- 保険加入時の審査について知りたい
- 保険加入時の審査の対策が知りたい
- 保険の相談先を知りたい
生命保険に加入するためには、ただ費用を払えばいいだけではなく、審査に通る必要がある。
審査が上手くいかないと、希望する保険に入れなかったり、保険料が高くなる場合がある。
本記事では、保険加入時の審査の概要や考慮すべきポイント、通らなかったときの対応策について説明する。
保険に加入しようとしていて、審査が控えている人は参考にして欲しい。
審査は厳しい?保険加入時の審査について
保険会社は契約者の保険料負担を公平にすることを目的として、加入希望者のリスクを評価するために審査を行う。
保険会社は審査を通じて、申し込んだ人がどれだけリスクがあるかを判断しているのだ。
では、保険の審査とは具体的に何か、そして審査にはどの程度の時間がかかるのかを説明しよう。
保険の審査とは何か
保険の審査とは、保険会社が加入を希望する人のリスクを判断するために行う手続きだ。
その結果、リスクが高いと判断された場合は、加入が拒否されたり、保険料が割高になることがある。
保険の審査は、以下の3つの観点から行われる。
- 身体上のリスク
- 現在の健康状態や既往歴(過去の病歴)
- 喫煙や飲酒などの生活習慣
- 職業上のリスク
- 危険を伴う職業に従事しているかどうか
- モラル上のリスク
- 過去に保険金の不正請求や詐欺などの犯罪行為に関与していないかどうか
- 反社会的勢力に該当しないかどうか
審査は、保険会社が加入者間の公平性を維持するために行われるものである。
保険は、多くの人々がリスクに応じた保険料を支払い、公平に扶助し合う仕組みだ。
そのため、保険会社は加入者(被保険者)のリスクを正確に評価し、適切な保険料を設定する必要がある。
保険の審査には、以下の2つの種類がある。
- 告知書での審査
- 加入希望者が保険会社に健康状態や過去の病歴などの情報を通知し、保険会社がその情報をもとにリスクを評価する審査
- 診査での審査
- 告知書で審査を行った結果、リスクが高いと判断された場合に、保険会社が医師による追加診査を行う審査
なお、審査に落ちてしまった場合には、以下の対処を検討する必要があるだろう。
- 保険会社の変更
- 別の保険会社で審査を受け直すことができる
- 保険商品の変更
- 審査条件の基準が緩和された保険商品に変更することができる
保険に加入する際には、審査のプロセスや基準を事前に確認することが、スムーズな加入手続きに役立つ。
審査の具体的な内容とは
審査では、被保険者の健康状態、職業、過去の病歴などについて質問されることが多い。
具体的には、以下の項目が対象となる。
- 過去5年以内の健康状態
- 過去3か月以内の診察・検査・投薬の有無
- 過去5年間の入院・手術と7日間以上の診察・投薬の有無
- 健康診断受診と、受けている場合指摘の有無
- これまでにがんに罹ったことがあるかどうか
- 妊娠の有無(女性の場合)
- 過去に妊娠で異常があったかどうか
審査は、保険に入る人のリスクを判断するものであり、具体的には、死亡するリスク、病気やケガで入院や手術をしたり、働けなくなったりするリスク、要介護状態になるリスクなどが一定の基準を超えるかどうかを確認するのだ。
また、審査では、カルテの保管期間が5年であるため、通常は5年以内の病気などについて詳しく報告させるのが一般的である。
審査にかかる時間はどれくらいか
審査にかかる時間は、保険の種類や保険会社によって異なるが、一般的には1週間から3週間程度である。
- 告知書での審査
告知書をもとにした審査では、加入希望者が保険会社に健康状態や過去の傷病歴などの情報を通知し、保険会社がその情報をもとにリスクを判断する。
告知書のみで審査が完了する場合は、1週間程度で結果が通知される。
- 診査での審査
告知審査の結果、リスクが高いと判断された場合は、医師による診査が行われる。
医師の意見書や健康診断の結果などをもとに、加入者の健康状態をさらに詳しく調べることになる。
この場合、告知書での審査の結果のあと、1週間〜10日程度で通知される。
また、保険の加入時期や保険会社によっては、審査にさらに時間がかかる場合がある。
たとえば、年度切り替えの時期などは、加入申込みが集中するため、審査を含めた事務手続きに時間がかかることがある。
保険会社によって、審査にかかる時間はまちまちのため、加入する際は、早めに申し込みをしておこう。
生命保険加入時の厳しい審査を通過するための3つのポイント
審査をスムーズに通過するためには、3つのポイントに注意しよう。
これらのポイントを、具体的な例とともに解説する。
契約内容を理解し、規約を読む習慣をつける
審査のポイントの一つは、契約内容を正確に理解し、保険の規約を丁寧に読むことだ。
これがなぜ重要なのだろうか?
たとえば、生命保険の加入条件は個別商品によって異なる。
また、契約書には保険料の支払いスケジュール、死亡給付の条件、免責事項などが詳細に記載されているのだ。
そのため、契約書をしっかり読むことで、保険が提供する保障の範囲や制約を理解できる。
特定の疾患や事故が保障対象外である場合などもあり、それを正しく把握できるはずだ。また、規約を読む習慣を身につけることも重要だ。
審査中に保険会社が追加情報を要求する場合、規約に記載された条件や提出期限に従って適切な書類や情報を提供することが求められる。
規約を読むことで、必要な情報を提供する際に迷うことなく対応できる。
規約をきちんと読み、契約内容を理解しておくことで、以下のようなメリットがある。
- 保険の目的や必要性を正しく判断できる
- 保険料や給付内容を比較検討できる
- 保険の利用方法や注意点を知ることができる
- 不当請求などのトラブルを防ぐことができる
書類の管理を工夫し、スムーズな手続きを目指す
保険審査では、正確な書類と情報の提供が欠かせない。
書類管理の重要性を確認しよう。
たとえば、健康診断や人間ドックなどの検診結果、通院時の医療記録、他社で契約済みの保険証券、収入証明書など、審査で必要な書類を整理しておき、デジタル情報や紙のフォルダーなどで保管しておくことは重要だ。
審査を受けることに備えて、必要な書類が整理されて管理してあれば、迅速に提供することが可能となる。
また、保険会社からのリクエストには迅速に応じることが大切だ。
たとえば、審査の過程で前回の健康診断の結果が必要とされた場合、これらを速やかに提出することで、審査プロセスを効率的に進めることができるだろう。
書類の管理を工夫することで、以下のようなメリットがある。
- 審査に必要な書類をすぐに取り出せる
- 書類の紛失や誤りを防ぐことができる
- 保険会社からのリクエストに迅速に対応できる
審査時間を理解し、待つ心構えを持つ
審査には時間がかかることがあり、完了するまで待たなければ保険に加入することはできない。
以下に、審査にかかる時間の理解と待つ心構えについて説明する。
審査の難易度は保険の種類や保険金額、年齢などによっても変わってくるため、審査にかかる時間もその難易度に比例して変わってくることが多い。
たとえば、高額の保険契約の場合や医療診断が必要な場合、審査には時間がかかることがある。
審査が進むにつれて、保険会社からのリクエストに対応し、必要な情報を提示する必要があり、そのやり取りの時間も含めて待つことになるからだ。
待つ間、保険会社からの連絡には迅速に対応し、要求された情報を速やかに提供することが求められる。
また、保険会社の審査の進捗状況を確認し、必要に応じて担当者と連絡を取ることで、待つ時間をより効果的に過ごすことができるだろう。
審査時間を理解しておくことで、以下のようなメリットがある。
- 余計なストレスを溜めずに待つことができる
- 審査結果が届くまでの期間を有効に活用できる
生命保険加入時の厳しい審査に通らなかった時はどうするべきか
審査に通らなかった場合、次の一手を考えることが重要となる。
ここでは、その際の選択肢と具体的なアプローチについて詳しく説明しよう。
他社の保険に申し込みをする
保険の審査に通過できなかった場合、保険商品や保険会社にこだわらず、別の会社や異なる保険に申し込むことも可能だ。
別の保険会社に申し込む
会社ごとに審査基準や受け入れポリシーは異なるものだ。
したがって、一つの会社の審査で合格できなかった場合でも、別の会社に申し込むことで審査を通過する可能性が広がる。
保険会社によって採用する基準や審査プロセスは異なる部分もあり、過去の他の保険会社における審査結果が別の保険会社での審査に影響を与えることはない。
異なる保険に申し込む
同じ保険会社でも、保険商品によっては異なる審査基準を持っていることもある。
たとえば、通常の生命保険に加入できなかった場合、簡易な審査を行う終身保険などの別の保険商品に申し込むことが考えられる。
異なる商品に申し込むことで、審査が通過しやすくなる場合はあるだろう。
健康状態改善のために一定の時間をおく
審査で問題があった場合、ある程度の時間をおいて健康状態の改善を行い、その後に再度申し込むことも選択肢として考えられる。
たとえば、生活習慣を見直して、一定期間健康的な生活に取り組み、検診結果が良くなれば、再申し込みを行って審査に通る可能性もあるだろう。
柔軟な基準の保険を探す
条件が緩い保険商品も考慮に値する。
これらの保険は、通常の審査よりも簡単に加入できるだろう。一部の保険商品は医療診断を必要としないか、簡易な審査プロセスを採用している。
たとえば以下の点を意識して、条件が緩い保険を探してみよう。
- 医療診断が不要または簡易な審査で済む
一部の保険商品では、医療診断を受ける必要がないか、非常に簡単な審査プロセスを採用している。
通常の審査では健康状態や医療記録が詳細に調査されるが、条件が緩い保険ではそれらの判断が簡素化されたものもある。
- 健康状態やライフスタイルに関する制約が少ない
通常の保険審査では、健康状態や生活習慣に関する詳細な情報が審査基準に影響する。
しかし、条件が緩い保険では、これらの制約を受けることが少なくなるため、健康的でない生活習慣や一時的な健康上の問題に関しても審査が通りやすい場合もある。
- 審査スピードが早い
条件が緩い保険は、通常、審査も速やかに行われる傾向がある。
これは、保険に加入するプロセスが迅速であることを意味し、保険の開始時期を早めることができるという利点がある。
ただし、条件が緩い保険には一般的に何らかの制約があることが多い。保険料が割高になっていたり、保障範囲や支払い条件が通常の保険と異なっていたりするのだ。
そのため、契約内容をよく確認し、自身の予算とニーズに合致するかどうかを検討することが重要となる。
保険のプロに相談する
保険の専門家やファイナンシャルアドバイザーと相談することも検討すべきだ。
彼らは保険の領域において専門知識を有し、あなたの状況に合わせて最適なアドバイスを提供してくれるだろう。
保険のプロに相談する際のメリットとデメリットは以下の通りとなる。
- 専門知識とアドバイス
- 保険のプロは専門知識を持ち、最適な保険プランを提供してくれる
- 豊富な選択肢
- 保険のプロに頼むと、自分で保険を調査するよりも迅速かつ効果的に、最適な保険を提供してくれる
- カスタマイズされたプラン
- 顧客の状況に合わせてカスタマイズした保険プランを提供できる
- 審査のサポート
- 迅速な審査プロセスをサポートし、何か問題が起きてもすぐに相談に乗ってくれる
- アフターサービス
- ライフプランの変化に合わせて、保険のプランを継続的に見直すサポートを提供してくれる
- コスト
- 相談にかかる手数料やコストが発生してしまう
- 利益相反
- 特定の保険会社の保険を顧客に勧めて、同時にその保険会社から手数料を受け取っていると利益相反にあたる可能性がある
- プランの限定
- 特定の商品や会社に特化した専門家の場合、提示されるプランが限定されることがある
- 過度な営業
- 顧客に対して過度に営業を行い、契約のプレッシャーをかけてくることがある
- 情報の信頼性
- すべてのプロの信頼性が高いわけではないため、専門性や人柄を見極める必要がある
このように、保険の専門家と相談することで、複数の保険会社から審査に通過する見込みのある保険商品を見つけることができる。
また、彼らはさまざまな保険のなかから多彩な選択肢を把握しており、あなたに適した解決策を見つける手助けをしてくれるだろう。
保険プランをカスタマイズして、あなたのニーズに合うように調整する方法も提案してくれるはずだ。
審査に合格できなかった場合でも、他の保険会社を探し、柔軟な基準の保険を検討し、保険の専門家からアドバイスを受けることで、最適な保険プランを見つけることができる。
厳しくはない!あなたに合った生命保険を選べばいいだけ!
本記事では、保険加入時の審査の概要・審査を通過するためのポイントと通らなかったときの対処法について解説した。
特に、保険規約の理解と申請書類の処理、審査時間を考慮した行動は、通過するために、重要となる。
ただ、知識や経験が不足したまま、一人で保険の審査に対応しようとすると、うまくいかないことも多いだろう。
審査で困った時には、保険のプロに相談することで、的確なアドバイスがもらえる。
スムーズに、失敗なく保険の審査を終えるためには、保険のプロを活用することが一番である。
とはいえ、保険の専門家は人数も多く、自分に適した担当者をすぐに見つけるのは簡単ではない。
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