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糖尿病でも加入できる医療保険が知りたい!加入時の注意点とともに解説

この記事で解決できるお悩み
  • 糖尿病でも医療保険に加入できるか知りたい
  • 糖尿病の方でも加入できる医療保険があれば知りたい
  • 糖尿病の方が医療保険に加入する際の注意点が知りたい

少子高齢化が進む日本では、老後の生活に備え医療保険への加入を検討する人が増えてきている。

しかし、中には糖尿病などの持病を抱えており、今から保険に加入することが難しいのではないか、と不安に感じている方もいることだろう。

結論から述べると、糖尿病でも加入できる医療保険は存在する。

しかし、加入時にはいくつか注意するべきポイントがある。

そこで本記事では、糖尿病の方でも加入できる医療保険の特徴や加入時の注意点について詳しく解説を行う。

ぜひ参考にして上手に医療保険を活用してほしい。

目次

糖尿病でも医療保険に加入できるのか 

糖尿病でも医療保険に加入できるのか  生命保険ナビ

糖尿病は、代表的な生活習慣病の一つだ。

糖尿病は、単に血糖値が上がるだけでなく、さまざまな合併症を引き起こすリスクがあるため、保険会社としては保険の引き受けを断ることがある。

まずは、糖尿病の特徴や医療保険へ加入しにくい理由について解説する。

糖尿病とは

糖尿病とは、血液中のブドウ糖が増えて血糖値が高くなる病気だ。

膵臓の機能が低下すると血糖値が上昇しやすくなり、糖尿病を発症するリスクが高まる。

  • 1型糖尿病:免疫系が誤って膵臓のインスリンを生成する細胞を破壊する。日々のインスリン注射やインスリンポンプの使用が治療の中心となる
  • 2型糖尿病:身体のインスリン使用効率の低下やインスリンが不足している状態。食事管理や薬物治療を行い、血糖値をコントロールすることが治療の中心となる

糖尿病は、上記の2種類がある。

糖尿病を発症する原因となるのは、肥満や運動不足、ストレスなどの悪い生活習慣だ。

肥満や運動不足の状態だと膵臓の働きが悪くなってしまい、血糖値は上昇しやすくなる。

血糖値が高い状態が長期にわたって続くと、血管が傷つきさまざまな合併症を引き起こす。自覚症状がないまま、糖尿病の症状が進行して合併症が進展することもある。

視界不良や脳卒中、心筋梗塞などを引き起こすリスクが高まるため、糖尿病は恐ろしい病気と言える。

そのため、医療保険の中には、糖尿病の診断を受けている人は加入できないものもある。

糖尿病は治るのか?

基本的に、糖尿病は自力で治すことはできない。

1型糖尿病は、基本的には治らない。

2型糖尿病に関しては、血糖値を正常値に戻すことが可能で、薬物治療の必要がなくなるケースもある。

ただし、糖尿病が完全に治ったわけではない。

糖尿病の症状について、生活習慣の改善と適切な治療によって症状をコントロールすることは可能だが、「一度なると治らない病気である」点は押さえておこう。

つまり、糖尿病は一生付き合っていく病気だ。とはいえ、生活習慣の改善と服薬・治療を続けることで健康的な生活を送ることは可能なので、過度にショックを受ける必要はない。

糖尿病の方が医療保険に加入する必要性とは

一般的な医療保険の加入条件を確認してみると、糖尿病の方が医療保険に加入するのは難しいことがわかる。しかしながら、中には加入できる保険もある。

糖尿病は治療が長期間に渡るため、もし加入できるのであれば、保険に加入したほうが医療費負担を抑えられる可能性がある。

厚生労働省「令和2年(2020)患者調査の概況」の中にある「退院患者の平均在院日数等」によると、糖尿病による入院期間は平均で30.6日だった。

約1カ月にわたって入院する可能性があるため、入院費用を賄える貯蓄がない場合は保険に加入する意義が大きいだろう。

また、入院期間中は就労できないため、収入が減少するリスクもある。

会社員や公務員であれば傷病手当金を受け取れるが、収入の約3分の2となるため、生活が圧迫されてしまう可能性は否定できない。

医療保険から保険金を受け取ることで、収入減のダメージも軽減できる。

そのため、糖尿病の人が医療保険に加入するメリットは大きい。

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糖尿病の方が医療保険へ加入しにくい理由

糖尿病を発症すると、一般的に医療保険に加入しづらくなる。

保険会社としては、保険金を支払うリスクが高い人の加入を認めると、保険として成り立たない恐れがあるためだ。

保険は「みんなでお金を出し合って、困っている人を助ける」という相互扶助の仕組みだ。

その中に、保険金を受け取るリスクが高いことがわかりきっている人を加入させると、バランスが崩れてしまう。

特に、糖尿病の人はさまざまな合併症を引き起こすリスクが高いため、入院する機会も増えやすい。

糖尿病の人でも加入できる医療保険は存在するが、高いリスクがあることから保険料は高めに設定される。

医療保険に加入する際には、一般の人よりも高い保険料を支払う必要がある点に留意しよう。

糖尿病の方でも加入しやすい医療保険とは 

糖尿病の方でも加入しやすい医療保険とは  生命保険ナビ

糖尿病の方でも、加入できる医療保険は存在する。

「やはり医療保険に加入しておいたほうが安心できる」という方は、加入しやすい医療保険を探してみよう。

以下で、糖尿病の方でも加入しやすい医療保険について解説する。

引受基準緩和型保険 

引受基準緩和型保険とは、文字通り保険を引き受ける基準を緩和している保険だ。

通常の医療保険と同じように、保険金支払事由に該当したら、入院給付金や手術給付金を受け取れる。

3~6項目程度の質問に答えるだけで加入でき、一般的な保険よりもハードルが低い特徴がある。

引受基準緩和型保険は、糖尿病以外にも既往症がある方にとって加入しやすい。

糖尿病治療中はもちろん、過去に大病を経験した方でも加入できる可能性があるため、持病を持っている方でも加入できる可能性がある。

既往症も保障対象に含まれるが、契約から一定期間は受け取れる給付金や保険金が減額され、さらに保険料は通常の保険よりも高いデメリットがある。

とはいえ、長期にわたって入院することになったら非常に心強い存在となる。

保険料などの兼ね合いを見つつ、加入するべきか判断しよう。

無告知型保険

無告知型保険は、無選択型保険とも呼ばれる。死亡や高度障害状態に備えられる、死亡保険の一種だ。

一般的には、生命保険に加入する際には健康状態の告知や医師による診査が必要となる。

しかし、無告知型保険は健康状態の告知が不要で、誰でも加入しやすいメリットがある。

つまり、加入にあたって糖尿病であることを告知する必要がない。

しかし、無告知型保険は保険会社が保険金や給付金を支払う確率が高い特性があるため、保険料は高く設定されている。

また、加入してから一定期間は保障対象外となる点、保険金額が削減されることがある点には注意しよう。

保障内容を細かくチェックすることと、保険料が家計に与える影響について検討することが重要だ。

少額短期保険

少額短期保険は「ミニ保険」とも呼ばれており、以下のように、保険金額が少額の範囲内に収まる点が特徴だ。

  • 疾病による死亡または重度障害:300万円
  • 疾病または障害による入院給付金:80万円
  • 障害による死亡または重度障害:600万円

また、少額短期保険は保険期間が1年または2年以内となっており、短い期間の保障をピンポイントで得たいニーズに対応している。

保険金額が少額で保険期間も短いことから、保険料負担を抑えられるメリットがある。

実際に、糖尿病有病者向けの少額短期保険も販売されているため、子どもの進学など「この期間だけ保障を厚くしたい」という時期があれば、活用を検討しよう。

細かい点ではあるが、少額短期保険の保険料は生命保険料控除の対象外となっている。

一般的な生命保険や医療保険のように、支払った保険料に応じて生命保険料控除を受けられない点には注意しよう。

糖尿病の方が医療保険に加入する際の注意点 

糖尿病の方が医療保険に加入する際の注意点  生命保険ナビ

引受基準緩和型保険をはじめ、糖尿病の方でも加入できる保険は存在する。

しかし、安易に加入するのではなく、加入することによるメリットとデメリットを比較検討することが大切だ。

以下で、糖尿病の方が医療保険に加入する際の注意点について解説する。

保険の告知項目がシンプルなものを選ぶ 

糖尿病をはじめ、持病や既往病を持っている方が医療保険に加入する際には、保険の告知項目がシンプルなものを選ぶと良いだろう。

保険の告知項目が細かいほど「審査が厳格で入りにくい」保険なので、持病や既往病がある方にとっては不利だ。

当然、保険に加入する際の告知は正確に行わなければならないため、糖尿病有病者は通院状況などを正確に伝える必要がある。

保険の告知項目がシンプルな保険であれば、事細かに現在の状況を告知しなくても済むため、審査基準も比較的甘いと考えられる。

もちろん、加入審査の過程で加入できない可能性はあるものの、加入する確率を高めるためにも「告知項目が少ない」「告知項目がシンプル」な保険を選ぶと良いだろう。

告知義務違反をしない

「少しでも保険に加入できる確率を上げたい」という気持ちは分かるが、告知義務違反をしてはいけない。

告知義務違反とは、持病の有無など告知するべき内容を隠して契約の申し込みをすることだ。

糖尿病である事実を隠して生命保険や医療保険に加入すると、「告知義務違反」となる。

告知義務違反になると、保険が強制解約となる可能性があるだけでなく、支払った保険料も返還されない。

保険金を請求したときに、さまざまな書類を用意して保険会社に提出する必要があるため、告知義務違反は簡単にバレる。

結果的に「無駄に保険料を払っただけ」となってしまう恐れがあるため、告知義務違反は慎もう。

引受緩和型保険と無告知型保険の特徴を理解する

引受緩和型保険と無告知型保険へ加入する際には、それぞれの特徴を把握することが欠かせない。

いずれも、糖尿病をはじめとした持病を持っている方でも加入しやすい保険だが、保険会社にとってはリスクが大きいため、保険料が高い傾向にある。

また、「契約後〇カ月は保険金が支払われない」など、通常の保険よりも保険の契約内容や保険金支払事由に関する規定が複雑であることが多い。

契約に際しては、契約書や約款をよく読み、疑問点や不明点を払拭した状態で加入することが大切だ。

自分の年齢に合わせた保険を選ぶ 

自分の年齢に合っている保険を選ぶことも大切だ。

糖尿病を発症する年齢によって、治療方法や治療期間、必要な医療費用も異なるためだ。

一般的に、糖尿病を発症する年齢が若ければ若いほど、発症に気付くタイミングが早ければ早いほど入院期間は短くなる。

また、合併症を発症するリスクも抑えられる。

一方で、高齢になってから糖尿病を発症すると入院期間が長期化するケースが多く、結果的に医療費も高額になりがちだ。

そのため、あくまでも目安ではあるが、若い人や糖尿病の罹患に早いタイミングで気付けた人は一時金として保険金を受け取れる保険を選ぶと良いだろう。

一方で、高齢の方は長い入院に備えられる保険を検討することをおすすめする。

保障内容と保険料のバランスを考える

保険に加入する際には、保障内容と保険料のバランスを考えることも欠かせない。

保障を手厚くすると大きな安心を得られる一方で、保険料の負担も重くなってしまう。

特に、糖尿病の方が入れる引受緩和型保険や無告知型保険は、元々の保険料が高く設定されている。

保険期間にもよるが、長期にわたって支払える保険料なのか、きちんと検討しよう。

一方で、「保険料を安くしたい」という一心で、保障内容が不十分な保険に加入するのも問題だ。

必要なときに必要な保障を得られなければ、保険に加入する意味は薄れてしまう。

家計状況や今後の治療計画、合併症などのリスクを鑑みて「いくらの保障があれば安心か」「保険料がいくらなら無理なく払えるか」をシミュレーションしよう。

自分で最適な保険を選べる自信がない場合は、保険のプロと相談することをおすすめする。

自分だけで最適な保険を探すのは手間がかかるうえに、そもそも本当にベストな保険を選べている保証もない。

保険はリスクに備えるための大切なものである以上、保険のプロと相談する意義は大きいだろう。

まとめ

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、糖尿病の方でも加入できる医療保険の特徴や加入時の注意点について解説した。

糖尿病になると健康な人と比べて入院の可能性が高まり、保険金を支払うリスクも高くなるため、医療保険への加入が難しくなる。

ただ、引受基準緩和型保険をはじめとする加入条件が緩い保険もあるので、糖尿病でも医療保険に加入することは可能であるということは覚えておこう。

また、加入する際には告知項目や年齢に応じた保障内容の選定に配慮する必要がある。

そのため、自分一人で保険を選ぶことに不安があるという方は、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。

一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要な医療保険を的確に選択することができるはずだ。

また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。

そんな時はマッチングサイトである「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。

無料で利用できるので、是非活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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