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交通事故に生命保険は適用される?自動車保険との違いは?

この記事で解決できるお悩み
  • 交通事故でけがをした場合に保険が適用されるのか知りたい
  • 交通事故に備えるためにどの保険に入れば良いか知りたい
  • 保険で交通事故に備えるときの注意点を知りたい

生命保険は、病気やケガなどのもしもの場合に、自分と家族を守る大事なツールである。

では、突然の交通事故でけがをした場合には、生命保険は適用されるのか。

本記事では、交通事故の際に生命保険がどのように適用されるのか、交通事故に備えるための保険特約の種類、保険で交通事故に備えるときの注意点やポイントについて紹介している。

これから生命保険に加入する方も、すでに保険に加入している方も、交通事故と生命保険の関連について理解を深めていこう。

目次

交通事故の際に生命保険は適用されるのか

交通事故の際に生命保険は適用されるのか 生命保険ナビ

交通事故に遭った際、死亡またはケガによって保険の種類が異なる。

ここでは、それぞれのケースにおける保険の種類を解説しよう。

また、交通事故では自動車保険と生命保険のどちらが適用されるかについても解説しているので、ぜひチェックしてほしい。

交通事故で死亡した場合の保険

交通事故で死亡した場合、通常の死亡保険に加えて災害死亡保険金が支払われるケースがある。

災害死亡保険金は、不慮の事故または法定および指定の伝染病が原因で死亡したり、高度障害状態になったりした場合に、死亡保険金額にプラスで支払われる保険金だ。

通常の契約に災害死亡保険金が含まれている商品もあれば、特約で付加するかどうかを選べる商品もある。

死亡時の災害死亡保険金を受け取る条件は以下のとおりだ。

用語定義
1. 急激事故から障がいの発生までの経過が直接的で、時間的間隔のないことをいう。
(慢性、反復性、持続性の強いものは該当しない。)
2. 偶発事故の発生または事故による傷害の発生が被保険者にとって予見できないことをいう。
(被保険者の故意にもとづくものは該当しない。)
3. 外来事故が被保険者の身体の外部から作用することをいう。(身体の内部的原因によるものは該当しない。)
出典:PGF生命「対象となる不慮の事故について」

「急激」「偶発」「外来」のすべてを満たした場合のみ、不慮の事故と見なされる。

重大な過失があったり、故意だったりした場合は保険金が支払われない点に注意が必要だ。

重大な過失とは居眠り運転や飲酒運転によって被保険者が交通事故を起こしたケースだ。

本来なら避けられる事故であるため、保険の対象にはならない。

また、故意は契約者や保険金受取人が被保険者に事故を起こすように仕向けたり、被保険者がわざと事故を起こしたりするケースを指す。

交通事故でケガをした場合の保険

生命保険は交通事故による死亡だけではなく、ケガも保障の対象範囲内だ。

交通事故によって手術をしたり、入院したりする場合、手術給付金や入院給付金が支払われる。

入院や手術の時点で一定金額が一時金として支払われるパターンと、入院日数に応じて給付金が支払われるパターンがある。

交通事故でケガをした場合に、どのような方法で給付金が支払われるのか事前に確認しておこう。

自動車保険と生命保険のどちらが適用される?

結論から言うと、どちらも適用できる可能性がある。自身が被害者の場合と加害者の場合に分けて考えよう。

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自動車保険生命保険
被害者
(過失0)
加害者である相手方の自動車保険が適用される。対人・対物補償が含まれていれば、自動車の修理代や自身の治療費が支払われる。死亡した場合は死亡保険金、ケガで入院したり、手術したりする場合は給付金が支払われる。
加害者(過失100)相手に与えた損害分を限度額まですべて補償してもらえる。死亡した場合は死亡保険金、ケガで入院したり、手術したりする場合は給付金が支払われる。

自身が被害者である場合、相手方の自動車保険が適用される。車の修理にかかった費用や医療費、慰謝料など、実際に負担した分を受け取ることができるのだ。

自身が加害者である場合、相手方に与えた損害分を自動車保険に補償してもらうことになる。

事故を起こして相手が亡くなった場合、1,000万円以上の慰謝料が必要なケースも多いため、補償額に限度のない商品を選んでおいた方が安心だろう。

自動車保険と生命保険はどちらも加入すべき?

自動車保険と生命保険はどちらも加入すべき? 生命保険ナビ

自動車保険と生命保険のどちらにも加入している人が多いだろう。

毎月の保険料を見て、「本当に両方加入すべきなのだろうか」と感じている人もいるかもしれない。

ここでは、自動車保険と生命保険はどちらも加入すべきなのかについて紹介する。

損害保険と生命保険の特徴

損害保険である自動車保険と生命保険は、そもそも性質が違う。

まずはそれぞれの違いを整理しておこう。

自動車保険(損害保険)生命保険
対象基本的に物基本的に人
保険金の支払い方法実損払い定額払い

生命保険は人の生死や病気などを保障する保険だ。

事前に保険金額が設定されており、支払事由に該当した場合に所定の金額が支払われる。

損害保険は車や住宅などの物へ損害が出た場合に保険金を受け取れる保険だ。

損害保険は実損払いの商品が多いため、実際に出た損失額が保険金になる。

なお、生命保険と損害保険の違いについては以下でも詳しくまとめているので参考にしてほしい。

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自動車保険と生命保険はどちらも加入しておくべき

自動車保険と生命保険はどちらにも加入しておくべきだ。なぜなら、それぞれの保険で保障範囲が違うからだ。

自動車保険で支払われる人身傷害保険は、契約者の配偶者や家族も被保険者として考えられるケースが多い。

また、相手に与えた損害分を補償してもらえる。定額ではなく実損払いであるため、限度額内なら自身で相手方にお金を支払う必要がない。

生命保険は被保険者が自身のみだ。自身が事故を起こして家族に何かあっても、家族分の医療費は支給されない。

子どももそれぞれ生命保険に加入していると給付金が支払われるが、子どもの生命保険に加入している人は少ないだろう。

当然だが相手に与えた損害についても補償してもらえない。生命保険だけだと、交通事故への備えとして不十分だ。

特に事故を起こした場合、慰謝料が支払えず、購入したマイホームを売却しなければならない恐れもある。

交通事故に備えておくために、自動車保険と生命保険は両方に加入しておこう。

交通事故に備えるための特約

自動車保険と生命保険に加入していても、万が一の場合が心配な人もいるだろう。

特約を付加することで、交通事故に備えることができる。交通事故に備えるための保険特約は、以下のとおりだ。

  • 災害入院特約
  • 災害割増特約
  • 自転車賠償特約
  • 弁護士費用補償特約
  • ファミリーバイク特約

災害入院特約とは、偶然かつ突発的に起こった外来のケガを保障してくれる特約だ。

生命保険にはデフォルトでセットになっている商品もある。

災害割増特約は、災害などによる万が一の場合は、死亡保険金とは別で災害死亡保険金を受け取れる特約だ。

通常の死亡保険金も受け取れるため、病気で亡くなる場合よりも受け取る保険金の総額は大きくなる。

自転車賠償特約とは、自転車を運転している最中に他人を死傷させたり、他人の物を壊してしまったりした場合に備えられる特約だ。

法律上の損害賠償責任を負うことになっても、保険金を支払ってもらえる。

特約を付ければ契約者だけではなく、家族も被保険者となる。

つまり、子どもが通学中や遊んでいる途中に事故を起こすケースにも備えることが可能だ。

弁護士費用補償特約とは、事故の被害者となった際、相手方への損害賠償請求を弁護士に依頼した際の費用を支払ってもらえる特約だ。

自身に非のない事故の場合、自動車保険に加入していても保険会社は交渉に参加できないと法律で定められている。

そのため、自分で交渉しなければならないが、難しい人も多いだろう。

そこで弁護士に頼るのが一般的だが、その際の費用を補償してもらえるのが弁護士費用補償特約だ。

ファミリーバイク特約とは、125cc以下の小さいバイクによる事故に備えられる特約だ。

原動機付自転車の運転中に、事故で他人を死傷させたり、他人の物を壊してしまったりした場合、保険金が支払われる。

バイク保険に別で加入するよりも、ファミリーバイク特約を利用した方が保険料は安く抑えられるケースが多い。

保険で交通事故に備えるときの注意点やポイント

保険で交通事故に備えるときの注意点やポイント 生命保険ナビ

交通事故に備えるためには、自動車保険と生命保険のどちらにも加入すべきことを解説した。

ここからは、注意点やポイントを紹介する。

  • 保障内容と範囲を確認する
  • 生命保険とほかの保険をうまく併用する
  • 保険会社や商品によって保障内容が変わる

それぞれ解説しよう。

保障内容と範囲を確認する

保障内容と範囲の確認は欠かせない。

なぜなら、自動車保険と生命保険で保障範囲が大幅に被っている恐れがあるからだ。

保障範囲が重複しているということは、必要以上に保険料を支払っている可能性が高い。

しかも、損害保険は実損払いであるため、生命保険と違って補償範囲が被ってもほとんどメリットがない。

実際の損失分のみが支払われ、ほかの保険で補償してもらえた場合は差額のみの支給が基本だ。

生命保険とほかの保険をうまく併用する

生命保険だけで交通事故に備えるのは心もとない。自身のケガや死亡にしか備えられていないからだ。

交通事故を起こした場合、被害者への補償が必須である。

しかし、生命保険は相手方への補償は範囲外だ。生命保険と合わせてほかの保険をうまく活用するべきだろう。

最も一般的なのは自動車保険だ。対人・対物補償のある保険を選んでおくと、事故を起こしても実負担額はかなり抑えられる。

また、自動車保険に加入していると、事故によるケガに対しても給付金が支払われる。

契約者だけではなく、家族も被保険者になる点も心強いだろう。

保険会社や商品によって保障内容が変わる

同じタイプの保険でも、保険会社や商品によって保障内容が異なることは良くある。

災害死亡保険金を受け取れる特約がセットになっている商品があれば、ない商品もある。

一般的な保障内容ではなく、加入する保険の保障内容を必ずチェックしよう。

確認していないと万が一の場合に保険を適用できなかったり、保障が薄くて困ったりする可能性がある。

契約時の書類を読むのは面倒だが、今後の自分のためだと思って確認しておいてほしい。

保険選びのポイントを解説した以下の記事も参考に、あなたにあった保険を見つけよう。

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まとめ

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、交通事故の際に生命保険がどのように適用されるのか、また自動車保険と生命保険の関係について解説した。

生命保険はヒト、自動車保険はモノが主な補償対象であるが、一部補償が重複しているケースもある。

この場合、保険の見直しを考える方も多いが、この考えには注意が必要である。

それぞれ、ケースごとの保障内容を今一度確認し、もしもの場合に対して十分に備えよう。

しかし、保険は複雑であり、自分の判断だけでは不安を感じる方も多いだろう。

そんな時には、保険のプロに相談することをおすすめする。

「生命保険ナビ」では、全国の保険のプロからあなたに合った担当者を選んでくれる。

生命保険についての不安をプロに相談し、自身にとって最適な保険を見つけてみてはいかがだろうか。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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