業務を中心に、事業承継問題に取り組む企業向けの支援サービスなどを展開する企業だ。

2018年設立という若い会社ながら、独自施策により成約件数を急速に拡大し、2022年6月に東証グロース市場へ上場を果たした。

さらに、2023年3月に持株会社体制へ移行し、商号を「株式会社M&A総合研究所ホールディングス」に変更。同年8月にはプライム市場への区分変更も実現している。

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項目詳細
会社名株式会社M&A総合研究所ホールディングス
設立2018年10月
所在地〒100-0005 東京都千代田区丸の内一丁目8番1号 丸の内トラストタワーN館18階
上場市場東京証券取引所 プライム市場(証券コード:9552)
従業員数425名(2024年12月末時点、うちM&Aアドバイザー306名)
連結売上高165.4億円(2024年9月期)
拠点数国内7か所(札幌、高崎、東京、名古屋、大阪、福岡、沖縄)
海外1か所(シンガポール現地法人)
出典:株式会社M&A総合研究所 有価証券報告書-第6期

事業の内容

M&A総合研究所HDは、M&A仲介事業とその他事業を営む。現時点では売上の約99%がM&A仲介事業に属しており、実質的には単一事業の形態といえる。

M&A仲介では、①ソーシング(探索〜アドバイザリー契約締結)から、②マッチング(案件化〜トップ面談)、③エグゼキューション(成約まで)の一連のプロセスをサポートする。

特徴は案件担当スタイルと独自のDX戦略にあり、徹底した効率化によって成約までのスピードが速い点を強みとしている。

まず、譲渡企業と譲受企業の担当を分担する「分業制」を導入することで、ディール全体の精度を高め、マッチングまでのスピードを向上させている。

また、営業支援システムを自社内で開発・改修し続けている点も大きな強みだ。この独自に最適化したシステムにより、ソーシングやマッチングの精度が上がり、進捗確認がスムーズになったという。

会社規模の他社比較

日本の独立系M&A仲介会社は、中堅・中小企業の事業承継ニーズを取り込みながら、M&A市場の拡大基調を追い風に成長している。

規模においては、日本M&AセンターHDが抜きんでているが、後発3社も、それぞれに強みを活かす形でシェアを拡大している。

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M&A総合研究所日本M&AセンターHDM&Aキャピタルパートナーズストライク
設立年2018年1991年2005年1997年
連結売上高 165億円(2024年9月期)441億円(2024年3月期)191億円(2024年9月期)181億円(2024年9月期)
累計M&A成約件数465件(2024年9月期)9,500件超1,461件(2024年9月期)2,800件超(2024年9月末時点)
連結従業員数425名(2024年12月末)1,089名(2024年12月末時点)322名(2024年12月末時点)368名(2024年9月末時点)
国内拠点7拠点7拠点4拠点9拠点
海外拠点1拠点5拠点なしなし

短期間での規模拡大を実現したM&A総合研究所だが、今後はスピード感を維持しながら安定的に成長できる基盤を構築することが課題となろう。

これをうまく実現できれば、さらなる飛躍も期待できるが、同社の強みである柔軟性や俊敏さが損なわれれば、失速のおそれもある。

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激務のやばいウワサは本当?M&A総合研究所での働き方

続いて、M&A総合研究所での働き方を確認していこう。

会社の雰囲気や働き方を整理したうえで、M&Aアドバイザーに焦点を絞り、業務内容や労働環境などを紹介する。

社内カルチャーや働き方

M&A総合研究所は、個々の成果を重視する「成果主義」の色合いが強い企業だ。案件成約という明確な数値目標が設定され、それに対するコミットメントが求められる。

評価制度は、個人の成果がダイレクトに給与に反映される仕組みとなっている。インセンティブ率は業界内でも高水準を誇り、入社1年目の社員でも年収が1,000万円を超える社員は少なくない。

一方で、社員同士の連携やフォローよりも個人の実績が重視される社風であり、「自ら考え、動き、結果を出す」ことが求められる。

これは、「全員が創業者である」という同社の価値観にも表れている。

M&A総研におけるアドバイザー職の働き方

ここからは、M&Aアドバイザーの働き方について見ていこう。

M&A総合研究所のアドバイザー職では、できるだけ短時間で効率よく働くための仕組みが整えられている点を、順を追って説明する。

M&A業務は多彩で長時間労働になりがち

一般的に、M&A業務は長時間労働になりがちだ。

まず、M&Aアドバイザーの業務範囲は、案件のヒアリング・ソーシング、提案資料の作成・プレゼンテーション、条件交渉・スキーム立案、およびクロージング(最終契約)と幅広い。

この一連のプロセスを1人または数人で担当するため、自ずと労働時間が長くなるのだ。

プロセスには、経営者や投資家など多くのステークホルダーが関与し、相手の都合に合わせる必要があるケースも多い。

締め切りが厳しい場面もあり、業務の複雑化と労働時間の増大につながりやすい。

M&A総研では効率化施策により残業時間は少なめ

一方で、M&A総合研究所はDXの推進により、残業時間は抑えめだ。

事務作業の多くを別部署が担当しており、AIツールを含む独自ツールの活用により、アドバイザー個人の負担は大きく軽減されている。

結果、残業時間は公式には月間50〜60時間程度とされ、実際の現場感覚としては「20〜40時間ほど」などと、比較的短い。

とはいえ、新規案件の獲得や複数案件の同時並行が求められる点は変わらず、突発的な業務量の増加に対応できる覚悟はやはり必要だ。

M&Aアドバイザーの離職率

同社のアドバイザー離職率は、2023年9月期までは発表されていたが、それ以降の数値は公表されていない。

公開されたデータによれば、同社の離職率は、2022年9月期までは9〜10%、2023年9月期は11%であった。

2025年9月期第1四半期末には、アドバイザー数が320人から306人へと初めて減少に転じたことが報告されている。

少々気になるデータだが、急成長ベンチャーでは一時的に退職者が集中する現象は決して珍しくない。

第2四半期以降は再び人員が純増に戻っているため、長期的な定着率への不安はさほど大きくないだろう。

とはいえ、組織が拡大した後のこの時期は、社員のキャリア観や将来設計とのミスマッチが生じやすい時期でもある。

安定的な組織づくりを進めるかどうかが注目点といえるだろう。

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M&A総合研究所は高年収!その理由とは

続いて、M&A総合研究所の年収について見ていこう。同社の給与や評価体系を確認し、高い年収が維持できる理由についても整理していく。

M&A総合研究所の給与・評価体系

M&A総合研究所においては、「基本給+インセンティブ(成果報酬)」という報酬形態がベースになっている。

基本給は同業他社と比較すると低めだが、その分インセンティブの割合がきわめて高い。

また、獲得した手数料が上司や他部署に分配されないため、不透明になりにくく、各自の成果が収入に直結しやすい報酬体系になっている。

成果を重ねることで年収が飛躍的に伸ばせる可能性がある反面、成果が出なければ基本給に近い水準で頭打ちになってしまうリスクは否めない。

また、同社の昇格・昇給では「成約件数」や「売上貢献度」のように数値化された成果が重視される。

年功序列による優遇はほとんど見られず、クライアント満足度といった定性的な要素もあまり考慮されない。

基本給やインセンティブ比率は、成約の実績が増えていけば引き上げられる仕組みである。そのため、成果をだせば、年齢やにかかわらず大きく稼げる可能性があるという。

M&A総合研究所の平均年収

採用サイトによれば、M&A総研の平均年収は2,800万円超だ。

職種および勤務年数別では、年収(平均値および中央値)は以下のとおりとなっている(2025年3月調査)

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所属部署および職種勤務年数平均値中央値
企業情報部(M&Aアドバイザー)入社1年以上1,832万円1,022万円
入社2年以上3,261万円2,715万円
法人部(マッチング担当)入社1年以上1,016万円1,389万円
入社2年以上1,820万円1,518万円
出典:M&A総合研究所 | 採用特設サイト

成約実績の積み重ねによってインセンティブ率も上昇するため、3年目以降に年収を急激に伸ばせる人も少なくない。

採用サイトには、キーエンス出身者、人材業界出身者、そしてM&A仲介出身者の3事例で、いずれも3年目に年収1億円を突破した例が報告されている。

同社の年収は、同業他社と比べても高い水準にある。M&A仲介会社全体の年収目安は、おおむね20代のアドバイザーで900万円程度、30代で1,000万円強である。

M&A総合研究所の年収は、これらを大きく上回っている。

M&A総研で高年収が維持できる理由

M&A総合研究所の社員が高い年収を得やすい背景には、大きく分けて以下の三つの要因があると考えられる。

高率のインセンティブ

まず、M&A総合研究所のインセンティブ率は、同業他社と比較しても高い水準にある。

インセンティブの上限は事実上設けられていないので、担当した案件数や成約額を積み上げれば、それに応じて年収を大きく増やせる可能性があるのだ。

成果を出した人に還元される評価体系

成果がそのまま報酬につながる仕組みも、高い年収水準の維持に寄与している。

まず、成果に関与しない場合は、上司であってもインセンティブの配分が発生しないため、担当者への還元率が下がりにくい。

また、担当できる案件の規模に上限がない点も大きい。高額ディールを扱うほど成功報酬は跳ね上がり、年収の急激な伸びにつながる。

加えて、エリア制限が設けられていないことで、広域から多様な売り手・買い手を集めやすく、成約件数や大型案件を取り込みやすい。

結果として、個々のアドバイザーが高い報酬を得られる機会が増え、同社の年収水準を押し上げているのだ。

DX推進による効率的な成約プロセス

DXを積極的に導入していることも、高報酬に影響している。

M&A仲介業務は、マッチングやデータ分析に時間をとられることも多いが、同社では独自開発ツールにより事務作業の大半をシステム化して、アドバイザーが複数の案件を並行して進めやすくなっている。

結果として、一人当たりの成約件数を増やせるうえ、企業全体の経費削減分をインセンティブに上乗せできるというわけだ。

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M&A総合研究所の採用フローと面接対策

M&A総合研究所の採用は、「書類選考→1次面接→2次面接→最終面接→内定」という流れで行われる。

応募書類準備の際に注意すべきポイント

データドリブン採用を実践している同社では、提出書類に含まれる情報(年齢・学歴・経歴・資格・スキルセットなど)がスコア化される可能性が高い。

そのため応募書類は、以下の点に留意して作成することが望ましい。

  • 実績は定量的かつ明確に示す
    • たとえば営業系のポジションを志望するなら、前職での売上実績や達成率などの具体的な数字を記載しよう。抽象的な表現に終わらず、客観的に評価できる指標を盛り込むことが重要だ。
  • 自己PRでは論理的なアプローチを心がける
    • 営業成績を上げたというだけでなく、そのプロセスや工夫した点を明確に記し、M&Aのソーシングや交渉にどう活かせるかを論理的に述べる。

なお、書類通過後は複数回の面接が実施されるが、このとき各ステップでの回答内容や印象がデータとして蓄積され、最終合否に大きく影響すると考えられる。

書類作成段階から志望動機や自己PRの軸を明確にし、一貫したメッセージを伝え続けることが重要だ。

面接における注意ポイント

M&A総合研究所では、おおむね3回程度の面接(1次・2次・最終)が行われる。各回とも個別面接が中心で、所要時間は30分ほどと比較的短めだ。

以下のようなオーソドックスな質問を通じて、応募者の資質や素養、および企業理解の深さが確認されると考えられる。

理由や動機に関する質問

  • なぜM&A業界に転職したいのか
  • なぜM&A総合研究所なのか

「理由や動機に関する質問」では、業界特性の理解度や企業特性の把握度合い、さらに回答の具体性・論理性がチェックされる。

業界や企業への理解と自分の志向が合致していることを、具体的な事例や数値を用いて論理的に述べられれば、評価が得やすいと考えられる。

行動を深掘りする質問

  • 前職でどのような成果を上げたか
  • どのような手法や工夫でその成果を実現したのか

これらの「行動を深掘りする質問」では、具体的なエピソードやスキルがどの程度、既存社員の成功パターンや行動特性と合致しているかが確認される。

あわせて、成功体験の裏にあるスキルや方法論に再現性があるか、企業が重視するコンピテンシーに当てはまるかも判定されるかもしれない。

一見するとシンプルな質問ほど、他候補者との比較が容易なため、「評価が得られる回答を、どれだけ用意できるか」が大きな差となる。

知識と自己アピールを織り交ぜつつも冗長にならないよう、事前にロールプレイや想定問答を行っておきたい。

内定・条件提示の注意ポイント

面接を通過したら、内定とともに条件提示が行われる。提示された条件や給与、役職は、遠慮なく確認・交渉した方が良い。

特にインセンティブの算定基準や試用期間中の処遇など、不明点があればクリアにしておく必要がある。

条件交渉を自分でするのが難しい場合は、転職エージェントを活用するとスムーズに話が進む。

エージェントは企業との間に立って条件交渉を代行してくれるため、直接いいづらいことを伝えてもらいやすい。

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M&A総合研究所への転職を成功させるポイント

内定獲得だけをゴールにせず、入社後も高い満足度と成果を得るためには、自身のキャリアプランと企業の方向性を丁寧にすり合わせる必要がある。

M&A総合研究所の企業文化やビジョンが、自分の価値観・志向・強みにフィットしているかを見極めることが、転職成功の鍵といえるだろう。

自分のビジョンと企業との相性を確認する

まず、志望動機や将来像を明確にしよう。

成果主義の企業で長く活躍するには、自分がどれだけ数字にコミットできるか、ストレス下で成果を出し続ける覚悟があるかを自問する必要がある。

具体的には「M&A総研でどんな成長を遂げたいか」「数年後にどのようなキャリア目標を達成したいか」を深く掘り下げていくと良い。

次に、自分の志向や優先順位と、企業のビジョン・価値観に大きなギャップがないかを確認しよう。

M&A総合研究所の個性が合う人なら、長期的にやりがいを見いだしやすいが、「数字のノルマに追われるのが苦痛」「システム活用が苦手」というタイプでは難しいだろう。

自身が同社の組織風土に合うか、慎重に判断することが大切だ。

なお、採用サイトでは求める人物像として「論理的思考能力とパーソナリティ」「熱意・バイタリティー」「カルチャーフィット」を挙げている。

これらの記述が自分の中でしっくりくるか、じっくりと考えてみるのも良いだろう。

自己アピールは業界・企業と関連づける

選考における自己アピールは、独りよがりなものではなく、業界や企業との結びつきを意識して行うことが重要だ。

過去の経験や強みをM&A業界に当てはめて説明し、入社後も同様の成果を出せると示すのだ。これにより面接官に、「長期的に活躍してくれそうだ」という安心感を与えられる。

すでに営業実績がある人は、過去の成果をどのようにM&A仲介の案件獲得やクロージングに活かせるかを具体的に語ろう。

ただし、数字を示すだけで終わりにせず、M&A総研でも同じ強みを発揮できると論理的に説明することが大切だ。

期待値と現実とのギャップを確認しておく

「会社からどこまでサポートを受けられるのか」と「自分が主体的に担うべき範囲」とを把握しておくと、入社後のギャップが少なくなる。

企業の見込みを過大評価しすぎたり、自分の力量を過小評価してしまったりすると、せっかくの高インセンティブや成長機会を充分に活かしきれない場合があるからだ。

しっかりと期待値をすり合わせておけば、「こんなはずじゃなかった」というストレスを回避でき、成果主義の組織でも前向きにチャレンジし続けられる。

転職エージェントに相談する

M&A総合研究所への転職を検討するなら、同社に精通した転職エージェントのサポートを受けることが不可欠である。

同社の採用方法や選考プロセスは、他の企業と比べて独特な面があるためだ。

同社は業界未経験者にも門戸を開いているため、表面的には応募のハードルが低いように見える。

しかし実際には、書類選考や一次面接などの初期段階でシステマチックな「ふるい落とし」が行われる、非常に厳しい選考だ。

ここを通過できなければ、自分の強みや適性を本格的にアピールする機会を得る前に不合格となってしまう。

こうした選考を乗り切るには、「どうすれば減点されることなく自分をアピールできるか」を事前に把握しておくことが重要だ。

たとえば、「回答の仕方が不十分だったばかりに落とされる」といったケースは、適切な対策をしていれば防げる可能性が高い。

転職エージェントであれば、同社の選考基準や求める人物像を深く理解しており、不要な「つまずき」を回避する適切なアドバイスを提供してくれる。

M&A総合研究所のように個性が強く、独自の評価基準を持つ企業に応募する場合、エージェントの情報は大きなアドバンテージとなる。

選考初期での失敗リスクを下げられるという点のみをとっても、エージェントへの相談は成功に向けた重要なポイントだといえる。

金融機関出身のエージェントが担当

M&A総合研究所への転職についておすすめの相談先

前セクションで述べたとおり、M&A総合研究所への転職では優良なエージェントへの相談を強くおすすめする。

以下に、コンサルティング力に強みがあるエージェントを厳選して紹介する。いずれを選んでも、有益なアドバイスが期待できる。

M&A転職

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転職サービスM&A転職
運営会社アドバイザーナビ株式会社
対応分野金融業界
対応エリア全国
相談料金無料

「M&A転職」は、M&A業界に特化した転職支援サービスである。金融業界のプロ人材を数多くサポートしてきた実績から、企業と強固なパイプを築いている点が大きな強みだ。

大手金融機関で経験を積んだ専門コンサルタントが担当するため、たとえM&A業界が未経験でも安心して挑戦できる。

これまでの経歴をどのように表現すると良いか、応募企業の特性に合わせて具体的にアドバイスしてくれるのも利点だ。

まだ転職先を絞り込んでいない段階なら、非公開求人も含めてより幅広い選択肢から最適な企業を提案してもらえる。

多くの選択肢を比較できる点で、これから活動を本格化させたい候補者にも登録をおすすめしたいエージェントである。

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MS-Japan(MS Agent)

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転職サービスMS Agent
運営会社株式会社MS-Japan(エムエス ジャパン)
求人数10,000件以上
対応分野経理・財務
人事・総務
法務
経営企画
弁護士
公認会計士
税理士
対応エリア47都道府県
相談料金無料

MS-Japan(MS Agent)は、管理部門や会計・税務、法務などの専門領域を中心に転職支援を行うエージェントである。

公認会計士や弁護士など専門性の高い人材の支援実績が豊富で、M&A関連の求人にも強い。

M&A総合研究所では、法務担当や財務経理担当、およびCFOや社長室スタッフなど、高度専門人材の募集を行っている。

これらの職種はもちろん、現在の知識や経験を活かしてM&Aアドバイザー職にチャレンジしたいと考える人にとっても、MS-Japan(MS Agent)なら適切な助言が可能だ。

専門知識を梃子にキャリアアップを図りたいなら、一度は相談しておきたいエージェントといえよう。

非公開求人が多数!

ヤマトヒューマンキャピタル

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転職サービスヤマトヒューマンキャピタル
運営会社ヤマトヒューマンキャピタル株式会社
求人数6,000件以上
対応分野M&Aアドバイザー
M&A仲介
PEファンド
ベンチャーキャピタル
戦略コンサル
総合系コンサル
財務系コンサル(FAS)
事業再生コンサル
SIer/ITコンサル
大手IT、メーカー
商社、ディベロッパー
スタートアップ・ベンチャー
ファンド投資先CXO
投資銀行
商業銀行
証券会社
アセットマネジメント
対応エリア47都道府県
相談料金無料

ヤマトヒューマンキャピタルは、金融業界全般に強みを持ち、外資系投資銀行や国内大手証券などハイレベルな求人を多く扱っている。

一方、新興系ベンチャー企業の求人にも積極的にアンテナを張っているため、M&A総合研究所のような成長著しい企業への対策にも詳しい。

スピーディーかつフレキシブルな対応が評判であり、キャリアに関する希望や疑問点をすぐに相談できる点が、求職者から高く評価されている。

業界経験がある人はもちろん、未経験でも早い段階で具体的なキャリアプランを確立し、選考に臨みたい人にとっては相談しやすい存在だ。

ユニークボックス

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転職サービスユニークボックス
運営会社合同会社ユニークボックス
求人数不明
対応分野M&A業界
対応エリア不明
相談料金無料

ユニークボックスは、キャリアアドバイザーすべてがM&A仲介業界での勤務経験を持つ点が最大の特徴だ。

M&A業界の求人カバー率が92%という数字が示すように、大手からベンチャーまで幅広い求人を取り扱っているため、自分に合った職場を見つけやすい。

新卒採用や業界未経験者の支援にも力を入れており、転職成功者の90%は未経験からのスタートだという。

M&A総合研究所のような企業文化を持つ環境への転職でも、具体的な実務イメージを踏まえたコンサルティングが受けられるので安心だ。

ムービンストラテジックキャリア

転職サービスムービンストラテジックキャリア
運営会社株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア
求人数不明
対応分野戦略・経営
IT・デジタル
財務・FAS
組織人事
その他
対応エリア不明
相談料金無料

ムービンストラテジックキャリアは、長年にわたり戦略系や総合系コンサルティングファームへの転職を数多く手掛けてきた、実績のあるエージェントだ。

コンサル転職支援で培ったノウハウを、M&A領域に展開している点が強みであり特徴だ。

応募書類の添削からケース面接対策まで、金融業界出身のキャリアアドバイザーが幅広くサポートしてくれるため、M&A総合研究所の選考でもロジカルに自身をアピールしやすい。

「コンサルの経験をM&Aに活かしたい」と考えている人や、「高い論理構築力を求められる選考に備えたい」という人にとって、頼りになるエージェントだといえる。

M&A総合研究所を目指すなら「アドバイス力が優れたエージェント」を選ぶべし!

M&A総合研究所は、業界未経験でも「優秀」かつ「成果が挙げられる人材」を積極的に採用している。

現職で実績を出している人なら、的確にアピールできれば、選考を突破する可能性は十分にあるだろう。

もっとも、書類や面接で的を射た自己PRを行うには「どんな人材を必要としているか」を深く把握することが不可欠だ。

IR情報や採用ページを読み込むのはもちろんだが、転職エージェントというプロの視点から助言を得ることも大きな鍵となる。

優秀なアドバイザーであれば、同社の最新情報を踏まえ、合格に必要な要素について適切なアドバイスを提供してくれるからだ。

本記事では、M&A総合研究所への転職を目指す際に役立つエージェントを5社厳選して紹介した。たとえ準備不足を感じていても問題はない。

まずはエージェントへ登録し、自分の可能性を客観的に見極めるところから始めてほしい。

金融機関出身のエージェントが担当

M&A総合研究所への転職に関するよくある質問

M&A総合研究所への転職に必要な資格は?

職務上の要件としての「応募資格(Qualifications)」は、職種ごとに設定されている。

基本的には、応募職種に関連する前職での経験が必要だ。たとえば、M&Aアドバイザー職の場合、「営業経験(有形/無形、BtoC/BtoBを問わず)」が必須である。

一方、試験合格などによって取得する「資格(License、Certificate)」については、法務のように専門性が問われる職種を除いて、基本的に指定されていない。採用サイトには、「スキルや資格は問いません」と明記されている。

未経験でもM&A総研に転職できる?

M&A総合研究所には、「M&A仲介会社での業務が未経験」という人でも転職できる。

同社によれば、M&A仲介会社の出身者は社員全体の1割ほどにすぎず、残りの大半は「業界未経験」からの転職だという。

未経験者の前職としてもっとも多いのは金融機関で、不動産営業や総合商社、その他の事業会社からの転職者も多い。

ただし、出身企業として並ぶのは名の知られた一流企業がほとんどで、その中でも「優秀層」が採用される非常に狭き門である点は覚えておこう。

転職エージェントを選ぶときのポイントは?

M&A業界への転職においてエージェントを選ぶ際のポイントには、以下のようなものが挙げられる。

  • 業界知識の豊富さ
    • エージェントが業界や企業動向に詳しければ、その分だけ的確な求人提案や選考対策を受けられる。
  • 転職したい企業との強いネットワーク
    • 狙っている企業との関係はどうか、採用状況や求める人材像にどこまで精通しているかを確認すると良い。
  • マッチング力(企業分析力)
    • エージェントが各企業の特徴をしっかり分析したうえで、あなたの経歴や目指すキャリアビジョンを踏まえて最適なマッチングを行えるかどうかが重要になる。
  • サポート内容の充実度
    • 応募書類の添削や面接練習、および条件交渉に至るまで、提供サービスは様々だ。求めるサービスが高いレベルで提供されるか、面談の中で確認しよう。
  • コミュニケーションのしやすさ
    • 転職エージェントとは、長期間にわたり何度もやりとりすることになる。レスポンスの速さや対応の丁寧さはもちろん、気軽に相談しやすいかどうかも、欠かせないポイントだ。

金融機関出身のエージェントが担当

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