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終身医療保険とは?特徴やメリットデメリットを解説

この記事で解決できるお悩み
  • 終身医療保険の特徴を知りたい
  • 終身医療保険のメリットとデメリットが知りたい
  • 終身医療保険に加入する際に重視すべきことが知りたい

高齢化が進む日本では、医療保険の中でも生涯にわたる保障が受けられる終身型への人気が高まっている。

では、具体的にどのような保障が受けられるのか、またどのようなメリット・デメリットを持つのか、あなたは説明できるだろうか。

本記事では終身医療保険の特徴やメリット・デメリット、そして加入時に重視すべき点について解説する。

終身医療保険のことを詳しく知りたいという方は、ぜひ参考にしてほしい。

目次

終身医療保険はどんな保険なのか

終身医療保険はどんな保険なのか 生命保険ナビ

怪我や病気など万一の際に役立つ医療保険の種類は、保障期間や保険金などをもとにいくつかに分けることができる。

その中で終身医療保険とは、先述の通り一生涯にわたる保障が備わった医療保険のことである。まずはそんな終身医療保険の特徴や仕組みから紐解いていこう。

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終身医療保険とは

終身医療保険とは、解約しない限り、一生涯、保障を受けられる医療保険である。

医療保険には終身タイプのほかに、一定期間のみ保障される定期タイプがある。

また終身医療保険の保険期間は終身だが、保険料の払込には、終身払いと有期払いがある。

終身払いは、保険期間と同様、一生涯払い続ける。

一方、有期払いは、たとえば「65歳」に設定すれば、以降に保険料を払う必要はなく、保障は一生涯続く。

払込方法が月払いなら、毎月の保険料は有期払いよりも終身払いは割安となる。

有期払いなら、退職後に保険料を払う必要がなくなり、支出を抑えることができる。

払込期間の違い

メリットデメリット
終身払い毎月の保険料が安くなる一生涯、保険料を払い続ける
有期払い払込期間満了後は保険料の負担なし毎月の保険料が高くなる

終身医療保険が必要とされる理由とその背景

医療保険の保障を「終身」とする理由は、平均寿命が延び、高齢になるほど病気になる可能性が高いためである。

現役世代なら収入から医療費を負担できるが、年金中心の生活では医療費の負担が大きくなる。

平均寿命が延びるほど、退職後の生活期間も長くなり、医療保険の必要性は高まる。

いかに高齢時の医療費負担を軽減できるかがポイントとなる。

終身医療保険の仕組み

終身医療保険は、保障は一生涯、保険料の払込方法は終身と有期がある。

保障タイプは大きく、日額タイプと一時金タイプがあり、一時金タイプは近年、商品数が増えているタイプだ。

日額タイプは、一日当たりの給付金額を事前に決める。

たとえば、日額5000円なら、入院1日につき5000円、手術給付金では日額が給付金のベースとなる。

手術の倍率が10倍なら、5000円×10で5万円を受け取ることができる。

つまり、日額を高く設定すれば、入院給付金と手術給付金が手厚くなる仕組みである。

このほか、通院給付金や先進医療特約、がん治療特約などがあり、商品ごとに違いが見られる。

一方、一時金タイプは、入院したら10万円など、まとめて資金を受け取れる医療保険である。

近年、入院日数が短くなっていることから、日額タイプでは十分な保障を受けられないこともあり、注目されている医療保険である。

設定できる一時金の額は複数あり、必要保障額に合わせて選ぶことができる。

一時金の支払回数については、商品によって異なり、60日に1回受け取れるなど複数回受け取れる医療保険が一般的である。

まとまった資金があると、治療費だけでなく、交通費や差額ベッド代、食事代などにも計画的に割り当てることができる。

終身医療保険のメリットとデメリット

終身医療保険のメリットとデメリット 生命保険ナビ

終身医療保険にはメリットもデメリットもある。

メリットだけでなく、デメリットも理解しておくことで、終身医療保険への理解は深まるだろう。

ここでは、終身医療保険のメリットとデメリットについてまとめる。

終身医療保険のメリットとその理由

終身医療保険のメリットは、医療費負担の軽減である。

公的医療保険で医療費の負担は抑えられているが、自己負担がある。

また医療費が高額になった場合には、高額療養費制度を活用できるが、医療費の負担はゼロにならない。

十分な資金があれば、治療方法の選択肢は増え、収入減少にも備えられるため、医療保険の需要は高い。

また保険期間が終身である終身医療保険であれば、病気になる可能性が高い高齢期の医療費負担も抑えられる。

高齢になるほど病気になる不安を抱えることになるが、金銭的不安を解消できる点は大きい。

終身医療保険のデメリットとその対策

終身医療保険は保険であるため、相互扶助で成立している。

保険に加入したものの、保険を利用しない人のほうが多いだろう。

特に、医療保険の場合は、高齢時に備えて早めに加入する。

病気になる可能性の低い時期から加入するため、保険を利用しない可能性は高まる。

もちろん、高齢になってから終身医療保険に加入する選択肢もある。

この場合、毎月支払う保険料は高くなるだけでなく、既往症で希望する保険に加入できない可能性もある。

メリット・デメリットを踏まえ、判断するとよい。

また若いときに終身医療保険に加入しても、進歩する医療技術に合わなくなる可能性がある。

がんは以前と比べると、治る病気になっている。入院日数の短期化も医療環境の変化である。

医療技術や医療環境の変化に適応した医療保険を選択することが、保険を有効活用する鍵となる。

そのため、定期的な保険の見直しを通じて、最新の医療技術や環境に最も適した保険を選ぶことが重要だ。

見直しを前提として医療保険に入る場合、有期払いにしてしまうと、有期払いのメリットを受けられなくなる。

有期払いは、将来の保険料負担をゼロにできるが、解約すると毎月割高な保険料を負担したことになる。

一方、終身払いであれば、医療保険の見直しをしやすい。

ただし、医療保険を解約せず、保障を上乗せするために新しい医療保険に加入する場合は、有期払いのほうがよい。

保険料の支払いがなくなる時期に合わせて加入すれば、保険料の負担はあまり重く感じないだろう。

終身医療保険を利用するべき人とは

終身医療保険は、将来の医療費負担を軽減できる効果がある。

医療費負担が重くなる人ほど、終身医療保険を利用すべきである。

たとえば、子育て世帯で、夫(妻)のみ収入がある場合、夫(妻)が病気やケガで働けなくなると家計が厳しくなる。

どの程度の緊急資金を準備しているかによるが、少なくとも医療費の負担を軽減できれば、仕事復帰まで治療に専念できる。

収入や貯蓄額だけでなく、職業によっても終身医療保険の重要度は変わってくる。

会社員や公務員であれば、健康保険の傷病手当金で、最長1年半、収入の約3分の2を受け取れる。

しかし、自営業者・フリーランスなどが加入する国民健康保険には傷病手当金はない。そのため、自営業者・フリーランスは病気になった場合の金銭的負担は重くなる。

このように、自身の状況を踏まえ、終身医療保険を利用すべきかどうか判断するとよいだろう。

終身医療保険の加入時に重視すべき点

終身医療保険の加入時に重視すべき点 生命保険ナビ

終身医療保険は、早めに加入すれば、数千円程度で加入できる。

しかし、終身医療保険が必要かどうかの判断をしなければ、何のために加入しているかわからなくなる。

ここでは、終身医療保険の加入時に重視すべき点についてまとめる。

保障内容が自分や家族に必要なものか

終身医療保険の保障内容が自分や家族に必要なものかどうか検討しなければならない。

公的医療保険があるため、病気やケガで治療費がかかったとしても、3割負担となる。

また治療費が高額になった場合には高額療養費制度があるため、公的医療保険だけでも治療費負担は軽減されている。

また企業や団体独自で共済制度があり、割安で保険に加入できるケースもある。

一定期間の保障であれば、必要性を感じない方もいるだろう。

ただ、退職後も保障を受けられるか確認する必要がある。

医療保険は退職後でこそメリットが大きいため、長い目で検討したほうがよい。

医療保険に頼らず十分な緊急用資金を準備できるなら終身医療保険は不要と感じるかもしれない。

しかし、医療保険に加入しておけば、治療の選択肢が広くなり、希望する治療を受けられる可能性は高まる。

年齢を重ねれば、誰でも病気やケガをする可能性はある。今は必要性を感じなくても、将来を見据えて検討しよう。

保険料は無理なく支払えるか

終身医療保険は比較的保険料は安く、加入しやすい保険である。

しかし、家族全員が加入する場合や特約を付帯して保障を充実させる場合は、医療保険であっても保険料の負担は大きくなる。

また終身医療保険だけでなく、終身保険や収入保障保険、がん保険などの保険料も支払う。

損害保険では、火災保険や自動車保険、自転車保険の支払いもある。

保険料の総額を考え、終身医療保険にどの程度割り当てられるか検討しなければならない。

加入後も保険は定期的に見直そう

終身医療保険は、解約しない限り、一生涯、保障を受けられる。

たとえば、30歳で加入した場合、60年近く加入することになるが、その間、定期点検をしておいたほうがよい。

定期的に見直すことで、医療保険を有効活用できる可能性が高まる。

定期点検が必要な理由には、次のようなものがある。

  • 新しい医療保険が販売される
  • 医療技術が進歩し、医療環境が変化する
  • 家族や家計の状況が変化する

保険の見直しは、加入した終身医療保険を解約して、新たな保険に加入する方法もあるが、保障を上乗せするために、解約しない方法もある。

保険料の負担が重くなく、必要性があるなら、複数の医療保険に加入するのもひとつの方法である。

若いときには必要最小限の終身医療保険に加入し、退職が近づいた時期に保障を上乗せしてもよい。

健康状態によっては新たな医療保険に加入できない可能性もあるが、その場合は、終身医療保険をそのまま継続する。

実際に保険を切り替えるかどうかは状況によるが、医療保険を定期的に見直し、保険情報を収集することも大切である。

まとめ

まとめ 生命保険ナビ

本記事では終身医療保険の特徴やメリットとデメリット、そして加入時に重視すべき点について解説した。

終身医療保険は一生涯を通してあなたを守る保険となり得る。

ただ、保険料の支払いが永続的に続いたり、保障が生涯続くことで内容を見直す機会が失われるというデメリットもある。

自分に適切な終身医療保険を探すことが難しいと感じた時は、保険のプロに相談することも検討してほしい。

一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、的確に必要な終身医療保険を選択することができるはずだ。

また、全国の保険のプロから自分に合った担当者を見つける際には、マッチングサイト「生命保険ナビ」がおすすめだ。

「生命保険ナビ」を使うことで、自身の条件に合った保険のプロが簡単に見つかり、適切な相談ができる。

無料で利用できるので、是非活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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