- どのタイミングで医療保険を見直すべきなのかがわからない
- 医療保険を見直す際のポイントを知りたい
- 自分のライフステージに合った医療保険を選びたい
ケガや病気に備えて加入する医療保険は「一度加入したらそのまま」というわけにはいかない。
生活スタイルが変化すれば必要な保障も変わってくる。
いざという時にしっかりと保障を受けるためにも定期的な保険の見直しは重要である。
しかし、見直しといっても何をすれば良いのか分からないとお困りの方も多いだろう。
そこで本記事では、医療保険の見直しについて、見直すべきタイミングやポイントを詳しく解説する。
この記事を参考に、あなたも自分の医療保険を見直してみよう。
医療保険の見直しを行うタイミングは?
ケガや病気に備えて加入する医療保険は「一度加入したらそのまま」というわけにはいかない。
自身のライフステージや医療を取り巻く環境の変化により、定期的にプランを見直す必要があるのだ。
ここでは、医療保険の見直しを行うべき理由とタイミングについて解説していく。
なぜ医療保険を見直すべきなのか
医療保険の見直しを行うべき理由としては、主に以下の3点が挙げられる。
- 加入時と比べて必要な保障内容が変化している場合があるため
- 保険料の節約ができる場合があるため
- 医療を取り巻く環境が変化している場合があるため
自身の年齢や家族構成が変化している場合、それと同時に必要な保障内容も変化する。
例えば20代と40代では病気にかかるリスクは違うため、20代で加入した商品のままでは保障が不足する場合がある。
また、結婚や出産によって家族が増えている場合、独身時代の保障を手薄に感じるケースがあるだろう。
加入時には十分だった保障内容も、時間が経過して年齢や家族構成が変化すると不足している可能性がある。
見直しを行い、最適な保険プランに変更することが大切だ。
また、不要な保障を削減して保険料を節約できる可能性もある。
例えば、子どもが独立したり、ある程度の貯蓄が準備できたりといった理由で、手厚い保障が不要となるケースだ。
不要な保障を減らせば保険料も安く抑えられる。定期的に見直しを行い、月々の負担を軽減できないかチェックしておこう。
そして、医療を取り巻く環境の変化も見直しをすべき理由のひとつだ。加入時点と現在では医療事情が変化しているケースは少なくない。
契約中の保険が現在の医療事情に合わないものになっている可能性があるため、定期的な見直しが重要となる。
上記のような理由から、医療保険は加入したまま放置するのではなく、定期的に見直しを行う必要があるのだ。
見直しを行うタイミング
加入している医療保険の見直しを行うべきタイミングとしては、主に以下のようなものが挙げられる。
- 就職するとき
- 結婚するとき
- 子どもが誕生するとき
- 会社からの転職や独立して起業をするとき
- 子どもが独立するとき
- 住宅ローンの支払いが終わったとき
- 退職するとき
就職や転職、退職をするタイミングは、自身の収入に大きな変化が訪れるタイミングだ。
収入の変化に伴って必要な保障内容も大きく変化するため、見直しを行うと良いだろう。
また、結婚や子どもの誕生、子どもの独立などで家族構成が変化するタイミングでも保障を見直すことをおすすめする。
より手厚い保障を準備したり、反対にシンプルな保障に切り替えたりすることで、過不足のない保障を備える必要があるためだ。
そして、住宅ローンを完済したときも見直しのタイミングとして適している。
住居費の負担が減ることで家計に余裕が生まれ、手厚い保障の必要性が低くなる可能性があるためだ。
上記の通り、自身のライフステージに大きな変化が訪れたときには医療保険を見直す必要性が高い。
その時々でベストな保障を備えられるように、定期的に見直しを実施しよう。
古い商品は一度見直そう
ライフステージに大きな変化がない場合でも、加入している商品が古い場合は一度見直しておくと良いだろう。
近年の医療事情や社会情勢と合わない保障プランのままになっている可能性があるためだ。
例えば医療保険の一種である「がん保険」は、近年大きな変化を遂げている。
従来までは「がん入院給付金」が主な保障内容となっている商品が多かったが、近年は「がん診断一時金」「がん治療給付金」が主な保障内容となっている商品が増えてきているのだ。
この背景にはがん治療を取り巻く環境の変化が挙げられる。厚生労働省の「患者調査」によると「新生物(がん)」の平均入院日数は平成8年と令和2年の調査で以下のような差があった。
調査年 | 平均入院日数 |
---|---|
平成8年 | 35.8日 |
令和2年 | 18.2日 |
約20年間でがんの入院日数は半分まで減少している。
つまり従来のような「がん入院給付金」が手厚いタイプのがん保険を契約しても、十分な保障を得られない可能性が高い。
がんと診断された時点でまとまった給付金がもらえる「がん診断一時金」や治療内容に応じた給付金がもらえる「がん治療給付金」などが充実している方がリスクをカバーできるだろう。
このように、古いタイプの保険商品は現在の医療事情に合わず十分な保障を得られない可能性がある。
昔加入した医療保険をそのままにしている場合は、特にライフステージに変化がなくても見直しておくと良いだろう。
医療保険を見直す際のポイント
医療保険を見直す際のポイントとしては、以下の3点が挙げられる。
- 想定されるリスクをイメージする
- 保険料と保障内容のバランスを見極める
- 複数の商品を比較して検討する
上記3つは、いずれも保険の見直しだけでなく新規加入の際にも重要となるポイントだ。
内容をしっかりとチェックし、自分に合った保険プランの設計に役立てよう。
想定されるリスクをイメージする
医療保険の見直しを行う際、まずは自分がケガや病気になったときに想定されるリスクをイメージしよう。
経済的にどういったリスクがあるのかをきちんと把握した上で、必要な保障内容を検討していくことが大切だ。
ケガや病気の際に想定されるリスクとしては以下のようなものが挙げられる。
- 入院・手術の医療費の負担がかかる
- 入院期間中の諸費用の負担がかかる
- ケガや病気で働けない期間に収入が減少する
まず、入院・手術にかかる医療費について考える必要がある。公的医療保険制度である程度カバーできるとはいえ、長期入院になると負担は大きくなる。
「保障がいくらあれば安心か」を計算しよう。
また、入院期間中にかかる差額ベッド代や食事代、見舞いに来る家族の交通費などは全額自己負担となる。
「1日あたりいくら受け取れれば負担がかからないか」を把握しよう。
そして、ケガや病気で入院している期間中は収入が減少するリスクもある。
会社員・公務員には収入減少を最低限カバーする「傷病手当金」の制度があるが、個人事業主・フリーランスには設けられていない。
家族の生活費や子どもの教育費などを踏まえ、減少する収入をどの程度補填できれば良いのか計算しておこう。
想定されるリスクを踏まえ、現在契約している医療保険では不足しているのか、反対に保障が過剰になっているのかを把握することが大切だ。
保障の過不足をチェックした上で、最適な保険プランに変更しよう。
保険料と保障内容のバランスを見極める
保障内容を確認したら、保険料とのバランスも見極めよう。
特に保障内容を追加した場合は保険料が高くなる可能性があるため、家計にかかる負担が大きくなり過ぎないか確かめることが大切だ。
例えば結婚や子どもの誕生を機に見直しを行う場合、家族の生活を守るために手厚い保障を希望する方も多いだろう。
しかし万が一のリスクのために過剰な保障を備え、かえって普段の生活が苦しくなってしまっては本末転倒である。
医療保険は10年以上にわたって保険料を支払うケースが多く、現時点で無理なく保険料を支払えても将来的には支払いが厳しくなる可能性は十分にある。
今後の家計の見通しを立てた上で、無理なく支払える保険料になっているか確かめておこう。
複数の商品を比較して検討する
保障内容の見直しを行う際、1つの商品だけを検討するのではなく複数の商品を比較することが大切だ。
保障内容や保険料、サポート内容を比較し、もっとも自分に合うものを選択しよう。
特に保険料は保険会社によって計算方法が異なり、同じ保障内容でも商品ごとに保険料の金額が異なる場合がある。
月に数百円の違いでも10年・20年と支払っていけば大きな差になるため、できるだけ負担が小さく済む商品を選ぶことが大切だ。
保険会社の多くは公式サイトで保険料シミュレーションを提供している。
年齢や希望の保障内容を入力するだけで概算の保険料を確認できる仕組みだ。
複数の保険会社で見積もりを比較し、もっとも保険料負担が小さいものを選ぼう。
また、保険会社が独自で提供しているサポート内容の比較も重要だ。
医療・健康・介護について専門家に相談できるサービスや保険金の請求手続きをサポートしてくれるサービスなど、保険会社ごとにさまざまなサービスを提供している。
見直しを行う際は、保険料やサービス内容を多くの商品で比較し、自分に合ったものを選ぼう。
医療保険を見直し方と注意点
医療保険の見直しといっても、実際にどのように見直せば良いか分からないという方も多いだろう。
また、見直しを行う際にはいくつか注意すべき点を理解しておく必要もある。
ここでは、具体的な見直し方法や注意点について解説していく。
見直しの方法
医療保険を見直す際の具体的な方法として主に以下の3つの方法がある。
- 契約中の商品を解約して新規の保険に乗り換える
- 契約中の商品に特約を追加または解約する
- 契約中の商品はそのままで追加で新規の保険を契約する
1つ目は、現在契約している商品を解約して違う医療保険を新規で契約する方法だ。
保険プランを一旦白紙にしてから保障を見直せるため、比較的高い自由度でプランの見直しを実現できる。現在の医療事情に合った最新の商品も選択肢に入ってくることが特徴だ。
2つ目は、契約中の商品を解約せずに残し、特約を追加または解約する方法である。
不足する保障がある場合は特約で上乗せし、不要な保障がある場合は特約のみを解約するやり方となる。
特約部分の保険料は現時点の年齢で計算されるものの、主契約の保険料は加入時のまま継続できる点が魅力だ。
3つ目は、現在契約している商品を解約せずに残し、さらに新規で医療保険を追加する方法である。
契約中の保険は保険料をそのまま継続でき、新規の加入でより手厚い保障を準備できる。
医療保険を2つ契約する分、保険料は高くなるものの、手厚くカバーできることが特徴だ。
上記3つの中から自分に合った方法を選び、最適な保険プランを設計しよう。
見直す際の注意点
医療保険の見直し時には以下の3つの点に注意が必要だ。
- 年齢が上がると保険料も高くなる
- 健康状態によっては新規加入を断られるケースがある
- がん保障には免責期間がある
医療保険は一般的に、契約時点の年齢が上がるほど保険料が高くなってしまう。
若い頃に加入した保険を解約し、新規の保険に乗り換える場合は保険料の負担が上がる可能性を頭に入れておこう。
また、新規で医療保険に加入するためには健康状態をもとにした審査が行われる。
現在治療中の持病があったり、過去に入院歴があったりすると、新規の医療保険に加入できない恐れがある。
先に契約中の保険を解約し、その後新規で加入を予定していた保険にも加入できないとなると、無保険状態になってしまうリスクもあるため注意が必要だ。
そして、がん保険や医療保険のがん特約などには「免責期間」が設けられている。
免責期間とは、契約してから一定期間中(90日・3ヶ月など)にがんと診断されても保障されない期間のことだ。
保険を乗り換える際は、免責期間に注意しておかないと一定期間のがん保障がなくなってしまうリスクがある点を頭に入れておこう。
プロへの相談がおすすめ
ここまで医療保険の見直し方法や注意点を解説してきたが、実際に自分で最適な保障に見直すことが難しいと感じている方も多いだろう。
そんな方は保険の専門家に相談することをおすすめする。
専門家に相談することで、自分の年齢や家族構成、今後希望しているライフプランに合った最適な保障プランを設計してくれる。
新規での加入のみならず、契約中の商品の見直しや乗り換えなども幅広くサポートしてくれることが特徴だ。
また、医療保険以外の商品にも精通しており、死亡保険や学資保険、介護保険などを含めた総合的なサポートを期待できる。
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全国にいる保険アドバイザーの中から最適な担当者を紹介するので、安心して保険の悩みを相談できるだろう。
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まとめ
医療保険は、病気やケガなどもしもの時に自分と家族を守ってくれる重要なツールである。
しかし、経済状況やライフステージの変化によって、必要な保障も異なってくるため注意が必要だ。
医療保険の見直しを定期的に行い、いざという時に正しい保障が受けられるよう準備しておこう。
そのためにも、保険の見直しはいつ、どのように行うべきなのかを知っておくと良いだろう。
本記事では、医療保険の見直し基準とタイミングについて詳しく説明した。
さらに、見直す上で考慮すべきポイントについても詳しく解説した。
しかし、保険商品は複雑な上に数も多く、自分に合った商品を選ぶのは一苦労である。
より適切な選択をするためには専門家に意見を求めるのも一つの選択肢である。
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