- 50代独身女性が医療保険で備えるべきリスクが知りたい
- 50代独身女性が医療保険を選ぶ時、何に注意すればよいのかわからない
- 50代独身女性におすすめの医療保険が知りたい
少子高齢化が進む日本では、老後の生活に備え医療保険への加入を検討する人が増えてきている。
50代独身女性の場合、安定した収入があり、趣味を満喫しながら将来の貯蓄も行なっている方が多いだろう。
しかし、年齢を重ねることで、病気のリスクに備えて医療保険へ加入したいと考える機会も増えてくるはずだ。
そこで本記事では、50代独身女性に必要な医療保険について、備えるべきリスクやおすすめの保険商品と合わせて解説する。
医療保険に加入するべきか悩んでいる、またはおすすめの医療保険が知りたいという方には、ぜひ参考にしてほしい。
50代独身女性に医療保険が必要な理由
50代独身女性は次の理由から医療保険を検討すべきだ。
- 病気や健康リスクの上昇
- 入院の長期化とがん罹患率の増加
- 入院時の支援や収入の確保
以下に詳しく解説する。
病気や健康リスクの上昇
50代になると、体力の衰えやホルモンバランスの影響で不調を感じることが多く、怪我や病気の可能性が高まる。50代女性が直面する主な健康リスクには次のようなものがある。
更年期障害
閉経に伴う女性ホルモンの変化によって、上半身のほてり・発汗、睡眠障害、骨密度の低下などが生じる。
人によっては病院でホルモン治療や薬物療法が必要なこともある。
骨粗鬆症
女性ホルモンが減少することで骨密度が下がり発症することがある。
直接命に関わることはないが骨折などの原因を生み、入院介護が必要になる時期を早めるなどのリスクがある。
精神的な健康の問題
健康不安や体力の衰え、更年期障害の症状から、不安・イライラ・うつ病などを発症する可能性がある。
生活の質と身体的健康に大きな影響を及ぼす。
体力低下
骨密度や筋肉の減少によりケガのリスクが高まる。
女性ホルモンの変化による手足のこわばりや関節痛、泌尿器系の不調もある。
年齢による体の変化を止めることはできないが、生活習慣で老化をゆるやかにすることができる。
また「年齢によるものだ」「更年期症状だ」と思っていたら、「病気」だったということもあるため注意が必要だ。
50代は年齢による不調に向き合いつつ、病気の早期発見は欠かせない年代であることを意識したい。
治療の長期化とガン罹患率の増加
疾病率も50代を境に上昇するものが多い。
厚生労働省のデータによると、50代では女性特有の器官にまつわるがんになるリスクが大きく上がる。
特に乳がんの罹患率は40代後半から50代にかけて急激に高まる。
また、女性特有のガンの1つである子宮体がんは、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが関係している。
出産経験がない、閉経が遅いなどの理由でエストロゲンが長時間多く分泌されると、がんの発生率が高くなるといわれている。
その他の部位でも、大腸がんは50代前半から増加傾向が見られ、胃と肺は50代後半から増え始めている。
がんは治療期間が長く、そのために精神的・経済的な負担も大きくなる。さらに先進医療で高度な治療を必要とする場合、費用はさらにかさむこととなる。
女性の方が平均寿命が長いことを鑑みても、計画的に医療の備えができるよう保険で準備をしておく必要があると言えるのだ。
- 参考:がん情報サービス「子宮体がん(子宮内膜がん)予防・検診」
- 参考:厚生労働省「患者調査 入院受療率(人口10万対)性・年齢階級 × 傷病分類別)」
- 参考:厚生労働省「全国がん登録罹患数・率報告 平成31年度(令和元年度)P20,P46」
入院時の支援や収入の確保
50代独身の場合、病気になると支援してくれる親族が少ないことも考えられる。
病気で自宅療養が必要になったときに世話をしてくれる人がいないことから、家事代行や食事の宅配サービスを利用する機会もあるだろう。
治療費は公的保険で一定の支給があるが、それ以外の療養生活に必要な支出はすべて自己負担となる。
一人暮らしで療養する場合は、これらの支出が高くなることもある。
また、通院や入院で仕事を休むことになり、収入が減ってしまうリスクもある。
入院日数自体が少ない場合であっても、その後の治療による副作用や後遺症再発などを考えると、今まで通りの仕事ができなくなる可能性もある。
長年働き、収入が高い人ほど、予期せぬ休職によって経済的ダメージが大きくなる。
長期間の治療で収入が途絶えたり貯蓄が少ないと、生活が立ちいかなくなってしまうおそれもあるのだ。
貯蓄を医療費に充てることもできるかもしれない。
しかし、老後の資金を切り崩すことになり、将来的に資金不足に陥ることもある。
したがって、病気による経済的損失に対しては、自己資金ではなく保険で準備をしていく方法が堅実だ。
50代独身女性が医療保険を選ぶ際の注意点
シングルライフを満喫してきた人にとっても、50代は医療保険で老後に向けた備えをするべき時期に差し掛かっていると言える。
ただ、一口に50代むけの医療保険と言っても、性別や世帯状況で備えるべき保障は変わってくる。
そこでこの章では、50代独身女性むけに医療保険を選択する際のポイントを3つ紹介する。
保障内容に七大生活習慣病が含まれているか
若いうちは、手術給付金と入院給付金だけなど、限定した保障内容でリスクをカバーできることも多い。
しかし50代では前述の通り健康リスクが上昇する。
中でも生活習慣病の可能性が高まることから、七大生活病疾患の保障があるものを選びたい。
七大生活習慣病とは、次の7つの疾病を指す。
- がん
- 心筋梗塞
- 脳卒中
- 高血圧性疾患
- 糖尿病
- 肝硬変
- 慢性腎不全
これらの疾病は入院期間が長い。例えば、脳卒中などの脳血管疾患の平均入院日数は77. 4日、高血圧性疾患は47. 6日となっている。
長引く入院による経済的損失を、保険でしっかりとカバーするべきなのだ。
また、がんの平均入院日数は18. 2日と極端に長くはないものの、その後の通院治療や療養が長引くことが多い。
そのため通院保障が手厚いものを選ぶと安心できる。さらに、がん治療では先進医療を利用する機会も考えられる。
先進医療に対応した医療保険であれば、高額な費用も保険で補えるため、検討しておくと良いだろう。
なお、がん保障の中には、定期検診の費用が給付され早期発見や予防効果を高められるものもある。
病気になったときのサポートだけではなく、健康維持にも役立つものなので積極的に選びたい。
休職時の保障や介護保険についても検討する
前述の通り、高まるがん・心筋梗塞・脳卒中などの生活習慣病は、治療が長期化し「働けなくなるリスク」が高い。
そのため「就業不能保険」を検討するのも良いだろう。就業不能保険は怪我や病気で働けなくなった時の経済的損失を一定額補てんする機能を持つ。
会社員であれば休職時は傷病手当金が出る。傷病手当金は、ケガや病気で4日以上仕事ができなかった場合、通算して1年6ヶ月の間、月給のおおよそ3分の2の金額が支給される公的制度である。
しかし、フリーランスや自営業の場合には傷病手当金が支給されない。
自身の働き方に応じて公的支援がどの程度あるのかは変わってくるため、これらを正確に理解し、休職時や退職時にどのような経済的損失があるのかを把握する必要がある。
その上で、どこまでを貯蓄で対応し、どこからを保険に頼るのかを検討し、必要な保険内容を用意してほしい。
また、将来の介護費用についても検討しておくと良いだろう。
自分の介護が必要になった際、同居する人がいなければ必然的に外部サービスを頼ることになる。
老人ホームや、介護ヘルパーの利用に当たって、選択の幅を広げ充実した余生を過ごすための費用は、民間の保険会社による介護保険で準備することもできる。
公的介護保険では自己負担額のみ支払い、差額は給付金としてサービス業者へ直接支払われる現物支給であるのに対し、民間の介護保険は現金支給となっている。
使い道を自由に選べ、希望通りの費用に充てることができることも介護保険の魅力である。
保険料や加入年齢について注意する
医療保険には、加入時の保険料が一生涯上がらない「終身型」、保障期間が決められ満期時に更新していく「定期型」がある。
どちらも60代・70代と年齢があがると保険料が急激に上昇することが多い。
老後を迎え必要だと感じてから医療保険に入ろうとすると、高額な保険料を支払わざるをえない状況となってしまうのだ。
そのため、保険はできる限り早めに加入することが好ましい。
特に終身保険は、保険料が一生涯変わらないため、早めに検討することには大きなメリットがある。
また、医療保険には持病や既往歴を申告する告知義務がある。保険会社が契約者の加入適正を判断するためのもので、今後病気を患い入院したりすることがあれば保険の契約条件に影響が出る可能性がある。
最悪の場合、加入が認められないケースもあるだろう。
高齢になるにつれて健康リスクは高まっていく。将来を見据え、健康に問題がないうちに保険を検討しておくことで、保険商品の選択肢が増え、必要な保障をきちんと備えることができるのだ。
人生100年時代といわれ、50代の人はこれから人生の後半部分として長く生きていく。
50代は希望通りの保険が加入できるベストな時期だ。この期間に、適切な保障を準備し維持することが重要といえる。
50代独身女性におすすめの医療保険とは
ここからは、50代独身女性が医療保険で用意すべき保障について解説する。
おすすめの保険商品も紹介するので合わせて参考にしてほしい。
がんに強い医療保険
50代では、年齢と共に増加するがんの治療や手術に対応できる保険を検討したい。
中でも女性特有のがんへの保障が充実しているものを選ぶと安心だ。
また、退院後も通院の療養や検査が続くことから、通院給付金が長く続くものがあると良い。
おすすめの保険商品:SOMPOひまわり生命フェミニーヌ
子宮筋腫や卵巣のう腫などの病気、乳がんや胃がんなどのすべてのがんによる入院保障が手厚くなっている。
病気やケガの入院は日額10,000円だが、卵巣がん・子宮がん・子宮筋腫など女性特有の病気入院については日額15,000円となっている。
日帰り入院や海外での入院も保障対象としているほか、退院翌日から180日以内の通院は日額10,000円の保障がある。
また、先進医療についても特約として付け足すことができ、通算2000万円保障できる。
さらに、入院・手術の回数に関係なく、生存していれば3年ごとに150,000円の生存給付金が受け取れる。
病気への備えだけではなく、健康に過ごすことが楽しみになる保険商品だ。
働く女性の保障に強い医療保険
長年働いて生きた方の場合、怪我や病気にともなう休職リスクが心配になることだろう。
そのため、入院や手術の一時金が多く、経済的不安を解消できるものを選択すると良い。
また、ストレスやホルモンバランスの崩れによるメンタル疾患にも備えられる商品も検討すると良いだろう。
おすすめの保険商品:ネオファースト生命ピタッとレディ
女性に多い疾病による入院や手術を一時金で保障する。入院給付金は5万円、手術給付金は手術の種類によって5万円から10万円が設定されている。
特徴的なのは、うつや適応障害などメンタル疾病の保障がある点だ。
メンタル疾病と診断された、または継続して30日以上の入院をした場合には、それぞれ一時金が支払われる。
50代はカラダの変化に伴う不安定な体調に向き合わなければならないことがある。
心がゆらぎ不安が多い時期に寄り添ってくれる医療保険があれば心強い存在となるはずだ。
さらに、保険期間中に女性疾病に関わる入院一時金や手術給付金、乳房再建給付金の受け取りがなかった場合には、健康給付金が受け取れる。
使い道は自由なので、自分へのご褒美や健康を守る人間ドックや検診に利用するのも良いだろう。
女性特有の疾病保障に強い医療保険
やはり欠かせないのは、女性特有の疾病にかかわる保障が大きく上乗せされているものだ。
一時金をまとめて早めに受け取れるものであれば、入院中や退院後の生活費の支えになり安心だ。
おすすめの保険:チューリッヒ保険終身医療保険プレミアムZ Lady
女性特有の病気に対しての保障が手厚くなっている。
所定の乳房・子宮・卵巣等の手術を受けたときは、入院日額の10倍〜100倍の給付金が受け取れる。
女性特有の疾病で入院した場合は通常の給付金に5,000円が上乗せされて支払われる。
また、入院一時金は日数にかかわらず入院1日目からまとめて給付される。
早い段階で受け取ることができるため入院中に必要な用途に応じて自由に使うことができる。
サポート費用や交通費、療養中の食事代などに役立てることが可能だ。
保障のオプションも豊富で、次のような特約を自由に組み合わせることができる。
- 特定疾病一時金
- 通院の日額保障
- 入院支払日数の延長
- 健康還付給付金
保障が細分化されているため、必要な保障を必要な分だけ用意でき、保険料に無駄がないのも良い。
終身型なので、加入すれば保険料が一生涯上がらず、保険料負担の見通しが立てやすいのも魅力だろう。
このように、「いつ医療保険に入るか」によって最適な保険商品は変わる。
年代別におすすめの医療保険についてまとめた記事もあるので、比較していただくと、より50代の加入者が重視するべきポイントが理解できるはずだ。
まとめ
本記事では、50代独身女性に必要な医療保険について解説した。
50代を迎えると、がんなどの大病を発症するリスクが高まるため、健康に対する保障を手厚くする必要がある。
また、独身であれば親族からの支援を受けるのも難しい可能性が予想されるため、自身の生活を守るためにも医療保険への加入が推奨される。
加入時は、必要な保障内容を満たしているか、保険料とのバランスを考慮しながら判断していこう。
どの医療保険に入るべきかがわからず悩んでいるという方は、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。
一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要な医療保険を的確に選択することができるはずだ。
また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。
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