- 60代でFIREを実現するための方法が知りたい
- FIRE達成にいくら必要なのか知りたい
- FIREを目指す60代が実践するべき投資戦略が知りたい
「仕事に追われる日々から、早期リタイアしたい!」と願い、60代のFIREを目指す人が増えている。
今の時代の「FIRE」はライフスタイルごとに5種類あり、完全に仕事をリタイアするだけでなく、働き続けるものまでさまざまだ。
そこで今回は「5種類のFIREの特徴」「FIREに必要な資金」「FIREの準備方法」について詳しく解説していく。
60代におすすめの5種類のFIREとは?
経済的な自立による早期リタイアで、豊かな人生を目指す「FIRE」。
今の時代の「FIRE」は、以下の5種類となっている。
5種類のFIRE
- コーストFIRE
- バリスタFIRE
- サイドFIRE
- リーンFIRE
- ファットFIRE
それぞれのFIREの特徴を、働き方や生活レベルごとに解説していく。
コーストFIRE
コーストFIREは、60代で仕事をリタイアするまで基本的にフルタイムで働く。
資産運用によってやりくりできる「老後の生活費を確保」したうえで、日頃の生活費はフルタイムで働いたお金から捻出するのが特徴だ。
本業をリタイアするための資金は確保できているため、心に余裕をもって働きやすい。
バリスタFIRE
バリスタFIREはプライベートな時間を確保しやすい、パートやアルバイトという雇用形態で働く。
労働時間が短くてすむので、年齢とともに体力が衰えてきたとしても仕事を続けやすい。
生活費の半分を資産所得でまかない、残りの半分はパートやアルバイトで稼いで捻出する。
会社が半分社会保険料を支払ってくれるので、60代からもらえる年金をできるだけ確保しておきたい人におすすめだ。
サイドFIRE
サイドFIREは、プチFIREとも呼ばれており、完全に仕事をリタイアするFIREよりもハードルが低い。
基本的な生活資金は蓄えた資産を運用して捻出し、旅行や趣味など生活のゆとりに使う資金は副業でまかなう。
バリスタFIREとの違いは、サイドFIREは副業やフリーランスという働き方であるため「個人事業主」であることだ。
また、本業も続けて資産を増やすと、完全に仕事をリタイアするFIREを目指せる。
リーンFIRE
リーンFIREは、質素な暮らしによって日々の生活費を倹約するのが特徴だ。
仕事を完全にリタイアし、これまで貯めた資金を運用して生活資金を捻出する。
外食よりも自炊を選び、高価な買い物や贅沢な暮らしといった物質的なゆとりではなく、時間的なゆとりを目指す人やミニマリストに向いている傾向にある。
ファットFIRE
仕事を完全に引退して、優雅な生活を満喫する「ファットFIRE」。
生きていくために必要な「生活資金」と、高価な買い物や趣味に使える「贅沢資金」の両方を資産所得でまかなえるのが特徴だ。
高品質で贅沢なものに、心置きなく資金を費やせるだけの資産が必要となる。
【種類別】60代におすすめのFIREに「必要な資金」とは?
60代のFIREに必要な資金は、数億円〜数千万円と幅広い。
次の項目で4種類のFIREごとに、資金がどれくらい必要なのか解説していく。
「コーストFIRE」に必要な資金
働き方を変えず、仕事を完全に引退した後の生活資金を先に貯めておく「コーストFIRE」を実現するには、5,000万円〜1億円ほどの資金が必要だとされている。
社会保険料を会社が半分ほど負担してくれるため、完全にリタイアするより年金や健康保険の個人負担額が少なくてすむ。
「バリスタFIRE」に必要な資金
パートやアルバイトで生活費の半分を稼ぐバリスタFIREを目指すなら、4,000万円〜6,000万円ほどの資金が必要だ。
年利4%で運用し税金を差し引いた場合、4,000万円の資金で毎月10万円ほど、6,000万円の資金では毎月約16万円を生活費にできる。
「サイドFIRE」に必要な資金
サイドFIREは、最低限の生活費を資産運用によって作り出すため、2000万円〜5000万円ほどの運用資金を用意するといいだろう。
副業で得た資金は生活のゆとりに使うので、働かないFIREに比べ実現しやすい金額になっている。
「リーンFIRE」に必要な資金
生活費にあまりお金をかけない「リーンFIRE」は、質素な暮らしを楽しめる人に向いている。
総務省統計局の家計調査によると、生活費の月額平均は2人以上の世帯で28万9,974円、単身世帯だと15万5,046円だ。
リーンFIREは倹約生活が基本なので、生活費は平均額よりも少ない傾向にある。
たとえば年利4%の運用で課税を考慮すると、5,000万円の資金で13万円ほど、7,000万円の資金であれば約18万円が毎月の生活費となる。
「ファットFIRE」に必要な資金
5種類のFIREの中で、もっとも豊かな生活を送るファットFIRE。
家族構成や贅沢資金をどれほど使うかによるが、およそ5億円ほどあればファットFIREを実現させやすい。
具体的には、5億円を年利4%で運用して「年間2,000万の利益」を目指す。
ただし、資産運用によって2,000万円の利益を得たとしても、社会保険料や税金が引かれるため手元に残るのは約1,500万円となる。
資産運用で得た1,500万円の利益により、毎月125万円を自由に使いながら生活していくイメージだ。
FIREを目指す60代におすすめの「3つの準備方法」とは?
60代のFIREで豊かな老後を手に入れるには、以下の方法で準備するのがおすすめだ。
FIREを目指す3つの準備方法
- 今の年間生活費を確認する
- 人生プランを考える
- 運用益で生活を目指す
次の項目では「60代のFIRE」を目指す準備方法について解説していく。
今の「年間生活費」を確認する
60代のFIREを目指すには、まず「今の年間生活費」を確認しよう。
今の生活費を知ることで、60代でFIREするためにどれくらいの資金が必要なのか確認できる。
その際、年間生活費に占める教育費や住宅ローンなどの割合をチェックしておくといい。
なぜなら子どもが独立したり、住宅ローンを払い終えたりすると、年間生活費が現状より少なくなる傾向にあるからだ。
目指すFIREを決めて「人生プラン」を考える
FIREは5種類あるため、どのような生活を望むのか考えてみよう。
その際、理想とするライフプランと、現在の働き方を照らし合わせるのがポイントだ。
たとえば「コーストFIRE」「バリスタFIRE」「サイドFIRE」は、仕事を続けていくFIREとなる。
そのため、定年後も再雇用してもらえるか、経営者であればどれくらいの仕事量で携わっていくかにより生活スタイルが大きく変わってくる。
そしてFIRE達成後の生活設計においては健康面や社会との関わりも考慮しておこう。
「リーンFIRE」「ファットFIRE」は基本的に仕事を辞めることになり、運動が少なくなって健康面での影響が出たり、人との関わりを失って精神的な苦痛を感じたりするケースがあるためだ。
時間的な余裕ができた分、軽い運動をする時間を作ってみたり、地域のコミュニティに参加して社会との関わりを持ったりすることで充実した生活を送るように心掛けよう。
また目指すFIREに対し、今の働き方では必要となる資産が足りないのなら、副業や転職、資産運用などでFIREするための資産形成に着手する必要がある。
「老後の生活に必要な資金」については、こちらで詳しく解説している。
運用益で生活を目指す「4%ルール」
「年間生活費の25倍の資金」が用意できれば、FIREを実現させやすいといわれている。
その考えの基となるのが、アメリカのトリニティ大学の論文による「4%ルール」だ。
論文によれば「株式50%、債券50%」の運用で得た資金を、毎年4%ずつ取り崩して生活すると、30年後も資産が残っている可能性が高いとされている。
60代の場合はリスクが大きい株式の比率を下げ、相対的にリスクが小さい債券の比率を高めることが推奨される。
年齢を重ねていくと「資産を積極的に増やすこと」よりも「なるべく減らさないこと」の方が重要となり、運用の安全性を重視すべきであるためだ。
具体的には「株式30%、債券70%」という比率で運用すると良いだろう。
4%ルールが求める利回りを満たさない可能性はあるが、安全性を高めた運用が実現できる比率だ。
なお、4%ルールは運用で発生する手数料や税金などは考慮されていない。
また、物価上昇率が3%であると仮定した上で設定されたルールであるため、物価上昇率が3%以上となった場合には資産が不足する恐れがある。
こうしたリスクを防ぐポイントとして以下の2点を押さえておくと良い。
- 余裕を持って資金を準備する
- インフレに強い資産を持っておく
想定以上の物価上昇や急激な金融市場の変化により、年間生活費の25倍の資金では不足するリスクがある。
年間生活費のぴったり25倍の資金ではなく、余裕を持って多めに資金を準備しておくと万が一の事態にも備えられるだろう。
また、物価が上昇する「インフレ」の状態に強い資産を持っておくというのも有効な手段だ。
株式や不動産、金などがインフレに強い資産として挙げられる。物価の上昇とともに資産としての価値が高まっていくため、インフレ時にも対応しやすい。
そしてより確実に資産を準備したい場合、プロのアドバイスを聞いてみるのも良いだろう。
60代でFIREを達成するには誰に相談するべきか?
60代でのFIREを目指す場合、投資助言を行う専門家への相談をおすすめする。
特に「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」が資産運用の相談先として最適だ。
ここでは、資産運用の専門家に相談すべき理由やIFAに相談するメリット、IFAの探し方について解説していく。
資産運用の専門家に相談すべき理由
資産運用の専門家に相談すべき理由として「最適な戦略を提案してもらえる」という点が挙げられる。
自分の状況に合ったベストな投資戦略を提案してもらえるため、スムーズにFIRE達成に向けた資産準備が行えるのだ。
本記事でも紹介した通り、FIREにはさまざまな種類があり、それぞれ必要な金額も異なる。
個人の生活費や資産状況、年齢、リスク許容度によって投資戦略も変わってくるため、自分に合った投資手法を模索していかなければならない。
投資助言を行う専門家に相談することで、目標金額を達成するために最適な投資先を提案してもらえる。
ライフプラン実現に向けた家計の見直しや投資計画の策定、保有商品の見直しまでサポートしてもらえるため、安心してFIREに向けた資産準備を行えるだろう。
60代でのFIREが目標であれば、専門家の力を借りて投資計画を立てていくことをおすすめする。
IFAをおすすめする理由
IFAは資産運用アドバイザーの一種であり、金融機関から独立した立場で顧客の資産運用をサポートすることが特徴の専門家だ。
ライフプランに基づく投資計画の策定や具体的な金融商品の提案・仲介、運用開始後の保有資産見直しなどを主な役割として担う。
IFAを推奨する理由は以下の2点だ。
- 中立な目線からの投資助言を得られる
- 長期的なサポートを受けられる
IFAは金融商品を販売する金融機関からは独立しており、あくまで顧客と金融機関を仲介する立場のアドバイザーである。
中立な立場で顧客にぴったりの商品を提案し、仲介してくれるため、安心したアドバイスを受けられることが特徴だ。
また、IFAには原則転勤や異動がないため、長期的なサポートを受けられる。
担当者が一貫した運用方針で投資助言を提供してくれる上に、ライフプランの変化に応じて柔軟に保有商品の見直し対応をしてくれる点が魅力だ。
中立な立場からベストな投資助言を長期にわたって提供してくれるIFAに相談してみよう。
IFAの探し方
信頼できるIFAをお探しの方は「資産運用ナビ」の利用をおすすめする。
「資産運用ナビ」とは、資産運用の相談先をお探しの投資家とIFAをマッチングさせるオンラインプラットフォームのことだ。
サービスの利用は非常に簡単で、フォームにあなたの資産状況やアドバイザーの希望条件を入力するだけで良い。
あとはIFAを知り尽くした「資産運用ナビ」が全国のデータベースからあなたにぴったりのIFAを抽出して紹介を行う仕組みとなっている。
紹介されたIFAのなかで気になるアドバイザーが見つかれば、そのまま面談を申し込むことが可能だ。
各IFAのプロフィールが公開されており、事前に経歴や得意分野、メインの顧客層などを確認した上で面談を申し込める。
もちろん全国47都道府県どこでも相談に対応しており、WEBや対面で面談を行える。
初回面談を何人と行っても無料となっているため、自分と相性の良いIFAをじっくり探せることもサービスの強みだ。
資産運用の相談先をお探しの方は、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用して信頼できる相談先を見つけ出そう。
60代でFIREを目指すには人生設計と資金プランが必要
FIREには大きく分けて5種類あり、それぞれ必要な金額は異なる。
2,000万円程度で達成できるサイドFIREや5億円ほどが必要なファットFIREなど、FIRE達成後の生活スタイルによって必要な金額が変わってくるため、60代でのFIREを目指す際には人生プランに応じて資金計画を立てていこう。
また、FIREの達成を目指す場合は投資助言を行う専門家への相談がおすすめだ。
特にIFAは中立な立場からベストな投資助言を長期にわたって提供しており、信頼できる相談先と言えるだろう。
オンラインプラットフォーム「資産運用ナビ」では、あなたにぴったりのIFAを無料で紹介するサービスを提供している。
ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用し、信頼できるIFAとFIREの達成を目指してみてはいかがだろうか。