複数の金融機関から借入をしていると、それぞれの金利や返済期日が異なることで管理が煩雑になる。
この場合、複数の借入をおまとめローンに切り替えることで、返済管理を楽にできる。
おまとめローンとは複数の借入を1本化し、利息負担を軽減するなど多くのメリットをもたらす商品である。
大手消費者金融のアイフルでは、既に借入がある顧客には「おまとめMAX」、初めて利用する顧客には「かりかえMAX」を提供している。
ただ、借入額が高額になりやすいことで、審査に通るか不安だという人も多いだろう。アイフルのおまとめローンでは、どのような点が重視されるのだろうか。
そこでこの記事では、アイフルのおまとめローンの審査に注目し、判断基準や通るためのコツ・落ちてしまった時の対処法など詳細に解説する。
アイフルのおまとめローンとは?
まず、アイフルのおまとめローンがどんなものなのかについて理解しておこう。
これは、複数の借入を一本化して利息負担を軽減しつつ返済管理を容易にする商品だ。
おまとめローンを利用することで複数社から借入している時と比べて返済負担を軽減しやすい。借入額をまとめることで、低金利で利用できる可能性が高まるからだ。
アイフルのおまとめローンの対象は、消費者金融からの借入だけでなく銀行など金融機関からの借入やクレジットカードのリボ払いも含まれる。
対象が幅広いことで、利用しやすくなっているのだ。
消費者金融のカードローンやクレジットカードのリボ払いの金利は上限で15%〜18%台と高めの水準である。また、銀行などの金融機関でも上限金利は14%〜16%台と高い場合が多い。
これに対して、アイフルのおまとめローンの貸付金利は3.0%~17.5%であり、借入金額の増加に伴って低金利が適用される。公式サイトでは、下記のような例が取り上げられている。
- 金利18%で30万円をA社から借入、毎月の返済額が11,000円
- 金利17%で60万円をB社から借入、毎月の返済額が16,000円
- 金利16%で90万円をC社から借入、毎月の返済額が23,000円
→アイフルのおまとめローンで180万円の借入を一本化、金利は15%に低下
毎月の返済額も50,000円→34,000円と16,000円の削減に成功
このように、アイフルのおまとめローンを適切に利用できれば、返済負担を大きく軽減できる。
審査に通る必要はあるが、非常におすすめの商品だ。
アイフルのおまとめローンの審査基準
アイフルのおまとめローンは申し込み時に審査が行われ、合格後に既存の借入が一本化される。この審査ではどのような点が重視されるのだろうか。
残念ながら、アイフルの審査基準は公表されておらず、問い合わせにも対応していないが、審査では本人の属性が重視される。対象となるのは、以下の情報だ。
- 年齢
- 住所や住居の形態、居住年数
- 家族構成
- 勤務先の情報や勤続年数
- 年収
- 信用情報
- 他社からの借入状況
- 他社への申し込み状況
上記の情報を元に、返済能力が判断される。アイフルも貸付する以上、返済してもらう必要があるために延滞のリスクを確認しているのだ。
特に、以下の5項目については重点的に確認されるため、きちんと理解して準備しておくことが必要だ。
安定した収入
おまとめローンの審査時には、収入が安定しているかが確認される。勤務先・勤続年数・年収がその要素となる。
例えば、転職直後の申し込みでは、仕事が続くかどうか疑問視されることもある。
安定した収入があるかどうかは多角的な視点でみられ、返済への影響がないかについて確認されるのだ。
安定した職に就いていなければ、おまとめローンへ合格できる可能性は低い。安定性が足りていないと思った場合は、自分の状況を改善できるよう努力しよう。
年齢や勤続年数
アイフルのおまとめローンの審査では年齢や勤続年数などの本人属性に関わる項目も考慮される。
アイフルのおまとめローンは満20歳以上で定期的な収入があり、十分な返済能力を有する方が対象だ。これらの申し込み基準を満たさなければ、審査を受けることさえできない。
年齢が低かったり、高齢で定職に付いていない方は、借入が難しい場合もある。
また、勤続年数も審査では重要視され、日雇いバイトなどで職場に勤務している年数が短いと収入が不安定とみなされることもある。
自分が申し込み条件を満たしているか、事前に確認しておこう。
信用情報
カードローンやクレジットカードの借入・返済履歴は信用情報として残っており、その情報は審査の重要な判断基準となる。
例えば以下のような金融事故を起こしていると、マイナスの信用情報として記録されて審査が不利になる。
- 過去にカードローンやクレジットカードの支払いを延滞していた
- 返済を滞納して保証会社などに代位弁済をしてもらった
- 過去に自己破産などの債務整理を行なった
これらの情報は信用情報機関に記録され、5年間履歴として残ってしまう。一度記録されると途中で消すことはできないため、返済を確実に行ってマイナスの情報を残さないことが重要だ。
信用情報は本人からの申し出で照会ができるため、心配な場合は信用情報機関へ事前に問い合わせて確認しておこう。
信用情報機関としては、株式会社CIC・株式会社日本信用情報機構(JICC)・全国銀行個人信用情報センターがある。いずれも、本人から開示請求を行うことで確認することができる。
開示請求はインターネット・郵送・窓口のいずれかで請求して所定の手数料を支払うと開示できる。詳しい方法については、「信用情報データベース」と入力して検索してみよう。
他社からの借り入れ状況
アイフルのおまとめローンの審査において、まとめる借入額が利用限度額を超えていた場合は審査には通らない。
アイフルの利用限度額は800万円だ。これ以上の金額をまとめることはできないため、超えていた場合は部分的に返済を行ってから申し込みを行おう。
また、アイフルのおまとめローンは総量規制の対象外である。総量規制とは、過度な借入を防ぐために年収の3分の1を超える借入を禁止する規則のことだ。この規則は消費者金融に適用され、アイフルも対象となっている。
ただ、おまとめローンは例外貸付に該当するために年収の3分の1を超える借入が許可されている。
例外貸付とは「顧客の利益保護に支障を生じない貸付」のことを指す。おまとめローンの目的は、借入をまとめて利息負担を抑えることであり、この条件に当てはまるのだ。
例えば、年収が300万円の人がA社から50万円を借入し、これとは別にクレジットカードのリボ払いが100万円あったとする。この場合、合計150万円をアイフルのおまとめローンで一本化することが可能である。
このように、おまとめローンの申し込み時に総量規制のことは気にしなくても良いことは覚えておこう。
他社への申し込み状況
短期間で複数のローンを申し込みしていると、多重債務とみなされて審査に落ちやすくなる。借入できるのか不安で、審査結果が出ないうちに他のおまとめローンも申し込みしてしまう人もいるはずだ。
ただ、複数のローンを申し込みしていることは6ヶ月間信用情報に記録される。そのため、金融機関に確認されて、審査上ではマイナスに捉えられる可能性が高い。
アイフルのおまとめローンを申し込みした前後半年は、他の借入申し込みは避けるようにしておこう。
アイフルのおまとめローンの審査の流れ
ここからはアイフルのおまとめローンの審査を受けるための申し込み手順を詳しく見ていこう。
借入をするまでの具体的な3ステップを解説するので、参考にしてほしい。
申し込みを行う
まずはアイフルのおまとめローンへ電話かWebを活用して申し込みを行う。
Webでは24時間365日どこからでも申し込みが行える。一方、電話では平日10:00〜18:00の間でないと受付してもらえない。連絡先は0120-008-127となるため、対応時間内にオペレーターへ連絡しよう。
申し込み時には、他社ローンの借入残高や金利情報の入力が必要だ。すぐ対応できるよう、事前に準備しておこう。
審査を受ける
申し込みが受理されると、アイフルにて審査が行われる。審査結果はWeb申込の場合、当日もしくは翌営業日にメールにて連絡される。
審査にあたっては、必要書類の提出が求められる。必要書類は本人確認書類・収入証明書・他社ローンの残高や振込先が分かる資料などが挙げられる。
アイフルでは本人確認書類が4パターンに分かれており、以下のものが該当する。
Aグループ
- 運転免許証
- パスポート(所持人記入欄があるもの)
- 特別永住者証明書
- 在留カード
- 公的証明書類(氏名・住所・生年月日あり)
- 個人番号カード(表のみ)
Bグループ
- 健康保険証
- 年金手帳
- 母子健康手帳
Cグループ
- 戸籍附票のコピー
- 住民票
- 住民票記載事項証明書 など
補完書類
- 公共料金(電気、ガス等)の領収書の原本
- 納税証明書
- 印鑑登録書など
A・B・Cからいずれか2点、もしくはいずれか1点と補完書類から1点の合計2点を提出する必要がある。また、Cから1点と簡易書留送付によって対応できる場合もある。
収入証明書は、借入希望額が50万円を超える場合に必要となる。複数社の借入をまとめるおまとめローンでは、用意しておくべき時も多いだろう。収入証明書として提出できるのは、以下のものとなる。
- 源泉徴収票
- 住民税決定通知書
- 給料明細書
- 確定申告書
- 所得証明書
この時、最新発行分のコピーが1点必要だ。
他社ローンの残高がわかるものは、他社の契約書などを用意しておこう。
スムーズに審査回答を得るには、あらかじめ何が必要なのかを確認してから申込手続きに進むことをおすすめする。
契約の手続きを行う
審査に通過したら、契約手続きを行う。Webでの申し込みの場合、Web上で契約手続きまで完了させられる。
電話で申し込んだ場合、自動契約機への来店か契約書類を郵送してもらってそれに署名し返送する方法のいずれかを選択できる。
契約手続きが締結したのち、契約日の当日または翌営業日にアイフルから既存の他社ローン先へ振込返済が行われる。
振込は申込者名義で行われるため、アイフルのおまとめローンを利用したことは知られにくい。そのため、安心して利用が可能となっている。
アイフルの審査の流れについて詳しく知りたい方はこちら。
金利 (実質年率) | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
融資速度 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
無利息期間 | 最大30日間(初回限定) |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
収入証明書 | 以下のいずれかに該当するお客さまは収入証明書が必要 ・当社のご契約が50万円を超えるお客さま ・他社を含めたお借入総額が100万円を超えるお客さま |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満20歳以上69歳までの定期的な収入がある方 |
担保・保証人 | 不要 |
アイフルのおまとめローンの審査に落ちたときの対応策
アイフルのおまとめローンでは必ず審査に合格できるわけではない。仮に審査で落ちてしまった場合には2つの対応策が考えられる。
1つは借入件数や借入額を減らして再度審査してもらうことだ。もう1つは別の金融機関のおまとめローンを検討することが考えられる。
これらの対応策のポイントについて詳しくみていこう。
借入件数や借入額を見直す
アイフルのおまとめローンへ引き続き申込したい場合は、借入件数や借入額を減らすことで審査に通る可能性がある。
借入希望額が多すぎると審査に通らない場合があるため、見直すことが重要だ。
おまとめローンの借入額は、年収に対してどのくらいの割合になるかで審査される。そのため、借入希望額が多すぎると審査に通らない可能性が高い。
既存の借入件数や借入額を減らして、希望額も減らすことで年収に対する割合も下がる。金額が下がった状態で再度申し込んでみよう。
他の金融機関のおまとめローンを検討する
アイフルのおまとめローンで審査が通らなかった場合、別の金融機関のおまとめローンを検討してみるのも良い。おまとめローンの審査基準は金融機関によって異なり、他の金融機関であれば通ることもある。
なお、銀行系のおまとめローンはアイフルのおまとめローンよりも審査が厳しい傾向にある。そのため、検討先は別の消費者金融にしておくといい。
アイフルのおまとめローンの審査に通るコツ
アイフルのおまとめローンの審査を通過するためには、どんな点に気をつけるべきなのだろうか。
最後に、審査に通るコツを2点紹介しよう。
必要書類を確実に揃える
アイフルのおまとめローンを申込する前に、必要書類をあらかじめ揃えておこう。特に、他社借入時の契約書は早めに準備しておこう。
審査が進むと、借換する他社の借入契約に関してアイフルから照会されることがある。
資料を手元に準備しておくことで、申し込みの誤入力を防ぎつつ即時回答が可能となり、審査への合格率を高めることができる。
もし、他社借入時の契約書が見当たらない場合は、借入先へ確認して取り寄せなければならない。時間がかかることも多いので、申し込み前に確認しておくようにしておこう。
在籍確認の電話には必ず応じる
アイフルでは、原則として電話による在籍確認は行われない。しかし、審査に関連して自宅または勤務先へ電話による在籍確認が必要となった場合には必ず対応しよう。
アイフルが実施した在籍確認は申込全体の約1%にも満たないが、全くないとも言い切れない。
在籍確認が必要な場合、申込者には事前に同意を求める連絡がくる。そこで拒否すると在籍確認は行われないが、審査に影響が出てしまう。
そのため、アイフルより在籍確認の依頼があったら必ず応じるようにしよう。また、電話がかかってこないように申し込み情報に誤りがないか・必要書類が揃っているかを提出前に確認しておくことも重要だ。
アイフルの審査の厳しさについて詳しく知りたい方はこちら。
アイフルのおまとめローンの審査に通過して借入を一本化しよう
本記事では、アイフルのおまとめローンの審査基準や審査に通過するコツを解説してきた。
アイフルのおまとめローンは銀行や消費者金融の借入だけでなく、クレジットのリボ払いも一本化できる。おまとめの対象範囲が広く、返済負担も軽減しやすいのでおすすめの商品となっている。
ただ、審査を通過しなければおまとめローンは利用できない。収入が不安定だったり他社からの借入が多すぎると、審査に通るのは難しくなる。事前に対策をして申し込みすることを推奨する。
また、アイフルのおまとめローンであればスマートフォン1つで返済できる方法もあり、利用を周囲に知られにくい。
まずは既存の借入について確認し、アイフルのおまとめローンのシミュレーションをしてみよう。
記事の内容を参考に、おまとめローンの審査を突破できるようにしてもらえれば幸いだ。
金利 (実質年率) | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
融資速度 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
無利息期間 | 最大30日間(初回限定) |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
収入証明書 | 以下のいずれかに該当するお客さまは収入証明書が必要 ・当社のご契約が50万円を超えるお客さま ・他社を含めたお借入総額が100万円を超えるお客さま |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満20歳以上69歳までの定期的な収入がある方 |
担保・保証人 | 不要 |
■アイフルの貸付条件について
※【商号】アイフル株式会社【登録番号】近畿財務局長(14)第00218号【貸付利率】3.0%~18.0%(実質年率)【遅延損害金】20.0%(実質年率)【契約限度額または貸付金額】800万円以内(要審査)【返済方式】借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式【返済期間・回数】借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)【担保・連帯保証人】不要