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定額個人年金保険について知ろう!特徴やメリット・デメリットを徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • 定額個人年金保険の概要を知りたい
  • 定額タイプと変額タイプの違いを知りたい
  • どちらが自分に適切な個人年金保険なのかが分からない

年金制度への不安は近年高まっており、解消法として個人年金保険を利用する人が増えている。

ただ、個人年金保険には大きく分けると定額制と変額制の2種類がある。

そのため、それぞれどんな特徴があるのか、どちらが自分に適しているのかを知りたい人も多いのではないだろうか。

そこで本記事では、定額個人年金保険の概要、変額タイプとの比較と自分に必要な個人年金保険の選び方を解説する。

本記事があなたが個人年金保険に加入する際の参考となれば幸いだ。

目次

定額個人年金保険とは

定額個人年金保険とは 生命保険ナビ

老後の生活資金を準備するために「個人年金保険」に加入しようと考えている方も多いだろう。

個人年金保険とは、公的年金に上乗せするために自分で準備する保険のことだ。

個人年金保険は大きく分けると「定額個人年金保険」と「変額個人年金保険」の2種類がある。

保険の仕組みが異なっているため、それぞれ特徴を理解した上で適切な商品を選ぶことが重要となる。

まず、定額個人年金保険の基本的な特徴や種類について解説していく。

定額個人年金保険の概要

定額個人年金保険とは、契約時の予定利率をもとに運用する保険のことだ。

あらかじめ決めた年齢になると年金として保険金が支給され、受け取る年齢に達する前に死亡した場合は死亡保険金が支給される。

定額個人年金保険は早期解約や保険会社の破綻などの一部のケースを除き、受け取れる金額が確定している。

元本割れの可能性が低く、比較的安全に老後資産を準備できる点が特徴だ。

また、支払った保険料は「個人年金保険料控除」の対象となる。

その年に支払った保険料の全部または一部を所得から差し引けるため、その分住民税・所得税の負担が軽減できる仕組みだ。

老後の資産を準備しながら税金の負担も軽減できる点が定額個人年金保険の特徴である。

個人年金保険の種類

保険金の受け取り方によって、個人年金保険は以下のように種類わけができる

有期年金年金受取期間が10年・15年などと決まっている年金

受取期間中に死亡した場合は支払いが終了する
確定年金契約時に定めた一定期間(10年・15年など)は生死に関わらず受け取れる年金
終身年金生存している限りはずっと支払われる年金

死亡すると支払いが終了する
夫婦年金夫婦のいずれかが生存している間は受け取れる年金

有期年金や終身年金は、死亡すると年金が給付されなくなってしまう。

年金を受け取り始めてからすぐに死亡した場合、受け取った年金の総額が払い込んだ保険料の総額を下回る可能性があるため注意が必要だ。

商品によっては、有期年金・終身年金でも死亡から一定の保証期間がつく場合もある。

保証期間中に亡くなった場合、残りの保証期間分の年金・一時金が受け取れる仕組みだ。

各タイプの特徴を正しく理解した上で、どのタイプを選ぶかじっくり検討しよう。

定額個人年金保険のメリット・デメリット

定額個人年金保険には魅力的な側面と注意すべき側面が両方ある。

メリット・デメリットをそれぞれ把握した上で、商品の特性が自分に合っているのか確かめておこう。

メリットとしては主に以下の2点が挙げられる。

  • 資金計画を立てやすい
  • 個人年金保険料控除の対象となる

定額個人年金保険は将来受け取れる年金が確定しているため、老後の資金計画を立てやすい。

株や投資信託などの金融商品と比べてもリスクが低いため、比較的安全に資金を準備できる点が魅力だ。

また、支払った保険料が「個人年金保険料控除」の対象となり、税金の負担を軽減できる。

「一般生命保険料控除」とは別で控除の対象となるため、すでに死亡保険によって「一般生命保険料控除」を使っている場合でも控除が適用可能である。

一方、以下のような点には注意が必要だ。

  • 大きなリターンは期待できない
  • インフレリスクに弱い

定額個人年金保険は利率が低く設定されているケースが多く、大きなリターンを期待できるものではない。

老後の資産準備のために積極的に増やしたい場合は、あまり向いていないと言えるだろう。

時間をかけて運用を行い、資産を積極的に増やすことを目的としているなら変額タイプや株・投資信託などでリスクを取りに行く方が良いだろう。

そしてリターンが小さい分、インフレ(物価上昇)が起こったときに実質的に損をする可能性がある点に注意が必要だ。

例えば、物価が年間で2%上昇しているのに年間1%の利率で運用していると、物価の上昇に追いつかずに年金の価値が相対的に目減りしてしまう。

魅力と注意点を把握した上で、定額個人年金保険が自分のライフプランに適しているかどうかを判断しよう。

定額個人年金保険と変額個人年金保険の違い

変額個人年金保険との比較 生命保険ナビ

定額個人年金保険の特徴を把握したところで、次に変額個人年金保険と比較してみよう。

どちらにもメリット・デメリットがあるため、特徴を比較して自分に合ったものを選ぶことが重要だ。

ここでは、変額個人年金保険の基本的な特徴や定額個人年金保険との違いについて解説していく。

変額個人年金保険の概要

変額個人年金保険とは、保険料の運用実績に応じて年金額が変動するタイプの保険商品だ。

保険料は国内外の株式や債券などに投資され、一般的な保険商品と比べると比較的リスクが高い商品となっている。

基本的に元本保証はされていないため、運用の結果によっては年金の受取額が支払った保険料を大きく下回る可能性がある。

一方で、運用が上手くいけば想定よりも多くの年金を受け取れる可能性がある点が大きな特徴だ。

定額タイプ同様、受け取り方によって「確定年金」「終身年金」などがある。

どういった受け取り方を希望するか考え、自分に合ったタイプを選択しよう。

なお、変額タイプの場合、支払った保険料は「一般生命保険料控除」となる。

定額タイプの「個人年金保険料控除」とは異なるため注意が必要だ。

変額個人年金保険のメリット・デメリット

変額個人年金保険にもメリットとデメリットが存在する。

それぞれ把握し、自分に合っているかどうかを確認しておこう。

メリットとしては主に以下の2点が挙げられる。

  • インフレ対策として有効
  • 運用期間中は非課税

変額個人年金保険は、インフレ対策として有効な保険商品である。

インフレによって物価が上昇する局面は景気が良く、運用成果も良くなる傾向がある。

物価上昇に合わせて年金が増える可能性が高いため、将来的にインフレが起きても資産価値を目減りさせずに年金を準備できる点がメリットだ。

また、運用中に発生したリターンには税金がかからない。

株や投資信託などで運用する場合に比べ、税金の負担を軽減できる点も魅力として挙げられる。

一方、以下のようなデメリットも存在する。

  • 運用失敗による元本割れリスクがある
  • 投資に比べるとリターンは低くなる

変額タイプの場合、運用が上手くいかないと年金が支払った保険料を下回る可能性がある。

老後の資金計画に大きな影響が出る場合があるため注意が必要だ。

また、変額個人年金保険は「保障」と「投資」という2つの側面を持つ商品である。

保障部分にコストがかかるため、純粋に投資をする場合に比べるとリターンは低くなる可能性が高い点にも注意しておこう。

単純に資産を増やすことだけを目的とするならば、株や投資信託などの金融商品を活用した方がより良いリターンを期待できるだろう。

定額個人年金保険と変額個人年金保険はどちらを利用するべきか

定額タイプと変額タイプでは、運用の成果が受け取る年金に影響するかどうかという点が異なっている。

2つの保険の違いを踏まえ、どちらを利用するべきか判断しよう。

定額個人年金保険を利用するべき人の特徴は以下の通りだ。

定額個人年金保険を利用するべき人の特徴
  • 安全に老後資金を準備したい
  • すでに投資をしている

定額タイプは、途中で解約しない限りは受け取れる年金額が確定している。

運用成果に左右されない資金計画を立てたい場合は、定額個人年金保険がおすすめだ。

また、すでに株や投資信託などで資産運用をしている場合、わざわざ投資効率が低い変額タイプを選ぶ必要はない。

シンプルな保障を備えられる定額タイプを選ぶと良いだろう。

一方で変額個人年金保険を利用するべき人の特徴は以下の通りだ。

変額個人年金保険を利用するべき人の特徴
  • 投資に対して難しいイメージを抱いている
  • インフレ対策をしておきたい

株や投資信託によって資産運用をする際、自分で購入する商品を選んだり、売買するタイミングを見極めたりしなければならない。

変額個人年金保険の方がハードルは低く、投資に対して難しいイメージを抱いている方でも始めやすいと言えるだろう。

また、近年の物価上昇をきっかけにインフレ対策をしたいと考えている方にもおすすめだ。老後の生活費を保障しつつ、インフレが起きたとしても資産を目減りさせずに準備できる。

それぞれの利用するべき人の特徴を踏まえ、どちらのタイプを選ぶべきか考えよう。

自分に適切な個人年金保険を選択するには

自分に適切な個人年金保険を選択するには 生命保険ナビ

ここまで個人年金保険の特徴を解説してきたが、自分に適切な商品を選ぶことは容易ではない。

個人年金保険にはさまざまなタイプがあり、それぞれ特徴も異なっているためだ。

自分に合った個人年金保険を選ぶためには、以下の3つのポイントを押さえておくことが重要である。

  • 年金の受取方法を考える
  • 保険料が適切か判断する
  • 自分のライフプランを軸に商品を選ぶ

上記3つのポイントを押さえた上で、具体的な商品選びを進めていこう。

個人年金保険の年金の受取方法を考える

前述の通り、年金の受取方法は主に「有期年金」「確定年金」「終身年金」「夫婦年金」の4種類がある。

まずはどの受取方法を希望するか考えよう。

確定年金や有期年金は、あらかじめ10年・15年などの年金受取期間を設定するタイプである。

終身年金や夫婦年金に比べると保険料が安いため、保険料の支払い負担を抑えたい場合におすすめだ。

また、同じ老後であっても60代と70代、80代以降では必要になる金額も変わってくる。

出費が多くなりやすい60代の10年間だけ年金を受け取るなどの工夫ができる点が特徴だ。

一方、終身年金や夫婦年金は生きている限り年金を受け取れるタイプの商品である。

生涯にわたる保障を得られる安心感があるものの、早く死亡してしまった場合には受け取れる年金額が少なくなってしまうなどのデメリットがある。

それぞれの特徴を踏まえ、どの受取方法を選択するか考えよう。

個人年金保険の保険料が適切か判断する

保険料の負担が無理のないものになっているか、という点も確かめておこう。

個人年金保険の保険料は長期にわたって支払っていくケースが多いため、無理なく継続できる保険料に設定することが大切だ。

保険料を多く支払えば、将来受け取れる年金の額も増えることとなる。

しかし老後の保障を手厚くするために現在の家計が苦しくなってしまっては意味がない。

保険料と将来受け取る年金のバランスを見極め、適切な保険料を設定しよう。

公益財団法人生命保険文化センターの「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」によると、個人年金保険加入世帯の年間保険料平均額は20.6万円となっている。

月に約17,000円の保険料がおおよその目安となるだろう。

自分のライフプランを軸に個人年金保険の商品を選ぶ

今後のライフプランをしっかりと設計し、どのような人生を送っていきたいかをイメージした上で商品を選ぶことも重要だ。

特に、退職後にどういった老後生活を送っていきたいのか考えておこう。

以下のような手順で考えると、必要な保障内容や適切な商品が見えてきやすい。

  1. 希望のライフプラン(特に退職後)を設計する
  2. ライフプランの実現に必要な金額を計算する
  3. 公的年金や退職金、貯蓄等で足りるかどうかをチェックする
  4. 足りない分をカバーできるような保険商品・保障内容を選ぶ

まず、「退職後に海外旅行に行きたい」「地方に移住したい」などのライフプランを考える。実現するために必要な金額がどの程度なのかを計算しよう。

そして将来受け取れる公的年金や退職金、老後までに準備する貯蓄で必要金額を準備できるか確かめる。

もし足りない場合は、不足分をカバーできる個人年金保険を選択しよう。

自分で上記の手順を進めるのが大変という場合は、専門家に相談することをおすすめする。

希望するライフプランに必要な金額を計算したり、不足分に最適な保険商品を提案してくれたりと、お金や保険の悩みに寄り添ってサポートしてくれる。

「生命保険ナビ」では、希望する条件に合った保険のプロとマッチングさせるサービスを提供している。

無料で相談できるため、最適な保険選びでお悩みの方はぜひこの機会に「生命保険ナビ」を利用してみてはいかがだろうか。

定額個人年金保険で安定した生活を手に入れよう

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、定額個人年金保険と変額個人年金保険の違いと自分に合った個人年金保険の選び方について解説した。

定額個人年金保険は、将来の安定した生活のための一つの手段であることが理解できたと思う。

税控除によるメリットや、インフレリスクによるデメリットなどを総合的に判断して、自分自身のライフプランに合致する商品を選択することが大切だ。

このように、何より重要なことは、数ある保険商品の中から、自分に必要な保障内容を備えた保険に加入することだ。

そのため、これらの判断に少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。

一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要な保険を的確に判断することができるはずだ。

また、全国の保険のプロから自分に合った担当者を探す際には「生命保険ナビ」の活用をおすすめする。

「生命保険ナビ」は、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができるマッチングサービスである。

気になった担当者とは無料相談もできるので、ぜひ活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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