カードローンを利用したいと考える時、必ずぶつかる壁が審査だ。審査に落ちれば、借入するどころか契約すらできず困ってしまう。
メガバンクの1つでサポート体制が整っており、信頼度の高い三井住友銀行が取り扱うカードローンの審査は、厳しいものなのだろうか。
この記事では三井住友銀行カードローンの審査基準・流れを中心に、審査通過のために知っておきたい情報を解説する。
申込時の参考にしてほしい。
三井住友銀行カードローンの審査は厳しい?
カードローンの利用を初めて検討する方も2社目のカードローンを契約したい方も、借入するにはまず審査に通る必要がある。
審査はカードローン会社が独自に行っているもので、自社あるいは保証会社、またはその両方の審査に通過しなければならない。
銀行が取り扱うカードローンは、消費者金融のカードローンと比べると審査が厳しい傾向にある。
これは、三井住友銀行カードローンに限ったものではない。
なぜなら、2017年以降の銀行カードローンでは過剰な貸付をしないために、審査の厳格化が義務づけられたからだ。
また、銀行カードローンは銀行法に則って貸付を行っている。
銀行法では業務の適正性・財務の健全性が求められ、主に反社会的勢力の排除が重視される。
そこで、申込者に反社会的勢力とのつながりがないかを確認するため、警視庁データベースへの照会が必ず行われる。
この点でも丁寧な審査が必要になると言えるのだ。
さらに銀行カードローンの審査が厳しいといえる理由は、消費者金融カードローンと比べて金利が低い点にもある。上限金利を比較してみよう。
上限金利を比較 | |
銀行カードローン | 消費者金融カードローン |
年14.0%台 | 年18.0%前後 |
約4.0%もの差があれば、月々の返済負担に大きな影響を与えるだろう。
銀行カードローンは金利を低く設定し利用しやすくする代わりに、審査を厳しくして契約者をより慎重に選んでいるのだ。これは銀行・利用者双方のためだ。
審査の厳しさに関して、カードローン会社は詳細を明かしてはいない。
とはいえ、三井住友銀行カードローンも厳正な審査を行っているといえる。
金利 (実質年率) | 年1.5%~年14.5% |
---|---|
審査時間 | 最短当日 ※申込完了後の確認事項や本人確認書類の提出状況によって異なる場合もございます。 |
融資速度 | 最短当日 ※申込完了後の確認事項や、本人確認書類の提出状況によっては異なる場合もございます。 |
無利息期間 | なし |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
収入証明書 | 50万円を超える場合に必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満20歳~満69歳以下 |
担保・保証人 | 不要 |
三井住友銀行カードローンを借りられる基準は?
カードローンの審査に通過するためには、審査基準をクリアしていなければならない。
提供会社によって基準は異なるが、概ね重要なポイントは共通している。
ここでは、一般的なカードローンの審査通過に欠かせない5つの審査基準を解説しよう。
自分が基準に適しているかどうか考えてみてほしい。
信用情報に傷がない
カードローンの利用者として重要な資質は、過去に金融トラブルを抱えていないことだ。
審査の際には必ず申込者の信用情報がチェックされる。信用情報とはローン・クレジットカードの契約・利用履歴のことを指す。
内容に応じて国が指定する信用情報機関に登録され、一定期間保存される。
特に長期にわたる支払遅延・返済滞納などのトラブルがある場合、返済状況の項目に「異動」と記録されてしまう。
これが信用情報に傷がついた状態だ。信用情報に傷があると銀行側は今後の返済も滞納されるリスクがあると考える。
そのため、信用情報に傷がないことは非常に重視される。
安定した収入がみられる
三井住友銀行カードローンの申込条件には、「原則安定したご収入のある方」項目がある。
また、年金収入のみの方は利用できない。継続した安定収入がなければ返済が滞る可能性がある。
それに加えて、返済負担が家計を圧迫して通常の生活もままならなくなる危険もある。
銀行・利用者双方の負担が大きくならないよう配慮しているため、申込者本人に安定した収入があることが必須条件となるのだ。
返済能力が見込める
申込者に返済する意思があっても、実際に返済能力がなければ返済される保証はない。
そのような人物と契約するのは、銀行にとってリスクが大きすぎる。
そこで申込内容として記載された職業・勤務先・勤続年数などの属性を精査し、十分な返済能力が見込めるかどうかが審査される。
また、年齢も返済能力に関わるポイントだ。三井住友銀行カードローンの申込可能年齢は、満20歳以上満69歳以下である。
60代で安定した収入を得ていても、今後退職・病気などの理由から収入が得られなくなる可能性がある。
そのため、返済能力が見込める方のほうが審査に通過しやすいと言えるだろう
申込者に返済する意思があっても、実際に返済能力がなければ返済される保証はない。
そのような人物と契約するのは、銀行にとってリスクが大きすぎる。
そこで申込内容として記載された職業・勤務先・勤続年数などの属性を精査し、十分な返済能力が見込めるかどうかが審査される。
また、年齢も返済能力に関わるポイントだ。三井住友銀行カードローンの申込可能年齢は、満20歳以上満69歳以下である。
60代で安定した収入を得ていても、今後退職・病気などの理由から収入が得られなくなる可能性がある。
そのため、返済能力が見込める方のほうが審査に通過しやすいと言える。
提出した書類などが正確であること
提出書類に不備がなく正確に記載されていることも大切だ。正確な書類からは申込者の几帳面さ・慎重さが窺え、信用に足る人物であると好印象を与えられる。
当然のことだが、どうしてもカードローンを利用したいと思っても虚偽の申告をしてはならない。
嘘は必ず明るみに出て、決して審査を通過できないからだ。故意ではない入力ミス・誤字脱字であっても、一様に不正確な書類と見なされてしまう。
申込を行う前によく確認して間違いがないか確認しよう。
収入に見合った借入希望額であること
カードローンの申込時には借入希望額を申告する。
この借入希望額が大きく収入に見合っていないと、返済する意思がないと見なされてしまうだろう。
消費者金融カードローンは貸金業法に基づき、「年収3分の1を超える貸付をしてはならない」総量規制のルールのもとに貸付される。
銀行法が適用される銀行カードローンは、本来総量規制の対象とはならない。
ただ、過剰な貸付を避けるために自主的な規制ラインを設けている場合が多い。
三井住友銀行でも独自に総量規制に相当する規制を設けている。そのため、収入・借入希望額のバランスが確認されるのだ。
三井住友銀行カードローンの審査落ちについてさらに知りたい方はこちら。
三井住友銀行カードローンの審査の流れは?
カードローンの利用を決めたなら、あらかじめ融資の流れを知っておくとスムーズに利用できるだろう。
審査への準備もしっかり整えられるはずだ。
三井住友銀行カードローンで契約し融資を受けるまでの流れを、4つのステップごとにチェックしよう。
申込を行う
最初のステップは申込だ。三井住友銀行カードローンの申込方法は、Web・ローン契約機・電話の中から選択できる。
なお、三井住友銀行の普通預金口座を持っている方は24時間Web完結が可能になる。普通預金口座がない場合は本人確認をオンラインですればWEB完結が可能だ。※ご契約後にローン専用カード等を自宅へ郵送。
なお、ローン契約機でローン専用カードを受け取る場合、もしくはカードレスを選択される場合は郵送物はない。
さらに、三井住友銀行の普通預金口座を持っている場合は通常よりも少ない入力内容で申込ができるので、おすすめである。
また、Web申込の場合は、公式サイトの新規申込ボタンから必要事項を入力して送信するだけで申込が完了する。
ローン契約機から申込する場合は、ローン契約機のタッチパネルを使用して本人情報を入力する。
電話申込なら必要項目をオペレーターに回答しよう。
必要書類提出
申込が完了したら、次は必要書類を提出する。
すべての申込者に求められるのは本人確認書類であり、以下のような書類が有効である。
- 運転免許証
- 個人番号カード
- パスポート
- 住民基本台帳カード(顔写真付き)の本人確認書類いずれか
別途、他の本人確認書類またはお申込み金額が50万円を超える場合は、収入証明書が必要になるケースもある。
そのため、提出が求められている書類をよく確認して準備しよう。
Web・電話申込の方は、書類提出サービスで必要書類の写真を撮影してWebからの提出が可能だ。
操作が苦手な場合は郵送でも提出できる。
ローン契約機から申込の方は本人情報を入力後、備付のスキャナーで本人確認書類の読込を行う必要がある。
その後、申込書に必要事項を記入して申込が完了する。
この時、申込に適した書類を提出できているか、アップロードした画像が鮮明であるかを提出前に再度確認しておこう。
失敗することを防ぐことができるだろう。
審査
申込・必要書類提出後に審査が始まる。
三井住友銀行カードローンの審査は、保証会社のSMBCコンシューマーファイナンス株式会社と三井住友銀行が行う。
前述したような審査基準に基づいて申込内容・提出書類が調査される。
その後、独自の基準でスコアリングした総合的な結果により審査結果が決定される。
審査は最短当日で完了するとされている。申込内容及び申込状況によっては翌営業日以降になる場合もあるが、数日以内には結果が得られるようだ。
口座開設完了・契約内容をメールで連絡
審査に申し込んでからしばらくすると、審査結果・契約内容がメールもしくは電話で通知される。
普通預金口座を持っていれば、お手持ちのキャッシュカードをローンカードとしても利用できる。
カードレスを選択した場合もカード発行を待たずに利用できる。※三井住友銀行の普通預金口座をお持ちでない方、またWEBよりお申込みのお客さまで、本人確認をオンラインで行った場合に限り「カードレス」の選択が可能
ローン専用カードを希望する場合、ローン契約機で発行手続きをするとスムーズだ。
WEBから申込し、審査通過後ローン契約機にてカード発行を行うことで借入までの時間を短縮できるのでおすすめだ。
三井住友銀行カードローンの厳しい審査に通らなかった原因とは?
自分自身ではカードローンの審査に問題なく通過できると考えて申込をしてみても、審査に通過できなかったケースは多い。
三井住友銀行カードローンの審査に通らなかった場合、その原因はどこにあるのだろうか。
考えられる3つの原因を取り上げる。
信用情報の問題
カードローンの審査に落ちる原因として多くみられるのは、信用情報の問題だ。
過去に金融トラブルがあったために信用情報に傷がついていたのかもしれない。
ローン商品・クレジットカードの返済を2〜3ヶ月以上滞納している場合は確実に信用情報の傷となる。
また、回数・期間も審査結果に大きく影響する。さらに、他社のローン・クレジットカードの審査に落ちたことも信用情報に登録される。
その情報が審査で不利に働いたとも考えられるだろう。
収入の不足
三井住友銀行が求める安定した収入を満たしていないことも考えられる。収入が少ないのに、無理な借入希望額を申告していないか確認しよう。
自分に返済能力があるかについては、毎月の返済額が返済に充てられる金額よりも小さいかどうかでチェックできる。
返済に充てられる金額は、毎月の収入から必要な生活費を差し引いた金額である。そして、返済額には借入希望額に設定されている利息も必ず加算しよう。
バランスを比べてみて返済に充てられる金額の方が小さいことがわかったら、収入不足で審査に落ちた可能性が高いといえる。
他の借入が多い
総量規制のルールは1社からの借入だけでなく、借入総額に適用される。三井住友銀行でもすべての借入状況を確認されている。
申込時点で他社からの借入が多いと、その分借入できる金額が少なくなる。すると、借入希望額を少なく申告していても基準をオーバーしてしまうのだ。
借入額の基準は銀行によって異なる。現在の借入総額に借入希望額を加えた総額が年収3分の1を下回るとしても、審査に通過できるとは限らない。
三井住友銀行カードローンの厳しい審査に関して気を付けたいことは?
カードローンの審査は、結果が出るまでどうなるかはわからない。しかし、審査を受ける以上はできる限り通過する確率を高めておきたいと思うだろう。
三井住友銀行カードローンの審査を受けるにあたり、気を付けておくべき3つのポイントを解説する。
申込前に必ず確認しておこう。
他社からの借入は減らすか完済しておく
三井住友銀行カードローンへ申込をする時点ですでに他社からの借入があるなら、返済する必要がある。
他に借入があること自体はさほど問題ではないが、多く借入していると返済不能に陥りやすいと判断されやすい。
銀行の審査に悪影響が出る可能性は高いだろう。また、借入額が大きい場合は、借入総額が総量規制及び銀行の基準を超えやすい。
事前に借入状況を整理して、新たな申込・審査に備えよう。
年収より大きい額は借りられない
繰り返し取り上げているように、カードローンの審査は年収とのバランスが非常に大切である。
貯金が多いとしても、年収より大きい額の借入は不可能だ。
申込の際は本当に借入したい金額ではなく、借入総額が年収の3分の1に収まる範囲で借入できる金額を申請すると良い。
また、自営業・フリーランスのように毎月の収入が変動しやすい職種の場合は年収にも波が出る。
これらの職業の方は、特に借入希望額への注意が必要である。
勤続年数は1年以上だと借りやすくなる
三井住友銀行カードローンでは勤続年数の規定はない。
ただ、同じ会社で長く働いている方が今後も安定して収入を得られると判断されやすい。
一方、入社・転職したばかりだと得ている収入がまだ少ないことから、見込み年収が実際より少なく見積もられてしまう。
これは、会社員であれアルバイト・パートであれ同じだ。
スムーズな審査通過を目指すのであれば、申込は勤続年数が1年以上経過してからにしよう。
三井住友銀行カードローンの審査に落ちる理由についてさらに知りたい方はこちら。
三井住友銀行カードローンの厳しい審査では在籍確認はどう行われるの?
カードローンではより厳正に審査を行うため、審査時に在籍確認が行われることがある。
銀行のカードローンでは特にその傾向が強い。三井住友銀行カードローンの在籍確認はどのように行われるのか確認しておこう。
審査通過のためにも知っておきたい2つの情報を紹介する。
電話で職場に連絡をするのが一般的
在籍確認とは、申込者が申告した職場で間違いなく働いているかどうかを確認するためのものだ。
これは返済能力の有無を確かめるために行われる。そのため、電話で職場に連絡をするのが一般的である。
通常、申込書で申告された職場の代表者番号に電話がかかってくるだろう。
また、在籍確認の際は三井住友銀行の銀行名でかかってくる。カードローンの在籍確認であることは知られにくいため安心だ。
電話での在籍確認が難しい方はあらかじめ三井住友銀行オペレーターに相談しておこう。
勤務を証明する書類での在籍確認が認められるケースもあるのだ。
本人が電話に出なくても在籍確認ができれば大丈夫
在籍確認は審査通過に重要である。そのため、電話に出られないと審査に落ちてしまうのではないかと不安になるかもしれない。しかし、安心してほしい。
なぜなら必ずしも本人が出る必要はないためだ。
在籍確認はあくまで、申込者がその職場に在籍していることを確認するためのものである。
たとえば、電話の対応者が「◯◯(申込者)はただ今席を外しております/本日はお休みしております」と回答しても良い。
在籍確認は完了した扱いとなる。
とはいえ、会社によっては個人情報保護の観点から、社員情報を伝えたり取次を行ったりしない場合もあるだろう。
そのような場合には、所属する部署の代表者番号だけでなく、内線番号も申告しておくと良い。
また、数日間電話に出やすい状況で申込をするのもおすすめだ。
三井住友銀行カードローンの審査結果が不安な場合どうすればいい?
審査結果が不安であれば、信用情報を開示してみよう。
信用情報機関に登録されている情報は、本人であれば情報開示請求制度を利用して確認できる。
ローン・クレジットカードの情報はCICもしくはJICC、メガバンクとの取引はKSCに開示請求をしておこう。
自分の信用情報に傷がないか確認することができる。
また、三井住友銀行の公式サイトにある返済シミュレーションを活用すると、返済額の計算がしやすい。
返済できるか心配な方は、事前に試しておくようにしよう。
返済シミュレーションでは、月々の返済額・返済期間・返済総額を簡単に調べられる。
その結果を自分の収入・生活状況と比べバランスをチェックしよう。
信用情報・返済能力に問題があると感じたら、今は申込をするべき時ではないといえる。
しばらく時間を置いて状況を整えてから挑戦してみてほしい。
三井住友銀行カードローンの厳しい審査では収入証明書を提出すると通過しやすい?
カードローンの申込では、収入証明書の提出が必要になるケースがある。
では、実際の収入状況を示せる収入証明書を提出すれば、審査に有利になるのだろうか。
まず、収入証明書の提出が必要になるのは、50万円を超える借入を希望する場合だ。
本人確認書類に加えて、以下のような書類の提出を求められる。
- 源泉徴収票
- 税額通知表
- 所得証明書
- 確定申告書
- 給与明細書(発行日が3カ月以内のもの)+ 賞与明細書(発行日が直近1年以内のもの)
- 納税証明書
スムーズな審査には事前準備が重要である。
用意した書類が認められない場合に備えて、申込前にいくつか書類を用意しておこう。
三井住友銀行カードローンの審査は厳しいかについてさらに知りたい方はこちら。
三井住友銀行カードローンの厳しい審査に通過するために
この記事では、三井住友銀行カードローンの審査について詳しく解説した。契約者を厳正に選ぶために厳しい審査を行っているとわかっただろう。
審査に通過するためには、申込前の備えが重要である。信用情報の開示・返済シミュレーション・必要書類の準備などは早めに行おう。
不安がある場合は、少し立ち止まって自分の状況を再度振り返ることも大切だ。事前準備と冷静な気持ちが審査通過の鍵である。