資産3,000万円の運用実態に関する調査

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本記事では、2025年8月に行った資産3,000万円の運用実態に関する調査結果をご紹介いたします。

調査会社:アドバイザーナビ株式会社
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2025年8月18日 〜 2025年8月19日
調査母集団:49人
アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載

2025年8月度・アンケートサマリー
金融資産が3,000万円以上ある人は、主に「老後資金準備」や「資産拡大」を運用の目的としており、運用している商品は「株式」や「投資信託」が多かった。
また、投資先を選ぶ際に重要視していることとして「安定性(リスク)」が最も多く約5割となり、「収益性(期待リターン)」と回答した人(約4割)の割合を上回った。
運用時に目標にしている利回りは「4~6%未満」との回答が最も多く、6%未満程度を目標としている人が多数みられ、また、過去1年間の運用成績は多くの人が「プラス」で「マイナス」と回答した人は僅かだった。
運用で失敗した経験として「高値掴み」や「損切りできなかったこと」などが多く挙げられた。

目次

資産運用の実態について

まずは、金融資産が3,000万円以上ある人がどのように運用しているのか、アンケート結果を紹介する。

運用している金融商品を教えてください。

1位:株式
2位:投資信託
3位:外貨建て債券、ファンドラップ

「株式」が51.0%と過半数で最も多く、次いで「投資信託」(28.6%)が2番目に多かった。

そのほか、「外貨建て債券」「ファンドラップ」などの回答も一定数みられた。

資産運用における投資先の選び方

次に、資産3,000万円の運用において投資先をどのように選択しているのかを紹介する。

投資先を選ぶ時に重要視していることは何ですか?

1位:安定性(リスク)
2位:収益性(期待リターン)
3位:流動性(換金しやすさ)

「安定性(リスク)」が46.9%で半数近くとなり、次いで「収益性(期待リターン)」が38.8%となった。

また、「流動性(換金しやすさ)」は6.1%と少数だった。

運用の主な目的を教えてください。

1位:老後資金準備
2位:資産拡大
3位:生活費の補填

「老後資金準備」が57.1%で過半数となり圧倒的多かったが、「資産拡大」も24.5%となり、多く回答を集めた。

また、「生活費の補填」(16.3%)や「住宅購入資金」(2.0%)という回答も一定数みられた。

運用時に想定している投資期間はどのくらいですか?

1位:10年以上
2位:1~5年
3位:5~10年

「10年以上」が46.9%と最も多く、約5割を占めた。

また、これに「1~5年」(26.5%)、「5~10年」(20.4%)と続いた。

運用時に目標にしている利回りは何%ですか?

1位:4~6%未満
2位:2~4%未満
3位:2%未満

「4~6%未満」が36.7%で最も多く、次いで「2~4%未満」(32.7%)、「2%未満」(14.3%)と続いた。

また、「8%以上」と回答した人は6.1%と少数だった。

過去1年間の実際の運用成績を教えてください。

1位:±5%未満
2位:+10%~+20%未満
3位:+5%~+10%未満

±5%未満」が42.9%で最も多く、「+10%~+20%未満」が20.4%、「+5%~+10%未満が16.3%と続いた。

資産運用における失敗談・悩み

最後に、資産3,000万円の運用での失敗談や悩みを紹介する。

過去に運用で「失敗した」経験を教えてください。

1位:【高値掴み】人気が出て価格が上がっているときに買い、その後の下落で大きな損失を出した
1位:【損切りできず】「いつか価格はもどるはず」と期待して保有した結果、さらに損失が拡大した

2位:【狼狽売り】一時的な価格下落に慌ててしまい、冷静さを失って売却した
3位:【利益を逃す】利益が出ていたのに「もっと上がるはず」と欲を出し、売り時を逃して利益を減らした
3位:【知識不足】よく理解していない商品(FX・仕組みが複雑な投資信託・デリバティブなど)に手を出した

「【高値掴み】人気が出て価格が上がっているときに買い、その後の下落で大きな損失を出した」と「【損切りできず】「いつか価格はもどるはず」と期待して保有した結果、さらに損失が拡大した」との回答が共に20.4%で最も多かった。

また、「【狼狽売り】一時的な価格下落に慌ててしまい、冷静さを失って売却した」との回答も14.3%で一定数みられた。

3,000万円を運用する上でも1番の悩みや課題は何ですか?

男性 50代前半

3,000万といっても投資で失敗すれば簡単にとんでしまう為に安定した銘柄を買うようにしています。ただ安定している反面儲けも少ないので、運用益の少なさが悩みです。

女性 40代前半

家族との運用方針のすり合わせは難しい問題です。価値観や時代の感覚もあるので、数字ベースでは話し合いが難しいこともあります。

男性 40代前半

マイナス収支にならないよう安定した運用方法や社会や経済情勢の見極め、そのための情報収集する時間が少ないこと。また、買い時、売り時のタイミングがいまだに難しい。

女性 50代前半

現在25%程度投資をしているが、もう少し投資してもいいかどうか迷っている。年齢的な事や不安定な世界情勢でどんな投資がリスクを抑えて、かつリターン率が高いものを考えるのが悩みどころです。

男性 30代後半

3,000万円を運用する上での一番の悩みは、元本を減らさずに安定した収益を得られる方法が限られている点です。リスクを取りすぎるのも不安で、どの程度分散投資すべきか判断が難しいと感じています。

アンケート回答者の詳細データ

回答者の性別

回答者の年齢

この記事を書いた人

資産運用メディア編集部は、初心者から上級者までが「将来に備える確かな運用判断」を得られるよう、公的統計や最新市場データに加え、自社アンケートを基に中立的な情報を発信しています。記事は資産運用アドバイザーと投資家を結ぶプラットフォーム「資産運用ナビ」を運営するアドバイザーナビ株式会社が監修。おすすめの資産運用やおすすめのIFAなど、読者が自身に最適な資産運用の相談先を見つけることができるよう、適切な情報発信に努めている。