カードローンは資金を用意する手段として便利だが、無制限にお金を借りられるわけではない。なぜなら、カードローン契約時に申込者ごとに利用限度額が設定されるからである。
有名な消費者金融であるアイフルでも、審査によって利用限度額が決定され、その範囲内であれば自由に借入が可能だ。
では、アイフルの利用限度額を高めるには、どのような点に注意すべきなのだろうか。
本記事では、アイフルの利用限度額について詳しく解説する。利用限度額の決まり方や増額方法についても説明するので、ぜひ参考にして欲しい。
アイフルの利用限度額はいくら?
アイフルの利用限度額はどれくらいなのだろうか。具体的な数値が分かれば、利用する際の目安となるはずである。
ここからは、利用限度額の定義とアイフルの具体的な利用限度額について、詳しく解説するので参考にしてほしい。
カードローンの利用限度額の定義
カードローンの利用限度額には、以下の2種類の意味がある。
①契約したカードローンで融資が受けられる上限額
・・・各カードローン会社では、借入の下限・上限額が定められている。アイフルの場合は、下限が1万円・上限が800万円であり、女性専用カードローンSuLaLiの上限額は10万円である。
②カードローンの申込者が実際に借りられるお金の上限額
・・・実際の利用限度額は申込者毎に設定される。誰もがアイフルで800万円を借りられるわけではなく、審査で決定された利用限度額=借入可能額までしか借入できないのだ。
利用限度額という用語が指す2つの意味を理解し、その用途を正しく識別できるようにしよう。
アイフルの利用限度額と他社との比較
アイフルの利用限度額は最大800万円と説明したが、果たしてこの数値は他社と比較して高い方なのだろうか。
アイフルと他社の利用限度額・適用金利をまとめたのが、以下の表である。
カードローン 会社 | アイフル | レイク | プロミス | 楽天銀行スーパーローン |
金利 | 3.0%~18.0% | 4.5%~18.0% | 4.5%~17.8% | 1.9%~14.5% |
利用限度額 | 最大800万円 | 最大500万円 | 最大500万円 | 最大800万円 |
この表から分かるように、アイフルの利用限度額は他社と比較しても高水準である。また、適用される金利は利用限度額と共に審査で決定され、限度額が高くなるほど金利は低くなりやすい。2つの利用条件は密接に関係しているのだ。
アイフルの借入について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にして欲しい。
アイフル 借入について詳しく知りたい方はこちら。
アイフルの利用限度額の決まり方
アイフルでは、申込者ごとの利用限度額をどのように決めているのだろうか。
ここでは、アイフルの利用限度額を決定する3つの要素を詳しく解説する。
本人の属性
本人の属性とは、借入の返済能力に関わる様々な情報のことだ。
アイフルでは、申し込み条件として20歳〜69歳までで定期的な収入があることが求められる。これらの条件以外にも、審査では個人の属性が重要視されているのだ。
審査時に確認される本人の属性には、以下のようなものがある。
- 職業
- 勤務先
- 雇用形態(正社員・アルバイトなど)
- 勤続年数
- 年収
- 住居の状況(賃貸・持ち家など)
- 家族構成
アイフルではスコアリングシステムを採用しており、上記の属性を自動で点数化して融資の可否が決められている。その後、審査担当によって利用限度額を決める際にも属性が重要視されるのだ。
例えば、正社員とアルバイトでは正社員の方が、賃貸と持ち家では持ち家の方が利用限度額が高くなりやすい。それぞれ収入が安定していると判断され、条件が良くなりやすいのである。
信用情報
信用情報とは、カードローンやクレジットカードなどの申込・契約・支払い状況などの金融取引に関する情報のことだ。
この信用情報を管理している機関が、以下の3つである。
- 日本信用情報機構(JICC)
- 株式外社シーアイシー(CIC)
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
アイフルはJICCとCICの2つの機関に加盟しており、申込者の信用情報を確認している。
具体的には、他社からの借入総額や返済状況を確認しており、あまりにも借入が多かったり返済が滞りがちな人は審査に通るのが難しくなる。このような返済状況の情報は5年間保存されているため、過去に延滞をしたことがある場合は注意が必要だ。
逆に、返済を遅滞なく行っていることが信用情報に記録されている場合、返済能力が高いと判断されて利用限度額も高く設定されやすい。
他社での借入状況
アイフルの利用限度額を決定する際には、他社からの借入額も重視される。
総量規制により、アイフルでは申込者の年収の3分の1を超える貸付は原則禁止されている。例えば、年収600万円の人であれば、借入総額は200万円までとなる。
この総量規制の貸付上限額は、他社での借入額も含まれている。例えば、年収600万円の人が既に他社から180万円を借入していて、アイフルに申し込んだ時の借入上限額は20万円となる。
このように、申込者が多重債務にならないように守っている法律が総量規制なのだ。
総量規制に抵触しないように、アイフルは審査の際に他社での借入状況を確認し、利用限度額を決定しているのである。
アイフルの利用限度額を増額する方法
初めてアイフルを利用する場合、返済に関する信用情報が記録されていないことが多いために利用限度額は低めに設定されやすい。ただ、最初に決められた利用限度額以上の借入がしたい場合も多いだろう。
そのような時に役立つのが増額審査だ。審査に通過することができれば、利用限度額を増額できる。
ここでは、アイフルの増額審査を受ける方法や必要書類について解説する。
申込方法
アイフルで利用限度額を増やしたい時は、アプリから申し込むことができる。最新の収入証明書をオンラインでアップロードすることで、原則2営業日以内に利用限度額が見直される。
ただし、審査状況によってはそれ以上に時間がかかることもあるので、注意が必要だ。
審査結果はメールもしくはSMSで通知される。これらの通知を受け取るには、アプリからメールアドレスの登録とWEB明細書の受け取りに同意する手続きが必要だ。詳しくはこちらのページも参照してほしい。
必要書類
アイフルで利用限度額を増額するためには、最新の収入証明書を用意する必要がある。
以下の書類のいずれかを準備しておこう。
- 源泉徴収票(直近・最新分)
- 給与明細書(直近2か月分)
- 確定申告書
- 住民税決定通知書・納税通知書
- 所得(課税)証明書
- 年金通知書
これらの書類をアプリで撮影し、アップロードすれば提出完了となる。24時間365日いつでもどこでも増額審査は受けられるので、収入が増えた時には積極的に活用してみよう。
金利 (実質年率) | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
融資速度 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
無利息期間 | 最大30日間(初回限定) |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
収入証明書 | 以下のいずれかに該当するお客さまは収入証明書が必要 ・当社のご契約が50万円を超えるお客さま ・他社を含めたお借入総額が100万円を超えるお客さま |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満20歳以上69歳までの定期的な収入がある方 |
担保・保証人 | 不要 |
アイフルの利用限度額を増額する際の注意点
アイフルの利用限度額を増額できれば、借入可能額を増やしつつ金利を下げることも可能だ。
ただ、増額審査には注意すべき点もいくつかあるので、しっかりと理解しておこう。
審査に時間がかかる場合がある
アイフルの増額審査の所要時間に関しては、公式サイトに明記されていない。
収入証明書を提出後、通常は2営業日以内に利用限度額の見直しは完了する。ただし、場合によっては通常の審査より時間がかかることがある。
そのため、利用限度額の増額申込には初回審査時よりも多少時間がかかると思っておこう。
審査結果次第で限度額が減る可能性がある
増額審査で提出した収入証明書に記載された収入額が最初の審査時より下がっていた場合、利用限度額が減額されることがある。申し込めば必ず増額になるわけではないので、注意が必要だ。
例えば、転職して勤続年数が短くなってから利用限度額の増額申請をした場合、返済能力が低いと判断されて限度額が下がることもある。
安易に利用限度額の増額申請を行うと、かえって借入できる金額が減ってしまうこともあるため、注意が必要だ。自分の状況を冷静に判断してから、増額審査に臨んでほしい。
審査に通過しても金利が変わらない可能性がある
カードローンの金利は、利息制限法によって借入額毎に設定可能な上限値が決まっている。以下の表は、借入額毎の上限金利をまとめたものだ。
借入額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 20.0% |
10万円以上100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
アイフルの利用限度額が増額審査で100万円未満から100万円以上に変更されて100万円を借りた場合、上限金利は18%から15%に下がる。
しかし、利用限度額が100万円以上になると、法律上の上限金利は15%から変わることはない。
そのため、利用限度額が既に100万円以上の状態で増額審査を受けても、アイフルの金利が変わらない可能性もある。
金利を下げる目的で利用限度額の増額申請を行っても、確実に金利が下がるわけではないため、注意が必要だ。
入金が確認できない場合は、利用可能額は0円になり利用停止になってしまうのだ。
アイフルを利用限度額内で有効活用するコツ
アイフルの増額審査に通って利用限度額が増えた後は、借入額が過剰になりやすい。
これから紹介する2つのポイントを押さえて、上手にアイフルを利用しよう。
返済計画を立てる
アイフルは利用限度額の範囲内であれば繰り返し借入が可能であり、大変便利な商品だ。しかし、計画的に借入を行わないと返済遅延に繋がりかねない。
借入金額が大きくなるほど、返済期間が長期化して支払利息も増え、返済負担も大きくなる。
そのため、アイフルを利用する際には、返済計画を立てて実行することが大切だ。特に利用限度額が上がったタイミングは、計画を見直す良い機会となる。
公式サイトの返済シミュレーションでは、毎月の返済金額・借入可能額・返済回数を確認できるため、活用して返済計画を見直そう。
カードローンで借りたお金は必ず返済しなければならない。無理のない範囲で、必要最低限の金額のみ借りることを忘れないでもらいたい。
繰上返済を行う
アイフルでは、毎月1回最低返済額を返済する約定返済が基本の方式となる。
しかし、毎月の返済が少額だと返済期間が長期化し、支払利息もその分増えてしまう。特に利用限度額が増えて、借入額を増やした場合は、返済総額が雪だるま式に増えるケースも珍しくない。
そのため、ボーナスや節約して浮いたお金を繰上返済に充てることもおすすめである。
繰上返済の返済金は全て元金に充当されるため、返済期間を短縮しつつ総額を減らせる。返済負担の軽減につながるため、金銭的余裕ができた場合は、繰上返済を活用してみよう。
ただし、繰上返済はあくまで追加で返済を行う方法だ。繰上返済をして約定返済ができなかった場合は、返済遅延扱いとなって遅延損害金が発生してしまう。また、信用情報も傷ついて今後のカードローンの利用も難しくなるため、繰上返済は無理のない範囲で行おう。
アイフルの利用限度額を理解して上手に利用しよう
本記事では、アイフルの利用限度額に注目し、決まり方や増額方法について解説を行ってきた。
利用限度額は、アイフルに申し込んだ際の審査時に、申込者の属性・信用情報・他社の借入状況を元に決定される。
初めての契約時には利用限度額は低めに設定されるが、契約後に増額を申請することも可能だ。
ただし、収入の状況によっては増額審査で利用限度額が減額されることもあるため、注意が必要である。
アイフルを賢く有効活用するためには、利用限度額を把握して無理のない返済計画を立てることが重要だ。
本記事の内容を参考に、アイフルの利用限度額について正しく理解を深め、有効活用できるようにしてほしい。
金利 (実質年率) | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
融資速度 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
無利息期間 | 最大30日間(初回限定) |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
収入証明書 | 以下のいずれかに該当するお客さまは収入証明書が必要 ・当社のご契約が50万円を超えるお客さま ・他社を含めたお借入総額が100万円を超えるお客さま |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満20歳以上69歳までの定期的な収入がある方 |
担保・保証人 | 不要 |
■アイフルの貸付条件について
※【商号】アイフル株式会社【登録番号】近畿財務局長(14)第00218号【貸付利率】3.0%~18.0%(実質年率)【遅延損害金】20.0%(実質年率)【契約限度額または貸付金額】800万円以内(要審査)【返済方式】借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式【返済期間・回数】借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)【担保・連帯保証人】不要