50代の資産運用実態に関する調査

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本記事では、50代の資産運用実態に関する調査結果をご紹介いたします。

調査会社:アドバイザーナビ株式会社
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2025年8月18日 〜 2025年8月20日
調査母集団:51人
アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載

アンケートサマリー
現在資産運用を行っている50代は回答者全体の約9割を占め、運用歴は10年以上と長く運用している人が最も多かった。
また、保有している金融資産の総額は「500~1,000万円未満」が3割弱と最も多く、毎月積立投資に回している金額については「1万円~3万円未満」という回答が最も多くみられた。
50代におすすめの資産運用として「投資信託」や「株式」が多く挙げられた。

目次

資産運用の実態について

まずは、50代の資産運用状況に関する調査結果を紹介する。

現在、資産運用を行っていますか?

はい:88.2%
いいえ:(過去に経験がある):7.8%
いいえ:(一度も経験がない):3.9%

「現在、資産運用を行っている」と回答した人は88.2%となり、「いいえ」と回答した人の中でも「過去に経験がある」と回答した人が7.8%で回答者の9割以上が資産運用の経験があることがわかった。

また、「一度も経験がない」という人は3.9%と僅かだった。

資産運用歴はどのくらいですか?

1位:10年以上
2位:5~10年
3位:3~5年

「10年以上」が38.8%と最も多く、「5~10年」(24.5%)「3~5年」(18.4%)と続いた。

また、「1年未満」と回答した人は僅か2.0%に留まった。

資産運用を始めたきっかけは何ですか?

1位:年金や貯蓄への不安
2位:メディア(新聞・テレビ・インターネット)の情報を見て
3位:友人・家族の影響

「年金や貯蓄への不安」と回答した人が69.4%で圧倒的に多かった。

そのほか「メディア(新聞・テレビ・インターネット)の情報を見て」(12.2%)「友人・家族の影響」(8.2%)と続いた。

現在の主な運用目的は何ですか?

1位:資産を増やし、余裕のある生活を送りたいから
2位:老後の生活費を確保するため
3位:資産を減らさず維持・防衛するため

「資産を増やし、余裕のある生活を送りたいから」が35.6%で最も多かったが、「老後の生活費を確保するため」も33.3%と僅差で続いた。

また、「資産を減らさず維持・防衛するため」という回答も2割程度集まった。

いくら投資している?

次に、50代がいくら投資にお金を回しているのかを紹介する。

あなたが保有している金融資産の総額を教えてください。
(預貯金、株式、投資信託、保険などを含めたすべての金融資産を対象)

1位:500~1,000万円未満
2位:3,000万円以上
3位:100~300万円未満、300~500万円未満、1,000~1,500万円未満、1,500~2,000万円未満

「500~1,000万円未満」が25.5%で最も多く、これに「3,000万円以上」が13.7%で続いた。

また、これに「100~300万円未満」「300~500万円未満」「1,000~1,500万円未満」「1,500~2,000万円未満」が11.8%と同率で続いた。

毎月、積立投資に回している金額はどのくらいですか?

1位:1万円~3万円未満
2位:投資はしていない
3位:3万円~5万円未満

「1万円~3万円未満」が35.6%で最も多かった。

また、「30万円以上」と回答した人も6.7%と1割弱いた。

おすすめの資産運用は?

ここでは、50代がどんな商品に投資しているのかと、おすすめの運用方法についてのアンケート結果を紹介する。

現在、どのような金融商品を保有していますか?

1位:預貯金、投資信託
2位:株式
3位:外貨預金、ETF・REIT

「預貯金」と「投資信託が66.7%と同率で最も多く、「株式」も64.4%と僅差でこれに続いた。

また、「外貨預金」や「ETF・REIT」も一定数の回答があった。

投資商品を選ぶ際に最も重視する点は何ですか?

1位:安定性(リスク)
2位:収益性(期待リターン)
3位:手数料

「安定性(リスク)」が53.3%で最も多く、「収益性(期待リターン)」が37.8%で続いた。

また、「手数料」も6.7%と3番目に多かった。

あなたが思う、同年代におすすめの投資先はどれですか?

1位:投資信託
2位:株式
3位:円建て債券

「投資信託」が51.1%で圧倒的に多く、「株式」が22.2%でこれに続いた。

また、「円建て債券」が13.3%と3番目に多かった。

なぜその投資先がおすすめなのか、その理由を教えてください。

男性 50代後半

「投資信託」をおすすめ
S&P500やオルカンなど主にアメリカのインデックスに連動した投資信託であれば長期・積立・分散が比較的簡単に行えるため。

女性 50代後半

「投資信託」をおすすめ
一つの商品で国内外の株式や債券に分散投資ができ、大きな失敗をしにくいのが魅力です。専門家が運用してくれるため、忙しい同年代でも始めやすいと思います。

男性 50代前半

「株式」をおすすめ
株式でも、日本株をおすすめしたいと思います。理由は長らく続いたデフレから脱却してインフレが加速してきました。こういった場合は、株式が有利だと思います。特にNISAの活用をおすすめします。

女性 50代後半

「株式」をおすすめ
株主優待制度を利用すると、株に関する知識があまりなくても、自分が楽しみながらベネフィットも得られると思う。

男性 50代前半

「円建て債券」をおすすめ
為替相場の影響を受けずに定期的に償還金を受け取れることと、基本的に満期まで維持できれば投資した原本が戻ってくるので、利率のよい貯金と同じなこと。

投資の失敗談について

最後に、50代の人が実際に経験した投資での失敗談を紹介する。

どのような失敗があるのか事前に把握し、同じ失敗を避けよう。

あなたが経験した投資の失敗とは、どのような状況でしたか?

1位:【損切りできず】「いつか価格はもどるはず」と期待して保有した結果、さらに損失が拡大した
2位:【高値掴み】人気が出て価格が上がっているときに買い、その後の下落で大きな損失を出した
2位:【知識不足】よく理解していない商品(FX・仕組みが複雑な投資信託・デリバティブなど)に手を出した
3位:【狼狽売り】一時的な価格下落に慌ててしまい、冷静さを失って売却した

最も多かった回答は「【損切りできず】「いつか価格はもどるはず」と期待して保有した結果、さらに損失が拡大した」で、39.2%だった。

また、「【高値掴み】人気が出て価格が上がっているときに買い、その後の下落で大きな損失を出した」や「【知識不足】よく理解していない商品(FX・仕組みが複雑な投資信託・デリバティブなど)に手を出した」という回答も23.5%と一定数みられた。

投資で失敗したときの状況について詳しく教えてください。

女性 50代後半

メディアで話題のバイオ関連株に手を出しました。株価が急騰しているのを見て乗り遅れたくないと焦って購入。一時は利益が出ましたがもっと上がるはずと欲を出し、売り時を逃してしまいました。その後株価は急落。いつか戻るはずと信じて損切りできず、結局半値以下で売却する羽目になり、感情的な投資の怖さを痛感しました。

男性 50代前半

アメリカの雇用統計の結果を受けて相場が大きく下落したのですがその時にすぐに戻るだろうと思い込み持ち続けたところ、さっぱり戻ることなくさらに大きな損失となってしまいました。

男性 50代後半

株価が上昇しているのに、それに乗れていない自分に焦りを感じ、かなり割高になったところで我慢しきれずに高値掴みをしてしまったことが何度かあります。

男性 50代後半

雑誌やインターネットで「この株は将来性がある」「今が買い」などの言葉に釣られて、分析もせずに購入したがその時がピークだった。待てば戻るだろうと根拠のない理由で保有していたが戻らず塩漬け状態になった。そして損切した。

女性 50代前半

初心者の頃に大きく下落したタイミングで狼狽売りしてしまいました。その後その株は半年ほどで元の値段に戻ってしまい、失敗したなと後悔しました。

アンケート回答者の詳細データ

回答者の性別

回答者の年齢

この記事を書いた人

資産運用メディア編集部は、初心者から上級者までが「将来に備える確かな運用判断」を得られるよう、公的統計や最新市場データに加え、自社アンケートを基に中立的な情報を発信しています。記事は資産運用アドバイザーと投資家を結ぶプラットフォーム「資産運用ナビ」を運営するアドバイザーナビ株式会社が監修。おすすめの資産運用やおすすめのIFAなど、読者が自身に最適な資産運用の相談先を見つけることができるよう、適切な情報発信に努めている。