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養老保険を選ぶためのシミュレーション〜自分にあったプランを見つけよう

この記事で解決できるお悩み
  • 養老保険を検討しているが、何を基準に選べば良いかわからない
  • 養老保険に加入しているが、本当に自分に合った契約内容なのか知りたい
  • 養老保険の保険料シミュレーションの注意点や方法について知りたい

養老保険は、保障と貯蓄のバランスが取れた保険商品だ。

満期に近づけば近づくほど保障が手厚くなる性質を有しているため、可能な限り途中解約は避けたほうが良い。

それゆえ契約時には、保険料の設定が妥当であるか、長期にわたって支払うことができるかという目線でシミュレーションすることが極めて大切である。

本記事では、養老保険の選びにおけるシミュレーションの重要性と、実施の際のポイントを中心に解説する。

あなたに合った養老保険選びの参考にしていただければ幸いだ。

目次

シミュレーションの前に!まずは養老保険の基本を知ろう

養老保険の基本を知ろう 生命保険ナビ

まずは、養老保険の基本を振り返っておこう。

養老保険の基本

養老保険とは、被保険者(保険がかけられている人)が万が一亡くなった場合も、満期まで生きていた場合も、同じ金額を受け取れる貯蓄型の保険のことだ。

亡くなった場合は死亡保険金受取人に「死亡保険金」が、満期まで生存していた場合は受取人に「満期保険金」が支払われる。

養老保険の特徴

養老保険は、万が一の事態に備える死亡保障の側面と、将来の安定した生活のための資金を積み立てる貯蓄の側面、この2つの要素を併せ持っている。

この点は、一般的な掛け捨て型の保険とは大きく異なる点だ。そしてこの特性から、養老保険は「生死混合保険」とも称される。

特徴1 : 保険期間は一定

養老保険の契約が満期を迎えると、保障は原則終了となる

特徴2: 死亡保険金と満期保険金は同額

保険期間中の死亡で「死亡保険金」が、生存して満期を迎えると「満期保険金」を受け取れ、死亡保険金と満期保険金は同額である。

特徴3: いわゆる「元本割れ」リスクがある

養老保険は貯蓄機能を備えているが、満期保険金が払い込んだ保険料総額を下回ることがある。

特徴4 養老保険の保険料は割高である

養老保険は、死亡保険金、満期保険金、解約返戻金のいずれかが支払われるため、保険料はやや高めに設定されている。

特徴5: 保険料の払込方法により支払総額が異なる

保険料の払込方法は月払、半年払、年払いなどの積立方式や、保険期間全体分の保険料を契約時にまとめて払い込む「一時払」がある。一般的に、まとめて払い込む方法をとるほど保険料の抑制につながる。

特徴6: 商品によっては市場環境の影響を受ける

変動型や外貨建ての養老保険を契約した場合、金利や為替の動向が保険金等の受け取り金額に影響することがある。

特徴7: 配当がある商品もある

「無配当」「5年ごと利差配当」「毎年配当」の商品がある。一般的に「無配当」は配当のあるタイプに比べ、保険料が割安に設定されている。

養老保険の保障内容

養老保険には主に「死亡保険金」、「高度障害保険金」、「満期保険金」の3つの保障が設定されている。

  • 死亡保険金
    • 万が一、保険期間中に亡くなってしまった場合、受取人には、契約時に取り決めた死亡保険金が支払われる。この死亡保険金を受け取った時点で、保障は終了する。
  • 満期保険金
    • 保険期間を無事に満了した場合は、死亡保険金と同じ金額の満期保険金が支払われる。
  • 高度障害保険金
    • 被保険者が特定の高度な障害を負った場合、この保障が適用され、保険金が支払われる。高度障害保険金を受け取った時点で契約終了となる。

このほか、養老保険契約を途中で解約する場合は解約返戻金が支払われる。

この金額は通常、終身保険と比較しても高めである。

一方、この解約返戻金は満期に向かって100%に近づく性質を持つため、契約から時間を置かずに解約すると保険料払込総額を下回ること(いわゆる「元本割れ」)がある。

養老保険選びと「シミュレーション」

養老保険選びと「シミュレーション」 生命保険ナビ

ここまでで、養老保険がどういう保険商品か、ざっくりとしたイメージを持っていただけたのではないだろうか。

養老保険とは、資産形成と保障を組み合わせたいというニーズを持つ方には検討の価値ある保険である。

養老保険選びにシミュレーションが重要な理由

しかし、養老保険は「満期に近づけば近づくほど受けるメリットが大きくなるという特徴をもつ保険だ。言い換えると、短期で解約すると損をするリスクが高い商品だといえる。

養老保険でもっとも大切なのは、できるだけ満期まで続けることだ。そのためには、「定期保険や終身保険より割高」な保険料を長期間にわたり継続して払い続けなければならない。

だからこそ、ご自身のライフプランを見据えたうえでの「シミュレーション」が重要なのだ。

まずは、月々いくらの保険料なら支払えるのかを把握し、その金額で目標とする保険金額を達成できるかを試算しよう。

そして、現在の家計の状況と、将来起こりうるイベントを勘案し、「その保険料は10年後や20年後でも支払えるか」を考えなければならない。

養老保険選びにシミュレーションを加える

ライフプランを立てる

ライフプランとはすなわち、あなたの人生の計画だ。これからの「ライフイベント」を想定し、「いつ」「いくら」のお金が必要になるのか、把握しておこう。

ライフプランを立てることで、自分が人生に何を求め、何を重視しているのかを整理できる。

将来受け取れる金額を増やすことを優先するか、途中でいくらかの現金を取り崩す自由度が欲しいか、などという視点でも考えてみよう。

どういう保障を求めるのかを考える

この記事を読んでいるあなたは、「養老保険」に興味を持って、現実感をもって契約をすすめたいのだろう。

しかし本当に「養老保険で良いのか」を、ライフプランに照らし合わせて振り返って欲しい。

今一度「養老保険は求める保障を提供するか」「自分のニーズに合う他の保険商品があるのではないか」という点を確認してほしい。

いくつか保険商品を選んでシミュレーションする

2のステップを踏んだあとでも養老保険に魅力を感じているなら、いくつかの保険商品をピックアップして、シミュレーションをしてみよう。

シミュレーションの方法は、Web上のサービスを利用しても、エクセルで計算式をつくっても、紙と計算機を使っても良い。

満期に受け取れる保険金を見て確認した後は、保険料の支払いが可能かどうかを、「極めて現実的な視点で」検討していただきたい。

可能であれば、ここで第三者からの意見を求めると良いだろう。家族を巻き込んでも良いし、上司や先輩などの年長者の実体験を交えて意見を聞いても良い。

もちろん、お金や保険のプロに相談してみるのもおすすめだ。

保険商品を詳細に検討する

シミュレーションを終えたあなたは、支払うべき保険料と、受け取る可能性のある保険金のイメージを、ざっくりと掴むことができているはずだ。

ここで改めて、保険商品を眺めてみよう。シミュレーション前とは異なる現実的な目で、「自分には何が必要なのか」を検討するのだ。

保障は十分か。返戻率の目安はどの程度か。保険会社の評判はどうか。

そしてもう一度、目星をつけた商品でのシミュレーションをしてみよう。

養老保険商品をWeb上でシミュレーションする時の注意点

広く一般に販売されている保険商品のほとんどは、Web上でシミュレーションができる。

しかし、注意すべきは、これはあくまでも簡易版だということだ。特約をつけた場合の保険料がどうなるのかといった細かい設定は、できない場合が多い。

加えて解約返戻金については、Web上のシミュレーションでは概算を得ることもできないことが多い。

変額や外貨建て商品の契約前の解約返戻金は目安であるため、あったとしてもあまり参考にすべきではないだろう。

候補となる養老保険を絞り込んだら、できるだけ担当者に詳細な試算を依頼する方が安全だ。

対面では「面倒」と感じるなら、オンライン上で相談ができる場合も少なくない。

保険は非常に高い買い物だ。後になって「こんなはずじゃなかった」ということのないよう、契約前の時点でできることはやっておこう。

養老保険でシミュレーションが必要な3つの項目

養老保険でシミュレーションが必要な3つの項目 生命保険ナビ

養老保険において、以下の3つの要点に焦点を当ててシミュレーションを行おう。

  • 保険料の支払いは続けられるか
  • 保障期間の設定は適切か
  • 目標とする貯蓄額は達成できそうか

養老保険の保険料は支払い続けられるか

まず、シミュレーションで、保険料の支払いが継続可能かを確認して欲しい。

養老保険は、一般的に他の貯蓄型の生命保険よりも保険料が高い傾向にある。保険金等の受け取り可能性が高く、保障が手厚いため、払い込む保険料も高く設定されているのだ。

契約の途中で支払いが難しくなって解約する場合、時期によっては解約返戻金が受け取れないか、極めて少ないこともある。

そのため保険料は、将来にわたって支払える金額に設定しておくことが極めて重要だ。

保険会社の商品サイトには、簡易版ではあるがシミュレーションができるサービスも提供されている。

まずは、「養老保険の保険料はどの程度か」というレベルで良いので、ざっくりとしたイメージを掴んでおこう。

養老保険の保障期間の設定は適切か

保障の期間が十分か、満期を迎えるのは何歳になるのかも、確認が必要なポイントだ。

養老保険の保障は、満期を迎えると終了する。その時点で新たな保障が必要になったらどうするのかも、現実感をもって検討してほしい。

一般に、60歳や65歳といった「退職時期」「老後を迎える年齢」になると、保険料が高くなる傾向がある。

また、そのくらいの年齢になると、新たな保険への加入が難しくなる場合もある。

その時期に満期が被らないような契約にすることも、検討に値するだろう。

病気を予測することは不可能だが、たとえば家族の病歴などを参考に、検討してみるのも良い。

この想定をしておくことで、養老保険と他の保険あるいは特約などの組み合わせの検討にも役に立つ。

養老保険で目標とする貯蓄額は達成できそうか

貯蓄性は養老保険の魅力の一つだ。加入する保険でどの程度の貯蓄ができるのかも、シミュレーションで確認して欲しい。

できればエクセルなどを使って、簡単に計算をしてみることをオススメする。

一般的に、保険料はまとめて支払ったほうが、支払いの総額を安く抑えられる。

変額型や外貨建て商品を検討しているのであれば、市場環境が変化した場合に支払い保険料や受け取る保険金がどの程度の影響を受けるのかも、目安をつけておくと良い。

もちろん、市場環境はコントロールできるものではない。

しかしシミュレーションによりざっくりとしたイメージを持つことで、より良い契約をするための準備ができる。

養老保険はシミュレーションをしてからを選ぼう

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、養老保険を選ぶ際のシミュレーションの重要性について述べた。

また実際の保険の選択に、シミュレーションをどのように組み込むかも、丁寧に示した。

養老保険は可能な限り、満期を迎えるまで継続することが大切だ。一方で、満期をどの年齢で迎えるのかも、非常に大切だ。

保険料が支払えるのか、満期年齢はいくつになるのか、そして目標とする金額を貯めることができるのかなど、あなたが養老保険に求めるものを数字として表してみよう。

「シミュレーション」というと、少し難しく感じられるかもしれないが、要は「試しに計算してみる」ことだ。Webに公開されているツールを使ってみても良い。

もし自分には手に余ると感じるなら、保険のプロの手を借りよう。あなたの現状から将来の目標までをじっくり話し合い、より良い選択ができるよう手伝ってくれるだろう。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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