カードローンの金利は借入金に対して支払うべき利息の割合を指し、貸金業法で上限が定められている。
金利が低いほど返済額も少なくなる。したがって、正しい金利の知識を持って適切なカードローンを選ぶことが重要である。
また、知識を習得しておけば金利に関するトラブルも防ぐことができる。
本記事では、カードローンの金利計算方法やその仕組み、金利と利息の違いと利息を抑える方法について解説する。
記事の内容を参考にして、借入前に金利を正しく理解しておこう。
自分に合ったカードローンを選び、適切な返済計画を立てる一助となれば幸いだ。
カードローンの金利計算方法
カードローンの金利を用いた利息計算は以下のような式で行う。
例えば、2024年4月1日に年利15.0%で10万円を借り、同年5月1日に全額を返済したとすると、借入日数は30日(4月2日~5月1日)のため、10万円×15.0%÷365日×30日=約1,232円の利息が発生する。
なお、うるう年の場合は366日で割る必要がある。次に、利用日数と金利の違いをみてみよう。
10万円を年利15%と18%で借りた場合の結果をシミュレーションしたものが以下の表だ。
10万円を15.00%の年利で借りた場合 | |||
---|---|---|---|
借入金額(円) | 金利(年利%) | 利用日数(円) | 利息(円) |
100,000 | 15 | 30 | 1,250 |
100,000 | 15 | 90 | 2,510 |
100,000 | 15 | 180 | 4,418 |
10万円を18.00%の年利で借りた場合 | |||
---|---|---|---|
借入金額(円) | 金利(年利%) | 利用日数(円) | 利息(円) |
100,000 | 18 | 30 | 1,500 |
100,000 | 18 | 90 | 3,014 |
100,000 | 18 | 180 | 5,318 |
両例とも1年を365日で計算している。また、これはあくまでもシミュレーションの結果であり、小数点以下の切り上げにより正式な金額とは異なる場合がある。
このシミュレーションから分かることは返済期間が短く金利が低いほど、支払利息総額は安くなるということである。
カードローンは返済を早めに終え、金利は低く保つことが望ましいのだ。
カードローンの金利の仕組み
カードローンの金利は、以下の3つの要素によって定まる。
- 借入先の金融機関
- 審査の内容
- 契約枠の大きさ
借入先の金融機関
借入先の金融機関によって、カードローンの金利は大きく変化する。法律で決められた上限内で、各社は独自の金利を設定している。
例えば、消費者金融カードローンは通常迅速な審査と利便性の提供を目指しており、その結果として高めの金利が適用されることが多い。
逆に、銀行カードローンは融資の条件や上限などが重要視され、一般的に低い金利でカードローンを使うことができる。
審査の内容
審査の内容によってもカードローンの金利は変動する。
審査では、カードローンやクレジットカードの契約・返済情報が記録された信用情報が確認され、申込者が信頼できる人なのか判断される。
また、借り手の年収・勤続期間・雇用形態などの情報から返済能力が評価され、それに基づいて金利が設定されるのだ。
特に初めてカードローンを申し込む場合は過去の借入記録がなく、金融機関の最高金利が適用される可能性が高い。
契約枠の大きさ
借入可能な限度額(契約枠)の大きさによってもカードローンの金利は変動する。
一般的に契約枠が大きいほど金利は低く設定され、契約枠が小さいほど金利は高くなる。
これは、契約枠が大きい申込者は返済能力が高いと金融機関が判断し、金利を低く設定するからである。
これらの点が金利にどのような影響を与えるか理解し、カードローンを利用すべきか判断することが大切である。
金利と利息の違いは?
ここからは、金利と利息の違いについて考えてみよう。金利も利息も、お金を借りたときに支払う対価であるが、2つの言葉には明確な違いがある。
それぞれの違いについて正しく理解しておこう。
金利とは
金利とは借入金額に対する元金の年間利息割合(%)で、この割合は「年利」や「手数料率(実質年率)」とも呼ばれている。
カードローンの金利は、カードローン会社や契約者によって異なる。
例えば、大手消費者金融のアイフルでは、通常の商品である「キャッシングローン」にて3.0%〜18.0%の間で金利が設定される。
さらに、23歳〜59歳でアイフルを初めて利用する方には「ファーストプレミアム」という特別プランが用意されており、3.0%〜9.5%と金利水準もお得だ。
また、オリックス銀行の金利は1.7%〜14.8%の範囲で決められる。
どの金利が設定されるかは申込者の信用情報や返済能力によって変わるが、安定した返済履歴があれば、より低い金利で利用可能となる。
利息とは
利息とは、お金を貸し借りする際に一定の割合で発生する支払額のことである。利息は支払金額(円)で表され、金利に基づいて計算される。
例えば、50万円を金利10%で30日間借入した場合、50万円×10%÷365日×30日で利息は約4,109円となる。
金利が低いほど支払う利息も少なくなり、結果として返済も楽になる。そのため、できるだけ低金利のカードローンを選ぶようにしておきたい。
利息を抑える方法
利息を抑えるには、主に以下の6つの方法が考えられる。
- カードローンの無利息期間を活用する
- 金利の低いカードローンを選ぶ
- 繰り上げ返済を行う
- 月の返済額を増やす
- 金利の低いカードローンに借り換えをする
- 返済計画を立てる
これらの方法をどう活用するか、借入前に十分検討して適切に選択していくことが重要である。
カードローンの無利息期間を活用する
カードローンには、一定期間利息が発生しない無利息期間というサービスが設けられている場合がある。
無利息期間内に完済すれば金利は一切かからず、返済額を抑えることができる。
注意すべきなのは、無利息期間が適用されるのは、多くの場合初めての利用者に限られることだ。
複数回無利息期間を利用できる金融機関はほぼないので、意識しておこう。
また、無利息期間が開始されるのがカードローンの契約直後になる商品もあれば、借入を行ってからになるものもある。詳細な条件については事前に確認しておこう。
この制度は、カードローンをよりお得に活用したい人々にとって魅力的な制度となる。
上手に利用して、返済を楽に進められるようにしておこう。
金利の低いカードローンを選ぶ
カードローン申込前には、複数の商品を比較して最も金利が低いものを選ぶようにしておく必要がある。
このとき、利用限度額によって金利も変わってくるため、希望借入額に合わせてカードローンを比較していくことが重要だ。
銀行系や信販・クレジット系のカードローンは一般的に消費者金融よりも低金利のことが多い。
ただ、審査スピードは消費者金融の方が早いことが多いので、自分の事情にあったものを選ぶようにしよう。
繰り上げ返済を行う
繰り上げ返済は、通常の月々の返済に加えて、借入金の一部または全額を早期返済する方法だ。
繰り上げ返済することで、返済期間を短縮し利息の総支払い額を削減できる。
ボーナス等臨時でまとまった収入があったときに、家計を圧迫しない程度に利用すると良い。
繰り上げ返済の支払いは、すべて元金の返済に充てられる。
つまり、利息を無視して確実に返済を進められる。そのため、返済期間を短くしたり利息の支払いを減らしたりできるのである。
ただ、繰り上げ返済をするためにATMやネットバンキングを利用することで、手数料がかかる場合がある。
事前にカードローン会社へ確認して損しないようにしておこう。
それでは、利息は繰り上げ返済で実際にどれくらい減るのだろうか。シミュレーションしてみよう。
- 借入金額
- 30万円
- 借入月
- 2024年3月
- 年間金利
- 15.00%
- 毎月の返済金額
- 2万円
- 返済方式
- 元利均等返済
- 臨時返済
- 2024年6月に10万円追加返済
シミュレーション結果はこのようになる。
繰り上げ返済無の場合 | 繰り上げ返済有の場合 | |
---|---|---|
返済開始日 | 2024/4 | 2024/4 |
返済完了日 | 2025/8 | 2025/3 |
総支払額(円) | 333,773 | 320,253 |
利息分(円) | 33,773 | 20,253 |
シミュレーション結果から、繰り上げ返済することで利息は13,528円削減・5カ月返済期間が短縮されたことが分かる。
実際に繰り上げ返済を行うことで、総支払額や利息が減り、返済期間が短くなることが理解できたと思う。
なお、シミュレーションを行うときは借入条件・利息・金利・返済方式など借入条件をよく確認してほしい。
月の返済額を増やす
月の返済額を増やすことも利息を減らす方法である。月の返済は約定返済と呼ばれ、毎月必ず必要になるものだ。
約定返済の額を増やすことで、完済までのスピードを上げることができる。多く返済することで、元本が減少し結果として支払い総額を削減できるのだ。
ただし、金融機関によって途中で約定返済額を増額できない場合がある。
もしも相談して対応できないと言われた場合は、前述の繰り上げ返済も活用してみよう。
金利の低いカードローンに借り換えをする
金利の低いカードローンに借り換えをすることで利息を抑えることができる。
借り換えとは、新しいカードローンに契約して前のカードローンの残高を一括返済し、新しいカードローンの返済を始めることである。
これは借入残高そのものを減らすわけではないが、最終的な返済合計の削減に繋がる。
金利の負担が軽減されることで、余剰資金を活用して元金を速やかに削減できる。また、金利が低くなることによる心理的な安心感も魅力の一つである。
他のメリットとしては、月々の返済負担を軽減できることが挙げられる。借り換えの主な目的の一つは月々の返済負担を減らすことである。
カードローン会社によって返済方法や月々の支払い額は変化する。
そのため、同じ借入額と金利でも、返済合計や月々の支払い額に違いが出ることがあるだろう。
元金定額方式から元利定額方式に切り替えると、月々の返済額は一定となり利息による変動がなくなる。
ただし、総支払額は多くなることに注意が必要だ。
例えば、月々の返済が1万円で元利定額方式を採用していた場合、元金と金利の支払いを含めても1万円である。
これにより、元金定額方式で支払っていた1万円と金利分よりも、月々の返済負担が軽減される。
返済方法が同じでも、カードローン会社によって月々の返済額が異なることもあるため、借り換えることで支払い負担を減少させることができる場合もある。
返済計画を立てる
カードローンを賢く利用するためには、借りる前にしっかりとした返済計画を立てることが非常に重要である。
返済計画は借入前に十分検討しておこう。緊急時を除いて借入額と収入のバランス、月々の返済額そして完済予定日をよく考えてから借り入れを検討しなければならない。
さらに、利息を含む総返済額を見積もることも大切だ。
このような計画を立てると、長期的な返済も進めやすくなる。多くのカードローン会社は、Webサイトで「返済シミュレーション」ツールを提供している。
これは借入額・金利・月々の返済可能額などを入力すると、完済までの所要時間や月々の支払い額を自動的に算出してくれるものだ。
ただし、このシミュレーションは概算で、実際の借入では金利や返済額がわずかに変動するので、あくまでも目安にしておく必要がある。シミュレーションツールの使い方については、後ほど詳しく解説する。
もしも計画を立てることが難しい場合や不安がある場合は、借入希望のカードローン会社に相談するのも良い。
収入や支出状況についてしっかり話せば、あなたに合った返済プランを提案してくれるはずだ。
無利息期間のあるカードローン4選
ここからは、無利息期間のあるカードローン4社を紹介する。
- アコム
- プロミス
- プロミスレディース
- アイフル
各社によって無利息期間の開始日や適用条件が異なるため、利用前に正しく理解しておこう。
アコム
アコムでは、契約日の翌日から「30日間金利0円サービス」を提供している。
適用条件は、アコムでの契約がはじめてのお客さまに限定される。
注意事項は次のとおりだ。
- アコムが不適当と判断すれば、初めての利用時も無利息期間は適用されない。
- 無担保カードローンが対象となる。その他の契約(クレジット・借り換えローンなど)は無利息期間の対象外になる。
- 金利0円適用期間終了の翌日から通常金利(実質年率)3.0%~18.0%が適用される。1日でも遅れると、利息が発生するので注意しておこう。
- 金利0円適用期間中の返済金額は、全額元金の返済に充てられる。しかし、ATM等手数料があるときはそちらが優先され、ATM等手数料→元金の順に充当される。
金利 (実質年率) | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | 最短20分 ※お申し込み時間や審査によりご希望に沿えない場合がございます。 |
融資速度 | 最短20分 ※お申し込み時間や審査によりご希望に沿えない場合がございます。 |
無利息期間 | 30日間(初回限定) |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
収入証明書 | 以下のいずれかに該当するお客さまは収入証明書が必要 ・当社のご契約が50万円を超えるお客さま ・他社を含めたお借入総額が100万円を超えるお客さま |
WEB完結 | 一部可能 |
申込条件 | 満20歳以上72歳までの定期的な収入がある方 |
担保・保証人 | 不要 |
プロミス
プロミスでは、初回借入の翌日から30日間無利息サービスが提供される。
このサービスの対象となる方は以下の通りだ。
- プロミスを初めて利用する方
- メールアドレスを登録している方
- Web明細を利用する方
また、次の注意事項を確認しておこう。
- 無利息期間内に返済期日が到来した場合、借入残高に応じて返済をしなければならない。この際、返済全額が元金に充当される。
- 無利息期間内であっても、返済期日に遅れた場合やその他の事情により、サービス提供が一時停止されることがある。
- 追加の借入がある場合、初回利用日の翌日から30日以内であれば無利息の対象となる。
- 30日以内に完済し、再度借入した場合は初回利用日の翌日から30日以内であれば、一度完済後の再度の借入分も無利息の対象となる。
無利息期間内であれば、途中で追加借入した分と完済してから再度借入した分も無利息で借りることができる。お得に利用したい方は、覚えておこう。
金利 (実質年率) | 年4.5%~年17.8% |
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審査時間 | 最短20分 |
融資速度 | 最短3分 ※状況によりご希望に沿えない場合がございます。 |
無利息期間 | 最大30日間(初回限定) ※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。 |
借入限度額 | 1万円~500万円 |
収入証明書 | 以下に該当する場合は収入証明書の提出が求められます。※ ・プロミスの利用限度額が50万円を超える場合 ・プロミスと他社貸金業者の合計借入金額が100万円を超える場合 ・前回プロミスに収入証明書を提出してから3年以上が経過している場合 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満18歳以上74歳以下(高校生を除く) |
担保・保証人 | 不要 |
プロミスレディース
プロミスレディースも30日間無利息サービスが利用可能で、サービス内容はプロミスと同じである。
女性専用ダイヤルを利用すれば、女性オペレーターが相談を受け付けるので女性が問い合わせしやすい環境が整っている。
また、アルバイトやパートなどで安定した収入がある場合、プロミスレディースへの申込が可能だ。
金利 (実質年率) | 年4.5%~年17.8% |
---|---|
審査時間 | 最短20分(土日可) |
融資速度 | 最短即日 |
無利息期間 | 30日間 |
借入限度額 | 1万円~500万円 |
収入証明書 | 借入額50万円以下なら、原則収入証明書不要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満18歳~74歳迄で、ご本人に安定した収入がある方 パート・アルバイトの方もOK ※申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類(源泉徴収票等)が必要です。 ※ただし、高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込みできません。 ※また、収入が年金のみの方は申込みいただけません。 |
担保・保証人 | 不要 |
アイフル
アイフルでは、初めて無担保キャッシングローンを契約する顧客に対して最大30日間の金利0円サービスが提供される。
このサービスは、キャッシングローン・SuLaLi・ファーストプレミアムカードローンが対象商品だ。無利息期間は、ご契約日の翌日から30日間である。
つまり、借入の翌日から適用されるわけではないので注意しておこう。
注意事項は以下のとおりだ。
- 無利息期間の終了翌日からは、通常の金利(実質年率)3.0%~18.0%が適用される。
- 契約日から30日間内であれば、一度完済してから再度利用する場合も無利息の対象となる。ただし、契約書の返却がある場合を除く。
- 無利息期間中に返済日が到来した場合、残高に応じた返済が必要だ。この場合、入金された金額は元金に充当される。
- 各種手数料(ATM手数料・カード再発行手数料など)がある場合は、手数料が優先的に控除されて残りが元金に充当される。
- 無利息期間内であっても、返済日が過ぎた場合やその他の事情により、サービス提供が停止される可能性がある。
金利 (実質年率) | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
融資速度 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
無利息期間 | 最大30日間(初回限定) |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
収入証明書 | 以下のいずれかに該当するお客さまは収入証明書が必要 ・当社のご契約が50万円を超えるお客さま ・他社を含めたお借入総額が100万円を超えるお客さま |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満20歳以上69歳までの定期的な収入がある方 |
担保・保証人 | 不要 |
無利息期間について詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にして欲しい。
利息制限法に基づく上限金利とは
利息制限法では、個人間および貸金業者との金銭の貸し借りに関連する金利(年利)の上限を規制している。
上限金利は借入額によって異なり、手数料や礼金もこの規制の対象に含まれる。
利息制限法で設定された上限金利を超える金利は法的に無効とされ、それまでに支払った金利の過払い分には返還を求めることができる。
では、借入額によってどのように上限金利が変化するのか、確認してみよう。
借入額が10万円未満の場合
借入額が10万円未満の場合、上限金利は年20%だ。
5万円を借りた場合、最大で1万円程度の利子が発生する計算になる。
カードローンを利用する際にいきなり高額を借りるのは難しいので、利子が高くなることも念頭に置いておこう。
借入額が10万円以上100万円未満の場合
借入額が10万円以上100万円未満の場合、上限金利は年18%だ。
多くの消費者金融では、上限金利を18%に定めている。仮に80万円を借りて利子が18%だった場合、30日間利用した時の利息は約1万1,835円だ。
借入額が大きければ、その分利子も大きくなってしまうので注意して利用しよう。
借入額が100万円以上の場合
借入額が100万円以上の場合、上限金利は年15%だ。銀行系カードローンの金利はこの水準に設定されていることが多い。
120万円を金利15%で借りた場合、30日間の利子は約1万4,794円となる。
消費者金融よりも支払金額が増えにくいため、返済額を少しでも抑えたい場合は銀行系カードローンを優先的に選ぶと良いだろう。
カードローンの返済とクレジットカードの分割払いの違いについて詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にして欲しい。
金利計算には返済シミュレーションを活用しよう
カードローンの返済計画を考える際、毎月返済額や総返済額がいくらになるかは重要なポイントとなる。
大まかな返済額を把握することで、納得感を持ってカードローンを利用できる。このような場合、Webサイトにある返済シミュレーションツールを利用すると良い。
シミュレーションをする前に以下のものを考えておこう。
- 金利(月利)
- 返済回数
- 借入額
- 返済方式
これらの情報をシミュレーションツールに入力すれば大まかな返済額が分かる。
シミュレーションを行う際は次の点に留意しよう。
- 返済方式を確認する
- 選択した返済方式によって返済額が変わってくるため、どの方式を採用するか明確にしておこう
- 変動金利の有無を確認する
- 利用するローンが固定金利か変動金利かを確認し、変動金利の場合は将来の金利変動を考慮する必要がある
- 返済負担を考え、無理ない範囲でシミュレーションする
- 無理なく返済できる金額を設定し、シミュレーションを行おう
- 日常生活に影響が出ないよう、返済負担率を考慮して、適切な月々の返済額やボーナス返済を設定しよう
- 実際の返済額と異なる場合があるので注意する
- 状況は日々変化するので、実際に返済する時と金額が変わってくる可能性がある
- あくまでも目安として考えておこう
返済が遅れた場合はどうなる?
カードローンの返済が遅れた場合は遅延損害金が発生し、カードローン会社から連絡が届く。
ここでは具体的な内容とそれぞれの対策について説明する。
遅延損害金が発生する
遅延損害金は返済遅延時に発生する追加料金である。一般的には、借入残高に対して年率20.0%で計算されることが多い。計算方法は以下の通りである。
例えば、借入残高10万円で遅延期間が5日だった場合、遅延損害金は以下のように計算される。
この273円は、次回返済額に加算される。
適用されないためには期間内の返済が重要となる。
カードローン会社から連絡が来る
返済が遅れるもしくは期日ギリギリになった時、カードローン会社からメールやショートメッセージなどで確認の連絡が入る。
この段階での連絡はまだ催促ではなく、支払期日や金額について相談する機会である。
問題が大きくなる前に返信し、適切に対応することが求められる。
確認連絡に返信せず滞納が続くと、支払いの催促・督促が行われる。連絡手段は郵便や電話が一般的だ。
この段階では「カードローンの督促である」情報は第三者に知られないように配慮されるだろう。
督促状を無視して滞納が続けば借入金および遅延損害金の一括返済が求められる可能性がある。
これを無視すると、最終的に裁判所からの強制執行や財産差し押さえのリスクが生じる。長期間にわたる滞納は状況を悪化させるので、早期返済が望ましい。
遅延損害金の防ぎ方
遅延損害金の発生を防ぐには、以下のような方法を利用してみよう。
・支払いが遅れそうな場合は、事前に金融機関の担当者へ連絡して返済額の引き下げや支払日の変更を相談する。
・支払いを忘れないように、返済方法を引き落としに設定するか、アプリのリマインド機能を利用する
遅延損害金の対処には、迅速な対応が必要になる。できるだけ早く金融機関へ相談し、適切に行動することが重要だ。
カードローンの金利について知りたいなら
カードローンの金利を正確に知りたいときは、各カードローン会社の公式Webサイトで詳細情報を確認するのが最も確実である。
金利は各カードローン会社ごとに設定が異なり、借入期間の起算日の設定方法も会社によって異なることが一般的だ。
これらの違いによって本記事で紹介した計算式と微妙に異なる結果が生じる可能性がある。
もし不明点がある場合は、カードローン会社の顧客サービスに直接問い合わせをすることを推奨する。
これにより、個々の状況に応じた正確な情報を得ることができる。