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50代に生命保険は不要なのか?保険が必要な人・不要な人の特徴を解説

この記事で解決できるお悩み
  • 50代に生命保険が本当に必要なのかわからない
  • 保険が不要と言われる理由を知りたい
  • 生命保険に加入するメリットが知りたい

50代は、子どもの独立に加えて自身の退職時期が近づくなど、今後のライフステージについて考える機会が多くなる年代だ。

また、体調面にも変化が見え始めたことで、もしもの事態に備えて生命保険への加入を検討する人も多い。

しかし、一般的に、保険は年齢を重ねると保険料も高くなる。

そのため、日々の生活を保険料で圧迫してまで生命保険に入る必要はあるのかと疑問に思う方もいるのではないだろうか。

そこで本記事では、50代に生命保険が不要と言われる理由から生命保険が不要な人の特徴、生命保険の必要性について解説する。

おすすめの商品についても紹介しているため、ぜひ役立ててほしい。

目次

なぜ50代では生命保険が不要と言われるのか?不要な人の特徴を解説

なぜ50代では生命保険が不要と言われるのか?不要な人の特徴を解説 生命保険ナビ

ここでは、以下2点について解説していく。

  • 50代の人に生命保険が不要と言われている理由
  • 生命保険に加入する必要がない人の特徴

それぞれ見ていこう。

50代の人に生命保険が不要と言われている理由

50代の人に生命保険が不要と言われている理由は、公的医療保険が充実しているからだ。

日本では「国民皆保険制度」が取られており、日本国民は全員いずれかの公的医療保険に加入している。

そのため、年齢や年収に応じて1〜3割の自己負担で医療機関を受診できるのだ。

また、治療費が高額になってしまった場合は、「高額療養費制度」が利用できる。

高額療養費制度とは、ひと月の間に医療機関の窓口で支払った金額が、年齢や年収に応じた自己負担上限額を超えた場合に、その超えた分を支給してもらえる制度のことをいう。

これにより、もし高額な治療費がかかっても多額の自己負担は発生しないため、生命保険に加入する必要がないという人が一定数いるのだ。

ただ、生命保険は多くの人にとって加入の必要性が高いものである。生命保険の必要性やメリットについては後述する。

生命保険に加入する必要がない人の特徴

生命保険に加入する必要がないのは、十分な貯蓄がある方だといえる。

公的医療保険もあるため、十分な貯蓄があればある程度の治療費は賄えるだろう。

ただ、病気などで長期の治療を余儀なくされたり、働けなくなってしまったりすると、貯金を切り崩していかなければならない。

さらに、健康保険が適用されない先進医療などの治療を受ける場合は、高額な自己負担が必要となる。そうなると、将来の生活に影響を与えてしまいかねない。

独身だからといって、生命保険に加入しなくて良いわけではない。治療が長引いたとしても安心して治療できる、そして治療の選択肢を狭めないためにも、生命保険に加入しておくことが重要だ。

50代でも生命保険は必要!生命保険の必要性とメリット

50代でも生命保険は必要!生命保険の必要性とメリット 生命保険ナビ

50代でも、生命保険に加入する必要性は高い。ここでは、生命保険の概要から50代が抱える健康リスク、そして生命保険に加入する必要性やメリットについて解説する。

生命保険の概要

生命保険は、契約者同士が保険料を出し合い、契約者の中の誰かにもしものことが起こった際に、集まった保険料から保険金・給付金を支払う「相互扶助の精神」で成り立っている。

そのため、契約者同士は公平でなければならず、年齢を重ねている方や持病がある方などの保険金を支払う可能性が高い人に対しては、保険料が高く設定される。

一方で、年齢が若い方や持病がない方は、保険料が割安になる仕組みだ。

生命保険の種類としては、主に以下の7つが挙げられる。

特徴
死亡保険・万が一のことが起きたときや高度障害状態になったときに保険金が受け取れる
・満期まで生存していたときに死亡保険金と同額の満期保険金が受け取れる「養老保険」もある
医療保険・病気やけがで入院したり、手術を受けたりしたときに給付金が受け取れる
・保障をさらに充実させられる「特約」のラインナップが豊富
がん保険・がんで入院、手術、放射線治療、抗がん剤治療をしたときに給付金が受け取れる
・がんと診断されたときに一時金が受け取れる商品が多い
就業不能
保険
・病気やけがによって働けなくなってしまったときの給与補填を目的とした保険
・保険会社が定める状態となったときに年金もしくは一時金が受け取れる
介護保険・要介護状態となったときに保険金が受け取れる
・介護費用が高額になりがちな認知症の保障に特化した介護保険もある
個人年金
保険
・老後資金に備えるための保険
・契約時に設定した年齢から10年や15年など一定期間にわたって年金が受け取れる
学資保険・子どもの教育資金を準備するための保険で、一定期間ごとにお祝金が受け取れる
・契約者(親)に万が一のことがあった際には、保険料の払い込みが免除される商品が多い

上記は、それぞれの保険に対する一般的な特徴である。

保険会社によって保障内容が多少異なる場合もあるため、加入前にしっかりと確認してほしい。

50代が抱える健康リスクや備えるべき保障内容

まず、50代の方が入院するリスクが高い病気が何であるか、性別ごとに見ていきたい。

以下は、50代の人口10万人あたりの入院受療率が高い順に並べたものだ。

男性

50-54歳55-59歳
精神及び行動の障害220293
循環器系の疾患68112
新生物<腫瘍>4782
神経系の疾患4659
消化器系の疾患2140
出典:厚生労働省「令和2年(2020)患者調査 入院受療率(人口10万人対)、性・年齢階級(5歳)×傷病分類別」

女性

50-54歳55-59歳
精神及び行動の障害167218
新生物<腫瘍>6279
神経系の疾患3849
循環器系の疾患3047
筋骨格系及び結合組織の疾患2140
出典:厚生労働省「令和2年(2020)患者調査 入院受療率(人口10万人対)、性・年齢階級(5歳)×傷病分類別」

男女で比較してみると、どちらも「精神及び行動の障害」が最も入院リスクが高いことがわかるだろう。

「精神及び行動の障害」には、うつ病などが含まれる。

また、順位は多少異なるものの、男女ともに「循環器系の疾患」(高血圧や心疾患)や「新生物<腫瘍>」(がん)、「神経系の疾患」(アルツハイマー型認知症やパーキンソン病)が上位に入っている。

上記を踏まえ、50代が加入すべきなのは以下の2つの保険だ。

  • 医療保険
  • がん保険

入院するリスクが高くなる50代以降は、病気やけが全般に対して保障が受けられる医療保険への加入が必須だ。

加えて、50代になるとがんに罹患する人も増えていく。がんの治療は長引くケースが多いため、入院に対する保障に加えて通院に対する保障も重点的に準備できるがん保険に加入すると良いだろう。

医療保険とがん保険以外にも保険料の支払い余力があるのであれば、将来のことを考えて介護保険への加入も検討することがおすすめだ。

50代が生命保険に加入する必要性・メリット

50代が生命保険、中でも医療保険に加入する必要性が高い理由として、大きく2つ挙げられる。

1つは、病気やけがで入院するリスクが高くなる点だ。先述のとおり、50代は入院する確率が上昇する。

また、それらの治療が長期化することで、高額な治療費がかかるケースも多い。

もう1つは、高額療養費制度を利用しても自己負担が必要となる点だ。

高額療養制度を利用したとしても、年収約370万円〜約770万円の人であればおよそ8万円〜9万円の自己負担が必要となる。

加えて、高額療養費制度が利用できるのは健康保険が適用される部分だけであり、入院中の差額ベッド代や食事代、通院時の交通費、先進医療に関する技術代などの負担は別途必要だ。

治療が長期化すれば、健康保険が適用されない費用に関する出費も重なる。

その点、医療保険に加入することで、治療費や健康保険適用外の費用の支払いによる家計の不安が軽減し、高額な治療であっても安心して受けられる点は大きなメリットといえる。

治療の選択肢を狭めないためにも、医療保険に加入して保障を準備しておくことがおすすめだ。

50代必見!おすすめの生命保険と保険探しのポイント

50代必見!おすすめな生命保険と保険探しのポイント 生命保険ナビ

50代の方は、医療保険とがん保険に加入するべきだ。中でも、全ての病気に備えられる医療保険への加入は必ず検討してほしい。

ここでは、50代で独身の方と既婚の方にわけて、おすすめの医療保険を紹介していく。

あわせて、加入する保険を選ぶ際に重視すべきポイントについても解説する。

【50代の独身男性】SOMPOひまわり生命「健康をサポートする医療保険 健康のお守り」

50代の独身男性におすすめなのは、SOMPOひまわり生命が販売している「健康をサポートする医療保険 健康のお守り」だ。

特徴は2つある。

  • 終身タイプの医療保険であるため、保険料は加入時から変わらない
  • 高血圧や脂質異常症、高血糖症の治療に対する保障が受けられる

終身タイプの医療保険であるため、加入したら一生涯の医療保障を変わらない保険料で準備できる点が特徴の一つだ。

また、「医療用健康回復支援給付特約(特定投薬治療給付型)」を付加することによって、重症化すると命に関わる高血圧や脂質異常症、高血糖症に対する投薬治療への保障が準備できる。

この特約を付加すれば、重症化の前段階から積極的に治療に取り組めるはずだ。

【50代の独身女性】チューリッヒ生命「女性の終身医療保険 プレミアムZ Lady」

50代の独身女性におすすめなのは、チューリッヒ生命が販売している「女性の終身医療保険 プレミアムZ Lady」だ。

特徴は3つある。

  • 女性特有の病気だけでなく、治療費が高額になりやすい病気に対する保障が手厚い
  • 長期入院に備えられる特約がある
  • 一定期間ごとに健康還付金が受け取れる

女性特有の病気だけでなく、全てのがんや心筋梗塞、脳卒中などの病気に対しても上乗せ保障があるのが最大の特徴だ。

特に、三大疾病の「がん・心疾患・脳血管疾患」は治療が長期におよび、治療費も高額になるケースが多い。

そのような病気に対しても手厚く保障が準備できるのは嬉しいポイントだ。

また、50代の女性はうつ病といった精神疾患で入院するリスクが高く、その場合は入院日数が長期化することも少なくない。

その点、この商品であれば「ストレス性疾病延長入院特約」を付加することが可能だ。

これによって、安心して治療に臨めるだろう。

さらに、「健康還付給付金特約」を付加することによって、3年もしくは5年の間に10日以上の入院をしなかったときに給付金が受け取れる。

給付金額は、主契約の入院給付金日額×10倍だ。

独身の方の場合、病気になって入院したり働けなくなってしまったりすると、その後の生活に与える影響も大きい。

ただ、この保険に加入することで、女性特有の病気やがん、ストレス性疾病に対して手厚く備えられるだけでなく、一定期間ごとに受取可能な健康還付給付金は、将来に向けた生活資金としても役立てられる。

医療保険への加入の検討の際には、選択肢に入れてほしいおすすめの商品だ。

【50代既婚の男女向け】オリックス生命「医療保険CURE Next」

結婚している方におすすめの医療保険は、オリックス生命が販売している「医療保険CURE Next」だ。

特徴は大きく2つある。

  • 特則を付加することで七大生活習慣病に対して手厚い保障が受けられる
  • 女性の場合は「女性入院特約」によって女性特有の病気や全てのがんにも手厚い保障が準備できる

※がん・心疾患・脳血管疾患・糖尿病・高血圧性疾患・肝硬変・慢性腎臓病

この商品の最大の特徴は、「七大生活習慣病入院給付特約」を付加することによって、長引く入院に対して備えられる点だ。

この特約は、「三大疾病無制限型」と「七大疾病無制限型」から選択できる。

「三大疾病無制限型」を選択した場合は、「がん・心疾患・脳血管疾患」による入院に対して日数無制限で保障を受けることが可能だ。

また、女性がこの保険に加入する場合は「女性入院特約」があらかじめセットされており、販売名称も「女性向け医療保険CURE Lady Next」となる。

この特約によって、子宮筋腫や卵巣のう腫といった女性特有の病気や全てのがんで入院したときに、主契約に上乗せして女性入院給付金が受け取れるのだ。

男性も女性も手厚く保障が受けられるこの保険は、夫婦で加入するのにぴったりだろう。

このように、「いつ保険に加入するか」で最適なプランは異なる。さらに同じ50代であっても、性別や独身・既婚などのステイタスによってその最適解は変わってくる。

年齢別におすすめの保険50代におすすめの保険をまとめたこちらの記事も参考にしていただき、50代のあなたにあっった保険選びのために役立ててほしい。

あわせて読みたい

50代が生命保険を選ぶ際や見直す際に重視するべきポイント

加入する生命保険を選ぶ際に重視するべきポイントとしては、以下の2つがある。

  • ライフステージに沿った保障内容か
  • 保険料は適正か

まず、ライフステージに沿った保障内容であるかを確認しよう。

子どもがすでに独立しているのであれば、今まで手厚く備えていた死亡保障は不要となるため、見直しの検討が必要になる。

その分、50代は病気になるリスクが高まることから、医療保険やがん保険に重点をおくべきだ。

しかし、医療保険やがん保険に新たに加入する際には、保障が重複していないかもチェックしてほしい。

民間の生命保険はあくまでも「公的保険の補完」であるため、保障額を大きくしすぎないように気をつけよう。

また、保険料が適正であるかも重視すべきだ。50代になってから保険に加入しようとすると、一般的に保険料は高くなる。

それだけでなく、持病の影響で通常の生命保険に加入できずに持病がある方向けの保険にしか加入できないケースも出てくるだろう。

すでに加入している生命保険があるのであれば、保険料を大幅にアップさせてまで保障内容を見直す必要があるのかを検討しよう。

50代であれば、退職する時期も近づいているはずだ。

その際に、退職後の収入で保険料を無理なく支払い続けられるかを考慮して、保険料の設定をすることをおすすめする。

まとめ

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、50代に生命保険が不要と言われる理由や生命保険が不要な人の特徴、そして生命保険の必要性について解説した。

50代になると生活環境や体調の変化が起きることで、生命保険への加入や見直しを検討する人も増える。

病気になるリスクが高まる50代にとっては、もしものときのために備えられる生命保険が果たす役割は大きい。

今回紹介した商品の特徴や保険選びのポイントを参考に、自分にとって最適な生命保険を見つけよう。

どの生命保険に加入すれば良いかわからないなど、少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することもおすすめだ。

一人一人の状況に合わせたアドバイスをもらうことで、保険の必要性やあなたが加入すべき生命保険を見つけられるはずだ。

ただ、保険のプロは数多く存在するため、その中から自分にとって最適な担当者を見つけるのは難しい。

その際には個人と保険のプロのマッチングサイトである「生命保険ナビ」を活用することで、自身の希望に沿った保険のプロを簡単に見つけられる。

無料で利用できるので、ぜひ活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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