一般的に「証券会社からの転職は有利である」と言われることが多い。有利と言われている理由を把握することで、自分の強みを活かした転職活動ができる。
これから転職を考えている証券会社社員は、なぜ転職に有利と言われているのかを把握しておこう。
この記事では、証券会社からの転職が有利と言われる理由や転職しやすい業界などを解説していく。
今後のキャリアを考える上で本記事の内容が参考になれば幸いだ。
証券会社からの転職が有利と言われる理由とは
一般に証券会社からの転職が有利と言われる理由として、以下の点が挙げられる。
- 営業能力が高い
- ノルマを達成する能力がある
- 顧客とのコミュニケーション能力が高い
- ストレス耐性がある
それぞれの理由を把握し、証券会社に所属する強みを理解しよう。
営業能力が高い
証券会社に入社すると、ほとんどの社員が営業担当として配属される。テレアポや飛び込みなどによる新規開拓や、無形商材である金融商品を売り込んだ経験が豊富であるため、転職市場でも高い評価を得やすい。
どんな企業に転職する場合であっても、顧客のニーズをヒアリングする能力や自社商品の提案スキルが高い人材は重宝される。
転職活動をする際には、営業の実績をアピールすることで選考を有利に進められるだろう。
ノルマを達成する能力がある
証券会社の大きな特徴として、厳しいノルマを課されるという点が挙げられる。
そのため、証券会社の社員は与えられた数字を最後までやり切るというイメージが強く、転職市場でも高く評価される。与えられたノルマをクリアすることは会社からの評価を高めるだけでなく、自分自身の転職市場での価値も高めることにつながる。
日々のノルマは苦しいかもしれないが、前向きにひとつずつクリアしていこう。
顧客とのコミュニケーション能力が高い
顧客とのコミュニケーション能力やビジネスマナーを身に付けている点も、転職市場で有利に働く理由のひとつだ。普段から顧客と対面で営業活動を行うため、対人能力が非常に高くなる。
特に証券会社の顧客は富裕層が多く、営業以外にも会食などに誘われるケースも少なくない。
若手のうちから経営者などの富裕層と接していることから、転職時に高い評価を受けやすいのだ。
ストレス耐性がある
証券会社では毎日のようにノルマや不安定な金融相場と向き合うため、ストレスがかかる日々を送っている。
ストレスと上手く付き合って行かなければ続かない職業であるため、数年以上勤めている証券会社の社員はストレスに強いと判断されて高い評価を得られる。
例えば営業成績が振るわない場合、上司からの厳しい詰めに耐えながら成果を出さなければならない。また、提案した商品の価格が暴落した場合、顧客に怒られることを覚悟して電話をかけるケースもあるだろう。
さまざまな場面でストレスを乗り越えてきた経験は、多くの企業で評価される。上手くストレスを解消できる方法を模索し、転職市場での高い評価につなげよう。
証券会社から有利に転職できる業界
証券会社は有利に転職を進められるが、なかでも転職しやすい業界は以下の業界である。
- 銀行・証券
- 生命保険会社
- M＆A仲介
上記の業界についてそれぞれ解説していく。
銀行・証券
当然のことではあるが、同じ金融業界の銀行や証券への転職は有利に進められる。
すでに金融の知識や提案スキルが身に付いているため、即戦力として採用されるケースが多いだろう。また、なかには外資系の金融機関・運用会社などを目指す人も少なくない。
外資系を目指す場合には、金融の専門知識に加えて語学力も必須となる。その分、日系の証券会社よりも高い収入を期待できるため、語学の勉強をして外資系を目指すことも視野に入れると良いだろう。
生命保険会社
証券会社からの転職先として、生命保険会社を選ぶケースも多い。
高い営業スキルやノルマ達成能力が求められるため、証券会社で培ったスキルを存分に活かすことができる職種だ。
生命保険会社は「フルコミッション」という完全歩合制の仕組みを採用していることが多いため、成果に応じて収入が大きく増える可能性がある。
年収3,000万円を超えるケースもあるため、営業スキルに自身がある場合はフルコミッションの生命保険会社への転職も視野に入れてみよう。
M＆A仲介
企業の合併や買収などを仲介する「M＆A仲介」も、証券会社からの転職に有利な業界のひとつだ。高いコミュニケーション能力に加え、金融の知識も役立てることができる。
M＆Aを仲介する際、双方の経営陣と良好な関係を築きながら、合併・買収を進めていく必要がある。顧客に経営者が多い証券会社の社員は、円滑に商談を進めていくことができるだろう。
M＆A仲介も高い年収を目指せる業種であり、今後も需要が高まっていくことが期待されている。企業の合併や買収などの大きなビジネスに携わりたいのであれば、M＆A仲介への転職を検討してみてはいかがだろうか。
証券会社のスキルを活かすならIFAへの転職がおすすめ
証券会社で培ったスキルを活かし、有利に転職活動を進めたいのであればIFA（独立系ファイナンシャルアドバイザー）への転職がおすすめだ。
IFAとは、特定の金融機関には所属しない独立した立場から、顧客の資産運用をサポートする職業である。
IFAでは、証券会社と同じように顧客に金融商品の販売・仲介を行うため、金融の知識や提案スキルをそのまま活かすことができる。また、完全歩合制を採用しているIFA法人が多く、成果に応じて高収入を期待できることも特徴だ。
さらに、厳しいノルマに縛られず、顧客に最適な商品を自分で選んで提案することができる。証券会社から転職を考えているのであれば、IFAへの転職も選択肢として視野に入れてみよう。
IFA業界に強い転職エージェントの利用がおすすめ
IFAへの転職を考えているのであれば、IFA業界に強みを持つ転職エージェントの利用をおすすめする。
業界に精通したキャリアアドバイザーに相談しながら、転職活動を有利に進めることができる。
例えば、IFA法人の特徴を踏まえたアドバイスをもらって面接に活かしたり、魅力的な「非公開求人」を紹介してもらったり、転職アドバイザーならではの魅力は多い。
実際に転職をしない場合でも、今後のキャリアについて相談することも可能だ。転職エージェントのサービスは無料であるため、気軽に利用することができる。
IFAへの転職を検討している人は、IFA業界に強みを持つ転職エージェントを活用してみてはいかがだろうか。
まとめ
証券会社は高い営業スキルやノルマ達成能力、ストレス耐性などが評価されやすく、転職活動を有利に進めやすい。
銀行や外資系金融機関、生命保険会社、M＆A仲介など、さまざまな業界で有利になるだろう。
また、証券会社時代のスキルをそのまま活かせるIFAもおすすめだ。
IFA業界に強みを持つ転職アドバイザーなどを活用しながら、転職活動を有利に進めていこう。
