消費者金融のカードローンは、多くの人にとって重要な資金調達手段となっている。
しかし、その借入を効果的に利用するためには、金利について理解しておくことが欠かせない。
金利への理解なくしては、返済計画を立てることができないためである。
本記事では、消費者金融の金利の基本・一ヶ月分の金利の計算方法・金利の知識がどのように役立つのか解説を行う。
さらに、銀行カードローンと消費者金融の金利を比較し、それぞれのメリットとデメリットも掘り下げていく。
金利と利息の違い
消費者金融を賢く利用するためには、借入金額によって家計にどれだけの負担が生じるのかを把握することが大切だ。
借入金額による日々の家計への負担を理解するために重要なものが、金利と利息である。
ここでは金利と利息について詳しく解説を行う。
金利は借りた金額に対する利息の割合
金利とは、カードローンでお金を借りる際に発生する利息の割合を指す。
つまり、借入金額に対して、年間でどの程度の割合で追加料金が発生するかを表している。
例えば、10万円の借入で利息として年1,800円を支払う必要が生じる場合には、金利は年1.8%となる。
また、10万円の借入を行って年間で18,000円の利息を支払う場合には、金利は年18%となる。
このように、借入金額に対する利息の割合を金利という。
利息は金利によって求められる手数料
利息は、金利を基にして計算される支払い費用を指す。
金利は費用の割合を示しているのに対して、利息は借入金額とは別に追加で支払わなければならない金額を意味する。
例えば、10万円の借入を年1.8%の金利で借りた場合には、借入金額である10万円とは別に利息として年間で1,800円を支払う必要がある。
このように、借入を行った場合に、借入の対価として貸主に対して支払う実際の金額のことを利息という。
消費者金融の金利は一ヶ月いくらになる?
消費者金融を利用する際には、金利を理解することが重要である。
ただし、その金利は各消費者金融によって異なっている。
1ヶ月にかかる利息がいくらになるかは各消費者金融で確認する必要がある。
契約内容や金融機関によっても違いが生まれる
消費者金融の金利は、金融機関ごとに異なっており、一般的に金利は年1%程度から20%の範囲で設定されている。
この金利を基に、一ヶ月あたりの利息が計算されることになる。
しかし、契約時の金利だけでなく、借入額などの契約内容によっても、一ヶ月あたりの金利負担は変動する。
例えば、借入額が多くなるほど適用される金利は低下する。
消費者金融のHPを見ると、実質年率3.0%〜18.0%などのように、幅のある金利水準が記載されていることが多い。
しかし、この低い水準は数百万円単位で借入を行う際に適用される金利であることがほとんどだ。
そのため、借入前に一番低い金利だけをみて利息を考慮すると、予想以上に利息負担が生じることには注意が必要だ。
消費者金融の多くは、初回利用については「30日間無利息」などのキャンペーンを行っている場合も多い。
このサービスを利用する場合には、最初の30日間については実質的に金利が0%となる。
このように、消費者金融の金利は契約内容や金融機関によって違いが存在している。
そのため、より低い金利で借入を行うためにも、各消費者金融の金利水準を比較することが重要だ。
遅延損害金の発生により高額になることもある
消費者金融で借入を行う際には、遅延損害金の発生によって利息負担が高額になる場合がある。
遅延損害金とは、返済期日までに返済を行わなかった場合に支払うべき損害金のことを指す。
これは利息と別に追加で発生する費用である。
遅延損害金は、日割りで発生し、以下の計算式によって決定される。
例えば、100万円の借入残高で遅延損害金が年率20.0%の場合に返済が1週間遅れた場合の遅延損害金は3835円となる。
2週間遅れた場合は7,671円に金額が増える。
このように、各金融機関が設定する遅延損害金年率と返済が遅れた日数に応じて、遅延損害金の額も大きくなる。
特に、注意が必要なのは、遅延損害金年率(年)だ。
遅延損害金年率(年)は利息制限法に基づいて、借入の金利よりも高い金利を設定することが可能となっている。
通常の借入の金利上限と、遅延損害金年率の上限は以下の通りである。
借入金の残高 | 借入金の金利上限 | 遅延損害金年率の上限(実質) |
---|---|---|
10万円未満 | 年20.00% | 年20.00% |
100万円未満 | 年18.00% | 年20.00% |
100万円以上 | 年15.00% | 年20.00% |
利息制限法では、遅延損害金の上限は「利息上限の1.46倍」と定められている。
この利息制限法に基づけば、年10万円未満の借入では年29.2%まで、100万円以上の借入では年21.9%の遅延損害金を請求可能になる。
ただし、その一方で、「上限金利が20.0%を超える場合は、その超過分を無効とする」とも定められている。
そのため、消費者金融による貸付の上限金利は実質的に年20.0%となる。
これによって、消費者金融各社の多くは遅延損害金年率を20%に設定していることが一般的である。
そのため、低い金利で借入を行えたとしても、返済に遅延してしまうと実質的に高い金利負担となりかねない。
このように、返済に遅れた場合には、通常の金利以外にも負担が生じることには注意が必要だろう。
消費者金融における金利・利息の仕組みは?
金利と利息がどのように決まり、どのように発生するのかを理解することは、消費者金融で借入を行う上で重要だ。
金利と利息の仕組みには以下の3つの重要なポイントがある。
- 金利の上限は利息制限法と出資法によって決められている
- 利用日数が多いほど利息が増える
- 金利が高くなるほど利息も増える
上記3つのポイントについて詳しく解説を行う。
金利は利息制限法と出資法の定められた上限内で適用される
日本における金利は、利息制限法および出資法によって規制されている。
これらの法律は、消費者を高利の金融取引から守るために作られている。
これらの法律によって、金融機関が適用できる金利は以下のように制限されている。
- 借入残高が10万円未満
- 年20%
- 借入残高が10万円~100万円未満
- 年18%
- 借入残高が100万円以上
- 年15%
また、出資法によってこれらの上限金利を超える金利は刑事罰の対象となる。
このように、利息制限法・出資法の2つによって、金融機関は適用できる金利に上限が設定されている。
そのため、金融機関は15%〜20%という金利上限の適用範囲内において、自由に金利を設定しているのである。
利用日数が多いほど利息が増え返済金額が増える
利息負担の大きさを考える上で重要なポイントが、利用日数だ。
利息は、借入金額に金利を適用して実際に借りている期間(利用日数)に応じて計算される。
つまり、同じ借入金額であっても、借入期間が長くなればなるほど支払う利息は増えることとなる。
したがって、返済計画を立てる際には、利用日数を考慮することが重要だ。
金利が高くなると利息も増える
金利も利息負担を考える上で重要なポイントである。
利息は、借入金額に金利を掛け合わせることで決定される。
そのため、金利が高いほど、同じ借入額であっても支払う利息は増加します。
したがって、高金利で借入を行う際には利息負担の大きさに注意が必要だ。
高金利で借入を行って短期間での返済が難しい場合、返済総額が大幅に増加するリスクがあるからである。
そのため、借入時には慎重に複数の金融機関の金利を比較・検討することをおすすめする。
消費者金融で借りた金利一ヶ月分の計算法は?
消費者金融で借りた金利の1ヶ月分の計算法を把握することは、確実に返済を進める上で重要となる。
そのため、ここでは金利の計算方法や具体例、ローンシミュレーションについて詳しく解説を行う。
計算式
消費者金融で借りた1ヶ月分の金利の計算式は以下の通りである。
消費者金融等で記載されている金利は1年間借入を行った場合の金利が記載されている。
そのため、1カ月間で支払う利息を計算したい場合には、借入金額に金利を掛けた後に12で割ればよい。
10万円を金利年18.0%で一ヶ月借りた場合の計算方法
例えば、10万円を金利年18.0%で1ヶ月借りた場合の計算方法は以下の通りである。
このように、10万円を金利年18.0%で1ヶ月借りた場合には1,500円の利息を支払うことになることがわかる。
ローンシミュレーションを利用するのもおすすめ
自分で利息を計算するのが面倒であれば、ローンシミュレーションの利用もおすすめだ。
消費者金融が提供するこのサービスは、借入希望金額・借入利率・返済回数などを入力することで、利息の負担額を簡単に計算できる。
様々な借入金額や金利などを入力して、家計への影響の違いをすぐに理解したい場合は役に立つだろう。
消費者金融の借入金を安定的に返済するためには
消費者金融で借入した後、返済を安定的に行えるか心配な人もいるだろう。
この借入の返済を安定的に行うためには、以下の3つのポイントを守ることが重要だ。
- 返済が可能な範囲内で借入を行う
- 安定した収入がある状態で借りる
- 遅延損害金を発生させない
ここでは、返済を安定的に行うための3つのポイントについて詳しく解説を行う。
返済が可能な範囲内で借りる
返済を安定的に行うための1つ目のポイントは、返済が可能な範囲内で借りるということだ。
消費者金融等で一度でも借入を行うと、借入のハードルが下がってしまう。
そのため、ついつい気軽に借入を行ってしまいかねない。
しかし、急な出費や欲しいものがある度に借入を増やしていると、いつの間にか返済が難しくなる危険性がある。
こうした事態を避けるためにも、利息負担額の計算やローンシミュレーションの実行で、毎月の返済額が家計に与える影響を考えることが重要だ。
安定した収入がある状態で借りる
安定した返済を行うための2つ目のポイントは、安定した収入がある状態で借りることだ。
定期的な収入があることで、毎月の返済計画を立てやすくなり、返済への不安も軽減できるだろう。
それに対して、安定的な収入がない場合には、返済を臨時収入に頼らざるを得なくなる。
そうなると、返済計画も立てられず、返済期日までに資金を用意できない場合も生じてくるだろう。
そのため、安定的に返済を行うためには、安定的な収入から返済を行えるようにすることが重要である。
返済日に遅れないように返済して遅延損害金を発生させない
安定した返済を行うための3つ目のポイントは、遅延損害金を発生させないことである。
返済の遅れによって遅延損害金が発生すると、返済総額が増えてしまうからである。
遅延損害金を支払うだけの資金があるのであれば、繰上返済などで少しでも借入残高を減らした方が良い。
そうすることで、毎月の利息負担も返済総額も減らすことにつながる。
そのため、返済期日に遅れないように余裕を持って返済を行う・自動引き落としを利用して返済日を忘れるリスクを減らすといった対策をとることをおすすめする。
消費者金融の金利について知っておくメリットは?
消費者金融で借入を行う際に自分の借入に適用される金利を理解しておくことは、以下の2つの観点から重要になる。
- 毎月の返済手数料の目安がわかりやすいため、安心できること
- 収支のバランスが取りやすいこと
ここでは、これらの消費者金融の金利を知っておくことの2つのメリットについて詳しく解説を行う。
毎月返済する手数料の目安がわかるので安心できる
消費者金融の金利について知っておくことのメリットの1つは、毎月の返済する手数料の目安がわかるため、安心できる点である。
借入金額と金利から返済額を計算することで、毎月の返済の負担の大きさもわかる。
これによって、返済計画も立てやすくなり、安心して借入を利用しやすくなるだろう。
それに対して、もし自らの借入に対して適用された金利を理解していなければ、毎月の返済額もわからない。
また、それゆえに毎月どれだけの金額を返済用に残しておくべきなのかも理解できない。
そのため、安心して日々の生活を送ることが難しくなる。
このように、金利を理解することで、毎月の返済額もわかり、安心して借入ができるようになるのである。
収支のバランスが取りやすい
金利を理解することの2つ目のメリットは、収支のバランスが取りやすい点である。
借入による返済額が事前にわかれば、その返済額を家計にどう反映させるかも考えることが可能となる。
例えば、「月2万円の返済が必要となる」ことを理解していれば、収入の中で2万円分は使わずに銀行口座に入れておく判断ができるようになる。
このように、借入が家計に与える影響を理解できるため、収支のバランスも取りやすくなるのである。
銀行系カードローン・クレジットカードのキャッシングの金利について
消費者金融で借入を検討している場合に比較すべき借入先として、銀行系カードローンやクレジットカードのキャッシングがある。
これらの銀行系のサービスは消費者金融系とは金利設定が異なっている。
そのため、ここでは、銀行系カードローン・クレジットカードのキャッシングの金利について詳しく解説を行う。
銀行系の金利は低めに設定されている
銀行系カードローンの金利は、一般的に消費者金融よりも低い水準が設定されている傾向にある。
銀行は、資金を預けてくれている預金者を多く抱えているため、融資のための原資を低コストで調達しやすい。
また、カードローン以外のサービスも提供しているため、カードローンの利用者に他のサービスの利用も促すことが可能だ。
このように、銀行系カードローンでは低コストで資金調達が可能でかつ他のサービスでも利益を出せる。
これにより、消費者金融よりも低い金利が設定される傾向にある。
クレジットカードのキャッシングの金利は比較的高め
クレジットカードのキャッシングは、消費者金融での借入よりも高い金利が設定されている傾向にある。
クレジットカードのキャッシングは短期間の少額での融資をターゲットにしていることが多い。
一般的に、借入額が少額であると適用される金利も高くなりやすい。
こうしたことから、クレジットカードのキャッシングは消費者金融の金利よりも高い金利が設定されていることが一般的だ。
もし、消費者金融の金利相場について気になった場合には、以下の記事が参考になるだろう。
消費者金融の金利について詳しく知りたい方はこちら。
消費者金融と銀行カードローンはどちらが一ヶ月分の金利が安い?
一般的に、銀行カードローンの方が1ヶ月分の金利は安いといえる。
銀行とは異なり、消費者金融は預金以外の方法で融資のための資金を調達する必要があったり、借入で獲得した利用者を他のサービスに誘導したりするといったことができない。
そのため、消費者金融の方が銀行カードローンよりも高い金利が設定されていることが多い。
消費者金融で借りた場合の一ヶ月の金利について知りたいなら
消費者金融で借りた場合の金利について知りたい場合には、消費者金融各社のHPをまずは確認してみるのがよい。
各社のHPには、上限と下限の金利が掲載されており、返済シミュレーションも行うことが可能だ。
そのため、各社のHPで金利の確認と返済シミュレーションも行いながら、家計への負担を考えるべきと言える。
ただし、金利を確認する際には、下限の金利に注目しすぎないことが重要だ。
下限の金利は最もよい条件で借入が可能である場合の適用金利である。
この下限金利の適用を受けるためには、多額の借入や高い収入・信用が必要となる。
そのため、そのため自身の利用予定の借入金額の場合にはどの程度の金利になりそうかを各社のHPで確認するのがおすすめだ。
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | みずほ銀行カードローン | 三井住友銀行カードローン | SMBCモビット | アイフル | 楽天銀行スーパーローン | プロミス | プロミスレディース | アコム | オリックス銀行カードローン | 横浜銀行カードローン | |
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(実質年率) | 金利年1.8%~年14.6% | 年2.0%~年14.0% | 年1.5%~年14.5% | 年3.0%~年18.0% | 年3.0%~年18.0% | 年1.9%~14.5% | 年4.5%~年17.8% | 年4.5%~年17.8% | 年3.0%~年18.0% | 年1.7%~年14.8% | 年1.5%~年14.6% |
借入限度額 | 10万円〜500万円 | 10万円〜800万円 | 10万円〜800万円 | 1万円〜800万円 | 1万円〜800万円 | 10万円〜800万円 | 1万円〜500万円 | 1万円~500万円 | 1万円〜800万円 | 10万円〜800万円 | 10万円~1,000万円 |
無利息期間 | ー | ー | ー | ー | 最大30日間 | ー | 最大30日間 | 最大30日間 | 最大30日間 | 最大30日間 | なし |
審査時間 | 最短即日 | 最短当日 | 最短当日 ※1 | 最短30分 | 最短20分 ※申込状況によっては希望に添いかねます | 最短当日 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | 最短20分 ※申込時間や審査により ご希望に沿えない場合がございます。 | 1週間程度 | 最短即日 |
融資速度 | 最短翌日 | 最短当日 | 最短当日 ※1 | 最短即日 | 最短20分 ※申込状況によっては希望に添いかねます | 最短翌日 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | 最短20分 ※申込時間や審査により ご希望に沿えない場合がございます。 | 1週間程度 | 最短即日 |
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