- ビューカードの付帯保険について知りたい
- 保険適用の条件を理解したい
- 保険の具体的な補償範囲が知りたい
クレジットカードを契約するにあたって、付帯される保険を重視したい人もいるだろう。
保険は使わないのが一番ではあるものの、旅行先でケガをしたり所持品をなくしたりした際、付帯保険があれば安心だ。
しかし、クレジットカードの付帯保険は内容が分かりづらいことも多く、いざというときに本当に補償されるか分からない人もいるだろう。
この記事では、ビューカードの付帯保険について、どのような補償内容なのかや、適用条件などを詳しく解説している。
ビューゴールドプラスカードの補償内容についてもまとめているので、ビューカードに付帯されている保険について知りたい人は、ぜひ最後まで読んで欲しい。
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ビューカードの付帯保険とは?
ビューカードはJR東日本グループが発行するクレジットカードで、公共交通機関を頻繁に使い、Suicaを利用しているユーザーは、特にメリットが大きくなるのが特徴だ。
ビューカードにはベーシックカードと提携カードがあり、合計して11種類ある。
一番スタンダードな「ビュー・スイカ」カードの基本情報は下表のとおりだ。
年会費 | 524円(税込) |
申し込み対象者 | 日本国内に居住していて電話連絡のとれる満18歳以上の方 (高校生を除く) |
国際ブランド | JCB VISA Mastercard |
基本還元率 | 0.5% |
ETCカード | 年会費524円(税込) |
家族カード | 年会費524円(税込) |
付帯保険 | ・国内旅行傷害保険 ・海外旅行傷害保険 |
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「ビュー・スイカ」カードは原則として0.5%還元で、決して高い還元率とは言えない。
しかし、モバイルSuicaへのチャージに対して1.5%ポイントが還元されるため、公共交通機関の利用やモバイルSuica払いが増えるほど還元率を高められるのである。
鉄道利用を中心とした特典が豊富にあるビューカードだが、付帯されている保険は「国内旅行傷害保険」「海外旅行傷害保険」の大きく2つだ。
ビューカードの国内旅行傷害保険
ビューカードの国内旅行保険の概要は下表のとおりである。
担保内容 | 補償金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 最高1,000万円 |
入院 | 3,000円/日 |
手術 | 入院保険金日額の10倍または5倍 |
通院 | 2,000円/日 |
詳しい補償内容や条件は後述するが、原則として旅行中にもしもの事態があった際や、入院・手術・通院が補償されていることは覚えておこう。
ビューカードの海外旅行傷害保険
ビューカードに付帯されている海外旅行保険の内容は、下表のとおりだ。
担保内容 | 補償金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 50万円程度 |
疾病治療費用 | 50万円程度 |
賠償責任 | 3,000万円程度 |
国内旅行の場合とは異なり、海外旅行の場合は日額ではなく通算額が補償される形となっている。
こちらも詳細は後ほど解説しよう。
ビューカードを紛失した際の対応
ビューカードの場合、万が一カードをなくしてしまった際も補償される。
クレジットカードの補償はもちろん、定期券部分とSuicaへのチャージ残高まで補償範囲となっているのは重要なポイントだ。
ただし、具体的な適用条件は以下のとおりとなっているため、対応状況をしっかりと確認しておこう。
- 定期券部分への補償は、定期券機能つきのビューカードに限られる
- ビューカードの不正使用があった場合、連絡のあった日の前日から起算して60日前に遡り、その日以降に不正使用された分が補償対象になる
- Suica付きビューカードのSuica機能の不正に関しては、使用停止措置が完了するまでの間の不正使用分は補償対象外になる
ビューカードの紛失時の対応については、「ビューカード会員規約」の第14条も確認しておくとよいだろう。
ビューゴールドプラスカードの付帯保険
ビューゴールドプラスカードにおける付帯保険は、通常カードに比べて当然ながら充実している。
国内・海外旅行保険の概要は下表のとおりだ。
国内旅行保険
担保内容 | ビューゴールドプラスカード | 「ビュー・スイカ」カード |
---|---|---|
券面画像 | ||
適用条件 | 自動付帯 | 利用付帯 |
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
入院 | 5,000円/日 | 3,000円/日 |
手術 | 入院保険金日額の10倍または5倍 | 入院保険金日額の10倍または5倍 |
通院 | 3,000円/日 | 2,000円/日 |
国内旅行保険の場合、ビューゴールドプラスカードでは適用条件が自動付帯になる。
通常カードの場合は利用付帯なので、この点は大きな違いだ。
なお、自動付帯と利用付帯の違いは次の章で詳しく解説したい。
その他の違いは補償額にあり、範囲自体はカードの種別を問わず同じである。
海外旅行保険
担保内容 | ビューゴールドプラスカード | 「ビュー・スイカ」カード |
---|---|---|
券面画像 | ||
適用条件 | 自動付帯 | 利用付帯 |
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 200万円程度 | 50万円程度 |
疾病治療費用 | 200万円程度 | 50万円程度 |
賠償責任 | 3,000万円程度 | 3,000万円程度 |
携行品損害(1旅行かつ年間累計限度額) | 20万円 | なし |
救援者費用(年間累計限度額) | 100万円 | なし |
家族特約 | あり | なし |
適用条件が利用付帯から自動付帯にアップグレードされるのは、国内・海外旅行のいずれも同様だ。
一方、海外旅行保険の場合、ビューゴールドプラスカードを保有していると携行品損害と救援者費用、家族特約が付与される。
ビューゴールドプラスカードの年会費は税込11,000円だが、海外旅行傷害保険の補償内容がかなり充実するため、頻繁に旅行をする人は選択肢に入れてもよいだろう。
ビューカードにおける付帯保険の適用条件とは?
ビューカードの付帯保険の概要は先ほど解説したとおりだが、最も気になるのは、どのような条件で補償されるかではないだろうか。
付帯保険があるからといっても、状況次第では適用されないこともある。
また、複数のクレジットカードを保有している場合、それぞれについてどのように取り扱われるか分からない人も多いだろう。
ここでは、ビューカードの付帯保険の適用条件について、通常カードとゴールドカードに分けて解説している。
利用付帯と自動付帯の違いもまとめているので、クレジットカードの付帯保険に関する基礎知識をおさらいしよう。
利用付帯と自動付帯
そもそも、クレジットカードの付帯保険には、「利用付帯」と「自動付帯」の大きく2つがある。
先述したように、ビューゴールドプラスカードを除くビューカードの場合は利用付帯であり、ビューゴールドプラスカードは自動付帯になっている。
利用付帯とは、旅行に行く際の飛行機代やツアー代金を、ビューカードで支払った場合に限り適用されるものだ。
一方、自動付帯とは、クレジットカードさえ持っていれば自動的に保険が適用される。
つまり、利用付帯の保険では、飛行機代などをビューカードで支払っていない際には、保険金の支払い事由に該当しても保険は適用されないのだ。
また、ビューカードで決済を済ませたとしても、適用条件に該当しなければ当然保険金は支払われない。
「旅行に伴うアクシデントは付帯保険があれば問題ない」という認識をしていると、保険が適用されないケースも十分想定されるため、注意が必要だ。
ビューカードは原則として利用付帯
ビューカードの保険は原則として利用付帯になっており、対象となる国内旅行事故は以下のとおり規定されている。
- 「公共交通用具」搭乗中の事故
- 「募集型企画旅行参加中」の事故
- 「宿泊先」での事故
それぞれについて詳しく解説しよう。
「公共交通用具」搭乗中の事故
そもそも「公共交通用具」とは、飛行機やバス、電車などのことであり、自家用車の利用やガソリン代、高速道路の利用料金は対象外になる。
要するに、公共交通機関を利用している最中の事故に適用されるという内容だ。
そして、公共交通用具の搭乗前に、乗車券等の代金をビューカードで決済する必要がある。
そのうえで、公共交通用具の乗客として乗車場構内で傷害事故を受けた場合に、保険が適用される条件に該当するのだ。
注意点として、チャージ残高によるSuicaでの乗車券の決済や定期券、回数券での乗車は、保険の適用にはならない点が挙げられる。
「募集型企画旅行参加中」の事故
「募集型企画旅行」とは、いわゆるパッケージ型の旅行プランのことである。
ビューカードの場合、パッケージツアーの旅行代金をビューカードで決済し、その旅行の最中に起きた傷害事故が保険の適用対象になる。
また、募集型企画旅行に「参加中」という期間は、あらかじめ手配した乗車券類等によって提供される旅行の日程に含まれる、最初のサービスを受けたところから提供を受け終わるところまでを指す。
旅行にもさまざまな形式があるが、たとえば、受注型の旅行企画や手配型の旅行に関しては、ビューカードで決済しても適用外になる可能性が高いから注意が必要だ。
「宿泊先」での事故
宿泊先での事故については、ビューカード会員が、カード会社またはカード加盟店である旅行業者に対し、カード会員であることとビューカードで宿泊施設の代金を決済することを告知して宿泊予約し、チェックイン前に実際に決済する必要がある。
事故の定義は、その宿泊施設内で発生した火災や破裂、爆発による傷害事故だ。
海外旅行傷害保険の場合
海外旅行中に保険が適用されるのは、以下の条件に該当する場合である。
- 旅行期間中の偶然な事故によるケガが原因で、事故の日を含めて180日以内に死亡または後遺障害が生じた場合
- 旅行期間中の偶然な事故によってケガをし、医師の治療を受けた場合
- 海外旅行開始後に発病した病気によって、旅行が終了して72時間を経過するまでに医師の治療を受けられた場合
- 海外旅行中に感染した特定の感染症により、旅行終了の日から30日を経過するまでに医師の治療を受けられた場合
旅行中の偶発的な事故や病気が条件になっており、旅行終了後に発病した病気については、原因が旅行中に発生したものに限る旨のただし書きもある。
ビューゴールドプラスカードは自動付帯
ビューゴールドプラスカードの場合も、通常のビューカードと保険が適用される条件自体は同じだが、自動付帯のため、決済手段は問われない。
国内旅行傷害保険の場合は、公共交通機関の利用やパッケージツアーの参加、宿泊先の事故が対象になる。
海外旅行傷害保険の場合、補償範囲が通常のビューカードよりも充実しているので、その内容を詳しく解説していこう。
ビューゴールドプラスの海外旅行傷害保険の適用条件
ビューゴールドプラスカードの場合、先述したビューカードの海外旅行保険の「死亡または後遺障害」「ケガによる治療費用」「疾病による治療費用」のほかに、以下に該当する際も保険が適用される。
- 旅行期間中に他人にケガをさせたり、他人の物に損害を与えて、法律上の損害賠償責任を負った場合
- 旅行期間中に携行品が盗難・破損・火災等の偶然な事故にあって損害を受けた場合
- 旅行期間中の急激かつ偶然な外来の事故によるケガや病気などが生じた場合
ビューゴールドカードには「救援者費用」という担保項目があるが、具体的には以下に該当した場合に保険が適用される。
- 旅行期間中の急激かつ偶然な外来の事故によるケガにより、事故の日を含めて180日以内に死亡した場合
- 上記ケガや旅行期間中に発病した病気により、3日以上続けて入院した場合
- 病気、妊娠、出産、早産、流産が原因で海外旅行中に死亡した場合
- 旅行期間中に発病した病気により、旅行中に医師の治療を開始し、旅行終了日を含めて30日以内に死亡した場合
- 乗っている航空機・船舶が遭難した場合、事故により生死が確認できない場合、警察等の公的機関によって緊急捜索・救助活動が必要な状態と確認された場合など
要するに、旅先での急なトラブルが起きた際も保険が適用される。
ゴールドカードを保有しておくと、海外旅行中の安心感は相当高まるだろう。
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付帯保険の利用方法
ビューカードの付帯保険を利用する際は、東京海上日動火災保険のサポートデスクに連絡する必要がある。
保険金の請求に際しては、事故の日から30日以内に連絡する必要があり、保険金請求方法の詳細が案内されるようだ。
国内旅行傷害保険の場合、以下に連絡する必要がある。
- 東京海上日動火災保険株式会社ウェルネス保険金サポート部 傷害保険サポート第2チーム
- 03-6632-0694
- 午前9時から午後5時まで(土日祝日・年末年始休み)
海外旅行傷害保険の場合は、以下が連絡窓口となっている。
- 東京海上日動火災保険株式会社本店損害サービス第一部 海外旅行保険損害サービス室
- 03-5537-3590
- 午前9時から午後5時まで(土日祝日・年末年始休み)
なお、海外から連絡する際は、LINEから無料通話できる仕組みも用意されている。
専用サイトの通話発信ボタンをタップするとLINEが起動し、インターネット経由で「東京海上日動海外総合サポートデスク」と無料通話ができるようだ。
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ビューカードにおける付帯保険の具体的な補償内容とその範囲
ビューカードの付帯保険に関する概要や適用条件は、上述したとおりだ。
ここでは、具体的にどのような補償を受けられるのか、その範囲はどの程度なのかについて詳しく解説しよう。
国内旅行では入院・手術・通院が対象
国内旅行に対して保険が適用されるのは、パッケージ旅行に参加していたり、飛行機や電車に乗っていたりする最中に起きた傷害事故が前提で、死亡または後遺障害・入院・手術・通院した際に保険金が支払われる。
死亡または後遺障害の場合、事故発生の日を含めて180日いないが条件となっている。
死亡の場合は1,000万円が支給され、後遺障害の場合は程度に応じて4%〜100%が支払われる。
ケガ及び通院の場合は、通常の業務の従事ができない、または平常の生活ができなくなり、事故発生から180日以内に入院した場合が条件だ。
保険金の支払い期間は事故発生日から180日間が限度になっている。
手術の場合も、180日間が期間とされている点は覚えておこう。
海外旅行では死亡または後遺障害・ケガ・病気が対象
海外旅行においても、期間の捉え方は原則として国内旅行の場合と同様だ。
ケガや病気による治療費用に関しては、実際に支払った治療費などのうち、妥当と認められる金額を合算して50万円を限度に支払われる。
- 診察・入院に関する費用
- 通訳費用や通訳人の交通費
- 国際電話の通信費
- 身の回り品の購入費
- 帰国に必要な費用など
海外で病院に罹った場合は全額自己負担になるため、治療費は高額になりやすい。
そのため、旅先で病院に行く際の備えはしておいたほうがよいだろう。
ゴールドカードは携行品・物損・買い物時も対象
ビューゴールドプラスカードの場合は、海外旅行中の携行品の損害や賠償責任も補償される。
携行品には以下が含まれるため確認しておこう。
- 被保険者が所有または旅行前に他人から無償で借りて携行するカメラ、カバン、衣類等の身の回り品(旅券や乗車券を含む)
- 現金やクレジットカード、定期券などは含まれない
ほかにも、海外旅行においては、生計が同じである20歳未満の子どもも保険の対象になる特約も付与される点は大きなメリットといえる。
さらに、ビューゴールドプラスカードであれば、購入した物品について、購入日から90日以内に偶然の事故による破損や盗難が発生した場合、年間最大300万円まで補償される。
なお、1事故につき自己負担額5,000円が必要になる点は覚えておこう。
付帯保険の内容を確認してからビューカードを作成しよう
ビューカードの付帯保険は原則として利用付帯になっているため、公共交通機関の乗車券やパッケージ旅行などをビューカードで決済していなければ保険は適用されない。
しかし、ビューゴールドプラスカードであれば自動付帯になるため、決済の有無は問われないうえに、保障範囲や内容はかなり充実する。
クレジットカードによって付帯保険の内容は異なるので、各社の補償内容は必ず詳細にチェックしておくとよいだろう。
本記事の内容を踏まえ、最適なクレジットカード選びを進めていってほしい。
ほかのクレジットカードも調べたい場合は、本メディアで詳しく解説しているので、確認してみるとよいだろう。
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ビューカードに関するQ&A
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Suica:Suicaは東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。 モバイルSuica:モバイルSuicaは東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。 Suicaのペンギン:Suicaのペンギンは東日本旅客鉄道株式会社の「Suica」のキャラクターです。 ※「Suica・モバイルSuicaは東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。」とすることも可能です。 ※スペースが限られている場合は、「東日本旅客鉄道(株)」・「JR東日本」とすることも可能です。