カードローンは、手軽に必要な資金を調達できる便利な手段である。しかし、カードローンを利用した場合、必ず返済をしなければならない。
カードローンを賢く利用するためには、返済方法や返済の仕組みについて理解しておくことが重要である。
ここでは、みずほ銀行カードローンの返済について詳しく解説する。
現在カードローンを利用している方だけでなく、これからカードローンの利用を検討している方も、ぜひ参考にして欲しい。
みずほ銀行カードローンの返済額はいくら?
みずほ銀行カードローンの返済額は、毎月10日時点の利用残高に基づき、翌月の返済額が決定する。
また、契約内容によっても返済額は異なるため、事前の確認が必要だ。
ここでは、利用限度額が10万円以上100万円未満の借入を例に、金利14.0%での返済シミュレーションを行う。
毎月の最低返済額・返済回数・総返済額・支払利息がどのように変動するかについて解説するので、借入をする際の参考にしてほしい。
借入残高が10万円以下の場合
借入残高が10万円以下の場合、毎月の最低返済額は2千円だ。
カードローンで10万円を借入した場合、毎月2千円ずつ返済すると、完済するまでに78回かかることになる。
返済総額は15万3,673円であり、その内の利息額は5万3,673円である。
借入残高が40万円超50万円以下の場合
借入残高が40万円超から50万円以下の場合、毎月の最低返済額は1万円だ。
カードローンで50万円を借入した場合、毎月1万円ずつ返済すると、完済するまでに79回かかることになる。
返済総額は76万8,852円であり、その内の利息額は26万8,852円である。
借入残高が90万円超100万円以下の場合
借入残高が90万超から100万円以下の場合、毎月の返済額は2万円だ。
カードローンで99万円を借入した場合、毎月2万円ずつ返済すると、完済するまでに78回かかることになる。
返済総額は151万3,197円であり、その内の利息額は52万3,197円である。
みずほ銀行カードローンの最低返済額について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてほしい。
みずほ銀行カードローンの返済の種類は?
みずほ銀行カードローンに限らず、カードローンの返済方法には、主に以下の3つの方法が挙げられる。
- 約定返済
- 繰上返済
- 一括返済
ここではみずほ銀行カードローンにおける上記の返済方法について解説をするので、返済時の参考にしてほしい。
約定返済
約定返済とは、契約によって定められた返済日に、毎月一定の金額を返済する方法だ。
みずほ銀行カードローンでは、毎月10日時点の借入残高に応じて返済額が決定し、翌月の10日にその金額の返済が行われる残高スライド方式が採用されている。
返済日に支払いが遅延した場合は、返済が滞った期間に応じて遅延損害金が発生する。
みずほ銀行では、借入時の金利に関わらず、一定の遅延損害金利率が借入残高に対して適用されるのだ。
遅延損害金は、「借入残高×遅延損害金利率×支払い日から送れた日数÷365日」で算出できる。
みずほ銀行カードローンが定める遅延損害金利率は19.9%であるため、返済が滞らないように、口座の残高不足に注意が必要だ。
繰上返済(任意返済・臨時返済・随時返済)
繰上返済とは、毎月の返済額とは別に、まとまった金額を追加で返済する方法である。任意返済・臨時返済・随時返済とも呼ばれる。
繰上返済はすべて元金のみに充てられるため、その分の支払利息が減り、返済総額を効率的に減らすことが可能だ。
家計に余裕がある場合は、繰上返済の検討をおすすめする。
みずほ銀行カードローンの繰上返済は、ATMかみずほダイレクトを利用して行える。
夜間などATMが利用できない時間帯もあるが、みずほダイレクトならば24時間返済が可能だ。
ただし、繰上返済を行った場合でも、毎月10日に借入残高に応じた約定返済は行われる。
また、貸越利息を含めた貸越残高を全額清算する場合は、店舗での手続きが必要である。
一括返済
一括返済とは、利息を含む借入した全額を一度にまとめて返済する方法である。
一括返済をすることで、約定返済で毎月返済するよりも借入期間が短くなり、返済総額を少なくできるメリットがある。
みずほ銀行カードローンで一括返済をする場合は、みずほ銀行店舗で手続きをするのが一般的だ。
また、カードローン専用型カードもしくはキャッシュカード兼用型カードと、本人確認書類が必要である。
みずほ銀行店舗に来店する以外の方法では、ATMやみずほダイレクトを利用して借入金額の繰上返済を行い、その後にカードローン専用ダイヤルで利息の清算手続きをすることもできる。
みずほ銀行カードローンの利息だけの返済について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてほしい。
みずほ銀行カードローンの返済の仕方
みずほ銀行カードローンの返済は、主に以下の3つの方法で行われている。
- 自動引き落としによる約定返済
- ATMによる繰上返済
- スマホアプリによる繰上返済
それぞれの返済方法にはメリットや注意点がある。ここでは、それぞれの返済方法について解説する。
約定返済は自動引き落とし
みずほ銀行カードローンの約定返済は、自動引き落としにて行われる。自動で引き落としがされるため、返済の手間がかからないのがメリットだ。
ただし、引き落としは返済日当日の夜間であるため、返済日の前日までに返済額以上の金額を返済用口座に入金しておく必要がある。
ATMによる任意返済
ATMでの繰上返済は、みずほ銀行ATM以外にも、イーネット・ローソン銀行・セブン銀行などのコンビニATMからも行える。
カードローン専用型カードの場合は、ゆうちょ銀行のATMも利用が可能だ。
ATMを利用する際の注意点は、時間帯によっては手数料が発生する場合があることだ。
また、貸越残高が印字されるのはみずほ銀行ATMのみであり、それ以外のATMでは取引後のカードローン残高が印字される。
みずほダイレクトによる任意返済
みずほ銀行カードローンでの繰上返済は、ATMによる返済以外にもみずほダイレクトから返済ができる。
みずほダイレクトでは、パソコンやスマートフォンから原則24時間返済が可能で、手数料もかからないのがメリットだ。
ただし、利用するにはカードローン口座をみずほダイレクト利用口座に登録する必要がある。
みずほ銀行カードローンの返済方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてほしい。
みずほ銀行カードローンの任意返済が可能なATM
みずほ銀行カードローンでは、ATMでの繰上返済が可能である。
みずほ銀行ATM以外にも複数のATMを利用できるが、利用可能な取引内容・手数料・利用時間がそれぞれ異なるため、事前の確認が必要だ。
ここでは、みずほ銀行カードローンで利用可能なATMについて、利用可能な取引内容・手数料・利用時間について詳しく解説する。
以下に比較表を記載したため、ATMを利用する際はこの表を参考にしてほしい。
ATM | 返済 | 手数料 | 利用時間 |
---|---|---|---|
みずほ銀行ATM | ○ | 0円~220円 | 月曜日は7時~24時 火曜日~金曜日は終日 土曜日は0時~22時 日曜日は8時~21時 |
ゆうちょ銀行ATM | ○ ※カードローン専用型カードのみ | ー | 月曜日~金曜日は7時~21時 土曜日と日曜日は9時~17時 |
イーネットATM | ○ | 110円~220円 | 月曜日~金曜日は終日 土曜日は0時~22時 日曜日は8時~24時 |
ローソン銀行ATM | ○ | 110円~220円 | 月曜日~金曜日は終日 土曜日は0時~22時 日曜日は8時~24時 |
セブン銀行ATM | ○ | 110円~220円 | 月曜日~金曜日は終日 土曜日は0時~22時 日曜日は8時~24時 |
みずほ銀行ATM
みずほ銀行ATMでは、キャッシュカード兼用型カードとカードローン専用型カードの両方に対して、ATMでの繰上返済が可能だ。
利用時には110円から220円の手数料が発生するが、平日の8時45分から18時までは無料で利用ができる。
手数料をかけずにATMを利用したい場合は、平日の日中にみずほ銀行ATMを利用するのがおすすめだ。
また、みずほマイレージクラブ会員の場合、取引状況によってはATMの利用手数料が無料になる場合もある。
みずほダイレクトに登録すれば、特典として利用が可能だ。
ただし、ATMを利用できない時間帯もある。土曜日の22時から日曜日の8時まで、日曜日の21時から月曜日の7時までは利用できないので、注意が必要だ。
ゆうちょ銀行ATM(カードローン専用型のみ)
ゆうちょ銀行ATMでは、カードローン専用型カードのみATMでの繰上返済が可能だ。
ATMを利用できる時間帯は平日7時から21時、土日は9時から17時と限られており、夜間帯の利用はできない。
また、利用の際には手数料がかかる。平日8時45分から18時までと土曜日9時から14時までは110円で利用できるが、それ以外の時間帯は220円の利用手数料がかかる。
ゆうちょ銀行のATMは全国に3万台以上設置されているため、さまざまな場所で利用できるのがメリットだ。
イーネット
イーネットATMでは、キャッシュカード兼用型カードもカードローン専用型カードのどちらも、ATMでの繰上返済が可能だ。
土曜日の22時から日曜日の8時を除く時間帯で利用ができるが、第1・4土曜日の3時から5時までは利用できないため、注意が必要だ。
手数料は平日の8時45分から18時までは110円だが、それ以外の時間帯は220円の手数料がかかる。
ただし、みずほマイレージクラブ会員の場合は、手数料が最大月3回まで無料になる場合がある。
イーネットATMは、ファミリーマートやデイリーヤマザキなどのコンビニだけでなく、スーパーやショッピングセンターなどさまざまな場所に設置されているのがメリットだ。
ローソン銀行ATM
ローソン銀行ATMでは、キャッシュカード兼用型カードもカードローン専用型カードのどちらも、ATMでの繰上返済が可能だ。
土曜日の22時から日曜日の8時を除く全ての時間帯で利用ができるが、第1・4土曜日の3時から5時は利用できないため、注意が必要だ。
手数料は平日の8時45分から18時までは110円だが、それ以外の時間帯は220円の利用手数料がかかる。
全国のローソン以外にも、一部のナチュラルローソン・スーパー・病院・駅・空港などにも多く設置されている。
全国に1万3500台以上設置されており、コンビニATMとしてはセブン銀行に次いで設置台数が多い。
ATMの利用可能時間が長く、買い物のついでなど、身近に手軽に利用できるのがメリットである。
セブン銀行ATM
セブン銀行ATMでは、キャッシュカード兼用型カードもカードローン専用型カードのどちらも、ATMでの繰上返済が可能だ。
土曜日の22時から日曜日の8時を除くすべての時間帯で利用できるが、第1・4土曜日の3時から5時の間は利用できないため、注意が必要だ。
利用手数料は平日の8時45分から18時までは110円で、それ以外の時間帯は220円かかる。
セブン銀行ATMは全国に2万5000台以上設置されており、スーパー・商業施設・空港・駅など、全国さまざまな場所に設置されている。設置台数としては、ローソン銀行ATMよりも多い。
ローソン銀行ATMと同様に、身近で手軽に利用できるのがメリットとして挙げられる。
金利 (実質年率) | 年2.0%~年14.0% |
---|---|
審査時間 | 最短当日 |
融資速度 | 最短当日 |
無利息期間 | なし |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
収入証明書 | 不要※50万円以上の借入を希望する場合は必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 以下のすべての条件を満たす個人のお客さま ・ ご契約時の年齢が満 20 歳以上満 66 歳未満の方 ・ 安定かつ継続した収入の見込める方 ・ 保証会社の保証を受けられる方 ※ 外国人のお客さまは永住許可を受けている方が対象となります。 ※ 審査の結果によってはご利用いただけない場合がございます。 |
担保・保証人 | 不要※保証会社である株式会社オリエントコーポレーションまたは、アイフル株式会社が審査の上で保証 |
みずほダイレクトによる任意返済方法
みずほダイレクトとは、通常はみずほ銀行やATMで行う取引や手続きを、パソコンやスマートフォンで利用できるインターネットバンキングサービスのことだ。
みずほダイレクトではカードローンの借入や返済などの取引が24時間いつでも行え、手数料もかからないため、店舗やATMを利用するよりも負担を軽減できる。
みずほダイレクトの返済方法には、インターネットのブラウザ上で行う方法と、スマートフォンで利用できるみずほダイレクトアプリで行う方法がある。
ここでは、インターネットのブラウザ上で行う方法について順に解説するので、みずほダイレクト利用時に参考にしてほしい。
メインメニューから「ローン」を選択
最初にみずほダイレクトにログインし、画面左側のメインメニューから「ローン」をクリックする。
「ローン」から「カードローン取引」を選択
画面上に「カードローン取引」「住宅ローン・目的別ローン取引」「お取引結果確認」が表示され、選択できるようになるため、「カードローン取引」をクリックする。
「臨時ご返済」を選択して次へ
画面上に「残高照会」「お借り入れ」「臨時ご返済」の取引が表示される。「臨時ご返済」をクリックして選択し、「次へ」ボタンをクリックする。
案内に従い希望金額を入力
画面左側に「お取引口座情報」と「カードローン口座情報」が表示されるため、口座残高や借入残高の確認が可能だ。
画面右側には「ご返済金額」を入力できる部分があるため、半角で返済額を入力し、画面下部の「次へ」ボタンをクリックする。
次の画面では、画面右側に第2暗証番号の入力が指示される。第2暗証番号はその都度指示が変わるので、入力ミスがないように注意が必要だ。
画面左側の返済内容を確認して問題なければ、画面下部の「返済実行」ボタンをクリックする。
以上でみずほダイレクトによる繰上返済の受付が完了となる。
次の画面で表示される受付番号は、問い合わせの際に必要になるため、スクリーンショットなどで番号を控えておくのがよいだろう。
みずほダイレクトアプリでの返済方法も、同様の手順で可能だ。アプリの方が視覚的に操作がしやすく、生体認証ですぐにログインできるため、おすすめである。
みずほ銀行カードローンの返済額について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてほしい。
みずほ銀行カードローンの返済期日は?
みずほ銀行カードローンの返済期日は、毎月10日である。10日が休日の場合は、翌営業日になる。この返済期日はみずほ銀行で決められているものであり、変更はできない。
みずほ銀行では自動引き落としによる返済が行われるため、返済期日の前日までに返済用口座に返済の資金を準備しておくことが重要だ。
口座の残高不足で支払いが遅延した場合、利率19.9%の遅延損害金が生じ、カードローンの利用が一時的にできなくなる。
延滞分の返済を済ませればカードローンの利用を再開できるが、信用情報機関に情報が登録されるため、十分な注意が必要だ。
みずほ銀行カードローンの延滞について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてほしい。
みずほ銀行カードローンの延滞について詳しくは知りたい方はこちら。
みずほ銀行カードローンの返済のポイントは?
みずほ銀行カードローンの返済におけるポイントは、以下の2つが挙げられる。
- 家計に余裕がある時は繰上返済をする
- 返済シミュレーションを利用する
まず一つ目は、家計に余裕がある時に繰上返済を行うことだ。
約定返済は月々の返済額を少なく抑えられるが、その代わりに返済期間は長くなり、支払利息は徐々に増加する仕組みだ。
そのため、家計に余裕がある時は繰上返済を行って支払期間を短縮することで、支払総額を減らせるのである。
二つ目は、返済シミュレーションを利用することだ。
カードローンは手軽で利用しやすいため、つい利用しすぎてしまう可能性がある。返済シミュレーションを行うことで支払利息・返済総額・返済回数などを把握し、無理のない返済計画を立てる際の目安になる。
これらのポイントを抑えて返済を進めることで、返済の負担軽減につながるため、ぜひ参考にしてほしい。
いずれにしても、自分自身の返済能力をきちんと把握し、無理のない返済計画を立ててカードローンを利用することが望ましい。
みずほ銀行カードローンの返済の注意点
みずほ銀行カードローンの返済における注意点は、以下の2つがある。
- 返済用口座の残高不足に注意する
- 繰上返済をしても毎月の約定返済は行われる
まず一つ目は、返済用口座の残高不足に注意することだ。
みずほ銀行の公式サイトでは、「カードローンの自動引き落としは毎月10日の夜間に行われる」としか記載されていないため、具体的に何時に引き落としされているのかはわからない。
そのため、遅くても返済日の前日までには必要な返済額以上の金額を口座に準備しておくべきだ。返済が1日でも遅れると、年率19.9%の遅延損害金が発生するためである。
遅延損害金は遅延した日数に応じて増えるため、支払いが遅れた場合は、1日でも早く返済するように心がけるべきだ。
二つ目は、繰上返済をしても毎月10日の自動引き落としによる返済が行われることだ。
約定返済日である10日までに、毎月の最低返済額以上の繰上返済をしていても、10日には必ず自動引き落としによる約定返済が行われる。
早く返済をしようと繰上返済をして、返済用口座の残高が不足してしまうと、遅延損害金が発生することになる。そのため、繰上げ返済は無理のない範囲で行うのがよいだろう。
これらの注意点も、返済の負担軽減につながるため、ぜひ参考にして欲しい。
みずほ銀行カードローンの返済について詳しく知りたいなら
みずほ銀行カードローンの返済について、返済額・返済方式・返済方法・返済時のポイントや注意点について解説をした。
カードローンは手軽に借入ができるため、つい利用しすぎて返済に追われてしまう可能性がある。
しかし、カードローンの返済の仕組みや利息について理解をしていれば、無理のない範囲で賢くカードローンを利用できる。
カードローン利用の際には計画的な利用と返済を心がけ、上手に賢く利用して充実した豊かな生活を手に入れることができるだろう。
金利 (実質年率) | 年2.0%~年14.0% |
---|---|
審査時間 | 最短当日 |
融資速度 | 最短当日 |
無利息期間 | なし |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
収入証明書 | 不要※50万円以上の借入を希望する場合は必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 以下のすべての条件を満たす個人のお客さま ・ ご契約時の年齢が満 20 歳以上満 66 歳未満の方 ・ 安定かつ継続した収入の見込める方 ・ 保証会社の保証を受けられる方 ※ 外国人のお客さまは永住許可を受けている方が対象となります。 ※ 審査の結果によってはご利用いただけない場合がございます。 |
担保・保証人 | 不要※保証会社である株式会社オリエントコーポレーションまたは、アイフル株式会社が審査の上で保証 |