- 30代既婚女性に必要な保障が何か理解したい
- 30代既婚女性が生命保険を選ぶ時のポイントが知りたい
- 30代既婚女性におすすめの生命保険を具体的に知りたい
30代既婚女性の中には、仕事に力を入れている方もいれば、仕事だけでなく家事や育児にも奮闘中の方もいるだろう。
ただ「夫だけではなく自分も生命保険に加入するべきなのか」「女性特有のリスクへの備えは今から必要か」など、生命保険に関して疑問や不安を抱えている方は多いのではないだろうか。
そこで本記事では、30代既婚女性に必要な保障内容や保険選びのポイントを解説していく。
おすすめの生命保険についても紹介しているため、生命保険に関する悩みを持つ30代既婚女性の方は、ぜひ参考にしてほしい。
30代既婚女性に必要な生命保険の保障内容とは
ここでは、30代の既婚女性に想定されるリスクを踏まえながら、必要な保険の種類や30代女性における保険加入率および保険料の目安について解説していく。
30代既婚女性に想定されるリスク
30代の既婚女性に想定されるリスクとしては、主に以下の3つがある。
- 病気やケガをするリスク
- 配偶者が亡くなるもしくは働けなくなるリスク
- 子どもの教育費が足りなくなるリスク
まずリスクとして想定できるのが「病気やケガをするリスク」だ。
30代であれば、まだまだ健康でいられると考えるだろう。
しかし、女性に多い乳がんや子宮がんについては、30代から大幅に患者数が増加していく。
具体的に、20代と30代の乳がんおよび子宮がんの患者数を比較してみよう。
乳がん | 子宮がん | |
---|---|---|
20代 | 259 | 258 |
30代 | 3,388 | 2,178 |
どちらのがんにおいても、患者数がおよそ10倍まで増加していることがわかる。
また、厚生労働省が行った「令和2年患者調査」によると、30代女性において最も多い入院理由は「妊娠、分娩及び産じょく」である。
妊娠や出産に伴って入院する可能性も高いということだ。
さらに、配偶者が亡くなったり、働けなくなってしまったりするリスクも考えられる。
もしものときに備えて、自分だけでなく夫の生命保険の保障内容もしっかり検討する必要があるだろう。
そして、上記に付随して子どもの教育費が足りなくなるリスクも考えられる。
私立校に進学させるのか、公立校に進学させるのかで必要となる教育費には大きな差がある。
子どもの教育方針などについても話し合って決めておくことが重要だ。
30代既婚女性に必要な保険の種類
30代の既婚女性に想定されるリスクを踏まえて、必要な保険の種類は以下の3つだ。
- 医療保険
- がん保険
- 死亡保険
先述したとおり、30代の女性は乳がんや子宮がんの患者数が大幅に増加する。
加えて、子どもの妊娠・出産を考える年代でもあるはずだ。
そのため、入院や手術をしたときに保障が受けられる「医療保険」への加入は必ず検討してほしい。
その際には、女性特有の病気(子宮筋腫や卵巣のう腫など)に対して手厚い保障が受けられる「女性向け医療保険」を選択肢に入れると良いだろう。
また、がんの治療は数年にわたって継続されるケースも少なくない。
治療が長期化すると負担も大きくなるため、がんの保障に特化した「がん保険」への加入も検討すべきだ。
がん保険は、がんで入院や手術をしたときに給付金が、がんと診断されたときに一時金が受け取れるものが多い。
加えて、さまざまな特約を付加することで、抗がん剤治療や先進医療などに対する保障も準備できる。
さらに、死亡保険への加入も検討してほしい。
自身に万が一のことがあった場合に、家計に与える影響はどれくらいか、家族の生活費や教育費に備えて準備すべき金額はいくらかを計算しておくことが大切だ。
計画的に教育資金を準備したいのであれば「学資保険」への加入もおすすめだ。
学資保険は、子どもの進学時などにお祝金が受け取れる保険である。
契約者となる親に万が一のことがあった際に、保険料の払い込みが免除になるという特徴もある。
しかし、あくまで加入の優先順位としては「医療保険」「がん保険」「死亡保険」が高いという点は覚えておいてほしい。
30代女性の保険加入率と保険料の目安
生命保険文化センターが行った「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、30代女性の保険加入率は82.8%だ。
ちなみに、30代男性の加入率は81.5%であり、女性よりも低い結果となっている。
また、30代女性における保険料の平均は年間14万円だ。
ひと月あたりに換算すると、およそ11,700円となる。
この金額はあくまでも平均値であるため、これより高いから入りすぎ、これより低いから保障が足りない、といったことはない。
それぞれの家庭状況を踏まえて、必要な保障を最適な保険料で加入するようにしよう。
30代既婚女性が生命保険を選ぶポイント
30代の既婚女性が生命保険を選ぶ際に重要なポイントは3つある。
- 将来のライフプランに沿って保険期間を決める
- 保障内容と保険料のバランスを重視する
- 公的医療保険の内容を把握する
それぞれ解説していく。
将来のライフプランに沿って保険期間を決める
生命保険に加入する際に、保障内容と並んで重要となるのが保険期間だ。
医療保険やがん保険については、年齢を重ねるにつれて病気になるリスクが高くなっていくことから、終身タイプで準備するのがおすすめである。
一方で、死亡保険の場合は高額な保障を一生涯準備しておく必要はない。
高額な死亡保障は、子どもの独立や自身の退職までを目安として保険期間を設定することを検討してほしい。
保障内容と保険料のバランスを重視する
想定される全てのリスクにおいて、安心できるような保障を準備したいと考える方は多いだろう。
ただ、生命保険は契約期間が長期にわたることが多いため、将来的に無理なく払い続けられる保険料であるかという点も重要となる。
生命保険は保障内容が充実すればするほど(特約を付加すればするほど)保険料は高くなっていく。
また、保障を全て別個の生命保険で準備するよりも、一つの保険に特約として保障を付加したときの方が保険料が抑えられるケースもある。
この特約は必要なのか、この保障は医療保険へ特約を付加することで対応できないかなど、慎重に検討してほしい。
そうすることで、保障が重複することなく、無駄のない保険料で最適な保障内容を設計できるはずだ。
公的医療保険の内容を把握する
日本においては、国民全員が公的医療保険制度に加入している。
そのため、病院などの医療機関の窓口で「健康保険証」を提示すれば、原則3割の自己負担額で診察や治療を受けることが可能だ。
公的医療保険の中でも、医療費が高額になったときや病気やケガによって働けなくなってしまったときに利用できる制度がある。
それは「高額療養費制度」と「傷病手当金」だ。
高額療養費制度とは、同一月内に医療機関などの窓口で支払った金額が、年齢や年収に応じた自己負担上限額を超えたときに、その超えた分を受け取れる制度だ。
例えば、年収600万円の35歳女性の場合、自己負担上限額は以下の数式に則って算出される。
ここでいう医療費とは、窓口での負担額(3割)ではなく、10割の金額となる点は覚えておこう。
具体的に、上記の女性の方が切迫流産で長期入院し、医療費が50万円かかったとする。
その場合、3割の自己負担が必要となるため、15万円の支払いが必要だ。
しかし、高額療養費制度を利用することで自己負担額の上限は82,430円となり、超過分である67,570円が高額療養費として支給される。
なお、あらかじめ医療費が高額になることを想定できるのであれば、「限度額適用認定証」の申請をしておくことがおすすめだ。
続いて傷病手当金とは、病気やケガによって働けなくなったときに受け取れるものである。
対象となるのは会社員や公務員で、フリーランスや無職などの国民健康保険加入者は対象とならない点には注意しよう。
傷病手当金を受け取るためには、以下の要件を満たさなければならない。
- 業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
- 仕事に就くことができないこと
- 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
- 休業した期間について給与の支払いがないこと
また、1日あたりに受け取れる傷病手当金額は、以下の計算式に則って算出される。
このように、入院や手術をしたり、働けない状態になったりした場合でも、公的医療保険から給付が受けられる。
公的医療保険から給付される金額を踏まえて、足りない金額を生命保険で補おう。
30代既婚女性におすすめの生命保険商品を紹介
30代の既婚女性が加入を検討するべき保険は「医療保険」「がん保険」「死亡保険」だ。
ここでは、上記3つの商品について、おすすめな以下の保険商品を紹介する。
- 【医療保険】オリックス生命「女性向け医療保険 CURE Lady Next」
- 【がん保険】メディケア生命「メディフィットがん保険」
- 【死亡保険】オリックス生命「定期保険 Bridge」
それぞれ特徴を見ていきたい。
【医療保険】オリックス生命「女性向け医療保険 CURE Lady Next」
オリックス生命が販売する「女性向け医療保険 CURE Lady Next」には、以下3つの特徴がある。
- 終身タイプであるため保険料が加入時から変わらない
- がんや女性特有の病気に対する保障が手厚い
- 特約を付加することで心疾患や脳血管疾患にも備えられる
「女性向け医療保険 CURE Lady Next」は、終身タイプの医療保険であるため、加入することで一生涯の入院や手術に対する保障を加入時から変わらない保険料で準備できるのが特徴である。
生命保険は、年齢を重ねるにつれて保険料がアップしていく仕組みだ。
そのため、なるべく早く加入することで保険料を抑えられる。
また、この商品には「女性入院特約(2007)」が必ず付加されている。
女性入院特約(2007)は、がんや女性特有の病気である子宮筋腫や卵巣のう腫などでの入院に対して、主契約の疾病入院給付金に上乗せして女性入院給付金が受け取れる特約だ。
例えば、主契約の疾病入院給付金日額を5,000円で設定したとしよう。
子宮筋腫で入院したとすると、1日あたり疾病入院給付金5,000円+女性入院給付金5,000円の合計10,000円が受け取れることとなる。
女性入院特約(2007)では、切迫流産・切迫早産や帝王切開での入院に対しても保障されるため、これから妊娠・出産を考えている方にとってはおすすめだ。
ただ、現在妊娠中である場合は、妊娠・出産に関連する入院の保障が受けられないといった「条件」がついてしまう可能性がある点には注意してほしい。
さらに「特定三疾病一時金特約」を付加することによって、がんに加えて心疾患や脳血管疾患に対する保障が準備可能だ。
一時金は1年に1回を限度として無制限で受け取れる。
ただ、一時金の受け取りに際しては以下の要件を満たさなければならない。
一時金の受け取り要件 | |
---|---|
がん | 【1回目】 初めてがんと診断されたとき 【2回目以降】 がんを原因とする前回の一時金受け取りから1年経過後に、がんの治療を目的として入院をしたとき |
心疾患 | 【1回目】 ・急性心筋梗塞で入院または手術をしたとき ・急性心筋梗塞以外の心疾患で10日以上の継続した入院または手術をしたとき 【2回目以降】 心疾患を原因とする前回の一時金受け取りから1年経過後に、上記のいずれかの要件を満たしたとき |
脳血管疾患 | 【1回目】 ・脳卒中で入院または手術をしたとき ・脳卒中以外の脳血管疾患で10日以上の継続した入院または手術をしたとき 【2回目以降】 脳血管疾患を原因とする前回の一時金受け取りから1年経過後に、上記のいずれかの要件を満たしたとき |
がんは再発する可能性もあるため、何度でも一時金が受け取れる「特定三疾病一時金特約」を付加しておくことがおすすめだ。
ここで挙げたもの以外にも、多くの特約がラインナップされている。自分にとって必要だと考える特約に無駄なく加入するようにしよう。
【がん保険】メディケア生命「メディフィットがん保険」
メディケア生命が販売する「メディフィットがん保険」は、主に2つの特徴が挙げられる。
- Ⅰ型またはⅡ型から選択可能
- 自由診療での抗がん剤治療も保障
「メディフィットがん保険」では、主契約をⅠ型またはⅡ型から選択が可能だ。
Ⅰ型を選択すると、自由診療を含む抗がん剤治療および放射線治療を受けたときに保障が受けられる。
もう一方のⅡ型を選択した場合は、Ⅰ型での保障範囲に加えて手術や骨髄移植に対する保障も準備できる。
また、主契約にて自由診療で行われる所定の抗がん剤治療の保障が受けられる点も特徴の一つだ。
自由診療とは、健康保険が適用されない治療法のことをいう。
欧米にて承認されている(国内では未承認)抗がん剤治療や先進医療・患者申出療養に該当する抗がん剤治療を受けたときに、契約時に設定する基本給付金額の2倍の給付金が受け取れる。
健康保険が適用されない治療は、自己負担額が高額になるケースが多い。
それを踏まえて2倍の給付金が受け取れる仕組みとなっているのだ。
ただ、どちらの型を選択したとしても、がんと診断されたときの一時金や入院、通院に対する保障はない。
そのため、主契約だけでは足りないと考えられる保障については、特約を付加する必要がある。
【死亡保険】オリックス生命「定期保険 Bridge」
オリックス生命が販売する「定期保険 Bridge」の特徴としては、以下の4つが挙げられる。
- オンライン申し込み専用
- 解約返戻金がないため保険料が割安
- 保険金額は500万円〜3,000万円の範囲内で100万円刻みで設定可能
- 保険期間の選択肢が豊富
「定期保険 Bridge」は、オンライン申し込み専用の商品だ。
なおかつ解約返戻金がないため、保険料が割安に設定されている。
例えば、オンライン申し込みに加えて店舗での申し込みなども受け付けていると、人件費や店舗の賃料などのコストがかかるため、保険料を多少上乗せする必要がある。
加えて、解約返戻金があるタイプにすると、保険金を支払うための保険料とは別に、解約返戻金の支払いに備えて貯蓄しておく保険料も徴収しなければならない。
これらのコストを最小限にすることで、割安な保険料で保障が準備できるのだ。
また、保険金額は500万円〜3,000万円の範囲内であれば100万円刻みで設定可能となる。
自分にもしものことがあったときに備えて、いくら準備しておくべきかをあらかじめ試算しておくことがおすすめだ。
ただ、30代の方が1,600万円以上の保険金額で加入しようとした場合「過去2年以内に健康診断もしくは人間ドックを受けていること」が申し込み要件となる点には注意しよう。
さらに「定期保険 Bridge」では、保険期間の選択肢が豊富だ。具体的に選択できる保険期間は以下のとおりとなる。
タイプ | 保険期間 |
---|---|
年満了タイプ | 10年 15年 20年 25年 30年 |
歳満了タイプ | 60歳 65歳 70歳 75歳 80歳 |
子どもが独立するまでなのか、自身が退職するまでなのか。
今後のライフプランに合わせて柔軟に保険期間が設定できるのは嬉しいポイントだ。
このように、「いつ保険に加入するか」で最適なプランは異なる。また同じ30代であっても、性別や独身・既婚などのステイタスによってその最適解は変わってくる。
年齢別におすすめの保険や30代におすすめの保険をまとめたこちらの記事も参考にしていただくと、より30代既婚女性が気をつけるべきポイントへの理解も深まるだろう。
30代の既婚女性に想定されるリスクを踏まえて自分に合った生命保険を選ぼう
本記事では、30代既婚女性に必要な保障内容や保険選びのポイントを踏まえ、具体的におすすめの生命保険を紹介した。
30代既婚女性は、自分が入院した際の家族の生活費や子どもの独立までに必要な教育費を生命保険で備える必要性が高い。
そのため、医療保険や死亡保険、学資保険などへの加入の検討がおすすめだ。
また、30代既婚女性が生命保険を選ぶ際には、今後のライフプランに沿った保険期間を設定すること、保障内容と保険料のバランスを重視することが求められる。
それだけでなく、病気やケガをした際に活用できる「高額療養費制度」や「傷病手当金」の内容についても把握しなければならない。
上記で解説したポイントを踏まえて、最適な保険を選択しよう。
加えて、30代既婚女性に必要な保険とそれぞれおすすめの商品についても紹介した。
ただ、生命保険には数多くの商品があるため、紹介した商品が必ずしもあなたに最適な商品であるとは限らない。
自分にあった保険に加入するためにも、複数の商品を比較して検討することが重要だ。
ただ、専門的な知識がない中の保険選びには不安もあることだろう。
その際には、保険のプロに相談することをおすすめする。
保険のプロによる専門的なアドバイスを受けることで、自分に必要な保障は何かが見えてくるはずだ。
一方で、全国にいる保険のプロの中から、自分の希望に沿った担当者を探すことは困難である。
保険のプロ選びに迷ったら、個人と保険のプロのマッチングサイトである「生命保険ナビ」を活用してほしい。
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