- 持病があっても入りやすい保険について知りたい
- 告知内容がゆるい医療保険や告知なしの医療保険について知りたい
- 告知がゆるい医療保険のメリットデメリットを把握したい
「告知」とは、医療保険の加入条件として定められたもので、現在の健康状態や過去の既往歴についての申告を行うことを指す。
しかし、持病がある方やご自身の健康状態に自信がない方は告知内容に不安を覚えるのではないだろうか。
実は、告知義務がない保険や、告知内容が少なく加入条件が通常の保険よりもゆるい医療保険が存在する。
そこで本記事では、告知内容がゆるい医療保険について、メリット・デメリットを含めて詳しく解説する。
また、持病があっても入りやすい医療保険についても解説していく。
医療保険への加入を検討している方や、既に加入している保険を見直したい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてほしい。
医療保険の告知義務と告知内容
保険を申し込む際には、申込書のほかに告知書を提出する。告知書は保険に加入する際に気になる点のひとつだろう。
ここでは医療保険の告知義務と告知内容について解説する。
医療保険の告知義務とは
医療保険に申し込む際には、告知書を提出するのが一般的である。
高額な死亡保障や保険会社の判断で、医師の診断書や健康診断書の提出を求められることもあるが、ほとんどの場合で質問に回答するだけの告知書が使われている。
健康上問題がなければ保険に加入しやすく、告知書だけなら保険を活用しやすいが、告知書は正しく記載して提出しなければならない。
健康状態や既往歴などを偽ると告知義務違反になることがある。
なお保険会社は告知書で判断するため、保険募集人に口頭で伝えても意味がないので注意しよう。
医療保険の告知内容
一般的な医療保険の告知項目には、次のようなものがある。
- 3ヶ月以内
- 医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかをうけた
- 2年以内
- 健康診断・人間ドックで、特定の検査項目について指摘された
- 5年以内
- 継続して7日以上の入院をした。手術をうけた
- 特定の病気で医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかをうけた
- 特定の病気以外で7日以上の期間にわたり診察・検査・治療・投薬のいずれかをうけた
上記の内容について、該当する場合は、健康診断書を見ながら詳細な数値などを記入する。
告知義務違反をすると
保険に加入するために、病気であることを隠して告知書に記入しなかったり、実際の数値とは異なる数値を記入したりすると、告知義務違反に該当する可能性がある。
一方で保険会社は、次のような場合に契約解除できる。
- 告知義務違反があった
- 通知義務違反があった
- 保険料を支払わなかった
- 契約を継続するのが困難な重大な理由がある
告知義務違反をすると、契約解除されることがあり、その場合、保険金や給付金は支払われない。
持病があっても加入できる保険
近年は、各保険会社から持病があっても申し込める医療保険が販売されている。
保険は健康なときに、将来の病気やケガに備えて加入する商品だが、病気になってから保険の必要性を感じる人も多いだろう。
ここでは持病があっても申し込める引受基準緩和型と無選択型について解説する。
引受基準緩和型医療保険
引受基準緩和型生命保険は、加入する要件が緩やかな保険で、告知事項は3つほどとなっている。
基本的にすべての項目が「いいえ」であれば申し込みできる。引受基準緩和型生命保険の告知事項は次のようなものだ。
- 3ヶ月以内
- 医師から入院・手術・検査のいずれかをすすめられた
- 2年以内
- 入院や手術をした
- 5年以内
- がんまたは上皮内新生物・肝硬変・統合失調症・認知症・アルコール依存症で、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかをうけた
無選択型医療保険
医療保険には無選択型もある。ここまで一般の医療保険、引受基準緩和型の告知内容を紹介したが、無選択型医療保険は告知や医師の診査が不要の保険である。
そのため、健康上の不安があっても加入できる。
一般の医療保険や引受基準緩和型よりも保険料は割高で、保険金や給付金に上限があったり、保険契約から一定期間内の保険金額が減額されたりと、保障内容が制限されている。
持病があっても加入しやすい医療保険のメリット・デメリット
引受基準緩和型や無選択型は、持病があっても申し込みやすい保険である。
持病があると医療保険に加入しにくく、持病以外の病気やケガの保障も得られない。そのため、持病がある人にとって助けとなるタイプといえる。
これらのタイプは保険会社が保険金や給付金を支払う機会が増える。
そのため、一般の医療保険よりも保険料は高くなる。同じ保障であれば、一般の医療保険よりも引受基準緩和型の保険料は高く、引受基準緩和型よりも無選択の保険料は高い。
また前述のとおり、保険金額の上限や制限があり、大きな保障をかけることはできない。
そのため、保障内容と保険料のバランスを考えて、保険選びをしなければならない。
自分に最適な保険を見つけよう
医療保険はさまざまなタイプの商品が販売されている。人に勧められるがままに加入するのではなく、保障内容に納得して加入したいものである。
ここでは自分に合った保険の見つけ方について解説する。
多くの商品やプランを比較する
自分に最適な保険を見つけるためには、できるだけ多くの商品やプランを比較して、保障内容と保険料を確認する。
保険金額や給付金額などの条件をできるだけ合わせて比較する必要はあるが、各保険会社は特徴のある商品を販売していることもあり、難しいケースもある。
できる限り、同水準の保障内容で保険料を比較すれば、お得な医療保険を見つけられるだろう。
保障内容を比較する場合には、保険金額や給付金額だけでなく、支払条件も確認しよう。
たとえば、同じ入院日額タイプで日額5,000円であったとしても、入院1日目から支払われるか、病気の対象は健康保険連動タイプ(健康保険の対象であれば医療保険も対象)かなどのチェックが必要だ。
なお、審査基準は保険会社によって異なる。健康に不安があっても、無選択型ではなく、一般の医療保険から申し込むようにしよう。
加入する前には加入の必要性や加入の目的を明確にする
医療保険に何となく加入するのは避けたい。保険は将来の資金不足に備えて加入するため、貯蓄ではカバーできない分を保険でカバーする。
入院日額5,000円で入院日数15日なら75,000円分をカバーできる。手術給付金で20万円を受け取ると考えると、27.5万円となる。
治療費は病気の種類や症状によって異なるため、いくらかかるかはわからない。
ただ、上記の例で22.5万円を現金で準備しておけば、治療用の資金として50万円程度の準備をしていることになる。
公的医療保険制度も踏まえて目標金額を設定し、貯蓄と併用するとよい。
現金なら治療費に使わなければ、ほかに使うこともできる。保険なら少ない保険料で大きな保障を得られるので、目的を明確にして、保険金額や給付金額を決めるとよいだろう。
保障内容を正しく理解する
医療保険の保障内容は初めて加入する人にとっては特に難しく感じるだろう。
医療保険には、引受基準緩和型や無選択型のほかにも、入院日額タイプと一時金タイプに分けられる。
前章でも触れたが、入院に関する保障だけでも、支払条件に次のような違いがある。
- 入院1日目から入院給付金が支払われる
- 入院4日したあと5日目から入院給付金が支払われる
- 入院1日でも5日分の入院給付金が支払われる
- (一時金タイプ)入院1日で入院一時金が支払われる
このような違いは、多くの医療保険を比較して初めて気づくだろう。
またこのような違いを理解できれば、各医療保険の特徴が明確になる。
入院給付金や手術給付金の名称だけでなく、必要に応じて契約のしおりや約款を読んで保障内容を正しく理解することが重要である。
まとめ
本記事では、持病があっても保険に加入したい方に役立つ情報を紹介した。
例えば、告知内容がゆるい医療保険やそれに加入するメリットデメリット、最適な保険の選び方について解説した。
医療保険は、病気やケガなどもしもの場合に自分を守ってくれる重要なツールの一つである。
そのため、多くの商品やプランを比較検討し、自分に適した保険に加入することが大切だ。
しかし、保険を比較検討するためには、専門的な知識が必要となる。
そのため、自分一人で保険を選ぶことに不安を感じた場合は、専門家に相談することをおすすめする。
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