林 雄紀 様

IFAの皆様に、それぞれのキャリアや投資に関する考え方、日々の業務についてをインタビューする連載コラム。

今回のIFA個人インタビューは、林 雄紀様です。

お客様の幸せのためにIFAとしてアドバイスを行っている林様。キャリアをスタートさせた証券会社では、目標に追われる日々で、お客様の幸せのことを考える時間が無かったようですが、IFAに転じたことで余裕が生まれました。今はどのようなスタイルで仕事をしているのか、伺いました。

目次

金融業界を選んだきっかけを教えてください。

何か決まったプロダクトを販売する会社の場合だと、そのプロダクトを通じてでしかお客様の役に立つことができません。

一方、お金が増えれば、お客様は好きなものを買うことができますし、旅行に出かけるなど選択肢が広がります。お客様が幸せになるように、またお客様の人生の選択肢を増やしていただけるように、資産を増やすお手伝いがしたいと思って証券会社に入社しました。

証券会社に対する最初のイメージと、実際に入ってからのギャップはありましたか。

ギャップは感じました。入社前と入社直後はお客様の資産を増やすことで、お客様に幸せになって頂こうと思っていましたが、現実は会社の目標が色濃く、入社後3年間は悩みました。優秀な人が多く、とても勉強になり証券会社には貴重な経験をさせて頂き感謝していましたが、8年間勤めて3年前に転職しました。

IFAのなかでファイナンシャルスタンダードを選んだ理由は何ですか。

前職で同僚だった人が弊社の社員にいて、声をかけてもらったのです。証券会社の営業をこれからも続けることに不満を持っていましたが、家族のことを考えるとなかなか転職に踏み切れませんでした。

しかし、IFAになればお客様第一で仕事ができますし、前職の同僚から1年近くにわたって誘われていたため、転職を決意しました。

今の仕事の内容を教えてください。

弊社はゴールベースアプローチに基づいてお客様にアドバイスをさせていただきます。まず、お客様が将来、何を目標にしていらっしゃるのか、何を実現したいと考えていらっしゃるのかを伺ったうえで、それを経済面から実現するためにはどうすれば良いのかを考えていきます。

別の言い方をすると、お客様の夢や目標に寄り添ったポートフォリオ提案を心がけています。そのため証券の運用だけではなく、保険や不動産、相続のご相談も受けます。ライフプランの総合サポートと言った方が近いかもしれません。

また弊社の特徴は、各IFAが独自に運用方法や方針を決めるのではなく、会社としてコンサルティングする体制をとっています。

最初、私や他のIFAがお客様の資産に関する悩みや目標を伺います。そのデータを基に、会社としてFSカンファレンス(会議)を行います。弊社には、私のような証券会社出身のIFAだけでなく、保険会社出身のIFAや銀行出身のIFA、さらには専門知識を持ったポートフォリオマネージャー、税理士、不動産鑑定士も所属しておりますので、様々なバックグラウンドをもつアドバイザーの意見を組み合わせて、会社として提案させていただいております。

お客様にとって最善の解決策を、会社全体でサポートするのが弊社の強みです。

お仕事のやりがいは何ですか。

自分の中で正しいと思っているご提案をして、お客様に安心してもらえるところです。また、金融機関から独立しているので、中立的な立場でアドバイスできることもやりがいのひとつです。

もちろん、自分で正しいと思っていることが正解かどうかはわかりませんが、提案に関して後ろめたさは微塵もないという点には自信があります。常に強い信念に基づいてお客様に提案しており、働くことが幸せに感じられるようになってきました。

お仕事をする上でのこだわりはございますか。

お客様に安心を提供することに、こだわりを持っています。

ご相談いただく方の多くは、運用方法や相場変動に対して強い不安を持っていらっしゃいます。したがって提案する際は、売買についてだけでなく、リスクを抑えた提案になっていることを丁寧にご説明し、ご提案させていただいております。

丁寧な対応を心がけることで、長期的に安心していただける関係を構築できるよう心掛けています。これを安心の提供と呼んでいます。

弊社は、長期的なポートフォリオ提案を基本にしているので、短期的な相場予想は行っておりません。したがって、短期で売買を楽しみたい方には正直に、他の金融商品仲介業者を紹介しています。

どのようなお客様が多いのでしょうか。

3000万円から5000万円くらいのご資産をお持ちの方が多いですね。年齢で言いますと、40代~50代の方が中心です。

どのような相談が多いのでしょうか。

老後の資産形成に関する相談です。

どのような提案が得意ですか。

積立投資とポートフォリオ提案です。

投資アイデアはどのようにして発掘していますか。

社内にポートフォリオマネージャーがおりますので、その分析を参考にしています。また、米国IFAの取組について役員の知識が豊富なので、そういった知識を社内で共有しています。

普段よく見ている媒体は何でしょうか。

QUICKで株価や速報ニュース等を見ています。

今後の金融業界はどうなっていくと思いますでしょうか。

IFAが主流になっていくと思います。IFAの中でも、顧客本位で提案できる方、幅広い資産全般のアドバイスを専門的にできる方は、生き残っていくと思います。

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