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65歳以上でも生命保険は必要なの?加入の必要性や注意点を解説

この記事で解決できるお悩み
  • 65歳以上でも生命保険が必要なのかどうかわからない
  • 年齢を考慮した生命保険の選び方がわからない
  • 高齢者向けの生命保険についての情報を知りたい

60代は、定年退職とセカンドライフのスタートで大きな節目を迎える時期と言える。

そこで、これからの生涯を健やかに過ごすために、これまで入っていた保険を見直したり、新たに必要な保障を備えた保険に加入することを検討している方も多いだろう。

だが、若い時に比べて保険料が高額になったり、入れる保険が限られることからシニア世代に保険は必要ない、という意見もある。

しかし、男女ともに平均寿命が80歳を越える現代において、リスクに備える保険は本当に必要ないのだろうか。

そこで本記事では、65歳以上の方に向け、生命保険の役割からおすすめの保険とその選び方について解説する。

あなたが保険に加入する際の参考となれば幸いだ。

目次

【65歳以上の人向け】生命保険の役割とその必要性

【65歳以上の人向け】生命保険の役割とその必要性 生命保険ナビ

毎月の生命保険料を考えると、「生命保険は本当に必要なのかな…」とネガティブに考えてしまう人も少なくない。

ここでは、65歳以上のシニア世代が生命保険に加入する必要性を解説していくので、自分にとって将来リスクに備える手段として最適か選んでいこう。

65歳以上の生命保険加入率

65歳以上の人は、どれくらいの割合で生命保険に加入しているのだろうか。

男女別で60代と70代の生命保険の加入率を紹介していく。

男性女性
60代の生命保険加入率86.7%88.5%
70代の生命保険加入率73.4%81.1%
参照:価格.com「生命保険の加入率 | 生命保険の選び方 | 見直し、相談、比較」

以上のように、なんらかの生命保険に加入している人は多く、約8割の人は将来のリスクに備えているのだ。

65歳以上が生命保険に加入する必要性

65歳以上の人は、転倒による骨折などのさまざまな健康リスクを抱えている。

具体的にどのような健康リスクがあるのかチェックしていこう。

認知症

認知症(高齢者)は年々増加傾向にあり、2025年時点で5人に1人の割合で認知症になると予測されている。

症状:記憶障害・注意障害・言語障害・実行機能障害など

脳卒中

介護が必要になる可能性が高い脳卒中は、年齢が上がるにつれて発症確率が増加していく。

がん

胃がん・大腸がん・肺がん・肝臓がんなどのがんを発症するケースが多く、死亡する確率も高い。

心筋梗塞

50代に比べると、発症確率は約3倍になる。

高血圧が原因となるケースも多いため、血圧をコントロールしなければならない。

衰弱

年齢を重ねるごとに身体の機能(認知機能・運動機能など)が低下し、介護が必要になるケースもある。

骨折(転倒)

高齢者は骨粗しょう症が原因で骨がもろくなり、転倒しただけで骨折してしまうケースがある。

1度骨折をすると長い間安静にしなければならなくなり、寝たきり状態につながる可能性が多い。

関節疾患

変形性関節症などさまざまな病気を発症しやすくなり、長距離を歩けない・正座ができないなどの症状が出るケースがある。

以上のような健康リスクがあるため、症状や治療法によっては経済的負担が大きくなる。

しかし、医療保険などで備えておけば経済的負担を軽減でき、治療を維持できるだろう。

また、シニア世代は入院日数が他の世代に比べると長い傾向にある。

以下の表に参考例を紹介するのでぜひ参考にしてほしい。

病名年齢入院日数(平均)
胃の悪性新生物15~34歳14.2日
65歳以上22.9日
糖尿病15~34歳11.5日
65歳以上40.7日
心疾患15~34歳17.1日
65歳以上27.6日
骨折15~34歳10.6日
65歳以上46.2日
参照:生命保険文化センター「入院した場合、入院日数は何日くらい?」

以上のように、65歳以上になると長期化するリスクが高く、貯蓄だけではまかなえなくなる可能性があるため、生命保険に加入することで自分の生活を守れるのだ。

最近は人生100年時代と言われているからこそ、人生を楽しむためには生命保険に加入し、将来のさまざまなリスクに備えるといいだろう。

生命保険の見直しを検討

若い頃に加入した生命保険は、ライフステージの変化が起きた際に見直しを行う必要がある。

例えば、以下のケースで考えてみてほしい。

年齢子どもの年齢
Aさん35歳5歳
Bさん65歳35歳

Aさんは子どもが幼いため、万が一に備えて死亡保険金を十分に確保しておく必要がある。

しかし、Bさんの場合は子どもが独立しているため、死亡保険金を最低限の金額に変更し、医療保険の保障内容を手厚い内容にする方がいいだろう。

また、Aさんのようなケースでは、大きな金額を資産運用するのはリスクになるケースがある。

なぜなら、すぐに現金化できないため、教育資金が足りなくなる・住宅ローンの支払いが滞るなどの可能性があるためだ。

だが、Bさんのようなケースでは、退職金を利用して貯蓄性の高い保険に加入し、資産運用すると効率的に資産形成ができるのだ。

このように、ライフステージによって必要な保障が異なるため、定期的な見直しは非常に重要である。

シニア世代におすすめの生命保険を紹介

シニア世代におすすめの生命保険を紹介 生命保険ナビ

ここでは、生命保険の中でも重要な「医療保険」と「死亡保険」の中でおすすめの商品を紹介する。

健康に自信がない人でも加入できる保険も紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

シニア世代におすすめの医療保険

シニア世代におすすめの医療保険は、SBI生命の「終身医療保険Neo」だ。

リーズナブルな保険料だけではなく、幅広い保障を受けられる魅力的な終身型の保険である。

SBI生命が定めた基準を満たしている場合、毎月の保険料が割安になるのでお得である。

SBI生命の基準(優良体料率)
  • 過去1年以内に喫煙していない
  • BMIが18.0以上27.0未満

終身医療保険Neoは、基本プラン・入院充実プラン・保証充実プランから保障内容の手厚さを選べるのは魅力的である。

医療保険の中には、「入院給付金=入院〇日目から」という条件が定められているケースもあるが、終身医療保険Neoは1日以上の入院で適用される。

支払限度日数も60日型と120日型で選べるため、保険に求める保障内容から決められるのは嬉しいポイントだ。

また、手術や放射線治療を受けると通算限度なく保障を受けられるため、もしものシーンで経済的負担を軽くできるのだ。(条件あり)

特約の種類も豊富で、先進医療に備えられる特約・通院時に給付金を受け取れる特約・女性特有の病気に備えられる特約などさまざまだ。

健康リスクに備えたいシニア世代には、自分が求める保障を選べる終身医療保険Neoはおすすめである。

毎月の保険料参考例(基本プラン)

65歳男性:3,845円

65歳女性:3,060円

※SBI生命が認めた条件に当てはまる人の保険料(優良体料率)

シニア世代におすすめの死亡保険

シニア世代におすすめの死亡保険は、オリックス生命の「終身保険RISE」だ。

死亡保険だが貯蓄性が高いため、将来のために貯蓄をしたい人にも向いている保険だと言える。

返戻率の参考例

保険料:約2万円/月

解約日:15年後

返戻率:105.6%

※返戻率とは、支払った保険料に対してどれくだけの保険金を受け取れるか表したもの

保険金は100万円~5,000万円まで100万円単位で決められ、終身払いと短期払い(10年払いなど)を選べる。

自分が望む保険条件に近づけやすいため、死亡保険金の準備や資産形成を行いやすいのだ。

毎月の保険料参考例

65歳男性:8,032円

65歳女性:6,228円

【健康に自信がない人向け】医療保険・死亡保険

持病や入院歴などがある人でも加入しやすい「引受基準緩和型保険」から、おすすめの医療保険と死亡保険を紹介していくので今後の参考にしてほしい。

【医療保険:終身医療保険プレミアムZ ワイド】

チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムZ ワイド」は、健康に自信がない人でも加入しやすい保険である。

通常の医療保険とほぼ同じ保障内容を受けられるため、安心して治療と向き合えるのだ。

日帰り入院・外来手術・放射線治療なども保険金を受け取れ、持病の悪化・以前患った病気の再発も保障されるので、経済的負担を軽減できるのでおすすめの保険である。

毎月の保険料参考例

65歳男性:6,329円

65歳女性:4,546円

【死亡保険:終身保険RISE Support Plus】

オリックス生命の「終身保険RISE Support Plus」は、持病・入院・手術経験のある人でも加入しやすい保険である。終身型のため、一生涯健康リスクに備えられるのは魅力的である。

また、解約すると解約返戻金を受け取れるため、まとまったお金が必要な際に活用できる。※タイミングによっては元本割れする可能性があるため要注意

保険金は100万円~1,000万円から100万円単位で選べるため、葬儀費用分を残したいケースや配偶者や子どものために多くのお金を残したいケースでも活用できる。

このように、「いつ保険に加入するか」で最適なプランは異なる。また同じ60代であっても、性別や独身・既婚などのステイタスによってその最適解は変わってくる。

年齢別におすすめの保険60代におすすめの保険をまとめたこちらの記事も参考にしていただくと、より60代が気をつけるべきポイントへの理解も深まるだろう。

あわせて読みたい

シニア世代の生命保険の選び方と見直し方 

シニア世代の生命保険の選び方と見直し方  生命保険ナビ

シニア世代が生命保険を選ぶときのポイントと、生命保険の見直し方を相談するのでぜひ参考にしてほしい。

自分にベスト保障内容を見つけることが大切

「〇〇さんが加入しているA保険を勧めてくれた」という理由から、生命保険を選ぶのは避けるべきである。

なぜなら、人によって自分にベストな保険は異なるためだ。

「保険に加入する目的」を明確にし、生命保険に対してどのような保障を求めたいかを考えていくことが大切だ。

もし、自分にベストではない保険に加入すると、最悪の場合「保障を受けられない(受けられても少額)」などの結果につながる可能性があり、保険料が無駄になってしまうだろう。

最悪の結果を招かないためにも、自分にベストな保険を探すことが非常に重要だ。

保障される期間(保険期間)も一生涯保障の終身型の商品がいいか、期間が決まっている定期型の保険がいいかを考えることも大切である。

各タイプのメリット・デメリットを把握して、最適な保険期間を探そう。

また、日本は公的保険が整っているため、どれくらいの費用がカバーできるか考えてみるのがおすすめである。

現在の状態・貯蓄額・配偶者との話し合いなどから考えると、納得のいく結果につなげられるだろう。

65歳以上が生命保険を選ぶときのポイント

上記で紹介した通り、生命保険へ加入する目的から保障内容・保険期間・保険金額を具体的に考え、保険商品を選んでいくという流れがおすすめだ。

しかし、「A保険とB保険とC特約と…」というように、手厚いサポート内容にすればするほど保険料は高額になる。

もしものシーンに備えて加入する生命保険の保険料が原因で、生活が苦しくなってしまっては本末転倒のため、保障内容と保険のバランスを整えることが重要だ。

また、万が一亡くなってしてしまった際に受け取る死亡保険金は、具体的な数字を計算することが難しく感じる人もいるだろう。

死亡保険金を葬儀費用や家族の生活費などに充てられるので、保険金額はしっかりと考えなければならないポイントだ。

配偶者の貯蓄や年金額が多い場合は、葬儀費用だけで問題ないケースもある。

しかし、配偶者の収入が不安定な場合は、話し合いながら具体的な金額を出していこう。

死亡保険金額の考え方

死亡保険金額=遺族の支出ー遺族の収入

遺族の支出:葬儀費用・お墓代・生活費・住居費など

遺族の収入:貯蓄・配偶者の収入・遺族年金・死亡退職金など

「自分で保険を探すことに不安があります…」と心配している人におすすめなのは、保険のプロフェッショナルに相談することだ。

生命保険の知識があるからこそ、さまざまな視点で最適な保険商品の提案・アドバイスが可能である。

「生命保険ナビ」では、保険のプロフェッショナルと無料でマッチングできるため、不安がある人はぜひ気軽に利用してほしい。

65歳以上が生命保険を見直すときのポイント

子どもの独立や定年退職などのライフステージの変化だけではなく、病気のリスクが上がる世代だからこそ、生命保険の見直しが必要になる。

将来のリスクに備えるためにも、保険料を有効活用できるよう、見直しには時間をかけるのがおすすめだ。

しかし、「万が一自分が死亡したあといくら残すか」ではなく「生きている間に生活が送れるお金があるか」に視点を向けなければ、家計の負担が増えるので注意しなければならない。

例えば、子どもが独立するまでの間、死亡保障などを万が一に備えて高額に設定していた人も多い。しかし、子どもが独立している場合は葬儀費用代の保障があれば十分だ。(配偶者の収入による)

そのため、死亡保険金額を見直し、病気のリスクが上がるタイミングで医療保険のサポートを手厚い保険に変更するのも1つの選択である。

「医療保険に望む条件」を明確にし、無理のない範囲で保険料を設定して決めよう。

しかし、保険の見直しは時間や労力がかかり、慎重に行わなければならないため、保険のプロフェッショナルに相談する方法もおすすめである。

なぜなら、求める保障内容と保険料のバランスをうまく調整し、最適な保険の提案をしてもらえるためだ。

「生命保険ナビ」では、無料で保険のプロフェッショナルとのマッチングができるため、ぜひ活用してほしい。

まとめ

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、本記事では、65歳以上の方に向け、生命保険の役割からおすすめの保険とその選び方について解説した。

年齢を重ねるに連れ健康リスクは徐々に高まり、これにともない生命保険の必要性もまた高まる。

しかしながら、一口に生命保険と言っても数多くの保険会社やプランが存在する。

その中で、年齢だけでなく、それぞれのライフステージに合わせて自分が求める保障内容を備えた保険に入ることが求められるのだ。

今回紹介したおすすめ商品や保険選びのポイントを参考に、あなたに合った保険を見つけてほしい。

このように、何より重要なことは、保険の特徴を理解し、また自分自身の生活環境や経済状況、健康状態を考慮して保険を選ぶことだ。

そのため、どの保険に入るべきかの判断に少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。

一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要な保険を的確に選択することができるはずだ。

また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。

そんな時はマッチングサイト「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。

無料で利用できるので、ぜひ活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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