- 女性特有の病気へ特約で備える必要性がわからない
- 医療保険の女性特約を利用するメリットが知りたい
- 女性疾病特約が利用できるおすすめの医療保険が知りたい
女性は子宮頸がんなど女性特有の健康リスクを若いうちから抱えている。
そんな時に役立つのが、これらの疾患を手厚く保障する女性特約である。女性特約は医療保険に付加できる特約の代表例であるが、果たしてどの程度効果が得られるものなのだろうか。
そこで本記事では、女性特約が必要な理由や利用時のメリットを徹底解説する。また、記事の最後には女性特約が付けられるおすすめの医療保険を紹介する。
女性特約を利用すべきか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてほしい。
女性特有の健康リスクに備える必要性
女性特有の病気のなかには、20代や30代といった若い年代から発症率が高くなるものがあることをご存じだろうか。
女性であれば、どの年代であっても女性特有の健康リスクについて理解しておくべきだ。
まずは、女性特有の病気について詳しく解説していく。
女性特有のがん
女性特有のがんには乳がん、子宮頸がん、子宮体がんなどがある。
内閣府の年齢別階級別罹患数によると、女性特有のがんは20代から発症し始め40〜50代でピークを迎える。
50代になるまでは男性よりも女性のほうが、がんの発症率が高いのが現状だ。
ここからは、代表的な女性特有のがんについて解説していく。
乳がん
女性特有のがんと言えば、まず乳がんを思い浮かべる方も多いのではないだろうか。
実際に乳がんの罹患数は、がんの中でも最多である。
初期症状はほとんどないため、定期的に検診を受けて早期発見、早期治療することが重要である。
子宮頚がん
子宮頚がんは若い年代で発症することが多いため、とくに20〜30代は注意が必要だ。
国立研究開発法人国立がん研究センターで発行されているグラフを確認すると20代後半から急増しているのがわかるだろう。
ステージにより生存率が大きく異なることがわかるだろう。
早期に治療できれば生存率は高く、また子宮を摘出しなくて済む可能性が高い。定期的に検診を受けたり、予防ワクチンを受けたりすることをおすすめする。
子宮体がん
子宮体がんとは子宮の体部にできるがんである。子宮内膜から発症することが多いため、子宮内膜がんとも呼ばれる。
40〜50代にかけて発症することが多く、子宮頸がんに比べると発症率はやや遅めだ。
また、初期症状として不正出血が見られ、進行すると下腹部痛や排尿障害、排便障害などを感じやすいのも子宮体がんの特徴である。
妊娠・出産に関する健康リスク
妊娠や出産をする際にも、女性特有の健康リスクがあることを忘れてはならない。
よくある疾病として、切迫早産、妊娠高血圧症候群、異常分娩などのリスクがある。
子供を希望している場合は、早めの加入を考えよう。
女性特有の健康リスクへの備え方
女性特有の病気は多数あるうえに、妊娠や出産での健康リスクも高いことがご理解いただけただろう。
上記のような健康リスクは、女性特約でほとんどカバーすることが可能だ。
医療保険に加入することで、保障内容を拡張させ、より幅広い保障を受けることができる。
とくに若い年代では男性よりも入院、手術する可能性が高いため、女性特約が付加されている医療保険を検討してほしい。
医療保険の女性特約は利用すべきなのか?
ここからは医療保険の女性特約で、どのような病気にどのくらいの費用が保障してもらえるのかを解説していく。
加入を検討すべき女性の条件も紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
女性特約でカバーできる主な病気
上述したように、女性特有の病気は男性にはない子宮や乳房に関わるもの、また妊娠や出産に関わるものである。
カバーできる範囲は各保険で異なるため事前に確認が必要だ。
下記で紹介するSOMPOひまわり生命の「フェミニーヌ」が保障対象としている疾患を紹介するので参考にしてほしい。
フェミニーヌは子宮筋腫、帝王切開、乳房切除術などの女性特有の病気に幅広く対応している。
また乳がんや子宮がんなどはもちろん、胃がんや大腸がんなどすべてのがんで保障を受けることが可能だ。
女性特約で支給される費用
支給される費用は各保険や加入する時の設定で異なる。上記で紹介したフェミニーヌの場合の支給される費用を紹介していく。
乳がんで20日入院、乳房切除術を1回受けた場合に支給される費用は下記のとおりだ。
- 入院20日 × 10,000円=20万円
- 入院上乗せ保障20日 × 5,000円=10万円
- 入院一時金=10万円
- 手術給付金=10万円
合計50万円
乳がんは女性特有の病気に該当するため、10,000円の入院給付金日額に加えて1日につき5,000円ずつ上乗せされる。
また、入院一時金や手術給付金も対象のため合計額は50万円となった。
女性特約を付加し、保障が充実した医療保険に加入することで金銭面での不安は大きく解消するだろう。
加入を検討すべき女性の条件
ここからは、どのような女性が特に加入を検討すべきなのか解説していく。
貯蓄が少ない方
貯蓄が少ない方こそ、医療保険に加入すべきだ。日本は公的医療制度が充実しているが、入院した時の差額ベッド代、食事代、交通費、お見舞いのお返し代など自己負担になるものも多くある。
生命保険文化センターの調査によると、入院1日にかかった費用の平均は約2.1万円だ。
10日間入院した場合、公的医療制度を活用しても20万円以上の自己負担が必要になる計算である。
このことから、貯金が少ない方は経済リスクを軽減するためにも医療保険への加入を検討すべきだ。
妊娠を希望している方
医療保険の女性特約は、将来的に妊娠を希望している方にもおすすめだ。
妊娠や出産は普段健康な方でも、入院や手術をする可能性が大幅に上がるからである。
また、妊娠が判明してからの加入には条件がついたり、給付金が制限されたりすることが多く、加入を断られるケースもある。
そのため、妊娠を希望している方は、妊娠する前に加入しておくことがおすすめだ。
20代・30代の若い方
子宮頚がんや乳がんなどは若い年代から発症率の高いものとなる。
経済リスクを軽減するためにも、20代・30代の若い女性は医療保険の女性特約を検討すべきである。
若く健康なうちに加入することで、手厚い保障を割安な保険料で準備できることもメリットだ。
女性特約が使えるおすすめの医療保険を紹介
ここからは女性特約が付加できるおすすめの医療保険を紹介していく。
保障内容が充実している商品と、保険料が割安な商品を1つずつ解説するため、保険選びの参考になれば幸いだ。
SOMPOひまわり生命フェミニーヌ
SOMPOひまわり生命の「フェミニーヌ」は女性限定の医療保険で、女性特有の病気や女性がかかりやすい病気の保障が手厚い医療保険である。
入院は日帰りから保障され、入院一時金や手術給付金、通院特約など幅広くカバーできるのが特徴だ。
ほとんどの病気が保障対象になっているうえに、女性特有の病気はさらに重点的に保障される。
また、プラン1で加入した場合、入院や手術の有無に関わらず3年ごとに生存給付金が受け取れるのも嬉しい特徴と言えるだろう。
保険料と保障内容は下記を参考にしてほしい。
25歳女性・保険期間・保険料払込期間15年間・月払保険料8,626円
入院給付金(日帰り入院含む) | 1日につき10,000円 |
---|---|
女性疾病入院給付金 | 1日につき5,000円上乗せ |
入院一時金 | 1入院につき10万円 |
手術給付金 | 1回につき40・20・10・5万円 |
通院給付金 | 1日につき10,000円 |
死亡保険金 | 300万円 |
高度障害保険金 | 200万円 |
生存給付金 | 3年ごとに15万円 |
先進医療給付金 | 通算2,000万円 |
アクサダイレクト生命の終身医療(女性プラン)
女性特有の病気を、割安な保険料で重点的にカバーしてくれるのがアクサダイレクトの終身医療(女性プラン)である。
入院、手術、先進医療を受けた時に給付金が支給され、女性特有の病気は入院給付金が上乗せされるのが特徴だ。
終身保険のため一生涯の保障が確保でき、ずっと保険料が変わらないのも魅力の1つである。
保険料や保障内容は下記を参考にしてほしい。
25歳女性・保険期間・保険料払込期間終身・月払保険料1,520円
入院給付金 | 1日につき5,000円 |
---|---|
手術給付金 | 外来手術1回につき2.5万円入院手術1回につき5万円 |
先進医療給付金 | 通算2,000万円 |
先進医療一時金 | 1回につき10万円 |
女性疾病入院給付金 | 1日につき5,000円上乗せ |
自分に適した医療保険選び
医療保険に加入するなら、自分に適した医療保険を選ぶことが重要だ。
公的医療保険では賄いきれない金額を計算したうえで、どのような保障をどれくらい受けたいのかを、まず明確にしよう。
自分の貯蓄額やライフプランを考えつつ、無理なく支払える保険料の範囲で検討することをおすすめする。
各保険会社から多数の女性用医療保険が販売されているため、それぞれを比較しよう。
保険料と保障内容のバランスを考慮し、自分に最適な医療保険を見つけてほしい。
まとめ
本記事では、女性特約が必要な理由や利用時のメリットを徹底解説した。
また、女性特約が付けられるおすすめの医療保険の紹介も行った。
女性は、若いうちから子宮頸がんや妊娠出産など数多くの健康リスクに晒されている。
これらの女性特有の疾患に対しては、医療保険に女性特約を付けることで備えることができる。
その際、早い段階から加入を検討することで、選べる医療保険の選択肢を増やすことが可能だ。
複数種類の中から自分に適した医療保険を選ぶようにしよう。
記事内で紹介している2種類の医療保険の解説も参考にしてほしい。
ただ、自分一人で女性特約が付けられる最適な医療保険を探し出す自信がない人もいるだろう。
そんな時は、保険のプロに相談することも検討してみよう。
保険のプロに相談することで、あなたの状況に最適な医療保険を見つけることができるだろう。
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