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心疾患など三大疾病にも対応?医療保険の選び方を徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • 心疾患をカバーする医療保険が知りたい
  • 心疾患を持つ人が入れる医療保険について詳しく知りたい
  • 心疾患があっても医療保険に入れるのか知りたい

日本人の死因の大部分を占める「がん」「心疾患」「脳血管疾患」の三大疾患。あなたはこれらのリスクに対して正しく備えられているだろうか。

心臓に関する病気は非常に複雑で、その治療費は非常に高額になる。

この記事では、心疾患に備えるための保険について解説する。

新しく保険に加入する、もしくは既存の保険を見直すことを検討している方は、この記事を参考にして、より良い選択をしてほしい。

目次

心疾患に備える理由

心疾患に備える理由 生命保険ナビ

心疾患とは心臓に関わる病気全体を指す。

10年ほど前の三大疾病は「急性心筋梗塞」という言葉が使われていたが、死亡率の高い心臓まわりの急性疾患は心筋梗塞だけでないことが広まってきた。

現在使われている三大疾病の心疾患は心筋梗塞を含め、主に以下の種類がある。

心不全心筋梗塞や狭心症など、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液が送り出せなくなる状態
心臓弁膜症心臓の4つの部位をつないでいる「弁」の開閉が上手くいかなくなる状態
不整脈心臓の心拍リズムが不規則になったり、速く・遅くなる状態

これらは単独ではなく、心臓弁膜症から来る心筋梗塞などが発生する複合的な疾患でもある。

2018年の人口動態調査によると、心疾患は死亡原因の第2位だ。

死亡原因の第1位が悪性新生物(がん)であり、第4位が脳血管疾患だ。

これらを合わせて、三大疾病と定義されている。なお、第3位は老衰である。

以前は脳疾患が1位だった時期もあったが、変動しているようだ。

これらの病気の特徴として、ガンが長い治療期間を必要とするのに対し、心疾患や脳疾患は突然発症し、重篤化する傾向が強い。

医療保険で心疾患に備える必要性

心疾患に対して、医療保険は手厚い保障を定めている。

医療保険の保障内容を見ると、主契約や特約の保障で三大疾病に備えている保険商品が多い。これには2つの理由があると考える。

1つは心疾患は突然発症することが多い点だ。急激な血圧の上昇などで急に倒れ、適切な急性治療を受けられなければ数時間で死に至ることもある。

がんとは異なり、朝何事も無く家を出ていった人が急に発症したという話を聞く。

血圧や脈拍数の異常など心疾患を招きやすい「サイン」はあるが、昨今はストレス社会であり、これらの症状を自覚しながらも日常生活を過ごしている方は数多い。

ある日突然心疾患が発症したときに備えて医療費を準備したり、心疾患の発症にて働くことができなくなったときに金銭的な準備が不十分な場合もある。

この状況に対して、医療保険の保険金を有効に活用することができる。

2つ目は先進医療だ。

日本はすべての国民が公的医療保険に加入する国民皆保険制度を導入している。

そのため、手続きや支払の不備がない限り、医療費は自己負担が適用される。

現役世代の自己負担率は3割だ。

心疾患は年齢が高いほど発症率・罹患率が高いが、75歳以上には後期高齢者医療制度が適用されるなど公的保障からは生涯通じて保障が受けられる。

ところが公的医療保険には先進医療や新薬の処方が含まれていない。

心疾患の治療には先進医療技術を活用することも多く、公的医療のみの加入では医療費の負担が著しいものとなる。

対策として三大疾病に手厚い民間保険に加入しておき、もしもの事態に備えることが大切だ。

何かあっても公的医療保険があるから大丈夫!と民間の医療保険に入らずにいると、万が一のときに驚くほど高い医療費が求められる可能性もある。

心疾患の治療は長期化の傾向がある

心疾患は死亡率の高い病気だ。入院期間が長引くことによって、治療費が高くなる傾向がある。

近年の医療技術の発達によってガンなどは入院せず、退院して治療する傾向も増加傾向にあるが、心疾患は様相が異なる。

急性心筋梗塞は発症した際に心臓マッサージやAEDなど適切な処置を受けられるか否かによって、重篤率は大きく変わるといわれている。

ただ最近はリモートワーク(テレワーク)のあいだに心疾患が発症するケースもあり、迅速な対処が難しい場合もある。

治療段階にしても心疾患には特徴がある。退院後の通院治療にシフトしているとはいえ、心疾患においては経過観察は危険だ。

心疾患の退院患者が自宅において症状が急変した際、一刻を争う事態になるためだ。

その対策として入院期間は長くなり、比例して医療費が高くなる。

心疾患に対する医療保険の基本的な考え方としては、充分な医療保険で対策しておくことがベースになる。

心疾患など三大疾病に備える保険

心疾患など三大疾病に備える保険 生命保険ナビ

では具体的に、どのような医療保険の保障内容で心疾患に備えていけばいいのだろうか。

カスタマイズ性の高いメディケア生命の医療保険、「新メディフィットA」の保障内容から見ていこう。

保険会社によって提供されている医療保険に違いはあるものの、保険会社各社は他社の医療保険を研究して新商品を出すため、保障内容は類似してくることが多い。

メディフィットは医療保険のなかでも有数の加入者を誇るため、ベンチマークとしては適切だ。

(主契約)入院給付金・支払日数無制限特則

入院給付金は30日型・60日型・120日型から選択することができる。

メディフィットでは病気・ケガに関わらず、通算1095日まで入院給付金を受け取ることができる。

どの医療保険にも含まれているほか、手術給付金が「入院給付金×〇〇倍」と設定されるなど、医療保険において基本となる部分だ。

心疾患における入院給付金の役割について解説する。重度の心疾患は即手術となるが、不整脈の治療などは数日入院をして退院し、経過観察するケースも考えられる。

そのときに3日入院して4か月後、症状が悪化し10日間入院したとする。

メディケア生命の保障は入院と入院のあいだが90日を超えていれば、新たな入院としてリセットされるという特徴がある。

また心疾患に関しては1回の入院、通算限度ともに無制限に入院給付金を受け取れる「支払日数無制限特則」をつけることができる。

対象となるのは心疾患を含む特定3疾病、および8大生活習慣病の入院だ。

心筋梗塞などの急性疾患を除くと、心臓弁膜症や不整脈といった心疾患の各症状は一定期間入院して治療する種類のものだ。

退院を挟んで複数の入院治療をする場合、入院給付金の仕組みは強い味方になる。

(主契約)手術給付金

メディフィットの手術給付金では入院中・外来を問わず、公的医療保険対象の手術が保障される。

胸腔鏡を利用した開胸術も手術給付金に含まれる。

また、メディフィットではニーズに応じて入院中の手術保障のⅠ型(手術給付金は基本給付金額の10倍)、同じく入院中のⅡ型(手術給付金は基本給付金額の50倍)が給付される。

心疾患の治療においては手術はまず欠かせないため、手厚い保障に加入するようにしたい。

(特約)先進医療・患者申出療養特約

先進医療は前項でもお伝えした公的医療に含まれない医療行為のことだ。

心疾患の治療はセンシティブな患部のため、先進医療の技術を駆使することも多い。

患者申出療養特約とは、契約者が自己申告した手術・治療内容も、患者が申し出ることによって対象となる特約のことだ。

保険商品を設計時に保険会社側が想定していない治療方法や、商品販売後にあらたに開発された治療方法が対象となる。

(特約)特定疾病一時給付特約

特定疾病について所定の理由に該当したときに、入院一時金を受け取る。

手術給付金と同じく、支払理由のタイプはⅠ型、もしくはⅡ型から選択することができる。

(特約)特定3疾病保険料払込免除特約

心疾患などに該当したとき、以後の保険料の振込は不要となる特約だ。「P免」といわれることが多い。

メディフィットでは急性心筋梗塞による入院や手術と、急性心筋梗塞以外の心疾患による20日以上の入院または手術が対象となる。

心疾患は死亡事由も多いため、主契約や多くの方が選ぶ特約に含まれている保障が多い。

それでも特約を活用しないと得られない保障もあるため、自分にとってどの保障が必要なのかはしっかりと検討したい。

心疾患をカバーする医療保険の選び方

心疾患をカバーする医療保険の選び方 生命保険ナビ

心疾患のリスクに対し万全に備えるため、医療保険はどのような点を重視すべきだろうか。

支払い事由を確認する

前項のように保障内容が細かく分かれているため、支払事由を確認することが大切だ。

ただガンなどと異なり、心疾患は心筋梗塞・心臓弁膜症・不整脈という症状は長い間変わっていない。

最新の保険に加入するのであれば、充分な保障が期待できるだろう。

体調の自覚により手厚い特約を

心疾患は突然発症する一方で、生活習慣病の一種とされる。

毎日の生活習慣やストレス、食生活などによって保険加入時の告知には問題なくとも、リスクが高まっている場合は心疾患の保障を手厚くしたい。

若いときも心疾患の保障は必要か

心筋梗塞のリスクが高まるのは60代以降といわれる。

医療保障は若いときから加入している人も多いが、若年時の加入にも心疾患の対策は必要だろうか。結論はそれほど必要無いといえるだろう。

ただ、どの医療保険でも心疾患の保障は主契約のなかに入っている。

メディフィットのようにカスタマイズ性の高い医療保険でも、心疾患の保障を控除するのは難しい。かつほとんどの場合、心疾患は単独ではなく三大疾病(もしくは七大疾病)として保障されている。

敢えて心疾患保障だけを除きに行くメリットはあまりないだろう。

一方で40代を超えたあたりから、高血圧の症状があるなど心疾患のリスクが高まる人は医療保険の更新、途中からの特約追加などで心疾患の保障を加えるようにしたい。

心疾患は突然発症する症状だ。

日頃から自分にも降りかかった時のために、医療保険の面で着実に対策しておくことによって、罹患した際のさまざまなリスクを削減することができるだろう。

まとめ

まとめ 生命保険ナビ

心疾患などの三大疾病は日本人の死因上位を占める。

また、治療費も莫大なものとなる可能性が高いため、もしもに備えておきたいものである。

本記事では、三大疾病に備える方法と保険選びのポイントを解説した。

治療費や入院費などをカバーする保険は幾つか存在するため、様々な商品を比較検討して最適なものを選んでほしい。

しかし、商品によっては支払い事由が決まっており、いざという時に保険金が支払われないケースもあるようだ。

このように、保険の加入は将来の生活に大きく関わる重大な決断になるため慎重に検討したい。

自分の判断に少しでも不安を感じた場合は、保険の専門家に相談することも重要だろう。

「生命保険ナビ」では、全国の保険のプロの中から、あなたの状況に最適な保険を選ぶための相談相手を見つけることができる。

是非活用して、より良い保険を見つけてほしい。お申込みはこちらから。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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