- ワンコインで加入できる医療保険を見つけたい
- ワンコインの医療保険がおすすめな人を知りたい
- ワンコインの医療保険を上手に活用する方法が知りたい
医療保険を利用する際に、コストパフォーマンスを重視する人も多いだろう。
近年、色々な保険が販売されており、保険料がワンコイン(500円)程度で済むものもある。
しかし、そんなに安くて本当に十分な保障が受けられるのだろうか。
本記事では、ワンコインで加入できる医療保険を紹介し、メリットとデメリットや有効活用するポイントについて解説する。
医療保険への加入を検討している方や、既に加入している保険を見直したいと考えている方には、ぜひ参考にしてほしい。
ワンコインで加入できる医療保険
医療保険の保険料は出来る限り抑えたい、と考える人は多いはずだ。ただ、安すぎると保障内容が足りなくなるのでは、と心配する人もいるだろう。
そこで本章では、医療保険の種類を説明した後に、適切な保険料の額について検討する。
最後に、ワンコインの医療保険について実際の商品を紹介する。
医療保険の種類
まず、医療保険の種類について確認しよう。
以下の表で、医療保険を種類別にまとめた。
医療保険の種類と特徴 | メリット | デメリット |
定期医療保険 保険期間が決められている (1年ごと、10年ごとなど) | 保険期間が短い分、保険料は他の医療保険よりも安い 保険の切り替えがしやすい | 保険の継続利用には更新が必要になり、年齢の上昇と共に保険料も上がる |
終身医療保険 保険期間が生涯続く | 保険料が変わらないため、総額の保険料は定期医療保険よりも安くなる | 保障内容の見直しがしにくい 最初のうちは定期医療保険よりも保険料が高い |
貯蓄型医療保険 支払った保険料を元に積立を行い、特定のタイミングで返還する | 支払った保険料が無駄にならない 貯金が苦手な人でも、半強制的に貯金ができる | 保険料が高額になりやすい 入院等で別途費用が払われると、積立保険料が払われないこともある |
引受基準緩和型医療保険 保険加入時の審査条件が緩い | 高齢者や持病のある方など、通常の医療保険には加入できない人でも加入しやすい | 保険料が他の医療保険と比べて高額になる 一定期間が経つまでは保障額が100%を下回る |
無選択型医療保険 保険加入時の審査がなく、無条件で加入可能 | どんな人でも加入可能 | 引受基準緩和型よりも保険料が高額になる 提供している保険会社が少ない |
女性保険 女性特有の疾病に対する保障が手厚い | 子宮頸がんなどの身体の疾病と妊娠出産時の異常分娩の両方に対する保障が備えられる | 女性特有の疾病への保障を広げる特約を付けるため、保険料が高額になりやすい |
がん保険 がんに対する保障に特化している | がん特有の手術に対する給付金など他の医療保険にはない保障内容が多い | 基本的にがん以外の疾病への保障は備えていない |
このように民間の医療保険には様々な種類がある。
中でも終身医療保険は、1度入れば生涯同じ保険料で利用できるため、最終的に払う費用が最も安くなりやすい。
保険料を抑えたい場合にはおすすめだ。
年代別の保険料平均額
医療保険をはじめとする生命保険の保険料は、どれくらいが適正なのだろうか。
年代や性別ごとの保険料平均額を参考にして考えてみよう。
以下の表に、年間支払保険料の平均額をまとめた。
なお、医療保険以外の保険料も含まれているため、金額が高くなっている点には注意してほしい。
年代と性別ごとの平均額 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 11万9,000円 | 96,000円 |
30代 | 19万9,000円 | 14万円 |
40代 | 22万4,000円 | 18万6,000円 |
50代 | 25万5,000円 | 19万円 |
60代 | 21万2,000円 | 15万9,000円 |
70代 | 16万4,000円 | 13万円 |
20代が最も少なく、50代が最も多く支払っていることが分かる。月額にすれば、約8,000〜2万円程度の保険料が目安の金額と言えるだろう。
ワンコインの医療保険を紹介
医療保険の保険料を出来る限り抑えることは、家計を守るためにも重要となる。
ここで、ワンコインの医療保険について紹介しよう。
太陽生命の「スマ保険」は組み合わせるプランを調整することで、保険料を抑えることができる。
30歳男性が入院一時金4万5,000円・支払限度回数20回・保障期間10年で加入した場合の保険料は、月額504円だ。
また、がん保険でもワンコインで利用できるものがある。
はなさく生命の「はなさくがん保険」の「お手頃プラン」に25歳男性が加入する場合の保険料は、月額495円となる。
がんと診断を受けた際に50万円が給付され、がんに対する保障を備えることができる。
ただ、1度給付金が支払われると契約が消滅する点には注意が必要だ。
ワンコインで利用できる医療保険は各保険会社で存在している。
保険料を抑えたい人は、複数の商品を確認すると良いだろう。
ワンコインの医療保険がおすすめな人とは
ワンコインの医療保険には、どんなメリットやデメリットがあり、どのような人におすすめなのだろうか。
本章では、ワンコインの医療保険について詳細に解説していく。
ワンコインの医療保険のメリットとデメリット
ワンコインの医療保険のメリットとしては、まず「安い保険料で保険が利用できる」という点が挙げられるだろう。
また、「自分の希望する医療保険が選びやすい」という点もメリットだ。
医療保険の保険料をワンコインにすることで、保障がシンプルでわかりやすくなる。
必要以上に保障を付けようとすると、その分保険料は高くなる。保険料を抑えることで、自分が医療保険に求めているものが見えてくるだろう。
もちろん、ワンコインの医療保険にはデメリットも存在する。
「保障が不足することがある」「保障内容を自分で選択する必要があり、知識が求められる」という2点だ。
医療保険の保険料を安くすれば、その分保障も控えめになりがちだ。
がんなど特定の疾病に対する保障が十分でない場合も多い。また、保険料をワンコインにするには保障内容の取捨選択が大事になる。
自分に必要なものを見極めるためには、保険の知識が必要不可欠だ。知識がないと適切な医療保険を選べないため、事前の準備が重要になる。
ワンコインの医療保険がおすすめな人
メリットやデメリットを踏まえ、ワンコインの医療保険がおすすめな人は「保険料を抑えたい人」「必要な保障を備えた医療保険を自ら選択できる人」となるだろう。
前述した通り、医療保険を含む生命保険の月額保険料の目安は8,000円〜2万円の間となる。
医療保険の保険料を500円程度に抑えれば、残りの費用を別の生命保険へ回すことができる。
例えば、死亡保険の保障金額を上げたり、個人年金保険の保険料を上げて老後資金の貯蓄額を増やすことも可能だ。
医療保障以外で優先して備えておきたいことがあれば、ワンコインの医療保険を利用すべきだと言える。
また、自分に必要な保障内容が理解できれば、自分に適したワンコインの医療保険を選び取れるはずだ。
保険の知識を積極的に学べる人であれば、ワンコインの医療保険を効果的に活用できるだろう。
ワンコインの医療保険を選ぶ際の注意点
ワンコインの医療保険を選ぶ際は、以下の2点に注意してほしい。
まずワンコインで医療保険に加入したいのであれば、できる限り早期の加入を検討してほしい。。
例えば、ネオファースト生命の終身医療保険「ネオdeいりょう」には、自分で保障内容を組み立てられる「フリープラン」が存在する。
30歳男性が保障金額を最低金額にして、特約を1つも付けなかった場合でも、月額保険料は686円となる。
これより安いプランは存在しないため、どう工夫をしてもワンコインにはできない。
年齢の上昇と共に健康リスクは高まり、それに伴って保険料も上昇する。
医療保険への加入が遅れるとワンコインで入れる保険がないこともあるため、早期加入をおすすめする。
また、保障内容の追加ができない可能性もある。医療保険の保障内容を広げるには、特約を付加する必要がある。
ただ、中には途中から追加できない特約が存在する。
どうしても追加したい場合は、現在加入している保険を解約して入り直すか、新しい医療保険への加入が必要になる。結果的にかかる費用が高額になる場合があるため、注意が必要だ。
ワンコインの医療保険を上手に活用するには
これまでの解説で、ワンコインの医療保険でも十分に保障を備えられることが理解できただろう。
さらに、いくつかのポイントを抑えることでより有効活用することができる。
最後の章では、ワンコインの医療保険を効果的に活用するポイントについて解説する。
公的医療保険と組み合わせる
まず、公的医療保険の制度と組み合わせて活用することを意識しよう。
公的医療保険で利用できる制度としては、傷病手当金と高額療養費制度が挙げられる。
2つの制度とワンコインの医療保険を組み合わせれば、必要な保障金額を用意しやすくなる。
傷病手当金は次の4つの条件を満たした場合に、給与の一部が支給される制度だ。
- 業務外の事由による病気やケガの療養のために休んでいる
- 仕事が出来ない状態である
- 連続する3日間を含んで4日間以上仕事が出来なかった
- 仕事を休んでいた時に給与が出ていなかった
傷病手当金で足りない部分を医療保険で補う、と考えると活用しやすくなるだろう。
ただし、国民健康保険では利用できない制度のため、自営業の方は医療保険の保障金額を増やすなどの対策を考える必要がある。
高額療養費制度とは、収入に応じて定められた1ヶ月の医療費の自己負担限度額を超過した費用が後に支払われる制度のことだ。
限度額を超えることが事前に分かっていれば、マイナ保険証か限度額適用認定証を利用して支払金額を限度額までとすることもできる。
高額療養費制度については、以下でも詳細に解説しているので、参考としてほしい。
自分の収入と上限金額を確認しておけば、必要な保障金額も見えてくるだろう。
ライフステージの変化と共に保障内容を見直す
ワンコインの医療保険を使う上では、定期的に保障内容を見直すことが欠かせない。
特に、ライフステージが変わるタイミングでの見直しが重要になる。
例えば、結婚すると家族が増え、生活を保障するのに必要な金額も増える。
この場合、ワンコインの医療保険では足りなくなることが多いため、新しい医療保険を探す必要がある。
また、歳を重ねると健康リスクが上昇し、医療保険への加入が難しくなる。
加入できたとしても保険料が高額になるため、入りたい医療保険が決まっていれば早めに切り替えることを検討するべきだ。
自分の生活状況に応じて、ワンコインの医療保険を継続するか切り替えるか、早めに決断する必要がある。
切り替え時に複数の保険会社を比較する
保障内容を見直してワンコインの医療保険から切り替えることを決めたら、複数の保険会社を比較検討するようにしよう。
例えば、女性保険に入る際は、妊娠出産への保障もしくは女性特有の身体疾病のどちらを優先するか考えておく必要がある。
保険会社によって、どちらの保障が手厚いかは異なってくる。
保障内容を手厚くしすぎた結果、保険料が高額になり途中で解約せざるを得ない、という状況にならないように気をつけよう。
同じ種類の保険であっても商品ごとに保障内容は異なる。自分に最適な医療保険を選ぶため、最低2社以上の商品を確認するようにしよう。
ワンコインの医療保険を活用すれば、家計の負担を軽減することができる。
本記事を参考に、医療保険を賢く活用できるようにしてもらいたい。
まとめ
本記事では、ワンコインで加入できる医療保険を紹介し、メリットやデメリット、また効果的に活用する方法について解説した。
ワンコインの医療保険は、シンプルな保障内容を安価な保険料で備えることができる。
自分に必要な保障を自ら選択できる人には最適の保険と言えるだろう。
しかし、保険料が安い分保障も必要最低限で、ライフステージの変化によって保障が不足することも多い。
そのため、定期的に見直していくことが重要だ。
このように、何より重要なことは、数ある保険商品の中から自分に必要な保障内容を備えた保険を選ぶことだ。
そのため、これらの判断に少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。
一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要な保険を的確に判断することができるはずだ。
また、全国の保険のプロから自分に合った担当者を探す際には「生命保険ナビ」の活用をおすすめする。
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気になった担当者とは無料相談もできるので、ぜひ活用してほしい。