- がん保険選びが難しい理由を知りたい
- がん保険選びを相談する際の注意点が知りたい
- がん保険の相談先をどのように選ぶべきか知りたい
がん保険の選択は難しい。給付金の種類はさまざまにあり、オプション(特約)も非常に多い。
保険は「自分のニーズに合わせて選べ」と言われるが、自分のニーズがなんであるかが「わからない!」というのが本音だろう。
がん保険の複雑さを考えると、専門家の助けを借りることが賢明だ。保険のプロの力を活用すれば、がん保険選びは楽になる。
しかし彼らの力を最大限に生かすためには、相談前に準備をしておくことが不可欠なのだ。
本記事では、がん保険の相談について、多面的な解説を加える。
がん保険に保険のプロがどう役立つか、相談に備えるための準備方法、そして相談先をどう選ぶかまでを詳しく説明する。
ぜひこの記事を役立てて、良き相談相手とともに最適ながん保険を選んで欲しい。
相談しないとわからない!がん保険選びはなぜ難しいのか
ここでは、がん保険の概要を確認するとともに、がん保険では何を決めなければならないか、そして選択がなぜ難しいのかを解説する。
がん保険は「がん保障に特化した保険」
がん保険の主な目的は、がん診断後に発生する高額な医療費、入院費、手術費、時には実験的治療費などをカバーすることである。
患者や家族は経済的な負担を軽減し、治療に専念できるようになる。
がん保険で受け取るお金(給付金)には、以下の種類がある。
給付金の種類 | 内容 |
---|---|
がん入院給付金 | ・がん治療のために入院した際に支払われる給付金 ・入院日数に上限はない |
がん手術給付金 | ・がんで所定の手術を受けた際に支払われる給付金 ・がんで所定の手術を受けた際に、【入院給付日額×●倍】の形で給付金が受け取れる |
がん診断給付金 | ・がんと診断された時に支払われる一時金 ・保険契約によっては、1回限りの支払いであることもあれば、複数回受け取れることもある |
通院給付金 | ・がん治療に伴う通院時に支払われる給付金 ・通院1日ごとに決められた金額が支払われるものが一般的 |
先進医療給付金 | ・先進医療技術を受けるときにかかる技術料相当額を受け取れる給付金 |
がん保険は「決めるべきこと」がたくさんある
がん保険を選ぶ際には、以下の要素を総合的に判断して決める必要がある。
要素 | 内容 |
---|---|
保険のタイプ | 生涯にわたって保障が続く「終身型」と、特定期間(例えば10年、20年)のみの保障を提供する「定期型」の選択 |
保険料の支払期間と支払方法 | 支払期間は、「終身払い」(生涯にわたる支払い)か「短期払い」(例:65歳までの支払い、その後支払い不要)か 支払方法は、月払、年払、一時払か |
給付金の種類と 支払条件 | 給付金のタイプと、支払い条件について確認(検討)する →がん保険は「がん保障に特化した保険」 |
対象となるがんの種類 | どの部位のがんをカバーするか、がんの進行度合い(上皮内新生物も含むか)による保障額をいくらにするか |
保障の範囲 | がんに対する治療(手術、放射線治療、化学療法、ホルモン療法など)の選択、および死亡や高度障害、収入補償などへの保障をつけるか |
保険料払込免除特約の有無 | 払込免除特約(条件に合致する場合に保険料の支払いが免除される特約)をつけるか、つけないか |
保険会社 | 保険会社の財務状況、評判、カスタマーサービスの質などを確認 |
将来のライフプランとの整合性 | 退職後の収入や家族構成の変化を考慮し、将来のライフプランと保険の保障内容や契約条件との整合性を確認 |
がん保険選択には特別な注意が必要である
がん保険を選ぶ際には、通常の医療保険選びとは異なる特別なアプローチが求められる。
以下に、がん保険を選ぶ際に注意を払うべきポイントを詳しく解説する。
再発や転移で診断給付金を受け取れない場合がある
診断給付金の受け取りの条件は、慎重に確認しなければならない。
診断給付金の給付条件は保険会社により異なる。最初にがんと診断された時のみ受け取れる契約もあれば、複数回受け取れる契約もある。
診断給付金を複数回受け取れる契約であれば、再発や転移の際にも再度請求できる可能性がある。
ただし、保険会社によって、請求回数に制限がないものもあれば、1年に1回などの制限があるものもある。
また、2回目以降は「診断」ではなく「入院」が条件となる保険もある。
がん保険には90日程度の免責期間がある
多くのがん保険では、契約成立後に一定の免責期間を設けており(通常は90日)、その期間中にがんと診断された場合や治療を受けた場合でも、給付金の支払いはされない。
たとえば、申込みと告知を終えて4月15日に保険料を支払った場合、実際の責任開始日はこの日から90日後の7月14日となる。
がん検診を受ける直前に保険に加入し、その後がんと診断された場合には、免責期間の存在により給付金は受け取れない。
もちろん、診断結果を隠して保険に加入しても、告知義務違反で給付金は受け取れない。
よって、余裕をもって保険の加入を検討することが重要であると言える。
がんの種類によっては給付金が受け取れない場合がある
がん保険の多くは、「悪性新生物」と「上皮内新生物」とを分けて扱っており、給付金の支払い条件が異なる場合がある。
上皮内新生物は、がん細胞が上皮に留まっている状態の腫瘍である。
治療は比較的容易で、治療期間も短く、医療費の負担も軽いことが多いと考えられることなどから、保険によっては、給付金の対象としない場合や、給付金額が少ない保険も存在する。
一方で、保険商品によっては、悪性新生物と同様に全額のがん診断給付金が支払われるものもある。
給付金が支払われるがんの種類と給付金額は、契約前に十分に確認しておくようにしよう。
特約が有期である場合は更新が必要になる
保険商品においては、終身保険の本契約とは別に、特約(オプション)を設定した場合、これらの特約が有期であれば、一定期間ごとに更新されることになる。
この場合の特約の更新後の保険料は、更新時の被保険者の満年齢とその時点での保険料率に基づいて計算され、更新時の特約条項が新しい特約に適用されることが多い。
がん保険の相談まえに準備すべきこと
ここでは、がん保険について相談する前に準備しておくべきポイントを紹介する。
もちろん、特に何も準備せずに「まずは相談」と踏み出してみるのも一つだが、事前に準備しておけば、相談の時間をより有意義なものとすることができる。
家族の病歴および生活習慣について振り返る
相談前の段階では、がん保険やがんの治療に詳しくある必要はない。
知識は、相談のプロセスを通じて、少しずつ増やしていけば良い。
とはいえ、契約者となる「あなた」について一番詳しいのは、あなた自身である。相談前に、自分および家族についての情報を整理しておこう。
家族の病歴を整理する
がんの罹患には、家族の病歴が重要な影響を及ぼす可能性がある。
日本人を対象にした研究によれば、第一親等の親兄弟ががんになったことがある場合は、さまざまながんに罹患するリスクが高くなる。
部位別の検討では、特定のがん家族歴を持つ人々は、そのがんの種類に特に高い罹患リスクを持つ。
たとえば、食道、胃、肝臓、膵臓、肺、子宮、膀胱がんの罹患リスクは、家族歴のないグループに比べて統計学的に高い水準となっている。
このように、家族の病歴はがん保険選びの重要なヒントになるため、事前に整理しておこう。
自身の健康状態を振り返る
自身の病歴も、「いつごろ、どんな病気をしたのか」を整理しておくことが必要だ。
とくに、がんの病歴については、「過去にがんになったことがあるか」「現在、がんの疑いがあるか」という形で告知の必要がある。
がんが再発するリスクを持つ病気であることから、保険会社は加入者のがんリスクを評価するためにこれらの情報を重視するのだ。
告知には、過去のがんの既往歴や入院、手術等について、過去数年間を対象に問われることが多い。
ただし、現在は、持病や病歴があっても入りやすい保険もあるので、過度に心配する必要はない。
さまざまな可能性を十分に検討するため、まずはできるだけ正確に情報を整理しておこう。
財務状況と保険料の負担能力の把握
現在の家計と保険の状況に関しても整理しておくと、より有益なアドバイスが得られる。
現在の家計と将来の計画を整理しておく
保険料の支払い能力を把握するため、現在の収入と支出、および貯蓄の状況を整理しておこう。
月々の家計における固定費と変動費を洗い出し、どれくらいの金額を保険料に充てられるかを、ざっくりと把握しておくと良い。
また、自身の将来の計画も整理すると良い。たとえば、転職を考えている、三年後に住居を購入したいなどの希望を持つ場合は、それらを勘案した方がより現実的な試算になるからだ。
現在加入している保険証書を用意しておく
保険は、一度加入したらそのままにするのではなく定期的に見直しをすることが重要だ。
がん保険を見直すには、現在加入しているプランの保険証書を用意し、具体的な保障内容や保険料を確認するようにしよう。
医療保険に加入している場合、保険の重複を避けるためにも、現在の保障内容を相談者にチェックする必要があるからだ。
これにより、不必要な保険の重複を避け、保険料の支払いを最適化できる。
質問を準備して相談後のゴールを設定する
専門家に対し、具体的な質問を準備しておくことも効果的だ。
質問を準備することで、専門家との相談がより有意義になり、自分にとって最適ながん保険を選択するための十分な情報を得ることができるだろう。
質問に際しては、「知っていることでも、もう一度説明してもらう」「同じ質問を別の専門家にも尋ねてみる」という姿勢も大切だ。
以下に、質問の例を示しておく。
- 私の年齢、性別、健康状態の場合、おすすめのがん保険にはどのようなものがありますか?
- 私の年齢や健康状態を考慮した場合、高額で手厚いがん保険に加入することをどう評価しますか? 基本的な保障の安いプランと比較した場合、どのような利点や欠点がありますか?
- 家族のがんの既往歴から考えた場合の、おすすめの保険プランを教えてください
- 「●●がん(乳がんや大腸がんなど)」に強い保険のプランを教えてください。
- 最近のがん治療の変化で、どのような新しい保険プランや特約が注目されていますか?
- ●●●●保険会社の請求処理やサービス品質をどのように評価しますか?また、その保険会社の商品の強みと弱みは何ですか?
- 将来のライフスタイルの変化(家族構成の変更や退職など)に対応するために、保険契約をどのように調整すべきですか?
がん保険についての良き相談先を見つける
ここでは、がん保険の選択に際しての、保険のプロの役割と探し方を解説する。
がん保険選択における「保険のプロ」の役割
保険の専門家は、「がん保険」という複雑な保険商品について最適な選択を行うためのサポートとアドバイスを提供してくれる。
保険のプロなら、個人のニーズとリスクを評価して、多くの選択肢の中からより良いものを提案してくれる。
がん保険は、選択肢が多く、カスタマイズが可能な商品が多いが、とにかく専門用語が多くてわかりづらい。
保険のプロなら、保険契約に関しても、がん保障に関する内容も、あなたが納得するまでしっかりと説明してくれる。
請求時点になって「こんなはずじゃなかった」ということにならないためにも、契約前の時点で十分に理解しておくことは非常に大切である。
がん保険を相談する際に心がけること
以下は、がん保険の相談を行う際に心がけるべきポイントだ。
信頼できる「保険のプロ」を選ぶ
保険の相談先を選ぶ際には、経歴や資格、および評判について確認することが大切だ。
可能であれば、彼らの評判、過去の相談事例、客観的なレビューなどを参考にできると良い。
何人かと話をしてみて、複数の候補者からあなたが「話がしやすい」と感じられる相談相手を選ぶと良いだろう。
相談から何を得たいかを明確化しておく
自分が保険相談に何を求めているか、ゴールを設定しておこう。
どんなに優秀な保険のプロでも、あなたの希望を全て叶えることはできない。
「現在検討中のがん保険の比較を手伝って欲しい」とか「がん保険について、ざっくりと理解できれば良い」など、達成可能な目標を決めておくと良い。
積極的な姿勢を持つ
理解できない点は積極的に質問し、必要な情報をしっかりと確認すること。
契約内容、保険料、支払条件など、契約に必要な内容は必ず確認しておきたい。
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相談に際しても、自分の好きな時間に、ご自身のペースですすめることができる。
がん保険選択の疑問は保険のプロに相談しよう
本記事は、がん保険の選択における「保険のプロ」の必要性と役割について、詳しく解説した。
がん保険は特化型の保険であり、選ぶ際にも特別な注意が必要となる。
だからこそ、相談相手は慎重に選ぶべきであり、相談前にはいくつかの準備をしておくべきである。
そうすることで、最終的な目標である「最適ながん保険を選ぶ」という目標を達成することができるのだ。
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