- ブラックカードがどのようなカードか知りたい
- ブラックカードを作成する方法がわからない
- どのブラックカードがおすすめか知りたい
クレジットカードでも、最も高いランクのステータスを誇るブラックカード。
発行しているクレジットカード会社が少なく、誰でも申し込めるわけではないため、作成できる人は少ない。
ただ、「どうしてもブラックカードを作成したい」という方もいるだろう。
本記事ではブラックカードの概要やブラックカードを作成できる人の特徴を解説する。
おすすめのブラックカードについても紹介しているので、ぜひ最後まで読んでほしい。
ブラックカードはどのようなクレジットカード?
ステータスの高いブラックカードだが、メリットやデメリットを把握しておかないと有効に活用できない。
高い年会費を支払っているにもかかわらず、恩恵を受けられない恐れもある。
ここではブラックカードの特徴やメリット、デメリットを紹介する。
ブラックカードの特徴
クレジットカードは一般・ゴールド・プラチナ・ブラックの4つの階級に分けられており、その中でも最もランクが高いのがブラックカードだ。
誰でも作成できるわけではなく、クレジットカード会社からのインビテーションが届いた人のみ申し込みが可能になる。
つまり、ブラックカードの所有は、経済的に最も高いステータスを持っていることを意味するわけだ。
また、ブラックカードには専用コンシェルジュによるホテルやレストランの手配、自動付帯の旅行傷害保険、東京ディズニーリゾートの会員専用ラウンジの使用権利など、さまざまな特典がある。
ただ、ブラックカードによっては、ほかのクレジットカードのように特典や年会費が公式ページには掲載されていないケースもあるようだ。
そのため、インビテーションが届くまでは、詳細がわからない場合もある。
ブラックカードのメリット
ブラックカードのメリットは以下の通りだ。
- 限度額が大きい
- 豊富な特典が用意されている
- クレジットカード付帯の保険が充実している
- ステータスの高さを示せる
ブラックカードは限度額が大きく、日々の決済を1枚で済ませやすいのが特徴だ。
明確な限度額は公表されていないが、最低でも100万円は確保されている。
大きいものでは1,000万円以上も利用できるブラックカードもある。
また、ホテルやレストランを予約してくれるプラチナコンシェルジュ、国内外の空港ラウンジが無料で利用可能、レストラン優待サービスなど、さまざまな特典が用意されている。
ブラックカードごとに特典が違うため、利用する機会の多いホテルや航空会社などから、作成するカードを選ぶと良いだろう。
さらに、旅行傷害保険やショッピング補償、スマートフォン保険のように、保険が充実している。
カードを保有しておくことで、万が一の場合に備えられるのも大きなメリットだ。
ブラックカードのデメリット
ブラックカードのデメリットは年会費が高いことだ。
一般カードやゴールドカードとは比べ物にならないほど、高額な年会費が必要になる。
それぞれのブラックカードの年会費は以下の通りだ。
本会員年会費 | 家族会員年会費 | |
---|---|---|
アメリカン・エキスプレス センチュリオン・カード | 550,000円(税込) (※)初年度は入会金550,000円が別途で必要 | 無料 |
JCB THE CLASS | 55,000円(税込) | 8枚まで無料 |
楽天ブラックカード | 33,000円(税込) | 2枚まで無料 |
ラグジュアリーカード | 110,000円(税込) | 27,500円(税込) |
ブラックカードには、100,000円を超える年会費のものもある。
ただ、受けられる恩恵を考慮すると、それほど高いとは言えないかもしれない。
また、アメリカン・エキスプレス センチュリオン・カードやJCB THE CLASS、楽天ブラックカードでは、家族カードを発行することで、1枚あたりの年会費は安くなる。
クレジットカードにおけるブラックカードを作成できる人の特徴
ブラックカードはインビテーションが必要と紹介したが、作成に明確な基準が公開されているわけではない。
ただ、最高ランクのステータスを誇るブラックカードのインビテーションには、届きやすい人の特徴があるのも事実だ。
ブラックカードを作成できる人の特徴は以下の通りだ。
- プラチナカードやゴールドカードを使用している
- クレジットカードの利用額が大きい
- 確実に返済できている
それぞれ詳しく説明しよう。
プラチナカードやゴールドカードを使用している
ブラックカードの作成にはクレジットカード会社からインビテーションが必要になるため、その会社でプラチナカードやゴールドカードのようなハイステータスカードの使用が条件になる。
つまり、作成したいブラックカードの発行元で、プラチナカードやゴールドカードを作成する必要があるのだ。
ブラックカードを発行しているクレジットカード会社の、プラチナカードやゴールドカードは以下の通りだ。
ブラックカード | プラチナカード(税込年会費) | ゴールドカード(税込年会費) |
---|---|---|
アメリカン・エキスプレス センチュリオン・カード | アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(165,000円) | アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(31,900円) |
JCB THE CLASS | JCB Platinum(27,500円) | JCBゴールド(11,000円) |
楽天ブラックカード | 楽天プレミアムカード(11,000円) | 楽天ゴールドカード(2,200円) |
ラグジュアリーカード | ー | Mastercard Gold Card(220,000円) |
作成したいブラックカードがあるなら、同じクレジットカード会社のゴールドカードやプラチナカードを作成しておこう。
ゴールドにも審査がある場合は、一般カードから利用実績を積んでおくのも一つの選択肢だろう。
クレジットカードの利用額が大きい
ゴールドカードやプラチナカードの年間利用額も、インビテーションへの大事な判断材料になる。
ただ、年間利用額の基準を明確には提示していないため、「〇〇円使用すればインビテーションが届く」というのはわからない。
ブラックカードを作成したいのであれば、なるべく支払いを1枚のクレジットカードにまとめておくべきだろう。
毎月利用限度額まで使用していれば、インビテーションが届く確率を高められるかもしれない。
とはいえ、インビテーションを目指した不要な買い物によって、返済が滞っては意味がない。
クレジットカードは無理のない範囲で使用するようにしよう。
確実に返済できている
ステータスの証明につながるブラックカードのインビテーションが届くことは、クレジットカード会社から信頼されていることを意味する。
そのため、支払い日の残高不足には注意が必要だ。
失った信頼を取り戻すには時間がかかるため、1度の残高不足によってブラックカードの作成がかなり難しくなる恐れもある。
振込サービスのトラブルや自身の体調不良なども考慮して、1週間前までには利用額以上の金額が銀行口座にある状態にしておきたいところだ。
クレジットカード選びに迷っている方必見! おすすめのブラックカード4選
さまざまな種類があるブラックカードだが、どれが自分に合っているかわからない方も多いだろう。
おすすめのブラックカードは以下の通りだ。
- アメリカン・エキスプレス センチュリオン・カード
- JCB THE CLASS
- 楽天ブラックカード
- ラグジュアリーカード
それぞれの特典を詳しく解説しよう。
アメリカン・エキスプレス センチュリオン・カード
アメリカン・エキスプレス センチュリオン・カードは年会費550,000円(税込)のブラックカードだ。
入会金550,000円(税込)も必要になるため、入会初年度はトータル1,110,000円が必要になる。
アメリカン・エキスプレス センチュリオン・カードの特典一例は以下の通りだ。
- パーソナルコンシェルジュ
- JALやANAのグレードアップサービス
- プライオリティパス
- ホテルのアーリーチェックインやレイトチェックアウトが無料で可能
- エアポート送迎サービス
- 有名ブランドのショップで営業時間外のショッピングが可能
- 充実した保険制度
アメリカン・エキスプレス センチュリオン・カードには、旅先のホテルやレストランを予約してくれるパーソナルコンシェルジュや空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティパスをはじめ、旅行好きに魅力的な特典が豊富に用意されている。
また、コンシェルジュを通して国内線の航空券普通席と宿泊施設を予約した場合、JALはファーストクラス、ANAはスーパーシートプレミアムにグレードアップされるようだ。
そのほかにも出国時や入国時のエアポート送迎サービス、高級ホテルや高級旅館のアーリーチェックイン・レイトチェックアウトなどがある。
アメリカン・エキスプレス センチュリオン・カードは、公式ページで特典が公開されていない。
そのため、紹介したもの以外にも魅力的な特典があるだろう。
詳細についてはインビテーションが届いてから、確認してほしい。
JCB ザ・クラス
JCB THE CLASSは年会費55,000円(税込)のブラックカードだ。
JCB THE CLASSの特典は以下の通りだ。
特典名 | 特典内容 |
---|---|
メンバーズセレクション | 厳選したアイテムのなかから、年に1回お好きなものを選べる |
コンシェルジュデスク | 旅の手配・予約、ゴルフ場のご案内、その他さまざまな相談に対応してくれる。 24時間・365日利用可能。 |
グルメ・ベネフィット | 国内の厳選したレストランで所定のコースメニューを2名以上で予約すると、1名分の料金が無料 |
プライオリティ・パス | 世界148の国や地域、600を超える都市にある1,300ヶ所以上の空港ラウンジ等を無料で利用可能。同伴者も1人まで無料。 |
空港ラウンジサービス | 国内主要空港・ハワイ ホノルルの国際空港内のラウンジを無料で利用可能。同伴者も1人まで無料。 |
ラウンジ・キー | 世界約1,100ヶ所以上の空港ラウンジを利用可能 |
ゴールドゴルフイベント | 有名コースを舞台としたコンペ形式のゴルフイベントに参加可能。参加者はJCBプレミアムカードを持っている会員限定。 |
ドクターダイレクト24(国内) | 経験豊かな医師、保健師、看護師などの相談スタッフが、健康・医療・介護・育児・メンタルヘルスなどに関する相談に細かくアドバイス。医療機関についての情報も提供する。24時間・年中無休、通話料・相談料は無料。 |
人間ドックサービス | 全国の提携している優良医療機関の人間ドックを優待料金で利用可能 |
JCB暮らしのお金相談ダイヤル | 日常生活にまつわる、税務・年金・資産運用についての相談を専門スタッフが電話で無料対応 |
旅先のホテルやレストランを予約してくれるコンシェルジュサービスや空港ラウンジの無料など、旅行が好きな人に向けての特典が豊富にある。
健康サポートを目的とした特典やお金に関する相談に乗ってくれるサービスもある。
また、保険が充実しているのも大きなメリットだろう。
JCB THE CLASSに付帯されている保険は以下の通りだ。
- 国内旅行傷害保険
- 海外旅行傷害保険
- 航空機遅延保険(国内/海外)
- ショッピングガード保険(国内/海外)
- スマートフォン保険
- ゴルファー保険
国内旅行傷害保険、海外旅行傷害保険、航空機遅延保険はいずれも利用付帯である点に注意が必要だ。
楽天ブラックカード
楽天ブラックカードは年会費33,000円(税込)で作成できるブラックカードだ。
楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードを利用していると、インビテーションが届くようだ。
一般カードを月間100万円以上使用していると、インビテーションが届いたという報告もある。
楽天ブラックカードの特典一例は以下の通りだ。
- 楽天市場のポイント還元5%
- ポイント優待
- コンシェルジュサービス
- プライオリティパス付帯
- 国際線での手荷物宅配サービス
- 旅行傷害保険
- ショッピング保険
楽天ブラックカードで楽天市場の商品を購入すると、ポイントが最低でも5%還元される。
一般カードは2%なので、ブラックカード特典で3%が追加されていることがわかる。
また、プレミアムカードではどれかを選択する「楽天市場コース」「トラベルコース」「エンタメコース」がすべて付帯されているのだ。
トラベルコースは楽天トラベルの利用でポイントが+1倍加算、エンタメコースはRakuten TVまたは楽天ブックスの利用でポイントが+1倍される。
コンシェルジュサービスも付帯されている。レストランやホテルの予約、航空券やコンサートの手配など、さまざまなチケットの手配や予約をしてくれるのだ。
さらに、国内外の空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティパスや旅行傷害保険、国際線での手荷物宅配サービスなど、旅行好きにとって魅力的な特典が用意されている。
ラグジュアリーカード「Mastercard Black Card」
ラグジュアリーカードは年会費110,000円(税込)で作成できるブラックカードだ。
会員の時間を無駄にしないという哲学のもと、24時間365日対応可能な電話のほか、メールやチャットでも常に対応している。
そのため、電話が難しい移動時にもコンシェルジュサービスを活用できる。
ラグジュアリーカードの特典一例は以下の通りだ。
特典名 | 特典内容 |
---|---|
ラグジュアリー リムジン | 対象のレストランを予約した場合、往路片道無料でハイヤー送迎 |
ラグジュアリー カードラウンジ | プライベートでも仕事でも、高級ホテルや会員制ラウンジなど上質な空間をサードプレイスとして利用可能 |
ラグジュアリー アップグレード | 厳選された人気レストランでのコース料理がアップグレード |
ラグジュアリー ダイニング | 所定のコースメニューを2名以上で予約すると、1名分の料金が無料 |
グローバルホテル・国内ホテル・旅館優待 | ザ・リッツ・カールトン、ハイアット、マンダリン オリエンタル、アマン、東急ホテルズ、ANAインターコンチネンタル 、ザ・ひらまつなど世界中の宿泊施設で55,000円相当の特典を受けられる |
空港ラウンジサービス | 148ヵ国 600都市以上 1,300ヵ所以上の空港ラウンジを無料利用 |
国際線手荷物無料宅配 | 国際線出発・帰国時の荷物を最大3個まで無料宅配 |
全国映画館無料鑑賞券 | 毎月、映画鑑賞券を最大2枚プレゼント |
国⽴美術館無料鑑賞 | 国立美術館の所蔵作品展と企画展を同伴者1名まで金曜日のみ無料で鑑賞可能 |
名門ゴルフ場優待・ 予約サービス | 国内の名門コースを予約できる |
リムジンサービスやラウンジサービスなど、人生を豊かにしてくれる特典が多い。
グルメ系の特典も豊富に用意されており、有名レストランのコースグレードアップや2名以上の予約で1名無料などがある。
また、旅行系も非常に充実しており、特に1滞在あたり55,000円の特典を受けられるグローバルホテル・国内ホテル・旅館優待が魅力的だ。
宿泊施設ごとに特典内容は異なっているが、それぞれ特別なものが用意されている。
特典一例は以下の通りだ。
- LC会員限定価格や優先予約
- ルームアップグレード
- 滞在中毎朝朝食無料(2名様まで)
- アーリーチェックイン、レイトチェックアウト
- ウェルカムギフトや100米ドル相当のホテルクレジット付与
世界3,000以上のホテル宿泊施設が対象になっており、各地でさまざまな体験を楽しめる。
1年間で2回対象ホテルに宿泊するだけで、年会費相当の特典を活用できるわけだ。
さらに、海外旅行傷害保険やショッピング補償、カード不正使⽤被害時の補償も付帯しており、万が一の備えも手厚い。
クレジットカードにおけるブラックカードはハイステータスの証明になる
ブラックカードのメリットやデメリットを紹介してきた。
年会費はかかるものの、プラチナコンシェルジュや空港ラウンジの無料利用など、豊富な特典が用意されている。
ただ、クレジットカードの中で最も高いステータスを誇るブラックカードは、欲しくても作れない人がいるのも事実だ。
作成に必要なインビテーションを受け取るには、プラチナカードやゴールドカードの利用実績を積む必要がある。
また、特典内容はブラックカードごとに違う。おすすめのブラックカードは以下の通りだ。
ブラックカード | 本会員年会費 | 家族会員年会費 |
---|---|---|
アメリカン・エキスプレス センチュリオン・カード | 550,000円(税込) (※)初年度は入会金550,000円が別途で必要 | 無料 |
JCB THE CLASS | 55,000円(税込) | 8枚まで無料 |
楽天ブラックカード | 33,000円(税込) | 2枚まで無料 |
ラグジュアリーカード | 110,000円(税込) | 27,500円(税込) |
それぞれ年会費や特典の内容が異なるため、自分にとって魅力的なクレジットカードを比較し、選んでほしい。
その前のステップとして、作成したいブラックカードの発行元でプラチナカードやゴールドカードに申し込んでみてはどうだろうか。